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公開日 2007/09/04 17:15
「手軽に大画面」アピールしプロジェクターを日常使いの製品へ − エプソン発表会詳報
別項でお伝えしたとおり、本日セイコーエプソン(株)はフルHDプロジェクター「EMP-TW2000」など3機種を発表。本日都内で発表会を開催した。
冒頭、セイコーエプソン(株)業務執行役員 情報機器事業本部長の小口徹氏が挨拶を行った。
同社の情報関連機器セグメントの連結売上高において、プロジェクターは順調に数字を伸ばしているという。ただしそのほとんどがビジネス用プロジェクターであり、ホーム用プロジェクターの売り上げは2004年度からほぼ動きがない。小口氏は「ホーム用プロジェクターは未だ一部の愛好家のための製品にとどまっている」と指摘した。
「プロジェクターの強みは、テレビよりも手頃な値段で大画面を楽しめること。今後は一般ユーザーに向けた提案を強化していく。今回発表する新製品で、ホーム用プロジェクターが一般家庭に浸透し、市場が拡大すると信じている」と語り、新たに投入する3機種に対する自信をあらわにした。
続いて同社映像機器事業部長の羽片忠明氏が、新製品のコンセプトについて説明した。
羽片氏は、ホーム用プロジェクターが一般家庭に浸透しない理由を「設置性や操作性の悪さ」だと分析。今回発表したうち、DVD一体型モデルの2製品はこの点をクリアすることを心がけ、単に機能が新しいだけでなく、日常生活に浸透し新しいライフスタイルを提案できる製品づくりを図ったという。
「今回発表した中でも特にEMP-DM1は、小さく軽量で、持ち運びやすく設置も簡単な製品。“いつでも・どこでも・誰とでも”をキーワードに、普段の生活の中で気軽に、そして手軽に使えるプロジェクターであることをアピールしていきたい。また、EMP-TW2000はAVファンに映画館の映像を超えるクオリティの映像を提供できるもの。手軽さと高画質、両方をカバーする新製品ラインナップを揃えた。今後もユーザーの期待を超えるものを提供していきたい。生活を美しい映像で彩る製品を作りたい」(羽片氏)
最後に、エプソン販売(株)代表取締役社長の平野精一氏が、3製品のマーケティング戦略について説明した。
同氏は「近年、大画面映像機器の市場拡大が進んでいるが、主にテレビが中心でありプロジェクターの構成比は低い」と指摘。プロジェクターで大画面を楽しむというスタイルが一般に浸透していないことを説明した。
これに対し同社は、DVD一体型モデルのCMに同社のフォトプリンター「カラリオ」のCMキャラクターを務める長澤まさみを起用し、親しみやすさをアピール。また、従来のキャッチフレーズ「電源、DVD、ドーン!」に、「どこでもドーン!」「なんでもドーン!」を追加。「使いやすさ」だけでなく、さまざまな場所で手軽に使えるという「楽しみ方」を提示し、製品をユーザーにアピールしていくという。
その他、ウェブサイトのコンテンツを拡充。大画面の楽しみ方を、手順やシーンまで詳細に提案するほか、ユーザーにぴったりのプロジェクターを選ぶガイダンスコンテンツなどを用意し、同社製品を使用することで生まれる新しい楽しみ方を明確に訴求していくという。
また、TW2000については「黒」を徹底追求した本格シアターモデルとして展開し、技術的特長を訴求していく戦略をとるという。
平野氏は「プロジェクターはコストパフォーマンスに優れ、手頃な値段で大画面を楽しむことができる利点がある。新製品3機種で、年間30,000台の売り上げを目指す。ホーム用プロジェクターのトップシェアメーカーとして、現状を打破するべく先陣を切っていきたい。」と述べた。
以下、発表会で執り行われた質疑応答を掲載する。
Q.国内のホーム用プロジェクター売り上げを具体的にどのような方法で上げていくのか。
A.まずは認知度を上げることが先決。ユーザーコミュニティをつくるなど積極的にプロモーションしていきたい。
Q.リアプロジェクションテレビのリリースは今後どうなるのか。
A.フロントプロジェクター市場にリソースを集中しているのが現状。今後も市場の様子を見ながら研究・開発は進めていく考えだ。
(Phile-web編集部)
冒頭、セイコーエプソン(株)業務執行役員 情報機器事業本部長の小口徹氏が挨拶を行った。
同社の情報関連機器セグメントの連結売上高において、プロジェクターは順調に数字を伸ばしているという。ただしそのほとんどがビジネス用プロジェクターであり、ホーム用プロジェクターの売り上げは2004年度からほぼ動きがない。小口氏は「ホーム用プロジェクターは未だ一部の愛好家のための製品にとどまっている」と指摘した。
「プロジェクターの強みは、テレビよりも手頃な値段で大画面を楽しめること。今後は一般ユーザーに向けた提案を強化していく。今回発表する新製品で、ホーム用プロジェクターが一般家庭に浸透し、市場が拡大すると信じている」と語り、新たに投入する3機種に対する自信をあらわにした。
続いて同社映像機器事業部長の羽片忠明氏が、新製品のコンセプトについて説明した。
羽片氏は、ホーム用プロジェクターが一般家庭に浸透しない理由を「設置性や操作性の悪さ」だと分析。今回発表したうち、DVD一体型モデルの2製品はこの点をクリアすることを心がけ、単に機能が新しいだけでなく、日常生活に浸透し新しいライフスタイルを提案できる製品づくりを図ったという。
「今回発表した中でも特にEMP-DM1は、小さく軽量で、持ち運びやすく設置も簡単な製品。“いつでも・どこでも・誰とでも”をキーワードに、普段の生活の中で気軽に、そして手軽に使えるプロジェクターであることをアピールしていきたい。また、EMP-TW2000はAVファンに映画館の映像を超えるクオリティの映像を提供できるもの。手軽さと高画質、両方をカバーする新製品ラインナップを揃えた。今後もユーザーの期待を超えるものを提供していきたい。生活を美しい映像で彩る製品を作りたい」(羽片氏)
最後に、エプソン販売(株)代表取締役社長の平野精一氏が、3製品のマーケティング戦略について説明した。
同氏は「近年、大画面映像機器の市場拡大が進んでいるが、主にテレビが中心でありプロジェクターの構成比は低い」と指摘。プロジェクターで大画面を楽しむというスタイルが一般に浸透していないことを説明した。
これに対し同社は、DVD一体型モデルのCMに同社のフォトプリンター「カラリオ」のCMキャラクターを務める長澤まさみを起用し、親しみやすさをアピール。また、従来のキャッチフレーズ「電源、DVD、ドーン!」に、「どこでもドーン!」「なんでもドーン!」を追加。「使いやすさ」だけでなく、さまざまな場所で手軽に使えるという「楽しみ方」を提示し、製品をユーザーにアピールしていくという。
その他、ウェブサイトのコンテンツを拡充。大画面の楽しみ方を、手順やシーンまで詳細に提案するほか、ユーザーにぴったりのプロジェクターを選ぶガイダンスコンテンツなどを用意し、同社製品を使用することで生まれる新しい楽しみ方を明確に訴求していくという。
また、TW2000については「黒」を徹底追求した本格シアターモデルとして展開し、技術的特長を訴求していく戦略をとるという。
平野氏は「プロジェクターはコストパフォーマンスに優れ、手頃な値段で大画面を楽しむことができる利点がある。新製品3機種で、年間30,000台の売り上げを目指す。ホーム用プロジェクターのトップシェアメーカーとして、現状を打破するべく先陣を切っていきたい。」と述べた。
以下、発表会で執り行われた質疑応答を掲載する。
Q.国内のホーム用プロジェクター売り上げを具体的にどのような方法で上げていくのか。
A.まずは認知度を上げることが先決。ユーザーコミュニティをつくるなど積極的にプロモーションしていきたい。
Q.リアプロジェクションテレビのリリースは今後どうなるのか。
A.フロントプロジェクター市場にリソースを集中しているのが現状。今後も市場の様子を見ながら研究・開発は進めていく考えだ。
(Phile-web編集部)