公開日 2023/07/27 11:00
ゼンハイザー、音響技術で「オンライン会議の課題を解決する」最先端ミーティングルームを青山にオープン
Q-SYS・三菱地所と3社のコラボレーション
ゼンハイザーによる “新時代の会議室ソリューション” が導入されたテナント向け貸し会議室「青山ツイン レンタルミーティングルーム サクサク」が、今年6月にリニューアルオープン。同社の製品体験ルーム「Experience Room」としても機能するこの会議室の特別体験会が開催された。
近年のゼンハイザーは、同社が長年培ってきた音響技術を活用し、会議用のマイクやビデオバーといった「Business Communication」ジャンルの製品開発にも力を入れている。
コロナ禍以降、オンライン会議やオンラインセミナーへの需要は急増したが、一方でオンラインならではのさまざまな課題も浮かび上がってきた。「サクサク」はそれらの課題を解決すべく、ゼンハイザーと、業務用スピーカーやソリューションなどに強みをもつQ-SYS、新青山ビルを所有する三菱地所の3社のコラボレーションによって誕生したものとなる。
「サクサク」は東京・青山のランドマーク「新青山ビル」の西館にある三菱地所が同ビルのテナント向けに運営する貸会議室で、縦約13.8m、横幅約6.7mという比較的広めの空間では40〜60名程度の会議などが開催可能。この部屋に、ゼンハイザーのシーリングマイクが5台、それにQ-SYSが提供するカメラが3台とシーリングスピーカーが8台、それらを制御するコンソールなどが備えられている。
この会議室を構築するにあたり、オンライン会議において「あるある」な3つの課題を整理。(1)話し手のマイクからの距離や、声の大きさの差などによって収音にばらつきがあること、(2)特に大人数会議の場合、誰が話しているかわかりづらいこと、(3)設定が難しい・設置が煩雑になりがちなこと、それらをすべてクリアするソリューションとして提案しているものだという。
「サクサク」の天井には、真四角タイプのシーリングマイク「TeamConnect Ceiling 2」が4台、丸型タイプの「TeamConnect Ceiling Medium」(9月に国内でも正式発売予定)が1台設置されている。
ゼンハイザーのシーリングマイクは、文字通り天井に貼り付ける(吊り下げる、あるいは埋め込むことも可能)だけで利用できるマイクで、PoEで給電されるためLANケーブル1本だけで配線できる。「TeamConnect Ceiling 2」には28個のエレクトロコンデンサーマイクが搭載されており、「ボイスリフト」機能により普通に話をするだけで、その声をしっかり収音してくれる。
同社がプロの現場で培ってきた自動で話者を検知、口元の音だけを収音する「ダイナミックビームフォーミングマイク」技術を採用。また「話者を自動で追尾できる」という特許技術を有しており、たとえば大人数の会議室で複数の話し手が参加する場合にも、話し手の声をピンポイントで収音できる。話し手が移動しながらプレゼンを行っても、そのまま明瞭な音声をキャッチできるという。
ここにQ-SYSのソリューションを組み合わせ、カメラも話し手の方を自動で向く、あるいは複数人が同時に会話するフェーズでは全体カメラに切り替えるように設定。それらの設定は、すべてタブレット端末で直感的に操作できるようになっている。
実際に同じビルの7Fにあるゼンハイザーオフィスと繋いで、オンライン会議のデモンストレーションが実施された。オンラインの向こう側の話し手は、隣の人と会話するくらいの普通のテンションで話していても、非常に明瞭で聴き取りやすい声が届けられる。
オンライン会議ではハウリングの嫌な音が発生してしまうこともよくあるが、これも「自動周波数シフター」という技術により、ハウリングを起こしにくくすることに加え、万一発生しても自動でミュートされる機能も備えられているという。
会議室の前方から後方まで移動しながらのプレゼンテーションであっても、極端に声が大きくなったり聞こえなくなったりしないのにも驚かされる。話し手も無理に声を張り上げたりしていないので、プレゼン側のストレス軽減にもつながりそうだ。ただ、カメラが話者を向く動きには少しタイムラグが見られ、話し手の交代から少し遅れてカメラも切り替えられる。
企業向けの会議室のみならず、大学などのセミナールームや講義室、あるいはテーマパークなど、さまざまな環境で活用できる可能性がありそうだ。今後は、予約制となるが会議システムの導入を検討する企業に向けた体験会なども計画しているという。
近年のゼンハイザーは、同社が長年培ってきた音響技術を活用し、会議用のマイクやビデオバーといった「Business Communication」ジャンルの製品開発にも力を入れている。
コロナ禍以降、オンライン会議やオンラインセミナーへの需要は急増したが、一方でオンラインならではのさまざまな課題も浮かび上がってきた。「サクサク」はそれらの課題を解決すべく、ゼンハイザーと、業務用スピーカーやソリューションなどに強みをもつQ-SYS、新青山ビルを所有する三菱地所の3社のコラボレーションによって誕生したものとなる。
「サクサク」は東京・青山のランドマーク「新青山ビル」の西館にある三菱地所が同ビルのテナント向けに運営する貸会議室で、縦約13.8m、横幅約6.7mという比較的広めの空間では40〜60名程度の会議などが開催可能。この部屋に、ゼンハイザーのシーリングマイクが5台、それにQ-SYSが提供するカメラが3台とシーリングスピーカーが8台、それらを制御するコンソールなどが備えられている。
この会議室を構築するにあたり、オンライン会議において「あるある」な3つの課題を整理。(1)話し手のマイクからの距離や、声の大きさの差などによって収音にばらつきがあること、(2)特に大人数会議の場合、誰が話しているかわかりづらいこと、(3)設定が難しい・設置が煩雑になりがちなこと、それらをすべてクリアするソリューションとして提案しているものだという。
「サクサク」の天井には、真四角タイプのシーリングマイク「TeamConnect Ceiling 2」が4台、丸型タイプの「TeamConnect Ceiling Medium」(9月に国内でも正式発売予定)が1台設置されている。
ゼンハイザーのシーリングマイクは、文字通り天井に貼り付ける(吊り下げる、あるいは埋め込むことも可能)だけで利用できるマイクで、PoEで給電されるためLANケーブル1本だけで配線できる。「TeamConnect Ceiling 2」には28個のエレクトロコンデンサーマイクが搭載されており、「ボイスリフト」機能により普通に話をするだけで、その声をしっかり収音してくれる。
同社がプロの現場で培ってきた自動で話者を検知、口元の音だけを収音する「ダイナミックビームフォーミングマイク」技術を採用。また「話者を自動で追尾できる」という特許技術を有しており、たとえば大人数の会議室で複数の話し手が参加する場合にも、話し手の声をピンポイントで収音できる。話し手が移動しながらプレゼンを行っても、そのまま明瞭な音声をキャッチできるという。
ここにQ-SYSのソリューションを組み合わせ、カメラも話し手の方を自動で向く、あるいは複数人が同時に会話するフェーズでは全体カメラに切り替えるように設定。それらの設定は、すべてタブレット端末で直感的に操作できるようになっている。
実際に同じビルの7Fにあるゼンハイザーオフィスと繋いで、オンライン会議のデモンストレーションが実施された。オンラインの向こう側の話し手は、隣の人と会話するくらいの普通のテンションで話していても、非常に明瞭で聴き取りやすい声が届けられる。
オンライン会議ではハウリングの嫌な音が発生してしまうこともよくあるが、これも「自動周波数シフター」という技術により、ハウリングを起こしにくくすることに加え、万一発生しても自動でミュートされる機能も備えられているという。
会議室の前方から後方まで移動しながらのプレゼンテーションであっても、極端に声が大きくなったり聞こえなくなったりしないのにも驚かされる。話し手も無理に声を張り上げたりしていないので、プレゼン側のストレス軽減にもつながりそうだ。ただ、カメラが話者を向く動きには少しタイムラグが見られ、話し手の交代から少し遅れてカメラも切り替えられる。
企業向けの会議室のみならず、大学などのセミナールームや講義室、あるいはテーマパークなど、さまざまな環境で活用できる可能性がありそうだ。今後は、予約制となるが会議システムの導入を検討する企業に向けた体験会なども計画しているという。