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公開日 2005/09/07 17:22
「潜在層を掘り起こす」−エプソン"ドリーミオ"新製品発表会/Q&Aレポート
いよいよエプソン“dreamio”シリーズの新製品が発表された(ニュース記事)。ここでは、「エプソン品川アクアスタジアム」で行われた発表会の模様をお伝えしよう。
発表会は、冒頭、セイコーエプソン(株)取締役 映像機器事業部長の内田健治氏が登壇。同社の戦略と製品の概要について説明した。
内田氏は、ホーム用プロジェクターの世界市場規模について、「04年度から05年度にかけて43%の伸びを予想していたが、04年度と05年度の第1四半期を比較すると、ホーム用が15%の伸び、全体で7%の伸びととなっており、成長が鈍化している」と指摘。その理由として、「プロジェクターは下半期に製品が多く投入される。下半期には挽回を期待している」と説明し、さらに「それ以外にも理由があるかもしれない。薄型テレビの価格低下により、ユーザーがそちらに流れていることも考えられる」と述べた。
その上で、「もし薄型テレビにユーザーが流れているならば、我々がやるべきことをやれていないということになる。我々が行った調査では、約7割の消費者が、プロジェクターについて『存在を知らない』『興味がない』と回答している。エプソンではかねてから『ホームシアター文化の創造』を掲げてきたが、この潜在層を狙わない限り、これ以上市場は広がらない」と述べ、これまで以上にターゲットユーザーを広げる考えを明らかにした。世界での目標シェアは「1年後にシェア20%」という。
製品の詳細については、セイコーエプソン(株)映像機器事業部 VI企画推進部長の鈴木嗣氏が説明。詳細は別項のニュース記事の通りだ。
販売戦略については、エプソン販売(株)代表取締役社長の真道昌良氏がプレゼンテーションを行った。真道氏は、国内ホームプロジェクターの市場が、04年度の7万台から、05年度は10万台、06年度は14万台、07年度は18万台と、安定的に成長すると予測。今後の戦略として、これまでプロジェクターに関心が無かった層を掘り起こす考えを示した。
前述したように、同社が行った調査では、7割以上の消費者が、プロジェクターについて『存在を知らない』『興味がない』と回答したという。真道氏は、「この7割のうち、半分近くが、月に1回以上DVDを鑑賞する層だ」と説明。これらのライトユーザーにも積極的に販促を行う考えだ。
宣伝では、これまでに引き続いて柴崎コウをキャラクターに採用。EMP-TWD1のキャッチコピーは「電源、DVD、ドーン!」で、簡便かつスピーディーに大画面を楽しめることを強調する。さらに、発売する9月から年末まで、全国250店舗で体験デモを行うことも明らかにした。
なお、今回の新製品は、9月21日から開催される「A&Vフェスタ2005」のエプソンブースで体験することができる。
本発表会で行われた質疑応答は以下の通り。
Q:ワールドワイドで20%超のシェアを狙うというのは、家庭用プロジェクター市場で、という理解で良いか。また、昨年度のシェアは何%だったのか。
A:家庭用プロジェクターの市場で20%のシェアを狙う。昨年度のシェアは15%で、世界シェアは1位だ。
Q:今回、DVDプレーヤーとスピーカーを付け簡便性を高めたと言うが、ようやく薄型テレビと同じスタートラインに付いた感がある。薄型テレビと比べた際のメリットは何か?
A:価格が安いのはもちろん、画質モードを豊富に備えるなど、映像にこだわった点がアドバンテージとなる。
Q:TWD1に関して、他社からは同じようなモデルは出ているのか?
A:HPやオプトマなどから発売されている。エプソンは画質、音質を高めた点が特徴だ。
Q:店頭での販売キャンペーンを250店で行う予定だということだが、何か特徴はあるのか?
A:土日を中心に、とにかく実際の映像を見てもらうために行う販促展開だ。現在、暗いところで映像を確かめることができる店舗は全国に約400店あり、そういう店舗ではプロジェクターの販売が伸びている。このことは量販店なども認識しており、協力は得られるはずだと考えている。
(Phile-web編集部)
発表会は、冒頭、セイコーエプソン(株)取締役 映像機器事業部長の内田健治氏が登壇。同社の戦略と製品の概要について説明した。
内田氏は、ホーム用プロジェクターの世界市場規模について、「04年度から05年度にかけて43%の伸びを予想していたが、04年度と05年度の第1四半期を比較すると、ホーム用が15%の伸び、全体で7%の伸びととなっており、成長が鈍化している」と指摘。その理由として、「プロジェクターは下半期に製品が多く投入される。下半期には挽回を期待している」と説明し、さらに「それ以外にも理由があるかもしれない。薄型テレビの価格低下により、ユーザーがそちらに流れていることも考えられる」と述べた。
その上で、「もし薄型テレビにユーザーが流れているならば、我々がやるべきことをやれていないということになる。我々が行った調査では、約7割の消費者が、プロジェクターについて『存在を知らない』『興味がない』と回答している。エプソンではかねてから『ホームシアター文化の創造』を掲げてきたが、この潜在層を狙わない限り、これ以上市場は広がらない」と述べ、これまで以上にターゲットユーザーを広げる考えを明らかにした。世界での目標シェアは「1年後にシェア20%」という。
製品の詳細については、セイコーエプソン(株)映像機器事業部 VI企画推進部長の鈴木嗣氏が説明。詳細は別項のニュース記事の通りだ。
販売戦略については、エプソン販売(株)代表取締役社長の真道昌良氏がプレゼンテーションを行った。真道氏は、国内ホームプロジェクターの市場が、04年度の7万台から、05年度は10万台、06年度は14万台、07年度は18万台と、安定的に成長すると予測。今後の戦略として、これまでプロジェクターに関心が無かった層を掘り起こす考えを示した。
前述したように、同社が行った調査では、7割以上の消費者が、プロジェクターについて『存在を知らない』『興味がない』と回答したという。真道氏は、「この7割のうち、半分近くが、月に1回以上DVDを鑑賞する層だ」と説明。これらのライトユーザーにも積極的に販促を行う考えだ。
宣伝では、これまでに引き続いて柴崎コウをキャラクターに採用。EMP-TWD1のキャッチコピーは「電源、DVD、ドーン!」で、簡便かつスピーディーに大画面を楽しめることを強調する。さらに、発売する9月から年末まで、全国250店舗で体験デモを行うことも明らかにした。
なお、今回の新製品は、9月21日から開催される「A&Vフェスタ2005」のエプソンブースで体験することができる。
本発表会で行われた質疑応答は以下の通り。
Q:ワールドワイドで20%超のシェアを狙うというのは、家庭用プロジェクター市場で、という理解で良いか。また、昨年度のシェアは何%だったのか。
A:家庭用プロジェクターの市場で20%のシェアを狙う。昨年度のシェアは15%で、世界シェアは1位だ。
Q:今回、DVDプレーヤーとスピーカーを付け簡便性を高めたと言うが、ようやく薄型テレビと同じスタートラインに付いた感がある。薄型テレビと比べた際のメリットは何か?
A:価格が安いのはもちろん、画質モードを豊富に備えるなど、映像にこだわった点がアドバンテージとなる。
Q:TWD1に関して、他社からは同じようなモデルは出ているのか?
A:HPやオプトマなどから発売されている。エプソンは画質、音質を高めた点が特徴だ。
Q:店頭での販売キャンペーンを250店で行う予定だということだが、何か特徴はあるのか?
A:土日を中心に、とにかく実際の映像を見てもらうために行う販促展開だ。現在、暗いところで映像を確かめることができる店舗は全国に約400店あり、そういう店舗ではプロジェクターの販売が伸びている。このことは量販店なども認識しており、協力は得られるはずだと考えている。
(Phile-web編集部)