公開日 2016/12/22 18:29
RHAのキーパーソンに訊く、ニューフェイス「CL1」「CL750」「Dacamp L1」の魅力
画期的な切り口のハイレゾポータブルオーディオ
スコットランドのイヤホンブランド、RHAが画期的な切り口から開発に取り組み、完成させた3つのハイレゾ対応新製品がいよいよ発売された。メインのマテリアルにセラミックを採用するフラグシップイヤホン「CL1 Ceramic」、新コンセプトのハイレゾ入門イヤホン「CL750」、そしてブランド初のポータブルヘッドホンアンプ「Dacamp L1」だ。
RHAはイヤホンのドライバーやケーブルを自社でデザイン・開発し、上質なマテリアル選定とデザインにも徹底してこだわるブランドだ。3つの新製品にも、ひたむきに上質なサウンドを追求してきたRHAの強い意気込みとクラフツマンシップが詰まっている。今回は、秋に来日したRHAのアカウント・マネージャー、クリストファー・マクレランド氏を迎えて単独インタビューを敢行。「音楽を愛するスペシャリストをターゲットに見据えて開発した」という各製品のコンセプトから、詳しいテクノロジーにまで踏み込みながら開発者の思いを訊ねた。
■素材を一新!“セラミック”に目を付けたフラグシップの「CL1 Ceramic」
最初にスポットを当てる製品は、RHAの新しい“顔”となるフラグシップイヤホン「CL1 Ceramic(以下:CL1)」だ。メタルハウジングのイヤホンを主流とするRHAのラインナップの中で、CL1はハウジングと振動板の一部にセラミックを採用する変わり種だ。「CL」のアルファベットには、古代ローマ時代のラテン語で“C”が表す「100」、“L”が表す「50」の意味がそれぞれ込められており、同時期に発売されるハイレゾ対応イヤホン「CL750」にも共通のコンセプトが貫かれている。つまり、150Ωというハイインピーダンス設計のイヤホンであることを示しているのだ。今回なぜRHAはハイインピーダンス設計にこだわったのだろうか。
「RHAはブランドの誕生以来、T20/T20iをはじめとする単体イヤホン製品で数多くの実績を残し、オーディオファンからの支持を獲得してきました。次に目指すゴールとして、さらに高品位なサウンド、音楽体験を実現するスペシャリスト向けの製品を作りたいと考えて、プロダクトディレクターであるルイス・ヒースを中心とした開発チームが、新しいドライバーの設計・開発に着手しました。今から約3年前にスタートしたブランド初のポータブルヘッドホンアンプ『Dacamp L1』の開発が軌道に乗ってきた頃、CL1にスマートフォンなどモバイルオーディオ機器を組み合わせて、最高のハイレゾ再生を実現する“システム提案”のカタチが見えてきたことから、より繊細なサウンドを引き出せるハイインピーダンス設計のイヤホンへ開発の舵を切りました」(マクレランド氏)
RHAが発表する3つの新製品は、ともに日本オーディオ協会が推奨するハイレゾロゴマークを取得する製品であることにも注目したい。上質なポータブルオーディオ製品に感度が高い日本のファンを意識したハイレベルな製品を、丁寧に、しかも妥協することなく作り上げたRHAの並々ならぬ意気込みが伝わってくる。
CL1はハウジングと振動板の一部にセラミックを採用するイヤホンだ。ハウジングには厚みのある強化セラミックを使い、音質劣化の要因になる不要な振動を抑えながら、高級感あふれるルックスに仕上げた。表面にはスクラッチ傷が付かないよう特殊コーティングを施している。
RHAはイヤホンのドライバーやケーブルを自社でデザイン・開発し、上質なマテリアル選定とデザインにも徹底してこだわるブランドだ。3つの新製品にも、ひたむきに上質なサウンドを追求してきたRHAの強い意気込みとクラフツマンシップが詰まっている。今回は、秋に来日したRHAのアカウント・マネージャー、クリストファー・マクレランド氏を迎えて単独インタビューを敢行。「音楽を愛するスペシャリストをターゲットに見据えて開発した」という各製品のコンセプトから、詳しいテクノロジーにまで踏み込みながら開発者の思いを訊ねた。
■素材を一新!“セラミック”に目を付けたフラグシップの「CL1 Ceramic」
最初にスポットを当てる製品は、RHAの新しい“顔”となるフラグシップイヤホン「CL1 Ceramic(以下:CL1)」だ。メタルハウジングのイヤホンを主流とするRHAのラインナップの中で、CL1はハウジングと振動板の一部にセラミックを採用する変わり種だ。「CL」のアルファベットには、古代ローマ時代のラテン語で“C”が表す「100」、“L”が表す「50」の意味がそれぞれ込められており、同時期に発売されるハイレゾ対応イヤホン「CL750」にも共通のコンセプトが貫かれている。つまり、150Ωというハイインピーダンス設計のイヤホンであることを示しているのだ。今回なぜRHAはハイインピーダンス設計にこだわったのだろうか。
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