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公開日 2005/10/08 15:25
[折原一也のCEATEC2005レポート] Blu-ray、HD DVDの最新動向
次世代光ディスクの座を巡って熾烈な争いを繰り広げている次世代光ディスクも、多くの製品が展示されていた。いくつかピックアップして紹介していこう。
●HD DVDはハード、ソフトともに発売目前
2005年末の発売を予定しているHD DVD関連の機器は、既に完成品に近い機器が展示されている。
HD DVDブースに展示されていた東芝のプレーヤーは既に量産品とほぼ同じもので、「2005年内発売に向けた準備は十分できている」という。価格は10万円を切りたいとしている。また、三洋のプレーヤーは来年春の投入になるという。
東芝のブースにはパソコン向けのHD DVDドライブを搭載したノートパソコン「Qosmio」を展示。こちらは来年早々にも発売される予定で、量販店店頭での実売価格は30万円程度となるという。
また、パソコン向けのソフトウェアDVDプレーヤーであるサイバーリンクなど「PowerDVD」プレーヤーの展示も見ることができた。HD DVDビデオの再生は、コーデックによってCPUにかかる負荷の大きさが異なり、もっとも重いH.264ではPentium4 3GHz以上のスペックが必要になるという。
更にHD DVDブースには発売予定のタイトルがズラリと並べられており、「HD DVD is REAL」というキャッチコピー通り、次世代DVDが既に手に届くものになろうとしていることが伝わる展示内容だった。
●Blu-rayは発売予定機器を大量展示
一方のBlu-rayは、BDAのブースはもちろんのこと、各社ブース内でも非常に多くの製品が展示されていた。注目されているBD-ROM規格の策定は年内には終了する予定で、発売は来年春とまだ時間があるものの、会場内では非常に多くの試作機が展示されていた。
Blu-rayプレーヤーを展示していた国内メーカーは、ソニー、パナソニック、パイオニア、三菱だ。ソニーはPS3とは別にBD-ROMプレーヤーも展示しており、「ハードとソフトを同時発売する」という話を聞くことができた。パナソニックは発売時期は未定、パイオニアは北米での発売が先行して、国内は市場の動向を見守ってからの投入になるという。
Blu-rayレコーダーの展示も数多く見られたが、外見からしてプロトタイプと分かるものがほとんどだ。現在デジタル放送チューナー搭載DVDレコーダーを発売している日立、ソニーの両社に聞くと、現行の製品で実現されている機能は、Blu-rayレコーダーにも搭載されるという。なお、発売時期についてはいずれも未定で、BD-ROMプレーヤーと同時期に出てくるかどうかについても明言は避けた。
またパソコン向けのドライブについては、日立、パイオニア、パナソニック、ソニーのブースで展示されており、ソニーのブースではBDドライブ搭載VAIOを使い、同社のHDVカメラの映像をディスク化するデモも行われていた。パソコン向けソフトウェアBD-ROMプレーヤーも「Nero」などいくつもの製品が展示されており、実際に再生するデモが行われていた。
●来年には次世代DVD機器が勢揃い
長らくユーザーを待たせ続けてきた次世代DVDも、ついに実際に購入できる段階まで来ようとしている。一足先に年末に発売されるHD DVD、来年春には登場するBD-ROMとPS3など、あと1年の間は新製品ラッシュが期待される。画質、音質といったクオリティ面では現行DVDから大きな進化があるだけに、ハード、ソフト共に出揃う来年はAV機器全体でも大きく盛り上がることになるだろう。
(折原一也)
ceatec2005
●HD DVDはハード、ソフトともに発売目前
2005年末の発売を予定しているHD DVD関連の機器は、既に完成品に近い機器が展示されている。
HD DVDブースに展示されていた東芝のプレーヤーは既に量産品とほぼ同じもので、「2005年内発売に向けた準備は十分できている」という。価格は10万円を切りたいとしている。また、三洋のプレーヤーは来年春の投入になるという。
東芝のブースにはパソコン向けのHD DVDドライブを搭載したノートパソコン「Qosmio」を展示。こちらは来年早々にも発売される予定で、量販店店頭での実売価格は30万円程度となるという。
また、パソコン向けのソフトウェアDVDプレーヤーであるサイバーリンクなど「PowerDVD」プレーヤーの展示も見ることができた。HD DVDビデオの再生は、コーデックによってCPUにかかる負荷の大きさが異なり、もっとも重いH.264ではPentium4 3GHz以上のスペックが必要になるという。
更にHD DVDブースには発売予定のタイトルがズラリと並べられており、「HD DVD is REAL」というキャッチコピー通り、次世代DVDが既に手に届くものになろうとしていることが伝わる展示内容だった。
●Blu-rayは発売予定機器を大量展示
一方のBlu-rayは、BDAのブースはもちろんのこと、各社ブース内でも非常に多くの製品が展示されていた。注目されているBD-ROM規格の策定は年内には終了する予定で、発売は来年春とまだ時間があるものの、会場内では非常に多くの試作機が展示されていた。
Blu-rayプレーヤーを展示していた国内メーカーは、ソニー、パナソニック、パイオニア、三菱だ。ソニーはPS3とは別にBD-ROMプレーヤーも展示しており、「ハードとソフトを同時発売する」という話を聞くことができた。パナソニックは発売時期は未定、パイオニアは北米での発売が先行して、国内は市場の動向を見守ってからの投入になるという。
Blu-rayレコーダーの展示も数多く見られたが、外見からしてプロトタイプと分かるものがほとんどだ。現在デジタル放送チューナー搭載DVDレコーダーを発売している日立、ソニーの両社に聞くと、現行の製品で実現されている機能は、Blu-rayレコーダーにも搭載されるという。なお、発売時期についてはいずれも未定で、BD-ROMプレーヤーと同時期に出てくるかどうかについても明言は避けた。
またパソコン向けのドライブについては、日立、パイオニア、パナソニック、ソニーのブースで展示されており、ソニーのブースではBDドライブ搭載VAIOを使い、同社のHDVカメラの映像をディスク化するデモも行われていた。パソコン向けソフトウェアBD-ROMプレーヤーも「Nero」などいくつもの製品が展示されており、実際に再生するデモが行われていた。
●来年には次世代DVD機器が勢揃い
長らくユーザーを待たせ続けてきた次世代DVDも、ついに実際に購入できる段階まで来ようとしている。一足先に年末に発売されるHD DVD、来年春には登場するBD-ROMとPS3など、あと1年の間は新製品ラッシュが期待される。画質、音質といったクオリティ面では現行DVDから大きな進化があるだけに、ハード、ソフト共に出揃う来年はAV機器全体でも大きく盛り上がることになるだろう。
(折原一也)
ceatec2005