ソニー、CD/MD→HDD高速ダビング機能搭載のオーディオシステム「NET JUKE」を発売

ソニーは、本体にHDDを内蔵し、CDやMD、ラジオ放送、音楽配信等の楽曲を録りためて楽しめる、オーディオシステム“NET JUKE”シリーズの新製品3機種を発売する。

ラインナップの内容は下記の通りとなる。

■HDD内蔵オーディオシステム“NET JUKE”
　・「NAS-M90HD」/2006年11月18日/￥OPEN（予想実売価格100,000円前後）
　・「NAS-M70HD」/2006年10月21日/￥OPEN（予想実売価格80,000円前後）
　・「NAS-D50HD」/2006年10月21日/￥OPEN（予想実売価格65,000円前後）
　
エントリーモデルの「D50HD」は80GBのHDDにCD、ラジオ機能を搭載。CDからHDDへ最大約16倍速の高速ダビングが可能だ。カラーバリエーションもホワイトとシルバーの2色を揃える。「M70HD」は80GBのHDDにCD、ラジオ、さらにMDからHDDへ最大約20倍速での高速ダビング機能を搭載。メモリースティック デュオ対応のスロットも搭載する。「M90HD」は250GBの大容量HDDを搭載し、リニアPCMでCD約380枚分の録音が可能なシリーズのハイエンドモデルだ。

それぞれの機種ともに、同日発表された“ウォークマンNW-S700F/S600シリーズ”（関連記事）との連動機能を搭載している点も特徴となる。

内蔵するHDDには、手持ちのCD、MDから高速ダビング録音が可能なほか、ラジオ、アナログ入力、インターネット経由の音楽ダウンロードなどから楽曲データを録り貯めることができる。本体にはGracenote CDDBのデータベース情報より約35万アルバムの楽曲データがプリインストールされており、CDからHDDへのダビングの際にはアルバム名やアーティスト名などが自動取得される。データベースにない新譜のデータについてはインターネットから取得できる。

各機種ともにブロードバンドネットワークを利用した総合音楽サービスプラットフォームである“エニーミュージック”に対応。システムをインターネットに接続すれば、PCを介さずにリモコンだけで楽曲のダウンロード購入やオンラインCDショップの利用、FMオンエア情報の参照などができる。エニーミュージックからダウンロード購入した曲は、カラーのジャケット写真も表示される。

今回のシリーズではさらに楽曲情報の入っていないMDやアナログ音源からも、波形データを読みとって曲を識別し、タイトルを自動取得する機能も搭載されている。

CD、MDからHDDへの録音はMP3（96/128/160/192/256kbps）、ATRAC（48/64/66/105/132/256kbps）、リニアPCMが選べる。通常ATRACフォーマットで記録されているMDの楽曲ファイルも、本機へダビングする際にはリニアPCM、MP3ファイルへ変換を行いながら取り込むことができる。HDDからMDへの転送時はATRAC形式で行われる。

本体には前面と背面にUSB端子を搭載する。USB経由で同社ウォークマンシリーズのDAPや、他社製のMP3デジタルミュージックプレーヤーなどを接続し、本機のHDDに保存した楽曲などを転送して楽しめる。ウォークマンへの転送時には、最大で約50倍速の高速転送を実現しており、曲ごとに登録したジャケット写真のデータも一緒に転送できる。ウォークマンごとに固有のIDを認識し、そのウォークマンにまだ転送していない最新の録音アルバムを転送する「かんたん転送」も設けている。USBバスパワーで電源の供給を同時に行うことも可能だ。別売の“ウォークマンNW-S700F/S600シリーズ”対応スタンド「BCR-NWS700」を装着し、ウォークマンを直接接続することも可能だ。

またパソコンに保存されたファイルについてもUSBマスストレージクラス対応の製品やLAN経由で本機のHDDに取り込みが可能。この場合は著作権保護処理を行っていないMP3、ATRACファイルとOpenMGの著作権保護技術を施したリニアPCMファイルが対象となる。また、メモリースティックについては、対象機種においてATRAC3とMP3ファイルの転送が可能。MP3ファイルについてはOpenMGの著作権保護技術が施された.omaファイルに変換される。

なお、DLNAガイドライン対応のアプリケーションをインストールしたPCであれば、保存した楽曲をLAN経由でNET JUKEから選曲し、ストリーミング再生を行うこともできる。さらに、今回のシリーズでは（株）バッファローが発売するAOSS対応のUSB無線LANアダプタ「WLI-U2-KG54」（別売）を本体に接続し、手軽に無線LAN環境で楽しむことも可能になった。

同社独自の「12音解析技術」により、FM・AMのラジオ録音の際には「音楽部分」と「トーク部分」を自動判別しながら録音ができ、それぞれの頭出しが後で簡単に行える機能も搭載する。また、同技術を活用した「おまかせチャンネル」機能では、HDDに録り貯めた音楽を曲調やリズムなどから、「ダンス系」「リラックス系」など、気分や雰囲気に合わせた25のチャンネルに自動分類する機能も採用する。「アーティストMIX」「年代MIX」「ムードMIX」の3種類に分類される「MIXチャンネル」ボタンを楽曲の再生中に押すと、その曲と関連性の高い曲を自動で連続再生する機能も備えている。

アンプ部には高精度の32bitオーディオDSP、高性能24bit/192kHzDACを採用したほか、オーディオ専用安定化電源など、高音質技術が投入されている。上位機種の「M90HD」「M70HD」には、高音質デジタルアンプ“S-Master”も搭載され、音質劣化の少ない、クリアで迫力あるサウンドを再生する。また両機種ともに音の伝播速度に優れたアルミコーンウーファーが採用されているほか、「M90HD」には高級スピーカーにも採用されるソフトドームトゥイーターを搭載している。

本体には曲ごとに登録されたジャケット写真も表示できる4.3型のフルカラーディスプレイを搭載。本体の色やインテリアに合わせてGUIのデザインを2種類から選択することもできる。

【問い合わせ先】
ソニーマーケティング（株）
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（Phile-web編集部）