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公開日 2005/01/11 15:33
<CES2005レポート31>リアプロ!リアプロ!リアプロ!(2) 〜エプソンから1080P液晶も
●リアプロに消極的なイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれない。いわゆる「画面が暗く、明るさのムラがあり、図体がでかい」であるが、そういった観念は捨て去ったほうがいいかもしれない。CESに登場したリアプロの多くは「直視テレビ並みに明るく、画面は限りなく大きく、HDないしはHDレディ」である。しかもインチあたりのコストパフォーマンスはズバ抜けている。
北米の人たちは、「リーズナブルな価格で大画面が手に入ることが、ユーザーに受けないはずがない!」というが、日本国内でなぜ受け入れられないのだろうか? 生活形態の差という見方もある。日本人の生活目線は低い。いわゆる畳の生活である。一方で、欧米の床に座らない生活では目線が高い。リアプロのようなラック一体型形状でも受け入れやすいという見方である。
もちろん液晶テレビやプラズマテレビの特徴である「薄型・大画面(Thin and Big Screen)」に惹き付けられるのは、世界共通である。米国内でもインストーラーによるホームシアター提案は、プラズマや液晶テレビのスタイリッシュな生活空間の演出が人気だ。ただし、それはコストをかけられる場合に限ってであり、リアプロの姿(外観) も、薄さを感じさせるようなデザインがなされ、昔と比べてひじょうにスタイリッシュになってきたことが、さらにリアプロ優位を加速させている。
だから日本での状況が不思議なくらい、この国ではウェルカムな環境だ。そういったことで、ほぼすべてのテレビセットメーカーからリアプロが並んだ。CESでは先に紹介したDLP方式以外にも、注目機種があった。
ソニーはQUALIAブランドで初のリアプロ「QUALIA006」を発表した。SXRD方式でサイズは70型。日本未発表のクオリアである。パナソニックは61インチの液晶リアプロ「PT-61LCX85」、東芝にも液晶方式がDLP方式とともにズラリとラインナップされた。
エプソンは北米のみならず国内でもリアプロを販売している数少ないメーカーだが、CESでは、液晶方式の57インチトゥルーHD(1920×1080プログレッシブ)の試作機を展示した。エプソンのブースで印象的だったのは、「DLPと液晶」の画質比較を徹底的に行っていたことだ。特にトゥルーHD(1080p)が現時点で商品化できているのは液晶方式とLCOS方式のみであることが謳われていた(DLPは試作レベルのみのため) 。
前面投射プロジェクターも含めた「液晶 対 DLP」では日本と同じく、北米ユーザーも商品選択を悩んでいるのだろう。来場者も足を止め、目を凝らし、じっくりと評価しているようであった。こういった画質比較は、一方のTI(テキサス・インストゥルメンツ)も行っており、いずれも相譲らずといった情勢だ。
(AVレビュー編集部 ながい)
[ces2005]
北米の人たちは、「リーズナブルな価格で大画面が手に入ることが、ユーザーに受けないはずがない!」というが、日本国内でなぜ受け入れられないのだろうか? 生活形態の差という見方もある。日本人の生活目線は低い。いわゆる畳の生活である。一方で、欧米の床に座らない生活では目線が高い。リアプロのようなラック一体型形状でも受け入れやすいという見方である。
もちろん液晶テレビやプラズマテレビの特徴である「薄型・大画面(Thin and Big Screen)」に惹き付けられるのは、世界共通である。米国内でもインストーラーによるホームシアター提案は、プラズマや液晶テレビのスタイリッシュな生活空間の演出が人気だ。ただし、それはコストをかけられる場合に限ってであり、リアプロの姿(外観) も、薄さを感じさせるようなデザインがなされ、昔と比べてひじょうにスタイリッシュになってきたことが、さらにリアプロ優位を加速させている。
だから日本での状況が不思議なくらい、この国ではウェルカムな環境だ。そういったことで、ほぼすべてのテレビセットメーカーからリアプロが並んだ。CESでは先に紹介したDLP方式以外にも、注目機種があった。
ソニーはQUALIAブランドで初のリアプロ「QUALIA006」を発表した。SXRD方式でサイズは70型。日本未発表のクオリアである。パナソニックは61インチの液晶リアプロ「PT-61LCX85」、東芝にも液晶方式がDLP方式とともにズラリとラインナップされた。
エプソンは北米のみならず国内でもリアプロを販売している数少ないメーカーだが、CESでは、液晶方式の57インチトゥルーHD(1920×1080プログレッシブ)の試作機を展示した。エプソンのブースで印象的だったのは、「DLPと液晶」の画質比較を徹底的に行っていたことだ。特にトゥルーHD(1080p)が現時点で商品化できているのは液晶方式とLCOS方式のみであることが謳われていた(DLPは試作レベルのみのため) 。
前面投射プロジェクターも含めた「液晶 対 DLP」では日本と同じく、北米ユーザーも商品選択を悩んでいるのだろう。来場者も足を止め、目を凝らし、じっくりと評価しているようであった。こういった画質比較は、一方のTI(テキサス・インストゥルメンツ)も行っており、いずれも相譲らずといった情勢だ。
(AVレビュー編集部 ながい)
[ces2005]