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公開日 2020/03/06 14:26

Klipsch、独自Tractrixホーン搭載のスピーカーシステム「Referenceシリーズ」10機種

ONKYO BASEにて先行試聴も
編集部:川田菜月
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オンキヨー&パイオニアは、Klipschブランドのスピーカーシステム「Referenceシリーズ」全10モデルを3月中旬から順次発売する。一般発売開始に先立ち、3月6日(金)より同社のショップ兼ショールーム「ONKYO BASE」にて先行試聴体験会を実施する。

スピーカーシステム「Referenceシリーズ」全10モデルが発売開始へ

Referenceシリーズは1999年の発売以来、米国で高い人気を誇るというスピーカーシステム。今回発売するモデルでは、Klipsch独自のTractrix(トラクトリクス)ホーンや新リニアトラベルサスペンション(LTS)トゥイーター、Tractrix(トラクトリクス)ポート等を搭載し、クオリティの高い音楽体験を提供するとしている。ラインナップは以下の通り。

フロアスタンディングスピーカー「R-820F」(写真)など、全10モデルをラインナップ

・フロアスタンディングスピーカー「R-820F」市場想定価格:税抜60,000円前後
・フロアスタンディングスピーカー「R-620F」 市場想定価格:税抜48,000円前後
・フロアスタンディングスピーカー「R-610F 」市場想定価格:税抜37,000円前後
・ブックシェルフスピーカー「R-51M」 市場想定価格:税抜37,000円前後(ペア)
・ブックシェルフスピーカー「R-41M」市場想定価格:税抜30,000円前後(ペア)
・センタースピーカー「R-52C」市場想定価格:税抜 37,000円前後
・センタースピーカー「R-34C」市場想定価格:税抜46,000円前後
・サブウーファー「R-120SW」市場想定価格:税抜48,000円前後
・サブウーファー「R-100SW」市場想定価格:税抜39,000円前後
・イネーブルドスピーカー「R-41SA」市場想定価格:税抜53,000円前後(ペア)

ブックシェルフ、イネーブルドスピーカー以外は1台の価格。主に3月中旬からの発売で、センタースピーカー「R-34C」とサブウーファー「R-120SW」「R-100SW」のみ4月中旬からの発売となる。


Klipsch独自の技術のTractrixホーンを採用
Tractrixホーンは、サウンドの精度と明瞭さと効率とを兼ね備えるとするKlipsch独自の技術。LTSトゥイーターに搭載しており、曲線構造がホーンから広がるサウンドを効率的に再生し、広く均一に自然な響きを届けられるとのこと。そのほか特徴として、原音忠実に再現するフラットな周波数特性や広指向特性、パワフルで正確なサウンド再生が可能という。

アルミニウムLTSトゥイーターには軽量かつ高強度の素材「カプトン」をサスペンションに使用し、音の歪みを最小限に抑えながら、能率を高め解像度や細部の音の向上を図っている。

アルミニウムLTSトゥイーターは全モデルに搭載(サブウーファー除く)

コーン型IMGウーファーも軽量かつ強度が高い点が特徴で、音の歪みを最小限に抑えてKlipschならではの力強い低音を再生。LTSトゥイーターと組み合わせることで、クラス最高の能率を実現するとしている。

Referenceシリーズは全てのキャビネットにMDF材を採用。ブレーシング加工で構造を強化し不要な振動を抑制、より正確なサウンドの再現に寄与するという。なお、フロアスタンディングスピーカー「R-820F」「R-620F」「R-610F」には専用アングルフットを用意。前後で高さが異なる新デザインを採用している。

さらに、「R-820F」「R-620F」「R-610F」のリア、およびセンタースピーカー「R-34C」のフロントには「Tractrixポート」を搭載。流入する空気の乱れの低減に効果的なフレアが内側に設置されており、これによりクリーンで強力な低音を再生できるとしている。さらにポートチューブは最適な長さに設計され、キャビネットの低域再生チューニングを最大化。内容積も最大化され、空気の流れの乱れの低減に役立つと同時に低域再生域の拡大も実現する。

イネーブルドスピーカーの「R-41SA」はDolby Atmos対応で、Dolby Atmosイネーブルド・トップフロント、トップミドル、トップリアスピーカーとして、またサラウンド、サラウンドリアスピーカーとしても使用可能だ。

「ONKYO BASE」にて開催される試聴体験会は3月6日(金)から3月22日(日)まで実施予定。予約制で12時から18時の間、50分間聴き放題とのこと(うち14時から15時は機材調整のため予約不可)。1回あたり参加は1組のみ(人数3名まで)、UHD-BDやBD、DVD、CDなど好きなソフトを持参して再生することができる。詳細はONKYO BASEのサイトにて確認可能。

各モデルのユニット構成および仕様は以下の通り。

R-820Fは、2.54cmアルミニウムLTSトゥイーター×1、20.32cmIMGウーファー×2を搭載する2ウェイ・バスレフ型のフロアスタンディンススピーカー。周波数特性は35Hz - 21kHz±3dB、出力音圧レベルは97dB@2.83V/1M、インピーダンスは8Ω、クロスオーバー周波数は1,700Hz。サイズ/質量が27.7W×109.3H×44.3Dcm/24.5kg(1台)。

R-620Fは2.54cmアルミニウムLTSトゥイーター×1、16.51cmIMGウーファー×2を搭載する2ウェイ・バスレフ型のフロアスタンディンススピーカー。周波数特性は38Hz - 21kHz±3dB、出力音圧レベルは96dB@2.83V/1M、インピーダンスは8Ω、クロスオーバー周波数は2,000Hz。サイズ/質量が24.0W×101.7H×38.6Dcm/18.6kg(1台)。

R-610Fは2.54cmアルミニウムLTSトゥイーター×1、16.51cmIMGウーファー×1を搭載する2ウェイ・バスレフ型のフロアスタンディンススピーカー。周波数特性は45Hz - 21kHz±3dB、出力音圧レベルは94dB@2.83V/1M、インピーダンスは8Ω、クロスオーバー周波数は1,800Hz。サイズ/質量が24.0W×94.0H×38.4Dcm/16.3kg(1台)。

R-51Mは2.54cmアルミニウムLTSトゥイーター×1、13.34cmIMGウーファー×1を搭載する2ウェイ・バスレフ型のブックシェルフスピーカー。周波数特性は62Hz - 21kHz±3dB、出力音圧レベルは93dB@2.83V/1M、インピーダンスは8Ω、クロスオーバー周波数は1,660Hz。サイズ/質量が17.8W×33.8H×21.5Dcm/5kg(1台)。

R-41Mは2.54cmアルミニウムLTSトゥイーター×1、10.16cmIMGウーファー×1を搭載する2ウェイ・バスレフ型のブックシェルフスピーカー。周波数特性は68Hz - 21kHz±3dB、出力音圧レベルは90dB@2.83V/1M、インピーダンスは8Ω、クロスオーバー周波数は1,730Hz。サイズ/質量が14.6W×28.7H×20.0Dcm/3.2kg(1台)。

R-52Cは2.54cmアルミニウムLTSトゥイーター×1、13.34cmIMGウーファー×2を搭載する2ウェイ・密閉型のセンタースピーカー。周波数特性は89Hz - 21kHz±3dB、出力音圧レベルは95dB@2.83V/1M、インピーダンスは8Ω、クロスオーバー周波数は1,630Hz。サイズ/質量が47.6W×18.5H×19.4Dcm/6.12kg。

R-34Cは2.54cmアルミニウムLTSトゥイーター×1、8.89cmIMGウーファー×4を搭載する2ウェイ・バスレフ型のセンタースピーカー。周波数特性は82Hz - 21kHz±3dB、出力音圧レベルは96dB@2.83V/1M、インピーダンスは8Ω、クロスオーバー周波数は1,600Hz。サイズ/質量が66.0W×13.3H×15.7Dcm/5.9kg。

R-120SWは30.48cmIMGウーファーを1基搭載、クラスDアンプも内蔵するサブウーファー。周波数特性は29Hz - 120kHz±3dB、出力音圧レベルは116dB。入力はRCAで、サイズ/質量は35.6W×41.9H×48.8Dcm/14.1kg。

R-100SWは25.4cmIMGウーファーを1基搭載、クラスDアンプ内蔵のサブウーファー。周波数特性は32Hz - 120kHz±3dB、出力音圧レベルは112dB。入力はRCAで、サイズ/質量が31.8W×36.8H×41.7Dcm/10.9kg。なお、R-120SW/R-100SWはいずれも、ゲイン/ローパス/位相切り替え/オートパワーオン機能を装備する。

R-41SAは2.54cmアルミニウムLTSトゥイーター×1、10.16cmIMGウーファー×1を搭載する2ウェイ・密閉型のイネーブルドスピーカー。周波数特性および出力音圧レベルはDolby Atomosスペックに準拠。インピーダンスは8Ω、クロスオーバー周波数は4,237Hz。サイズ/質量が14.6W×18.0H×33.1Dcm/2.7kg(1台)。

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