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公開日 2008/01/10 14:34
<CES2008:シリコンオプティクス>HQVがAVレビューの付録ベンチマークに挑戦状!
■最新ホテルWynnのスイートにて社長にインタビュー
ホームシアターにおける映像を革新したビデオプロセッサー、HQV(ハリウッド・クオリティ・ビデオ)技術を開発したシリコンオプティクス社は、ラスベガスの最新ホテル「Wynn Las Vegas」のスイートルームにてプライベートショーを開催した。AVレビュー編集部は同社の最高経営責任者であるDr.James L. Mannos社長にインタビューする機会を得た。
会場となった「Wynn Las Vegas」は世界で最もコストのかかったホテルとされており、ホテル王スティーブ・ウィン氏(ベラージオ、ミラージュ、トレジャーアイランドを作った人)の名前を冠したホテルで、ゴージャスな作りに圧倒される(実質は日本のパチスロ大手アルゼ社がオーナー)。
「今回のCESで、HQVはまさに明解な選択肢になりました。これまでの最高級ホームシアター製品だけでなく、今回会場で紹介されている新しいHQV採用製品によって、すべてのレベルのユーザーが、エミー賞を受賞したHQV技術による恩恵を受けることができるようになったからです」と、James L. Mannos社長は発表している。CES会場においてはHQV技術、およびチップを採用したメーカーが各所でデモストレーションを行っているが、その一部をスイートルームで見ることができた。
■あらゆるユーザーに恩恵をもたらす最新のHQV採用商品群
スイートで見られたのは、まずVisualedge社のセットトップボックス型スケーラー「VeBox」。任天堂Wiiのような形状をしており、サイズもほぼ同等、色まで似ている。さらにHQVのReon-VXを採用することで、魅力的な価格を実現しているという。具体的には入力されたSDのコンポーネント映像を、HD映像ないしはプログレッシブ化されたSD映像にコンバートして出力する。ディテールエンハンサーやノイズリダクション機能、フル10ビット処理により、一般のユーザーにもHQVクオリティを提供するものだ。
HQVの多様な機能の中に「歪み補正」がある。東芝の短焦点ビデオプロジェクターを使用して、コンパクトな部屋でこの歪み補正だけをデモしていた。床の上、しかも右の壁際に無造作に置かれたプロジェクターからの映像が、正しくスクリーンに表示される。プロジェクター自体が持つレンズシフト機能では及ばない補正レンジを難なくクリアしている。しかもHQV搭載機ではこの歪み補正と同時にHDコンバージョンやノイズリダクションをリアルタイムで行ってしまうのだ。
スイートのメインルームでは、ホームシアターモデルとして三菱電機の液晶プロジェクターHC6000による投射映像がデモされていた。HC6000は高画質フルHDプロジェクターながら、比較的リーズナブルな価格帯の商品である。1080pへのスケーラーとして、HQVのReon-VXを採用している。
Cypress社のインスタントHQV HDスケーラーは、その名の通り、SD放送を簡単にHD同等画質にアップスケーリングする製品だ。ホームシアター&AV製品が伸び盛りのアジア地域に向けリリースされる。HQV Realtaの主機能をベースにしている。
そして最後にプログラマブルなHQV Realtaの可能性を引き上げる「HQV in 120Hz」のデモを見た。液晶パネルの動画応答を改善する120HzをHQVチップ上で行ってしまうものだ。これはホームシアタープロジェクターに応用される。採用メーカーの要求により、マイナーバージョンアップをこなせるのがHQVの特徴だ。
■テーマは“RASING THE BAR” − 必ず次のハイエンドがある
上級副社長のThomas Laux氏は、「HQVの変わらないテーマは“RAISING THE BAR”(水準を上げる)です。必ず次のハイエンドがあります。HQVがたえず技術目標を乗り越えていくために、いまの水準に満足はしません。」と語った。またHQVおよび同社のプロ部門であるテラネックスの業績が好調であることに話が及ぶと、「映画・放送のプロ業界で培った要素技術を活用できるという有利な立場と、業界全体がSDからHDへ移行しているグッドタイミングの中で、HQVは非常にラッキーだと思う。しかしながらそういう環境に置かれたことも実力のうち。改めて“RAISING THE BAR”で挑戦していきます。」と語った。
Mannos社長は「まもなく第3世代のHQVチップが完成する予定です。日本の皆さんにもこれまでのHQV Realtaを超える実力をお見せできるでしょう。楽しみにしてください。」と語った。すかさず、月刊AVレビュー1月号付録のブルーレイディスクソフト(関連記事)を手渡すと、「このベンチマークをクリアできるように挑戦していきます。」と意気込みを語ってくれた。
(AVレビュー編集部 永井)
ホームシアターにおける映像を革新したビデオプロセッサー、HQV(ハリウッド・クオリティ・ビデオ)技術を開発したシリコンオプティクス社は、ラスベガスの最新ホテル「Wynn Las Vegas」のスイートルームにてプライベートショーを開催した。AVレビュー編集部は同社の最高経営責任者であるDr.James L. Mannos社長にインタビューする機会を得た。
会場となった「Wynn Las Vegas」は世界で最もコストのかかったホテルとされており、ホテル王スティーブ・ウィン氏(ベラージオ、ミラージュ、トレジャーアイランドを作った人)の名前を冠したホテルで、ゴージャスな作りに圧倒される(実質は日本のパチスロ大手アルゼ社がオーナー)。
「今回のCESで、HQVはまさに明解な選択肢になりました。これまでの最高級ホームシアター製品だけでなく、今回会場で紹介されている新しいHQV採用製品によって、すべてのレベルのユーザーが、エミー賞を受賞したHQV技術による恩恵を受けることができるようになったからです」と、James L. Mannos社長は発表している。CES会場においてはHQV技術、およびチップを採用したメーカーが各所でデモストレーションを行っているが、その一部をスイートルームで見ることができた。
■あらゆるユーザーに恩恵をもたらす最新のHQV採用商品群
スイートで見られたのは、まずVisualedge社のセットトップボックス型スケーラー「VeBox」。任天堂Wiiのような形状をしており、サイズもほぼ同等、色まで似ている。さらにHQVのReon-VXを採用することで、魅力的な価格を実現しているという。具体的には入力されたSDのコンポーネント映像を、HD映像ないしはプログレッシブ化されたSD映像にコンバートして出力する。ディテールエンハンサーやノイズリダクション機能、フル10ビット処理により、一般のユーザーにもHQVクオリティを提供するものだ。
HQVの多様な機能の中に「歪み補正」がある。東芝の短焦点ビデオプロジェクターを使用して、コンパクトな部屋でこの歪み補正だけをデモしていた。床の上、しかも右の壁際に無造作に置かれたプロジェクターからの映像が、正しくスクリーンに表示される。プロジェクター自体が持つレンズシフト機能では及ばない補正レンジを難なくクリアしている。しかもHQV搭載機ではこの歪み補正と同時にHDコンバージョンやノイズリダクションをリアルタイムで行ってしまうのだ。
スイートのメインルームでは、ホームシアターモデルとして三菱電機の液晶プロジェクターHC6000による投射映像がデモされていた。HC6000は高画質フルHDプロジェクターながら、比較的リーズナブルな価格帯の商品である。1080pへのスケーラーとして、HQVのReon-VXを採用している。
Cypress社のインスタントHQV HDスケーラーは、その名の通り、SD放送を簡単にHD同等画質にアップスケーリングする製品だ。ホームシアター&AV製品が伸び盛りのアジア地域に向けリリースされる。HQV Realtaの主機能をベースにしている。
そして最後にプログラマブルなHQV Realtaの可能性を引き上げる「HQV in 120Hz」のデモを見た。液晶パネルの動画応答を改善する120HzをHQVチップ上で行ってしまうものだ。これはホームシアタープロジェクターに応用される。採用メーカーの要求により、マイナーバージョンアップをこなせるのがHQVの特徴だ。
■テーマは“RASING THE BAR” − 必ず次のハイエンドがある
上級副社長のThomas Laux氏は、「HQVの変わらないテーマは“RAISING THE BAR”(水準を上げる)です。必ず次のハイエンドがあります。HQVがたえず技術目標を乗り越えていくために、いまの水準に満足はしません。」と語った。またHQVおよび同社のプロ部門であるテラネックスの業績が好調であることに話が及ぶと、「映画・放送のプロ業界で培った要素技術を活用できるという有利な立場と、業界全体がSDからHDへ移行しているグッドタイミングの中で、HQVは非常にラッキーだと思う。しかしながらそういう環境に置かれたことも実力のうち。改めて“RAISING THE BAR”で挑戦していきます。」と語った。
Mannos社長は「まもなく第3世代のHQVチップが完成する予定です。日本の皆さんにもこれまでのHQV Realtaを超える実力をお見せできるでしょう。楽しみにしてください。」と語った。すかさず、月刊AVレビュー1月号付録のブルーレイディスクソフト(関連記事)を手渡すと、「このベンチマークをクリアできるように挑戦していきます。」と意気込みを語ってくれた。
(AVレビュー編集部 永井)