公開日 2019/03/06 07:00
「Xperia 1」は“感動”スマホ。ソニーの総力結集、最上位モデル開発者インタビュー
<山本敦のAV進化論 第174回>
スペイン・バルセロナで開催された世界最大の携帯通信関連の展示会、MWC19 Barcelonaに出展したソニーモバイルコミュニケーションズが、今年の初夏以降に日本を含む世界各国で発売を予定する最新のスマートフォン「Xperia 1(エクスペリア ワン)」を発表した。
今回は本機の商品企画、ならびにディスプレイ・オーディオ・カメラの開発を担当したエンジニアに集まっていただき、本機の魅力を聞いた。
インタビューに答えていただいたソニーモバイルコミュニケーションズのキーマンは、商品企画を担当する都築辰弥氏、ディスプレイ担当の松原直樹氏、オーディオ担当の松本賢一氏、カメラ担当の間下健介氏だ。
■手のひらサイズのスマホがシネマになる
Xperia 1が型番に冠する数字の「1」はフラグシップモデルの証。Xperiaは当面、シリーズの端末をナンバリングによって区分けて展開していく。メルセデス・ベンツの「クラス」と似たようなネーミングルールになるようだ。気の早い話だが、例えばXperia 1の “後継機“ が誕生する時には、ソニーのデジタル一眼レフカメラ「αシリーズ」や、ノイズキャンセリングヘッドホン「1000Xシリーズ」のように「Xperia 1M2」という具合に名付けられるのかもしれない。
最新フラグシップモデルの詳しい仕様や新機能については速報やファーストインプレッションの記事にまとめているので合わせて読んでみてほしい。主な見どころは4K/HDR対応の有機ELディスプレイに、ハイレゾとドルビーアトモス対応のオーディオ、そしてソニーのシネマトグラフ用カメラ「CineAlta」の開発陣から監修を受けて練り上げた撮影機能「シネマプロ」に追加したことだ。
そして多彩な機能を、アスペクト比21対9というXperiaの新しい「CinemaWide」コンセプトにもとづいたデザインにまとめ上げた。スマホで楽しむ「見る・聴く・撮る」というすべてのユーザー体験を、いまのソニーの最高水準にまで導こうとする気迫が伝わってくる、今年のMWCで発表されたスマホの中で筆者が最も好感を持った “買いたい” 端末だ。
ソニーの技術資産をXperiaのフラグシップモデルに集めて一つのプロダクトに練り上げるという試みは、これまでに発売されたモデルでも意識されてきたことだが、Xperia 1の場合は特にソニーの業務用機器の開発者とチームワークを組んで、プロフェッショナルの領域にまで体験価値を広げたところが新しい。開発陣にとっても初めての挑戦だったと、都築氏が振り返っている。
「神奈川県の厚木市に拠点を構える、ソニーのプロフェッショナル向け業務用機器のディスプレイ担当、シネマトグラフのカメラ担当と一緒に開発を進めてきました。彼らはプロフェッショナルから寄せられる、時には数値化できない感性領域におよぶ高水準なリクエストに応えながら製品を開発しています。そのレベルにXperia 1の実力を合わせ込むことは至難の技でした。厚木に、そして海外の制作現場にも繰り返し足を運びながらトライアンドエラーを繰り返してきました」(都築氏)
ハードウェアからコンテンツまで広いカテゴリのプロフェッショナルと連携を図りながら、知見を束にできるソニーの強みを都築氏の言葉を聞いて筆者も改めて実感した。
■マスモニ「BVMシリーズ」の画づくりのノウハウが注入された初のXperia
Xperia 1はスマホとしては世界で初めて、4K/HDRに対応するアスペクト比21対9の有機ELディスプレイを搭載した。担当の松原氏によれば「Xperia 1のディスプレイについてはXperia XZ3の開発を進めていた頃からもうコンセプトを立ち上げていた」という。新映像エンジンの「X1 for mobile」から先に取りかかり、続いてディスプレイのモジュールに合わせ込むという作業を1年以上かけてじっくりと練り上げた。
今回は本機の商品企画、ならびにディスプレイ・オーディオ・カメラの開発を担当したエンジニアに集まっていただき、本機の魅力を聞いた。
インタビューに答えていただいたソニーモバイルコミュニケーションズのキーマンは、商品企画を担当する都築辰弥氏、ディスプレイ担当の松原直樹氏、オーディオ担当の松本賢一氏、カメラ担当の間下健介氏だ。
■手のひらサイズのスマホがシネマになる
Xperia 1が型番に冠する数字の「1」はフラグシップモデルの証。Xperiaは当面、シリーズの端末をナンバリングによって区分けて展開していく。メルセデス・ベンツの「クラス」と似たようなネーミングルールになるようだ。気の早い話だが、例えばXperia 1の “後継機“ が誕生する時には、ソニーのデジタル一眼レフカメラ「αシリーズ」や、ノイズキャンセリングヘッドホン「1000Xシリーズ」のように「Xperia 1M2」という具合に名付けられるのかもしれない。
最新フラグシップモデルの詳しい仕様や新機能については速報やファーストインプレッションの記事にまとめているので合わせて読んでみてほしい。主な見どころは4K/HDR対応の有機ELディスプレイに、ハイレゾとドルビーアトモス対応のオーディオ、そしてソニーのシネマトグラフ用カメラ「CineAlta」の開発陣から監修を受けて練り上げた撮影機能「シネマプロ」に追加したことだ。
そして多彩な機能を、アスペクト比21対9というXperiaの新しい「CinemaWide」コンセプトにもとづいたデザインにまとめ上げた。スマホで楽しむ「見る・聴く・撮る」というすべてのユーザー体験を、いまのソニーの最高水準にまで導こうとする気迫が伝わってくる、今年のMWCで発表されたスマホの中で筆者が最も好感を持った “買いたい” 端末だ。
ソニーの技術資産をXperiaのフラグシップモデルに集めて一つのプロダクトに練り上げるという試みは、これまでに発売されたモデルでも意識されてきたことだが、Xperia 1の場合は特にソニーの業務用機器の開発者とチームワークを組んで、プロフェッショナルの領域にまで体験価値を広げたところが新しい。開発陣にとっても初めての挑戦だったと、都築氏が振り返っている。
「神奈川県の厚木市に拠点を構える、ソニーのプロフェッショナル向け業務用機器のディスプレイ担当、シネマトグラフのカメラ担当と一緒に開発を進めてきました。彼らはプロフェッショナルから寄せられる、時には数値化できない感性領域におよぶ高水準なリクエストに応えながら製品を開発しています。そのレベルにXperia 1の実力を合わせ込むことは至難の技でした。厚木に、そして海外の制作現場にも繰り返し足を運びながらトライアンドエラーを繰り返してきました」(都築氏)
ハードウェアからコンテンツまで広いカテゴリのプロフェッショナルと連携を図りながら、知見を束にできるソニーの強みを都築氏の言葉を聞いて筆者も改めて実感した。
■マスモニ「BVMシリーズ」の画づくりのノウハウが注入された初のXperia
Xperia 1はスマホとしては世界で初めて、4K/HDRに対応するアスペクト比21対9の有機ELディスプレイを搭載した。担当の松原氏によれば「Xperia 1のディスプレイについてはXperia XZ3の開発を進めていた頃からもうコンセプトを立ち上げていた」という。新映像エンジンの「X1 for mobile」から先に取りかかり、続いてディスプレイのモジュールに合わせ込むという作業を1年以上かけてじっくりと練り上げた。
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