• ブランド
    特設サイト
公開日 2013/12/12 10:00

「広州AV2013」レポート(1):中国ブランドが台頭

季刊・オーディオアクセサリー編集部:伊佐山勝則
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
2013年の12月6日(金)から8日(日)の3日間、今年も中国・広州にて「広州AVフェア2013」が開催された。編集子は2011年以来(レポート記事1レポート記事2)、2年ぶりの取材となったが、会場が今までのホワイトスワンホテルから、新たに東方賓館(ドンファン・ホテル)へと変更。会場が変わってから初めての取材となった。

2012年より「広州AVフェア」の新たな会場となった東方賓館(ドンファン・ホテル)。1号棟の3階から7階までの5フロア、そして2号棟の2階と3階は欧米ブランドを取り扱うディストリビューターのブースやソフトの販売コーナーが中心となっている

今年の出展メーカーは約300以上にも及び、中国国内ブランドはもちろん、欧米や日本の注目ブランドも多数が出展している。また、会場がドンファン・ホテルに変わったことで、各ブースもひとまわりほど広くなったような感じがする。

ショウに訪れる来場者は相変わらず非常に多い。60元(日本円で1,000円くらい)の入場料をとっているが、各ブースとも超満員の盛況ぶり。例年3日間での来場者は6万人にも及ぶという。

60元の入場料を取るにも関わらず、初日から大混雑のエレベーター乗り場

そんな日本では考えられないようなスケールで行われる広州のオーディオショウの様子をお伝えしていくことにしよう。2年ぶりに訪れてまず大きな変化を感じたのは、中国ブランドの占める割合が圧倒的に増えてきている一方で、欧米や日本ブランドの占有率が減ってきているように感じられた。欧米ブランドの製品の生産を手掛けてきた国内メーカーが、独自のブランドを打ち立てていくケースも多くみられる。

まずはそんな、元気な中国ブランドのブースを紹介していくことにしよう。ひと時に見られたような豪華絢爛なデザインの製品はあまり見られなくなり、シンプルなデザインに確かな技術をアピールした製品が多く見られるようになってきている。ぜひとも写真とともにお楽しみいただきたい。

広東省江門市に拠点を置くスピーカーデザインの天才、ケント・ホー氏が主宰するHo’s Audio Technologのブース。Western Electric社の復刻モデルを手掛け、オープンテープでデモンストレーションを行う


中国ブランドとは一線を画するワールドワイドな人気を誇るオーディオスペースのブースでは、新シリーズのプリメインアンプ「KT88 Galaxy Series」を発表

オーディオスペースブースは、英国Phat-audioのスピーカーで再生。写真は8”のフルレンジドライバーを上向きに搭載した無指向性スピーカー「PHAT H-10」


1993年に創立し、今年で20周年を迎えたスパークのブース。Cayin(カイン)ブランドより記念モデルのCDプレーヤー「CDT-15AMK2」とプリメインアンプ「A-88TMK2」が限定で登場

Cayin(カイン)ブランドからは192kHz24bit DACを搭載し、iPhoneやiPadからのデジタル入力にも対応するポータブルヘッドフォンアンプも登場


中国LPオーディオはアナログ専門ブランドとして、オリジナルのカートリッジやスタビライザー等を手掛ける。写真は珍しい陶器製ボディのカートリッジ

LPオーディオを主宰する彭文慧さん。オリジナルのMCカートリッジを手掛けるほか、アナログ製品の修理も請け負っている


地元広州市に拠点を置くHiViブランドは広大なブースを設け、自社製スピーカーを多数展示。写真は米国CESにて Innovations Design and Engineering Awardsを受賞した「Swans F10」

ソフトの販売コーナーも大盛況。依然としてCDの販売が根強いものの、新譜をアナログ盤で出すレーベルも多数登場している


オープンリールも流行の兆しが見えている。デッキ用の各種パーツの他、ソフトや生テープも販売

オーストラリアのMelodyからは、ウェスタン・エレクトリックの巨大な出力管212Mを搭載したモノラルパワーアンプ「212Everest」が登場。JBLの「Everest」での試聴デモを行っていた


高い知名度を誇る中国の真空管製造ブランド、曙光電子集団も豊富なラインアップを揃える。写真はウエスタン・エレクトリック仕様の「WE300B」

ミニュチュア級のサイズでありながら高精度なアンプやスピーカーを手掛ける、地元広州のQinpuブランド。日本でもカインラボラトリージャパンが取り扱い、人気が高まっている


中国を代表する日本でもお馴染のレーベル、ABCレコードを主宰する徐學輝氏(写真右)。同社のブースではオープンデッキでデモンストレーションを行っている。写真右はデッキのメンテナンスを担当いている方

ABCレコードは、CDやLPの他、オープンリールテープ版も販売。こちらも高い人気となっている。現在オリジナルの生テープも製造を予定しているとのことである


広東省珠海市に拠点を置くLine Magnetic Audio。ウエスタンの復刻スピーカーや、多彩なデザインのオリジナルの真空管アンプを揃える

Line Magnetic Audioの新型プリメインアンプ「LM-501IA」とCDプレーヤー「LM-515CD」、DAコンバーター「LM-502CA」


台湾のブランド、Arte Forma Audioのプリメインアンプ。2A3のシングルエンドで、積層の美しいベース部が魅力

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX