公開日 2016/01/10 10:00
<CES>ソニー高木氏に訊くハイレゾ/UHD BD/テレビの製品戦略
Backlight Master Drive搭載テレビの価格帯は?
「ハイレゾ」や「4K」などプレミアム商品の投入により他社との差別化を図るソニー。経営再建の途上にある同社の今後の戦略を、ソニー株式会社グループ役員(ホームエンタテインメント&サウンド事業及びコンスーマーAV販売プラットフォーム担当)、ビデオ、ソニービジュアルプロダクツ株式会社代表取締役社長、ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社代表取締役社長を兼任する高木一郎氏に訊ねた。
― ウォークマンをはじめ、米国ではハイレゾ関連製品をどう展開していくのでしょうか。
高木氏 ソニーは3年前から「ハイレゾ」を力強く推進してきました。もともと欧米では時間がかかると考えていましたが、シナリオどおりに動いていますし、日本やアジアでの成功は欧米に対しても刺激になっていると思います。それに、欧米ではストリーミングのハイレゾ化は進んできています。まだ2年、3年はかかると思いますが、普及に向けて邁進していこうと思ってます。アメリカではMagnolia Hi-fiの70店舗でハイレゾウォークマンを導入していますし、ベストバイでも販売できるよう、話をしています。
― 米国ではBeatsのヘッドホンが高い人気を博しており、デザイン重視の市場とも言えます。これをどのように攻めていくお考えですか。
高木氏 これまでは従来からのソニーファンの方々にアピールするデザインテイストで展開していましたが、2年くらい前からはカラーバリエーションや、女性を意識したデザインを重視しています。従来のコアなソニーファンは30代半ばより上の年齢層の方が多かったですが、「h.ear」などで10代、20代女性も取り込んで行く考えです。
― 今回のCESではハイレゾ以外の製品も多数出展されました。ハイレゾ以外のオーディオ製品のトレンドをどう捉えていますか。
高木氏 我々は3年間、全世界の主要マーケットでどんな音楽が流行っているかを調査しており、それを商品づくりのベースにしています。ヒップホップ/エレクトトロミュージック系が、どういうサウンドで、どんな音にすれば感動できるかを各地域で調査し、各地域に合わせた音作りをしているのです。今回発表した「EXTRA BASS」のような重低音サウンドは、顧客調査によるとアメリカ、ラテンアメリカ、インド市場で受けると見ています。
― 今回はアナログプレーヤー「PS-HX500」も発表され、注目を集めました。
高木氏 現在アナログレコード復活の兆しがあります。MP3など圧縮オーディオだけでなく、ハイレゾやパッケージメディアも見直されてきています。そのため、アナログレコードをハイレゾの音源として変換できるプレーヤーが、ソリューションとして必要だと考えたのです。こちらの製品についてはアメリカはもちろん、日本など全世界で売っていきます。
― 日本の若者はYouTubeなどで音楽を聴くようになっていますが、そういった層へのアプローチをどう考えているのでしょうか。
高木氏 スマホとウォークマンを軸にしてアプローチしたいと考えています。私達はワイヤレスでハイレゾ相当の音源を伝送できる「LDAC」という方式を持っています。今までのスマホで、今までと違う音を楽しむカルチャーが浸透していけば、YouTubeで満足していた人にも、より豊かな音楽環境を享受できることに気づいてもらえると考えています。
― 北米市場では、どの製品を入り口にハイレゾ対応製品を売っていく戦略なのでしょうか。
高木氏 特に「ヘッドホン」です。残念ながらウォークマンは一度存在感がなくなってしまいましたし、ハイレゾウォークマンも北米70店舗で売っているものの、市場としてはニッチな製品です。スマートフォンは各社からハイレゾ対応のものが出てきていますから、それにソニー製のヘッドホンをつなげば良い音を聴ける…そんな単純な気づきから、発想を変えていってもらえればと思います。
アメリカでは「h.ear」がこの春から展開スタートしますが、ワイヤレスも軸にしていく狙いです。またワイヤレススピーカーも、小さくてもハイレゾ対応というものを出していきたいと思います。
― デスクトップオーディオの「CAS-1」、素晴らしい音ですが、欧米での展開はどうでしょうか。
高木氏 欧米でも、若い人がプライベートルームでPCと一緒に使うというスタイルはあると調査結果が出ています。そこでCAS-1が受け入れられるかはチャレンジです。PCで音楽を聞いている若い人へのアプローチはしっかり続けていくつもりです。
― ウォークマンをはじめ、米国ではハイレゾ関連製品をどう展開していくのでしょうか。
高木氏 ソニーは3年前から「ハイレゾ」を力強く推進してきました。もともと欧米では時間がかかると考えていましたが、シナリオどおりに動いていますし、日本やアジアでの成功は欧米に対しても刺激になっていると思います。それに、欧米ではストリーミングのハイレゾ化は進んできています。まだ2年、3年はかかると思いますが、普及に向けて邁進していこうと思ってます。アメリカではMagnolia Hi-fiの70店舗でハイレゾウォークマンを導入していますし、ベストバイでも販売できるよう、話をしています。
― 米国ではBeatsのヘッドホンが高い人気を博しており、デザイン重視の市場とも言えます。これをどのように攻めていくお考えですか。
高木氏 これまでは従来からのソニーファンの方々にアピールするデザインテイストで展開していましたが、2年くらい前からはカラーバリエーションや、女性を意識したデザインを重視しています。従来のコアなソニーファンは30代半ばより上の年齢層の方が多かったですが、「h.ear」などで10代、20代女性も取り込んで行く考えです。
― 今回のCESではハイレゾ以外の製品も多数出展されました。ハイレゾ以外のオーディオ製品のトレンドをどう捉えていますか。
高木氏 我々は3年間、全世界の主要マーケットでどんな音楽が流行っているかを調査しており、それを商品づくりのベースにしています。ヒップホップ/エレクトトロミュージック系が、どういうサウンドで、どんな音にすれば感動できるかを各地域で調査し、各地域に合わせた音作りをしているのです。今回発表した「EXTRA BASS」のような重低音サウンドは、顧客調査によるとアメリカ、ラテンアメリカ、インド市場で受けると見ています。
― 今回はアナログプレーヤー「PS-HX500」も発表され、注目を集めました。
高木氏 現在アナログレコード復活の兆しがあります。MP3など圧縮オーディオだけでなく、ハイレゾやパッケージメディアも見直されてきています。そのため、アナログレコードをハイレゾの音源として変換できるプレーヤーが、ソリューションとして必要だと考えたのです。こちらの製品についてはアメリカはもちろん、日本など全世界で売っていきます。
― 日本の若者はYouTubeなどで音楽を聴くようになっていますが、そういった層へのアプローチをどう考えているのでしょうか。
高木氏 スマホとウォークマンを軸にしてアプローチしたいと考えています。私達はワイヤレスでハイレゾ相当の音源を伝送できる「LDAC」という方式を持っています。今までのスマホで、今までと違う音を楽しむカルチャーが浸透していけば、YouTubeで満足していた人にも、より豊かな音楽環境を享受できることに気づいてもらえると考えています。
― 北米市場では、どの製品を入り口にハイレゾ対応製品を売っていく戦略なのでしょうか。
高木氏 特に「ヘッドホン」です。残念ながらウォークマンは一度存在感がなくなってしまいましたし、ハイレゾウォークマンも北米70店舗で売っているものの、市場としてはニッチな製品です。スマートフォンは各社からハイレゾ対応のものが出てきていますから、それにソニー製のヘッドホンをつなげば良い音を聴ける…そんな単純な気づきから、発想を変えていってもらえればと思います。
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