公開日 2015/02/09 17:05
オンキヨーが「e-onkyo」を世界展開 − 新製品などハイレゾ新戦略を説明
MQAは「HF Playerへの組み込み狙う」
オンキヨーは本日、ハイレゾに対する取り組みを説明。MQA対応機器なども含む今後の製品開発・販売について展望が語られたほか、ハイレゾ配信サイト「e-onkyo music」が「onkyo music」として本日付で海外展開をスタートしたことも発表した。
■「ハイレゾ」キーワードにDAP/ヘッドホンなどに注力
まず登壇したのはオンキヨーエンターテイメントテクノロジー社 代表取締役社長の宮城謙二氏。世界のホームオーディオ市場は約3兆円で、そのうちほぼ半分がDAP(26%)とヘッドホン(26%)で占められている。しかし日本メーカーがシェア上位を取れているのはAVレシーバー(2%)の市場でのみ。市場全体の占有率もわずか5%に過ぎない。こういった現状を受け、宮城氏はDAPやヘッドホン市場への注力を発表。日本を中心にブームとなっている「ハイレゾ」をキーワードに、既存のハイファイオーディオ(オーディオコンポ、AVレシーバーなど)の機能を強化した製品や、DAP周辺のオーディオ機器はもちろん、ハイレゾ対応DAP、ヘッドホン、ワイヤレススピーカーなど様々なプロダクト/ソリューションを提供していくとした。
特にヘッドホンやポータブルオーディオでは、先日発表したとおり(関連ニュース)、フィリップスの音響機器事業を担うWOOXと業務提携。製品開発はもちろん、欧州市場に強いWOOXの販売網を使った海外拡販も強力に推進する。また、まだ開拓の余地があるという中国市場向けには、中国最大のSNSを運営する「QQ Music」と連携。中国の音楽ファン向けにストリーミングプレーヤー「Q Player」を共同開発。さらに中国の人気歌手とコラボしたBluetoothスピーカーを開発するなど、現地企業と連携したエンドースメントマーティングを行っていく。また、ハイレゾ対応DAPのオリジナル商品も開発中だという。
■HF PlayerへのMQA組み込み、年内にも狙いたい
英メリディアンが開発したハイレゾ向け新ロスレスフォーマット「MQA」対応機器/ソフトウェアの開発についても、製品化に向けて検討を開始しているとのこと。宮城氏は「年内にはHF Playerへの(MQA)組み込みも狙いたい」という展望も明らかにした。今月末〜来月頭には、MQA開発者のボブ・スチュアート氏が来日し、共同イベントを開催するという。
「(MQAは)敢えて言うと『新しいフォーマット』ということになるのかも知れない。開発者のボブ・スチュアート氏も『スタジオのクオリティをリビングで楽しめるようになる。今までハイレゾでも楽しめなかった音が、MQAで楽しめるようになる』と語っている」と、その音質的メリットをアピールする宮城氏。現在配信中のFLAC/WACなどと並んで「MQA」という選択肢が加わるイメージであるとのこと。
しかし気になるのは、e-onkyo music(そしてonkyo music)は現状のとおりダウンロード主体でいくのか、それともストリーミング展開も行っていくのか、という点だ。MQAは非常に圧縮効率が良いことも特徴のひとつであり、ロスレスストリーミングサービス実現にも貢献可能。現に、ノルウェーの音楽ストリーミングサービス「TIDAL(タイダル:※日本未参入)」は2015年前半にMQA対応ロスレス・ハイレゾ音楽ストリーミングサービスをローンチするとしている(関連ニュース)。
その点について宮城氏は「確かに欧州ではストリーミング配信の方が優勢であるのが現状。欧州向けにはストリーミング寄り、日本ではダウンロード中心…という方法も検討する可能性はある」と説明。「ダウンロードで行くかストリーミングかという点については、ビジネスとして見極める必要がある」とした。
■「ハイレゾ」キーワードにDAP/ヘッドホンなどに注力
まず登壇したのはオンキヨーエンターテイメントテクノロジー社 代表取締役社長の宮城謙二氏。世界のホームオーディオ市場は約3兆円で、そのうちほぼ半分がDAP(26%)とヘッドホン(26%)で占められている。しかし日本メーカーがシェア上位を取れているのはAVレシーバー(2%)の市場でのみ。市場全体の占有率もわずか5%に過ぎない。こういった現状を受け、宮城氏はDAPやヘッドホン市場への注力を発表。日本を中心にブームとなっている「ハイレゾ」をキーワードに、既存のハイファイオーディオ(オーディオコンポ、AVレシーバーなど)の機能を強化した製品や、DAP周辺のオーディオ機器はもちろん、ハイレゾ対応DAP、ヘッドホン、ワイヤレススピーカーなど様々なプロダクト/ソリューションを提供していくとした。
特にヘッドホンやポータブルオーディオでは、先日発表したとおり(関連ニュース)、フィリップスの音響機器事業を担うWOOXと業務提携。製品開発はもちろん、欧州市場に強いWOOXの販売網を使った海外拡販も強力に推進する。また、まだ開拓の余地があるという中国市場向けには、中国最大のSNSを運営する「QQ Music」と連携。中国の音楽ファン向けにストリーミングプレーヤー「Q Player」を共同開発。さらに中国の人気歌手とコラボしたBluetoothスピーカーを開発するなど、現地企業と連携したエンドースメントマーティングを行っていく。また、ハイレゾ対応DAPのオリジナル商品も開発中だという。
■HF PlayerへのMQA組み込み、年内にも狙いたい
英メリディアンが開発したハイレゾ向け新ロスレスフォーマット「MQA」対応機器/ソフトウェアの開発についても、製品化に向けて検討を開始しているとのこと。宮城氏は「年内にはHF Playerへの(MQA)組み込みも狙いたい」という展望も明らかにした。今月末〜来月頭には、MQA開発者のボブ・スチュアート氏が来日し、共同イベントを開催するという。
「(MQAは)敢えて言うと『新しいフォーマット』ということになるのかも知れない。開発者のボブ・スチュアート氏も『スタジオのクオリティをリビングで楽しめるようになる。今までハイレゾでも楽しめなかった音が、MQAで楽しめるようになる』と語っている」と、その音質的メリットをアピールする宮城氏。現在配信中のFLAC/WACなどと並んで「MQA」という選択肢が加わるイメージであるとのこと。
しかし気になるのは、e-onkyo music(そしてonkyo music)は現状のとおりダウンロード主体でいくのか、それともストリーミング展開も行っていくのか、という点だ。MQAは非常に圧縮効率が良いことも特徴のひとつであり、ロスレスストリーミングサービス実現にも貢献可能。現に、ノルウェーの音楽ストリーミングサービス「TIDAL(タイダル:※日本未参入)」は2015年前半にMQA対応ロスレス・ハイレゾ音楽ストリーミングサービスをローンチするとしている(関連ニュース)。
その点について宮城氏は「確かに欧州ではストリーミング配信の方が優勢であるのが現状。欧州向けにはストリーミング寄り、日本ではダウンロード中心…という方法も検討する可能性はある」と説明。「ダウンロードで行くかストリーミングかという点については、ビジネスとして見極める必要がある」とした。