HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2004/05/18 20:26
エニーミュージック、5月20日より音楽DLサービスなど開始 都内で発表会を開催
●エニーミュージック(株)は、5月20日より、「AnyMusic」対応端末向けに、音楽ダウンロードなどのサービスを開始すると発表した。本日、東京都内でローンチ・パーティーが開かれ、実際のサービス内容が詳しく紹介された。
既報の通り、エニーミュージック(株)は、オンキヨー、ケンウッド、シャープ、ソニー、ディーアンドエムホールディングス、ビクター、パイオニア、ヤマハの8社が出資した事業運営会社。8社は「AnyMusic」対応端末を発売し、エニーミュージックは端末向けのサービスを、レーベルゲートやTOKYO FM、HMVなどと共同で提供していく。
AnyMusic対応端末の主要な機能は、音楽配信サイト「モーラ」が提供する楽曲データのダウンロードサービス、FM番組と連動して放送された楽曲情報などを取得できるサービス、HMVからのCDソフト購入サービスの3つとなる。以下、順番に説明していこう。
音楽配信サイト「モーラ」は、(株)レーベルゲートが運営するもの。現在のところ30レーベル・38,000曲のデータを配信しているが、夏までに10万曲に増強する計画という。楽曲をダウンロードする際には、モーラのトップページにアクセスし、おすすめ楽曲やランキング、検索などの方法で目当ての曲を探し出す。その際、楽曲のサンプル音源が30〜45秒再生されるので、気に入ったら「購入」ボタンを押すことでデータがHDDにダウンロードされる仕組みだ。ダウンロード価格は楽曲によってまちまちで、158円から368円までの幅があるが、税込で210円が一番多い価格帯となっている。アルバムは1,050円、2,400円などの価格が多いようだ。
FMとの連動サービスは、リモコンの「チューナー」ボタンから実行する。FM放送を聞く際、ディスプレイに番組情報と現在放送されている楽曲情報が表示される。気に入った楽曲は「クリップ」機能でお気に入りに登録しておき、あとでダウンロードサービスやHMVでの販売情報などを調べることができる。また、過去の番組情報や放送楽曲の情報を調べることもできる。これにより「先週土曜日にFMで聞いた曲を購入したい」などといったニーズにも応えることができる。
HMVとの連動では、HMVのオンラインショップにアクセスすることで、CDソフトの購入が可能。HMVでは80万タイトルを販売し、そのうちおよそ17万タイトルを在庫として保有しているので、迅速な発送が可能という。今後、配送のオプションなど、さらにサービスを拡充していく考えとのことだ。
このように、楽曲データダウンロード、FM、CDソフトという異なるサービスを一つの筐体で実現したことにより、様々な方法で音楽を楽しむことが可能になる。GUIはシンプルで操作性が良く、多彩な機能をストレス無く使用することができる。
なお、HDDにダウンロードした楽曲データは、楽曲によりあらかじめ決められたチェックアウトの回数だけ、NetMDやメモリースティックなどの媒体にコピーできる。3回までチェックアウトが許可された楽曲が多いという。CDからリッピングしてHDDに曲データを保存することも可能だが、この場合もチェックアウト回数は3回までとなる。
発表会では、エニーミュージック社長の野口不二夫氏、オリジナルコンフィデンス副編集長の早川高志氏、レーベルゲート社長の高堂学氏、TOKYO FMデジタルコンテンツ事業担当の林屋章氏、HMVのEコマースプロダクト&マーケティングマネージャー青木洋平氏が、「AnyMusic」の魅力についてトークセッションを行った。
エニーミュージック社長の野口氏は、「ブロードバンドやデジタル家電が普及してきて、アメリカではiTunesが人気を博している。日本でサービスを始めるのには、いまが非常にいいタイミングだと思う」と、開始時期について説明。また、「エニーミュージックは、“いろんなところに音楽を”がコンセプト。プラットフォームは作ったが、我々だけでサービスを提供できるわけではない。今後も様々なかたちでメーカーやコンテンツ提供者と協力していく」と決意を語った。
また野口氏は、「スタートラインには立ったが、まだまだ最初の一歩と認識している。カーオーディオや携帯端末もハードメーカー各社が開発中と聞いており、エニーミュージックの可能性はまだまだ広がる」とコメントした。
そのほか、レーベルゲートの高堂氏は「音が良く、使い勝手がいいところが良い」、HMVの青木氏は「PCを持っていない方にアピールできるのが素晴らしい。音楽のヘビーユーザー層を開拓して欲しい」、TOKYO FMの林屋氏は「いろんな機能をシンプルにまとめており、『良い道具』を作ってもらえた」とそれぞれの感想を述べた。
会場内には、すでに発表済みのソニー「NAS-A1」、パイオニア「X-AM1」、ケンウッド「NZ-07」、シャープ「SD-AN1-S」の4台が展示され、実際に製品を使用することができた。操作感は全体的に携帯電話ライクで、文字入力も携帯電話と同じ方法で入力する。予測変換機能も搭載されているので、かなりスピーディーに文字入力が行えた。
(Phile-web編集部)
既報の通り、エニーミュージック(株)は、オンキヨー、ケンウッド、シャープ、ソニー、ディーアンドエムホールディングス、ビクター、パイオニア、ヤマハの8社が出資した事業運営会社。8社は「AnyMusic」対応端末を発売し、エニーミュージックは端末向けのサービスを、レーベルゲートやTOKYO FM、HMVなどと共同で提供していく。
AnyMusic対応端末の主要な機能は、音楽配信サイト「モーラ」が提供する楽曲データのダウンロードサービス、FM番組と連動して放送された楽曲情報などを取得できるサービス、HMVからのCDソフト購入サービスの3つとなる。以下、順番に説明していこう。
音楽配信サイト「モーラ」は、(株)レーベルゲートが運営するもの。現在のところ30レーベル・38,000曲のデータを配信しているが、夏までに10万曲に増強する計画という。楽曲をダウンロードする際には、モーラのトップページにアクセスし、おすすめ楽曲やランキング、検索などの方法で目当ての曲を探し出す。その際、楽曲のサンプル音源が30〜45秒再生されるので、気に入ったら「購入」ボタンを押すことでデータがHDDにダウンロードされる仕組みだ。ダウンロード価格は楽曲によってまちまちで、158円から368円までの幅があるが、税込で210円が一番多い価格帯となっている。アルバムは1,050円、2,400円などの価格が多いようだ。
FMとの連動サービスは、リモコンの「チューナー」ボタンから実行する。FM放送を聞く際、ディスプレイに番組情報と現在放送されている楽曲情報が表示される。気に入った楽曲は「クリップ」機能でお気に入りに登録しておき、あとでダウンロードサービスやHMVでの販売情報などを調べることができる。また、過去の番組情報や放送楽曲の情報を調べることもできる。これにより「先週土曜日にFMで聞いた曲を購入したい」などといったニーズにも応えることができる。
HMVとの連動では、HMVのオンラインショップにアクセスすることで、CDソフトの購入が可能。HMVでは80万タイトルを販売し、そのうちおよそ17万タイトルを在庫として保有しているので、迅速な発送が可能という。今後、配送のオプションなど、さらにサービスを拡充していく考えとのことだ。
このように、楽曲データダウンロード、FM、CDソフトという異なるサービスを一つの筐体で実現したことにより、様々な方法で音楽を楽しむことが可能になる。GUIはシンプルで操作性が良く、多彩な機能をストレス無く使用することができる。
なお、HDDにダウンロードした楽曲データは、楽曲によりあらかじめ決められたチェックアウトの回数だけ、NetMDやメモリースティックなどの媒体にコピーできる。3回までチェックアウトが許可された楽曲が多いという。CDからリッピングしてHDDに曲データを保存することも可能だが、この場合もチェックアウト回数は3回までとなる。
発表会では、エニーミュージック社長の野口不二夫氏、オリジナルコンフィデンス副編集長の早川高志氏、レーベルゲート社長の高堂学氏、TOKYO FMデジタルコンテンツ事業担当の林屋章氏、HMVのEコマースプロダクト&マーケティングマネージャー青木洋平氏が、「AnyMusic」の魅力についてトークセッションを行った。
エニーミュージック社長の野口氏は、「ブロードバンドやデジタル家電が普及してきて、アメリカではiTunesが人気を博している。日本でサービスを始めるのには、いまが非常にいいタイミングだと思う」と、開始時期について説明。また、「エニーミュージックは、“いろんなところに音楽を”がコンセプト。プラットフォームは作ったが、我々だけでサービスを提供できるわけではない。今後も様々なかたちでメーカーやコンテンツ提供者と協力していく」と決意を語った。
また野口氏は、「スタートラインには立ったが、まだまだ最初の一歩と認識している。カーオーディオや携帯端末もハードメーカー各社が開発中と聞いており、エニーミュージックの可能性はまだまだ広がる」とコメントした。
そのほか、レーベルゲートの高堂氏は「音が良く、使い勝手がいいところが良い」、HMVの青木氏は「PCを持っていない方にアピールできるのが素晴らしい。音楽のヘビーユーザー層を開拓して欲しい」、TOKYO FMの林屋氏は「いろんな機能をシンプルにまとめており、『良い道具』を作ってもらえた」とそれぞれの感想を述べた。
会場内には、すでに発表済みのソニー「NAS-A1」、パイオニア「X-AM1」、ケンウッド「NZ-07」、シャープ「SD-AN1-S」の4台が展示され、実際に製品を使用することができた。操作感は全体的に携帯電話ライクで、文字入力も携帯電話と同じ方法で入力する。予測変換機能も搭載されているので、かなりスピーディーに文字入力が行えた。
(Phile-web編集部)