公開日 2015/05/25 10:59
初の “ハイレゾ対応PC” に込めたこだわりとは? 富士通FMV開発陣に聞く
内蔵SPでハイレゾ再生
富士通が先日発表した、ハイレゾ音源の再生にも対応するスペックのスピーカーを内蔵したオールインワンPC“FMV”「ESPRIMO FH77/UD」「ESPRIMO FH52/U」(関連ニュース)。同製品の狙いや開発背景、技術的な特徴などについて、PCやデジタル家電系ライターのコヤマタカヒロ氏が富士通の開発陣に聞いた。
■ハイレゾとデスクトップPCユーザーは相性が良い
富士通は5月18日、2015年夏モデルのPCを発表した。その中で注目したいのが、23型液晶を一体化したデスクトップPC「ESPRIMO FH77/UD」「ESPRIMO FH52/U」だ。3波デュアルチューナーを搭載するいわゆる「テレパソ」で、テレビ放送の録画再生ができる他、スマートフォンなどへのリモート配信機能も搭載している。
このモデルの最大の特徴が、新たにパイオニアと共同開発した、ハイレゾ音源が再生できるスピーカーを搭載したこと。外部スピーカーなどを用意することなく、内蔵スピーカーだけでハイレゾサウンドを楽しむことができるのだ。
これまでもPCやデジタル音楽に詳しいユーザーの間では、PCを使ったハイレゾ音源の再生は楽しまれてきた。しかし、それはPC以外にUSB-DACやスピーカーなどの周辺機器を揃えて楽しむ世界。単体でハイレゾ音楽が楽しめるPCは登場していなかった。「ESPRIMO FH77/UD」は単体でハイレゾが楽しめる最初のモデルということになる。2015年夏モデルでのハイレゾ対応について、製品の企画を担当した林部圭司氏はさまざまなタイミングの一致があったと語る。
「これまでも弊社のデスクトップPCは、テレビ機能の搭載やサブウーファーや大きなスピーカーを採用など、AVに関してさまざまな取り組みをしてきました。というのも、過半数のユーザーがパソコンで音楽を楽しんでいる。そして音質を重視しているとう調査結果があります。そこで、もっと臨場感を高めたり、ライブ感に近い音を楽しんいただきたいという思いから、今回、ハイレゾに対応させていただきました」。
「このタイミングは、去年、日本音楽協会などで『ハイレゾ』が定義されたこと、配信される楽曲が非常に増えたこと、またそれらによってお客様の認知度が上がってきたことがあります。お客様にいい音を届けるというキーワードとして『ハイレゾ』に対応しました」(林部氏)。
富士通は今回、ハイレゾ楽曲を積極的に配信している「e-onkyo music」と連携。同モデルを購入すると、約10万曲のハイレゾ楽曲の中から、1曲を無料でダウンロードできるクーポンを先着5,000名にプレゼントするキャンペーンも用意している。
しかし、普及段階に入ったとはいえ、CDなど一般的な音源に比べればまだまだ楽曲は限られているなど、ハイレゾを楽しむためのハードルは決して低くない。マスをターゲットに開発されているメーカー製のデスクトップPCとハイレゾ音楽はマッチするのだろうか。林部氏とともに企画を担当する丸子正道氏は、デスクトップPCを購入するユーザーと現在登場しているハイレゾ楽曲は相性がいいと語る。
■ハイレゾとデスクトップPCユーザーは相性が良い
富士通は5月18日、2015年夏モデルのPCを発表した。その中で注目したいのが、23型液晶を一体化したデスクトップPC「ESPRIMO FH77/UD」「ESPRIMO FH52/U」だ。3波デュアルチューナーを搭載するいわゆる「テレパソ」で、テレビ放送の録画再生ができる他、スマートフォンなどへのリモート配信機能も搭載している。
このモデルの最大の特徴が、新たにパイオニアと共同開発した、ハイレゾ音源が再生できるスピーカーを搭載したこと。外部スピーカーなどを用意することなく、内蔵スピーカーだけでハイレゾサウンドを楽しむことができるのだ。
これまでもPCやデジタル音楽に詳しいユーザーの間では、PCを使ったハイレゾ音源の再生は楽しまれてきた。しかし、それはPC以外にUSB-DACやスピーカーなどの周辺機器を揃えて楽しむ世界。単体でハイレゾ音楽が楽しめるPCは登場していなかった。「ESPRIMO FH77/UD」は単体でハイレゾが楽しめる最初のモデルということになる。2015年夏モデルでのハイレゾ対応について、製品の企画を担当した林部圭司氏はさまざまなタイミングの一致があったと語る。
「これまでも弊社のデスクトップPCは、テレビ機能の搭載やサブウーファーや大きなスピーカーを採用など、AVに関してさまざまな取り組みをしてきました。というのも、過半数のユーザーがパソコンで音楽を楽しんでいる。そして音質を重視しているとう調査結果があります。そこで、もっと臨場感を高めたり、ライブ感に近い音を楽しんいただきたいという思いから、今回、ハイレゾに対応させていただきました」。
「このタイミングは、去年、日本音楽協会などで『ハイレゾ』が定義されたこと、配信される楽曲が非常に増えたこと、またそれらによってお客様の認知度が上がってきたことがあります。お客様にいい音を届けるというキーワードとして『ハイレゾ』に対応しました」(林部氏)。
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