松下、DIGAのハイエンド機「DMR-E100H」「DMR-E200H」を発表！MPEG4録画も搭載

＜左＞DMR-E100H　＜右＞DMR-E200H

●松下電器産業（株）は、DIGAシリーズの新機種として、HDD内蔵型DVDビデオレコーダー「DMR-E100H」と「DMR-E200H」の2機種を8月より順次発売する。

製品の型番、価格と発売日は以下の通り。

DMR-E100H　\OPEN（予想実売価格13万円前後）　8月1日発売
DMR-E200H　\198,000　9月1日発売

「DMR-E100H」は現行の「DMR-E90H」の後継機種にあたり、E90Hは生産中止となる。また、「DMR-E200H」はこれまでの機種の上位に位置するハイエンドモデルとなっている。いずれもBSアナログチューナーを搭載している。

両機とも、4倍速DVD-R書き込み/2倍速DVD-RAM書き換えが可能なドライブを搭載。HDDからDVDへの録画速度が飛躍的に向上した。低ビットレート時なら、DVD-R24倍速/DVD-RAM12倍速での録画が可能となっている。

また両機は、内蔵HDDの容量も増強。E100Hは120GB、E200Hは160GBのHDDを備え、長時間録画を実現した。

両機に搭載された注目の新機能に、MPEG4動画をハードディスクに録画する「SD動画」録画機能が挙げられる。これは、ハードディスクに通常のMPEG2動画を記録する際、同時にMPEG4の動画も生成し、記録するというもの。記録したMPEG4動画は、本体で閲覧できるほか、SDメモリーカードに転送し、SD対応携帯電話（P2102V、P505i）やSDマルチカメラ（SV-AV30）、DVカメラ（NV-MX5000、以上すべて松下電器製）などで再生することができる。なお、SDメモリーカードへのMPEG4直接録画は行えない。

このMPEG4録画機能は、メニュー画面からON/OFFを選択できる。OFFにすると、通常通りMPEG2のみの録画を行うが、このMPEG2からMPEG4に変換し、SDメモリーカードへダビングすることもできる。この「MPEG4変換ダビング」は、HDDからSDのほか、DVD-RAMからSDへの録画も可能となっている。

また、SDマルチカメラなどで記録したMPEG4/2映像を、カードスロットからHDDやDVD-RAMに保存したり、再生したりすることもできる。

もちろん両機は、追っかけ再生や1.3倍の早見再生、プログレッシブ再生、DV入力機能、DVDオーディオ再生（E100Hは2chアナログ出力のみ対応）など、従来のDIGAでおなじみの便利機能を踏襲している。上位機種らしく、3次元デジタルY/C分離回路や3次元デジタルノイズリダクション回路、外部入力TBC、ブロックNR、モスキートNRを搭載。録画画質の向上に効力を発揮する。リニアPCM音声記録は、従来通りXPモード時のみ選択できる。

また、今回より、録画後にファイナライズされたDVD-Rは、タイトルだけでなく、録画番組の冒頭シーンが静止画（サムネイル）表示されるようになった。

次に、E200Hのみに搭載された機能を紹介していこう。

特筆すべきなのは、録画予約機能が格段に進化したことだ。地上波EPG「Gガイド」に対応したことで、インターネットに接続しなくても、最新の番組表を閲覧できる。EPGから録画予約を行えるほか、番組の内容も確認可能。さらに、ジャンルやキーワードで番組を検索することができる。録画予約時には自動的に番組のタイトルがプログラムに入力されるので、あとから入力する手間も省ける。

携帯電話・PCから録画予約設定・録画操作ができる「ブロードバンドレシーバー」も内蔵。従来は外付けだった「DY-NET2」の機能を内蔵し、E200Hをブロードバンド環境に接続することで、携帯電話やPCからE200Hを直接操作できる。携帯電話用のEPGサイトはドコモ、au、Jフォン用がそれぞれ用意されている。他社のレコーダーの中には、制御コードを記したメールをレコーダーに送ることで操作を行うものもあるが、この方法ではどうしてもタイムラグが起きてしまう。直接操作するブロードバンドレシーバーならその心配がない。

また、ジョグシャトルリモコンを搭載したのも、地味ながら非常にうれしい変更点だ。DVDレコーダーとしては初めての搭載となる。見たいシーンをじっくり選んで楽しむときや、細かな映像編集に便利だ。

さらに、5.1chアナログ音声出力を装備したことによるDVDオーディオのフル再生や、ゴーストリダクションチューナー搭載による画質向上など、ハイエンド機にふさわしい仕様を誇っている。

外観は、E100Hを底上げし、さらにインシュレーターを履かせたような印象。パナソニック製DVDレコーダーの初期モデルを思わせる風貌だ。

【問い合わせ先】
松下電器産業（株）
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（Phile-web編集部）