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公開日 2004/01/13 11:28
<山之内 正のCES2004レポート 8>ケンウッドがネットワーク対応ホームシアターシステムを発表
左)サラウンドシステム「NHT-S8100DV」右)デジタルアンプ技術を活かした薄型AVアンプ |
レシーバー、DVDプレーヤー、5.1チャンネルスピーカーで構成されるNHT-S8100DVは、薄型テレビに最適なスリムなデザインを採用し、これまで同社が米国で展開してきたソブリンシリーズの重厚なデザインとは一線を画している。レシーバーも非常にコンパクトだが、110Wのデジタルアンプを6チャンネル分内蔵し、ドルビーデジタルやDTSはもちろんのこと、MP3やWMAのデコードにも対応。DSPは32bit動作のSHARCを搭載した。デジタルアンプ技術を生かした薄型のAVアンプやレシーバーは、今年以降、世界的に普及が進むと思うが、その動きを先取りしている点にも注目したい。
このシステムのユニークな点は、パソコンに保存した音楽データに加えて、MPEG2、MPEG4などの映像データもネットワーク経由で再生できることにある。そのほか、内蔵するPCMCIAスロットを介し、デジカメで撮影した静止画データをテレビやプロジェクターの大画面に映し出す機能も積む。手軽なホームシアターシステムが本格的なネットワーク機能を積んだのは、おそらくこのシリーズが最初だろう。近い将来、日本への導入も期待したいものである。
(山之内 正)
[ces2004]