公開日 2018/08/01 11:00
マランツ、ESS製DAC搭載のエントリー・ネットワークプレーヤー「NA6006」。7.5万円
アナログ回路も刷新
マランツは、エントリークラスのネットワークオーディオプレーヤー「NA6006」を8月中旬より発売する。価格は75,000(税抜)。
「NA6005」(2015年発売、68,000円/税抜。関連ニュース)の後継機で、マランツのネットワークプレーヤーのエントリークラスという位置付け。新たにD&Mグループのネットワーク/マルチルーム再生機能 HEOSを搭載。ネットワーク/USB-A入力から192kHz/24bit PCMや5.6MHz DSDの再生でき、各種の音楽ストリーミングの再生が行えるほか、AirPlay 2にもアップデートで対応する。
DACチップは新たにESS「ESS9016K2M」を搭載。D/A変換以降のアナログ回路もブラッシュアップされた。Wi-Fi/Bluetoothを内蔵する一方で、従来モデルが搭載していたAM/FMチューナーは省略された。アナログ出力はボリューム固定/可変の2系統を備えている。光デジタル入力/出力も搭載する。
製品発表に先立ち、マランツはプレス向け内覧会を開催。サウンドマネージャーの尾形好宣氏、マーケティング担当の高山健一氏が本機の詳細を説明した。内覧会で行われた従来モデルとの比較試聴のインプレッションについても後述する。
プレゼン冒頭では、高山氏がNA6006のコンセプトについて紹介。先行して登場したND8006がネットワーク/USB-DACに加えてCDプレーヤーまでを内蔵した複合機だったのに対して、本機がネットワーク再生に特化したモデルであることが紹介された。高山氏は「エントリーながら機能をネットワーク再生に絞り込むことで、この価格帯でベストのクオリティを追求した」と述べた。
結果として、従来機で搭載していたAM/FMチューナーも省略。コスト配分をネットワーク再生および音質面に集中させることで、上位機と同じDAC(ES9016K2M)やインシュレーターを搭載することも可能にしたという。アナログオーディオ回路も刷新された。
■DACチップは電流出力型DAC「ES9018K2M」を新搭載
DACチップは従来機種がシーラス・ロジック「CS4398」を搭載していたのに対して、本機はESS Technology「ES9016K2M」を搭載。CS4398が電圧出力型DACだったのに対して、ES9016K2Mは電流出力型DACであるため、DAC後段には新たにI/V(電流/電圧)変換回路を追加。これに伴ってアナログオーディオ回路もブラッシュアップされた。
この点について尾形氏は「DACの変更に加えて、DACの方式変更に合わせて独自のI/V変換回路を搭載するで、さらにマランツサウンドを追求することが可能になった」と説明していた。
DACのデジタルフィルターには、マランツオリジナルの「Marantz Musical Digital Filtering」を搭載。これは旗艦モデル「SA-10」にも使用されたもので、プリ/ポストエコーの短いフィルター1、プリエコーに対してポストエコーが長いフィルター2を選択できる。
DACのロックレンジ切替もワイド、ミディアム、ナローの3段階で変更可能。入力信号に合わせてロックレンジを最小まで狭めることで、ジッターを低減できるとする。
DAC以降のアナログオーディオ回路は、マランツ独自の高速アンプモジュールHDAMおよびHDAM-SA2を用いてのフルディスクリート回路を採用。ディファレンシャルFET入力のHDAMによる電流帰還型アンプとHDAM-SA2による高速出力バッファーアンプで構成されている。
また、DACを含むアナログオーディオ基板は、従来は片面基板だったが、NA6006では両面基板を採用。この点も音質向上に貢献しているという。
ヘッドホンアンプは、オペアンプとHDAM-SA2によるディスクリート高速電流バッファーアンプを組み合わせて構成。3段階のゲイン切り替え機能も備えている。
電源部のEIコアトランスは、二次巻線からデジタル系とアナログ系を分けて、アナログ/デジタルそれぞれに専用の電源回路を搭載する。アナログ回路用の電源にはニチコン社と共同開発した1,000μFのブロックコンデンサーを2基搭載する。
フィルムコンデンサーや電解コンデンサー、導電性高分子コンデンサーなどの音質パーツについても、サウンドマネージャーがリスニングテストを通じて厳選した高性能品が採用されている。
■HEOSによるネットワーク再生/USBストレージ再生
独自の最新ネットワークモジュールを新たに搭載し、D&Mグループによるネットワーク/マルチルーム再生機能 HEOSに対応した。音楽ファイルのネットワーク再生やフロントUSB-A端子経由でのUSBストレージ再生はHEOSが担うことになる。音楽再生の操作についても専用アプリ「HEOS」から行える。
ネットワーク/USBストレージ再生は、192kHz/24bitのWAV・FLAC、ALAC、5.6MHzおよび2.8MHzのDSF・DFF(PCM変換再生)に対応。DSDはアップデートでネイティブ再生にも対応予定。WAV、FLAC、ALAC、DSDのギャップレス再生にも対応している。そのほか、AAC・MP3・WMAの再生も行える。
「NA6005」(2015年発売、68,000円/税抜。関連ニュース)の後継機で、マランツのネットワークプレーヤーのエントリークラスという位置付け。新たにD&Mグループのネットワーク/マルチルーム再生機能 HEOSを搭載。ネットワーク/USB-A入力から192kHz/24bit PCMや5.6MHz DSDの再生でき、各種の音楽ストリーミングの再生が行えるほか、AirPlay 2にもアップデートで対応する。
DACチップは新たにESS「ESS9016K2M」を搭載。D/A変換以降のアナログ回路もブラッシュアップされた。Wi-Fi/Bluetoothを内蔵する一方で、従来モデルが搭載していたAM/FMチューナーは省略された。アナログ出力はボリューム固定/可変の2系統を備えている。光デジタル入力/出力も搭載する。
製品発表に先立ち、マランツはプレス向け内覧会を開催。サウンドマネージャーの尾形好宣氏、マーケティング担当の高山健一氏が本機の詳細を説明した。内覧会で行われた従来モデルとの比較試聴のインプレッションについても後述する。
プレゼン冒頭では、高山氏がNA6006のコンセプトについて紹介。先行して登場したND8006がネットワーク/USB-DACに加えてCDプレーヤーまでを内蔵した複合機だったのに対して、本機がネットワーク再生に特化したモデルであることが紹介された。高山氏は「エントリーながら機能をネットワーク再生に絞り込むことで、この価格帯でベストのクオリティを追求した」と述べた。
結果として、従来機で搭載していたAM/FMチューナーも省略。コスト配分をネットワーク再生および音質面に集中させることで、上位機と同じDAC(ES9016K2M)やインシュレーターを搭載することも可能にしたという。アナログオーディオ回路も刷新された。
■DACチップは電流出力型DAC「ES9018K2M」を新搭載
DACチップは従来機種がシーラス・ロジック「CS4398」を搭載していたのに対して、本機はESS Technology「ES9016K2M」を搭載。CS4398が電圧出力型DACだったのに対して、ES9016K2Mは電流出力型DACであるため、DAC後段には新たにI/V(電流/電圧)変換回路を追加。これに伴ってアナログオーディオ回路もブラッシュアップされた。
この点について尾形氏は「DACの変更に加えて、DACの方式変更に合わせて独自のI/V変換回路を搭載するで、さらにマランツサウンドを追求することが可能になった」と説明していた。
DACのデジタルフィルターには、マランツオリジナルの「Marantz Musical Digital Filtering」を搭載。これは旗艦モデル「SA-10」にも使用されたもので、プリ/ポストエコーの短いフィルター1、プリエコーに対してポストエコーが長いフィルター2を選択できる。
DACのロックレンジ切替もワイド、ミディアム、ナローの3段階で変更可能。入力信号に合わせてロックレンジを最小まで狭めることで、ジッターを低減できるとする。
DAC以降のアナログオーディオ回路は、マランツ独自の高速アンプモジュールHDAMおよびHDAM-SA2を用いてのフルディスクリート回路を採用。ディファレンシャルFET入力のHDAMによる電流帰還型アンプとHDAM-SA2による高速出力バッファーアンプで構成されている。
また、DACを含むアナログオーディオ基板は、従来は片面基板だったが、NA6006では両面基板を採用。この点も音質向上に貢献しているという。
ヘッドホンアンプは、オペアンプとHDAM-SA2によるディスクリート高速電流バッファーアンプを組み合わせて構成。3段階のゲイン切り替え機能も備えている。
電源部のEIコアトランスは、二次巻線からデジタル系とアナログ系を分けて、アナログ/デジタルそれぞれに専用の電源回路を搭載する。アナログ回路用の電源にはニチコン社と共同開発した1,000μFのブロックコンデンサーを2基搭載する。
フィルムコンデンサーや電解コンデンサー、導電性高分子コンデンサーなどの音質パーツについても、サウンドマネージャーがリスニングテストを通じて厳選した高性能品が採用されている。
■HEOSによるネットワーク再生/USBストレージ再生
独自の最新ネットワークモジュールを新たに搭載し、D&Mグループによるネットワーク/マルチルーム再生機能 HEOSに対応した。音楽ファイルのネットワーク再生やフロントUSB-A端子経由でのUSBストレージ再生はHEOSが担うことになる。音楽再生の操作についても専用アプリ「HEOS」から行える。
ネットワーク/USBストレージ再生は、192kHz/24bitのWAV・FLAC、ALAC、5.6MHzおよび2.8MHzのDSF・DFF(PCM変換再生)に対応。DSDはアップデートでネイティブ再生にも対応予定。WAV、FLAC、ALAC、DSDのギャップレス再生にも対応している。そのほか、AAC・MP3・WMAの再生も行える。