HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2008/01/29 09:42
ビクター、1080/60p出力を実現したフルHDビデオカメラ“Everio”を発売
日本ビクター(株)は世界で初めて1920×1080/60p出力機能を搭載したHDD搭載ビデオカメラ“Everio”シリーズの新製品「GZ-HD6」を2月中旬に発売する。価格はオープンだが、170,000円前後での販売が予想される。
本機の持つ最大の特徴はカメラ系からの入力信号処理と映像出力系処理の両方で1080/60pの倍密対応を実現した「W倍密」機能だ。入力された映像信号に独自の画像処理エンジン「HD Gigabrid」で5つのノイズリダクションを含むプログレッシブ信号処理を施し、いったん1080iへインターレース化。その後、同社の液晶テレビ“EXE”シリーズに搭載されている画像処理エンジン技術をビデオカメラ向けに最適化したI/P変換回路を通すことで、HDMI端子からの1080/60p出力が可能になった。
液晶テレビ“EXE”が搭載する「GENESSAエンジン」にも採用されている「斜め線傾斜検出+適応補間」を本機も搭載し、緩やかな動きの画像で目立つジャギーやボケを低減。1080/60p出力による、斜め方向のくっきりとした輪郭と滑らかで自然な映像が再現できるという。本機ではさらにx.v.Color対応の信号処理回路も搭載している。
本体には120GBの大容量ハードディスクを内蔵。MPEG2-TS形式で1920×1080i画素のフルHD映像が撮影できる「FHDモード」以下、1440×1080i画素の「SPモード」「LPモード」「1440CBRモード」が揃う。本機から新設された長時間撮影用のLPモードは、MPEG記録時のプリフィルターを最適化することにより画質劣化を抑えている。また1440CBRモードで撮影したハイビジョン映像はi.Link経由でPCに転送した後、HDV対応のソフトで編集が楽しめる。なお、動画はmicroSDHCメモリーカードにも記録できるが、この場合は「SPモード」のみの対応となる。
レンズは放送局のHDカメラで実績のあるFUJINON光学10倍ズームレンズを採用。プログレッシブスキャン対応の高精度3CCDシステムも搭載された。
撮影時には光学手ブレ補正機能が働き撮影をサポート。撮影したハイビジョン動画から200万画素相当(1920×1080)の静止画が切り出せる機能も採用した。なお、動画記録時の静止画同時撮影には対応していない。また同社が発売したEverio専用のDVDライター「CU-VD40」(製品データベース)では、PCを経由せずに、本機で撮影したフルHD映像のDVD保存や再生が楽しめる。その他、本機にはWindows用/Mac用のハイビジョン動画編集&BDディスク作成ソフトも同梱する。
本体サイズは従来機の「GZ-HD7」と比べて約40%の小型化を実現。基板レイアウトの変更や操作系の配置を見直すなどして、手軽に持ち運べるコンパクトサイズとしている。
なお、本機の姉妹機として「GZ-HD5」も2月中旬に発売する。価格はオープンだが150,000円前後で販売される見込みだ。
下位モデルとなるHD5は1080/60p出力には非対応。搭載するHDDのサイズも60GBとなる。本体サイズはHD6よりもさらに小型化を実現しており、前機種GZ-HD7比で約45%としている。カラーバリエーションはブラックとシルバーの2色が揃う。
同社は本日“Everio”新製品の発表会を開催した。会場には同社モバイルAV事業グループ カムコーダーカテゴリー長の堀伸生氏が出席し、同社ビデオカメラ商品の事業展開について説明を行った。
はじめに全世界でのビデオカメラ市場の動向について触れた堀氏は「ビデオカメラのフルハイビジョン化、HDD化において海外市場がいよいよ本格的に立ち上がってきた。今後はHDDモデルが主流になると予測しているが、そこに当社の高画質技術を訴えかけていくことで、さらにシェアを拡大することができるだろう」と意気込みを示した。
続けて国内市場に向けた取り組みについて、堀氏は「既存ユーザーの中では、スタンダードモデルからハイビジョンモデルへの置き換え動向が活発化している。この層には当社のフルHDモデルを軸としたラインナップを訴求していきたい。同時に“子育て”や“旅行”以外の生活シーンでも、もっとビデオカメラの活躍する場面があり、新しいユーザー層が開拓できるチャンスがあるとみている。そこへ当社が先頃発表した“MG330”シリーズ(関連ニュース)をはじめとした、女性・エントリー層向けの戦略モデルなどをぶつけていくことで、マーケットを拡大していきたい」と語った。
【問い合わせ先】
日本ビクター(株)
お客様ご相談センター
TEL/0120-2828-17(フリーダイヤル)
TEL/045-450-8950(携帯電話・PHSなど)
(Phile-web編集部)
本機の持つ最大の特徴はカメラ系からの入力信号処理と映像出力系処理の両方で1080/60pの倍密対応を実現した「W倍密」機能だ。入力された映像信号に独自の画像処理エンジン「HD Gigabrid」で5つのノイズリダクションを含むプログレッシブ信号処理を施し、いったん1080iへインターレース化。その後、同社の液晶テレビ“EXE”シリーズに搭載されている画像処理エンジン技術をビデオカメラ向けに最適化したI/P変換回路を通すことで、HDMI端子からの1080/60p出力が可能になった。
液晶テレビ“EXE”が搭載する「GENESSAエンジン」にも採用されている「斜め線傾斜検出+適応補間」を本機も搭載し、緩やかな動きの画像で目立つジャギーやボケを低減。1080/60p出力による、斜め方向のくっきりとした輪郭と滑らかで自然な映像が再現できるという。本機ではさらにx.v.Color対応の信号処理回路も搭載している。
本体には120GBの大容量ハードディスクを内蔵。MPEG2-TS形式で1920×1080i画素のフルHD映像が撮影できる「FHDモード」以下、1440×1080i画素の「SPモード」「LPモード」「1440CBRモード」が揃う。本機から新設された長時間撮影用のLPモードは、MPEG記録時のプリフィルターを最適化することにより画質劣化を抑えている。また1440CBRモードで撮影したハイビジョン映像はi.Link経由でPCに転送した後、HDV対応のソフトで編集が楽しめる。なお、動画はmicroSDHCメモリーカードにも記録できるが、この場合は「SPモード」のみの対応となる。
レンズは放送局のHDカメラで実績のあるFUJINON光学10倍ズームレンズを採用。プログレッシブスキャン対応の高精度3CCDシステムも搭載された。
撮影時には光学手ブレ補正機能が働き撮影をサポート。撮影したハイビジョン動画から200万画素相当(1920×1080)の静止画が切り出せる機能も採用した。なお、動画記録時の静止画同時撮影には対応していない。また同社が発売したEverio専用のDVDライター「CU-VD40」(製品データベース)では、PCを経由せずに、本機で撮影したフルHD映像のDVD保存や再生が楽しめる。その他、本機にはWindows用/Mac用のハイビジョン動画編集&BDディスク作成ソフトも同梱する。
本体サイズは従来機の「GZ-HD7」と比べて約40%の小型化を実現。基板レイアウトの変更や操作系の配置を見直すなどして、手軽に持ち運べるコンパクトサイズとしている。
なお、本機の姉妹機として「GZ-HD5」も2月中旬に発売する。価格はオープンだが150,000円前後で販売される見込みだ。
下位モデルとなるHD5は1080/60p出力には非対応。搭載するHDDのサイズも60GBとなる。本体サイズはHD6よりもさらに小型化を実現しており、前機種GZ-HD7比で約45%としている。カラーバリエーションはブラックとシルバーの2色が揃う。
同社は本日“Everio”新製品の発表会を開催した。会場には同社モバイルAV事業グループ カムコーダーカテゴリー長の堀伸生氏が出席し、同社ビデオカメラ商品の事業展開について説明を行った。
はじめに全世界でのビデオカメラ市場の動向について触れた堀氏は「ビデオカメラのフルハイビジョン化、HDD化において海外市場がいよいよ本格的に立ち上がってきた。今後はHDDモデルが主流になると予測しているが、そこに当社の高画質技術を訴えかけていくことで、さらにシェアを拡大することができるだろう」と意気込みを示した。
続けて国内市場に向けた取り組みについて、堀氏は「既存ユーザーの中では、スタンダードモデルからハイビジョンモデルへの置き換え動向が活発化している。この層には当社のフルHDモデルを軸としたラインナップを訴求していきたい。同時に“子育て”や“旅行”以外の生活シーンでも、もっとビデオカメラの活躍する場面があり、新しいユーザー層が開拓できるチャンスがあるとみている。そこへ当社が先頃発表した“MG330”シリーズ(関連ニュース)をはじめとした、女性・エントリー層向けの戦略モデルなどをぶつけていくことで、マーケットを拡大していきたい」と語った。
【問い合わせ先】
日本ビクター(株)
お客様ご相談センター
TEL/0120-2828-17(フリーダイヤル)
TEL/045-450-8950(携帯電話・PHSなど)
(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドVICTOR
- 型番GZ-HD6
- 発売日2008年2月中旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格170,000円前後)
【SPEC】●内蔵HDD:120GB ●撮像素子:1/5型57万画素CCD×3 ●動画/音声記録・再生方式:MPEG-2 TS/MPEG-1 Audio Layer 2 ●光学ズーム倍率:10倍 ●モニター:2.8型 ●入出力端子:HDMI出力、i.Link出力、AV出力、コンポーネント映像、USB2.0、外部マイク入力 ●消費電力:7.1W(液晶モニター使用時) ●外形寸法:79W×73H×143Dmm(撮影時) ●質量:約585g(撮影時)
- ブランドVICTOR
- 型番GZ-HD5
- 発売日2008年2月中旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格150,000円前後)
【SPEC】●内蔵HDD:60GB ●撮像素子:1/5型57万画素CCD×3 ●動画/音声記録・再生方式:MPEG-2 TS/MPEG-1 Audio Layer 2 ●光学ズーム倍率:10倍 ●モニター:2.8型 ●入出力端子:HDMI出力、i.Link出力、AV出力、コンポーネント映像、USB2.0、外部マイク入力 ●消費電力:6.9W(液晶モニター使用時) ●外形寸法:78W×73H×143Dmm(撮影時) ●質量:約565g(撮影時)