公開日 2016/05/07 19:21
<HIGH END>スペック、同社初の単体プリや最上位プリメインなど全3機種を発表
RPA-P7EX/RSA-F33EX/RSA-G3EX
現地時間の2016年5月5日より開幕したMunich HIGH END 2016にて、スペックは同社初となるプリアンプ「RPA-P7EX」、同社プリメインのトップエンドモデル「RSA-F33EX」、そして同社のパワーアンプ「RPA-W5ST」をベースとしたプリメインアンプ「RSA-G3EX」を発表した。
■RSA-P7EX(2016年夏頃日本発売予定、予価50万円程度)
「RPA-P7EX」は、すでに展開中のパワーアンプ「RSA-W5ST」とペアになるべく開発されたプリアンプ。RSA-W5STは、ステレオ/モノラル/BTLの切り換えに対応したほか、入力されたソースの信号レベルをパワーアンプまでそのまま伝送する「ピュア・ダイレクト再生」という機能を持っていたが、RSA-P7EXが登場したことにより通常のプリアンプのような使い勝手としたうえで、スペックが理想とする信号伝送/増幅が可能となった。
これまで“リアルサウンド”という概念の元、シンプルな信号伝送回路を採用すべくプリメインアンプを開発し続けてきたスペックの考え方を実現するセパレートアンプとなっている。
基本的な構造としては、同社のサウンドを大きく左右するオイルコンデンサーを巧みに活用した回路デザインやPWMスイッチングアンプデバイスの採用、筐体にウッドを使用したことによるチューニングなどスペックのアイデンティティをそのまま踏襲。もちろん、他社のパワーアンプとの接続も可能だが、RSA-W5STと組み合わせることで、前述のパワーアンプ側までラインレベルをそのまま伝送するピュア・ダイレクト再生を可能とする。
入力は、全部で5系統となるが、全てライン入力のみ。フォノイコライザー機能等を投入して回路を複雑なものにすることは避け、あくまで入力された信号をそのままの純度でパワーアンプまで伝えるという極めてシンプルな考え方を具現化したモデルとなる。
今回が初のデモンストレーションとなる会場では、同社のこれまでのプリメインアンプとは少々傾向の異なるエネルギー感に溢れたパワフルなサウンドで、早くも確かな評価を獲得しているようだ。
■RSA-F33EX(2016年夏頃発売予定、価格未定)
「RSA-F33EX」は、同社のフラッグシップモデル「RSA-F11」のサウンドを、よりパワフルなものとすべく回路デザインを見なおしたプリメインアンプ。
定評あるRSA-F11の基本的なサウンド傾向は維持した上で、アリゾナキャパシターズ製のオイルコンデンサーの追加をはじめ、スペックのアンプにとってサウンドを大きく左右するスナバ回路に採用されたトランジスタを変更するなどしている。
スペックのアンプはそのしなやかかつ繊細な音楽表現力を持つアンプとして評価を集めている観があるが、今回パワフルさを追加したことによりより深みのあるサウンドへと進化している。
会場のデモンストレーションでは大型のデュアルコンセントリックユニットを搭載したタンノイのCantabury/GRを用いたデモが行われていたが、来場者はその駆動力の高さに驚く声も聞かれたことが印象的だった。クラスDスイッチングアンプの概念を大きく覆すアンプとしても、引き続き注目すべき存在といえるだろう。
■RSA-G3EX(2016年夏頃発売予定、予価50万円前後)
「RSA-G3EX」は、スペックのアンプとして新たなスタンダードモデルとしての位置づけを担うプリメインアンプ。基本的なアンプ構成はパワーアンプRSA-W5STを踏襲しながら、5つのラインセレクターを追加した格好となる。
本項冒頭でご紹介したRSA-P7EXと同様の概念のもと、パワーアンプ段に至るまでラインレベルをギリギリまで保って伝送する「ピュア・ダイレクト再生」をはじめ、プリメインアンプ化にあたり筐体のベースにウッドを採用したチューニングを施すなど、こちらもスペックらしいアプローチを行ったプリメインアンプとなっている。
■RSA-P7EX(2016年夏頃日本発売予定、予価50万円程度)
「RPA-P7EX」は、すでに展開中のパワーアンプ「RSA-W5ST」とペアになるべく開発されたプリアンプ。RSA-W5STは、ステレオ/モノラル/BTLの切り換えに対応したほか、入力されたソースの信号レベルをパワーアンプまでそのまま伝送する「ピュア・ダイレクト再生」という機能を持っていたが、RSA-P7EXが登場したことにより通常のプリアンプのような使い勝手としたうえで、スペックが理想とする信号伝送/増幅が可能となった。
これまで“リアルサウンド”という概念の元、シンプルな信号伝送回路を採用すべくプリメインアンプを開発し続けてきたスペックの考え方を実現するセパレートアンプとなっている。
基本的な構造としては、同社のサウンドを大きく左右するオイルコンデンサーを巧みに活用した回路デザインやPWMスイッチングアンプデバイスの採用、筐体にウッドを使用したことによるチューニングなどスペックのアイデンティティをそのまま踏襲。もちろん、他社のパワーアンプとの接続も可能だが、RSA-W5STと組み合わせることで、前述のパワーアンプ側までラインレベルをそのまま伝送するピュア・ダイレクト再生を可能とする。
入力は、全部で5系統となるが、全てライン入力のみ。フォノイコライザー機能等を投入して回路を複雑なものにすることは避け、あくまで入力された信号をそのままの純度でパワーアンプまで伝えるという極めてシンプルな考え方を具現化したモデルとなる。
今回が初のデモンストレーションとなる会場では、同社のこれまでのプリメインアンプとは少々傾向の異なるエネルギー感に溢れたパワフルなサウンドで、早くも確かな評価を獲得しているようだ。
■RSA-F33EX(2016年夏頃発売予定、価格未定)
「RSA-F33EX」は、同社のフラッグシップモデル「RSA-F11」のサウンドを、よりパワフルなものとすべく回路デザインを見なおしたプリメインアンプ。
定評あるRSA-F11の基本的なサウンド傾向は維持した上で、アリゾナキャパシターズ製のオイルコンデンサーの追加をはじめ、スペックのアンプにとってサウンドを大きく左右するスナバ回路に採用されたトランジスタを変更するなどしている。
スペックのアンプはそのしなやかかつ繊細な音楽表現力を持つアンプとして評価を集めている観があるが、今回パワフルさを追加したことによりより深みのあるサウンドへと進化している。
会場のデモンストレーションでは大型のデュアルコンセントリックユニットを搭載したタンノイのCantabury/GRを用いたデモが行われていたが、来場者はその駆動力の高さに驚く声も聞かれたことが印象的だった。クラスDスイッチングアンプの概念を大きく覆すアンプとしても、引き続き注目すべき存在といえるだろう。
■RSA-G3EX(2016年夏頃発売予定、予価50万円前後)
「RSA-G3EX」は、スペックのアンプとして新たなスタンダードモデルとしての位置づけを担うプリメインアンプ。基本的なアンプ構成はパワーアンプRSA-W5STを踏襲しながら、5つのラインセレクターを追加した格好となる。
本項冒頭でご紹介したRSA-P7EXと同様の概念のもと、パワーアンプ段に至るまでラインレベルをギリギリまで保って伝送する「ピュア・ダイレクト再生」をはじめ、プリメインアンプ化にあたり筐体のベースにウッドを採用したチューニングを施すなど、こちらもスペックらしいアプローチを行ったプリメインアンプとなっている。