公開日 2023/06/24 19:22
<OTOTEN>テクニクス、石川さゆりのラッカー盤再生/Soundgenic Plus初公開/PERFECTIONの聴き比べデモ
ナツ・サマーさんのシティ・ポップDJパフォーマンスも盛況
東京・有楽町の国際フォーラムで開催されているOTOTEN2023。多くの新製品が今年も登場し、来場者の耳を楽しませている。ここではテクニクスとアイ・オー・データ機器、それに完実電気のブースから「PERFECTION」ブランド聴き比べの様子をレポートしよう。
テクニクスは、先日発表になったHDMI搭載のネットワークオーディオアンプ「SU-GX70」を中心に、アナログプレーヤーからCDプレーヤー、スピーカーシステムまで、テクニクスの総合力を示すオーディオ製品を展示している。
SU-GX70はブランド初のHDMI搭載アンプとなり、テレビと連携した「リビングオーディオ」のシンプルかつ高品位な音楽再生のスタイルを提案。レコードからNetflixのような映像配信まで幅広く楽しむことができるとする。実際のデモンストレーションでも、CDからアナログ、DSD11.2MHzのUSBメモリの音源まで幅広く再生し、多くの来場者がその音に耳を傾けていた。
さらに、ピュアオーディオからDJまでアナログレコードをさまざまな角度から楽しむためイベントを用意。
石川さゆりのレコード「Transcend」のラッカー盤を再生するデモでは、カッティングを担当したミキサーズラボの内沼映二さんと北村勝敏さんが登場し、制作の裏話などを披露。「津軽海峡・冬景色」の斬新なビッグバンドジャズ・アレンジなど、鮮度感抜群に楽しめた。また、ナツ・サマーさんのDJタイムでは、シティ・ポップの7インチレコードなどを中心にDJパフォーマンスを披露した。
アイ・オー・データ機器(G403)は、Soundgenicの後継機となる「Soundgenic plus」を初公開した。これまではサーバー的な位置づけだった同製品を、さまざまなデジタル音源を再生する「ハイレゾ再生プレーヤー」と再定義。ケーブル内にUSB-DACが搭載されたUSB-RCAケーブルが同梱され、本機とアンプやアクティブスピーカーを接続するだけで、手軽に音楽再生が可能になる新しいスタイルを提案する。
ストリーミングサービスとして、SpotifyのほかにAmazon musicにも対応する。筐体としては前モデルと外観上の変化はないようにも見えるが、実は音質のグレードを高めた「HG」モデルがベースになっているとのこと。またBluetoothドングルも同梱され、Bluetoothレシーバーとしても使用可能。手持ちのスマートフォンの音源をSoundgenic Plusで受け、DACに送り出すという使用方法も可能となる。
逆木 一氏によるデモンストレーションの時間では、実際にAmazon musicで楽曲を再生。fidata music appに「Music Service」という新たな項目が追加され、そこからAmazon musicを選択できるようになる。プレイリストや検索機能なども使用できる模様だ。
昨年のOTOTENで参考出展されたfidataの新サーバー「AS2」は、今夏の発売を予定しているとのこと。Roon Coreを動かすためにIntelの強力なCPUを搭載し、デジタル周りのノイズの処理には、fidataブランドで培ってきた音質ノウハウが多数投入されているという。
内部構成も公開されており、左側が電源部、右がメイン基板として分離されている。既存モデルではSSDとHDDの両方を搭載できたが、今回はSSDのみとすることで、より音質にもこだわった形で配置できるようになっているという。
完実電気のブースでは、再始動した「PERFECTION」ブランドの第一弾製品となる電源タップ「PFT-T1000PF」「PFT-T3000AF」と、アーススタビライザー「PFT-ES1」を展示している。
福田雅光氏による聴き比べデモも開催。今回のデモでは、ベルデンの電源タップと「PFT-T1000PF」、「PFT-T3000AF」を用いて、ブルメスターのCDプレーヤー「102」の電源ケーブルを差し替えるかたちで行われた。
PFT-T1000PFに切り替えると、サウンドステージがぐわっと広がり、より耳あたりの良い弦のニュアンスに変化する。PFT-T3000AFではそれに加えて、さらに余韻のふくよかさや低域の沈み込みが一段と深くなる印象。福田氏がデモの冒頭、「電源はオーディオをやるにあたって最初に確認するべき要素です」と強調していたように、改めて電源の重要性を感じられる内容となっていた。
続けてアーススタビライザー「PFT-ES1」の有無での聴き比べも。フロントパネルにスイッチが搭載されており、接続する機器に合わせてベストなセッティングを追い込むことができる楽しみがある。今回はプリアンプに接続したが、PFT-ES1を加えることで、より腰の座った重心の低いサウンドになり、音の立ち上がりもより俊敏になった印象。福田氏も「フォーカスがより鮮明になり、明瞭度が上がった感じですね」と語り、「バーチャルアースはこれからのオーディオに必須です!」と締めくくった。
テクニクス
テクニクスは、先日発表になったHDMI搭載のネットワークオーディオアンプ「SU-GX70」を中心に、アナログプレーヤーからCDプレーヤー、スピーカーシステムまで、テクニクスの総合力を示すオーディオ製品を展示している。
SU-GX70はブランド初のHDMI搭載アンプとなり、テレビと連携した「リビングオーディオ」のシンプルかつ高品位な音楽再生のスタイルを提案。レコードからNetflixのような映像配信まで幅広く楽しむことができるとする。実際のデモンストレーションでも、CDからアナログ、DSD11.2MHzのUSBメモリの音源まで幅広く再生し、多くの来場者がその音に耳を傾けていた。
さらに、ピュアオーディオからDJまでアナログレコードをさまざまな角度から楽しむためイベントを用意。
石川さゆりのレコード「Transcend」のラッカー盤を再生するデモでは、カッティングを担当したミキサーズラボの内沼映二さんと北村勝敏さんが登場し、制作の裏話などを披露。「津軽海峡・冬景色」の斬新なビッグバンドジャズ・アレンジなど、鮮度感抜群に楽しめた。また、ナツ・サマーさんのDJタイムでは、シティ・ポップの7インチレコードなどを中心にDJパフォーマンスを披露した。
アイ・オー・データ機器
アイ・オー・データ機器(G403)は、Soundgenicの後継機となる「Soundgenic plus」を初公開した。これまではサーバー的な位置づけだった同製品を、さまざまなデジタル音源を再生する「ハイレゾ再生プレーヤー」と再定義。ケーブル内にUSB-DACが搭載されたUSB-RCAケーブルが同梱され、本機とアンプやアクティブスピーカーを接続するだけで、手軽に音楽再生が可能になる新しいスタイルを提案する。
ストリーミングサービスとして、SpotifyのほかにAmazon musicにも対応する。筐体としては前モデルと外観上の変化はないようにも見えるが、実は音質のグレードを高めた「HG」モデルがベースになっているとのこと。またBluetoothドングルも同梱され、Bluetoothレシーバーとしても使用可能。手持ちのスマートフォンの音源をSoundgenic Plusで受け、DACに送り出すという使用方法も可能となる。
逆木 一氏によるデモンストレーションの時間では、実際にAmazon musicで楽曲を再生。fidata music appに「Music Service」という新たな項目が追加され、そこからAmazon musicを選択できるようになる。プレイリストや検索機能なども使用できる模様だ。
昨年のOTOTENで参考出展されたfidataの新サーバー「AS2」は、今夏の発売を予定しているとのこと。Roon Coreを動かすためにIntelの強力なCPUを搭載し、デジタル周りのノイズの処理には、fidataブランドで培ってきた音質ノウハウが多数投入されているという。
内部構成も公開されており、左側が電源部、右がメイン基板として分離されている。既存モデルではSSDとHDDの両方を搭載できたが、今回はSSDのみとすることで、より音質にもこだわった形で配置できるようになっているという。
完実電気・PERFECTION
完実電気のブースでは、再始動した「PERFECTION」ブランドの第一弾製品となる電源タップ「PFT-T1000PF」「PFT-T3000AF」と、アーススタビライザー「PFT-ES1」を展示している。
福田雅光氏による聴き比べデモも開催。今回のデモでは、ベルデンの電源タップと「PFT-T1000PF」、「PFT-T3000AF」を用いて、ブルメスターのCDプレーヤー「102」の電源ケーブルを差し替えるかたちで行われた。
PFT-T1000PFに切り替えると、サウンドステージがぐわっと広がり、より耳あたりの良い弦のニュアンスに変化する。PFT-T3000AFではそれに加えて、さらに余韻のふくよかさや低域の沈み込みが一段と深くなる印象。福田氏がデモの冒頭、「電源はオーディオをやるにあたって最初に確認するべき要素です」と強調していたように、改めて電源の重要性を感じられる内容となっていた。
続けてアーススタビライザー「PFT-ES1」の有無での聴き比べも。フロントパネルにスイッチが搭載されており、接続する機器に合わせてベストなセッティングを追い込むことができる楽しみがある。今回はプリアンプに接続したが、PFT-ES1を加えることで、より腰の座った重心の低いサウンドになり、音の立ち上がりもより俊敏になった印象。福田氏も「フォーカスがより鮮明になり、明瞭度が上がった感じですね」と語り、「バーチャルアースはこれからのオーディオに必須です!」と締めくくった。