ドコモ、国内初Android搭載機やエヴァケータイなど09年夏ラインナップ18機種を発表

（株）NTTドコモは、2009年夏の携帯電話新機種を発表した。新モデルは“自分らしさやライフスタイル”別に分類したPRIME/SMART/PRO/STYLEの4シリーズ17機種に加え、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破」とコラボしたエヴァンゲリヲンモデル1機種を加えた18機種で展開する。

最新のハイスペック機能を搭載し“デジタルマスター携帯電話”として訴求するPROシリーズは、Android搭載のGoogle携帯電話「HT-03A」、ダブルワンセグ対応のAQUOS携帯電話「SH-07A」、タッチパネル式インターネット携帯電話「T-01A」の3機種をラインナップする。

■国内初のAndroid搭載モデル「HT-03A」

会場で最も注目を集めていたのが国内初のAndroid OS搭載機「HT-03A」。Google検索はもちろん、Googleマップ、Googleカレンダー、Gmail、YouTubeといったGoogleの各種サービスに対応するほか、Picasaへの画像アップロードやYouTubeへのビデオ共有も行える。

地磁気センサーを搭載しており、Googleマップでは自分の向いている方向に合わせて360度映像が表示されるストリートビューにも対応する。

またAndroidマーケットからゲームや便利ツールなどのアプリケーションを追加し、好みの機能にカスタマイズすることができる。アプリケーションの中には、本機の地磁気センサーを利用して携帯をかざした向きの星座の名前や詳細情報がわかる星座鑑賞用のアプリケーションなど、ユニークなものも多く揃っている。


フルタッチパネルの約3.2インチ液晶を搭載し、ウェブサイト閲覧時の操作も直接タッチして行う。無線LAN（802.11b/g）、GPS、Bluetoothにも対応する。

■AQUOSブルーレイから録画番組を簡単に持ち出せる「SH-07A」

「SH-07A」は、ワンセグチューナーを2基搭載し、2番組同時視聴や裏番組録画などに対応した高性能ワンセグモデル。2GBメモリを内蔵しており、2時間の番組を5本以上録画することが可能。ドルビーモバイル対応のスピーカー付き卓上ホルダーを同梱しており、携帯を設置してワンセグをサラウンドで楽しむことができる。

またこの卓上ホルダーとBDレコーダー“AQUOSブルーレイ”をUSBケーブルで接続すれば、解像度640×360ドット（30fps）の録画番組を簡単に転送することもできる。レコーダーで視聴していた番組の続きを携帯で視聴できるレジューム機能にも対応。これらの機能に対応したBDレコーダーは 09年5月現在で、D-HDW40/BD-HDW35/BD-HDW32の3モデルとなる。

■高性能インターネット携帯電話“dynapocket”「T-01A」

「T-01A」は、4.1インチワイドVGAのフルタッチ液晶パネルを搭載。さらに東芝製ノートPC“dynabook”の薄型化技術を応用し、9.9mmの薄型化を実現している。


CPUにQualcomm社製1GHzのCPU「Snapdragon」、OSに「Windows Mobile 6.1」を搭載し、インターネットを快適に操作できるのが特長だ。YouTubeなどの動画サイトもそのままのブラウザで閲覧できる。また無線LANにも対応している。

総合メディアブラウザ「Kinoma Play for NTT DOCOMO」をプリインストールしており、MPEG-4 Video SP、AVC/H.264、MP3、AAC、FLACといった多様な動画・音楽ファイルの再生も行える。そのほか携帯を振るだけで電話に応答できるモーションセンサー機能や、GPS機能を使って地図上で現在地を確認できる地図ソフト「いつもNAVI」など多様な機能を搭載している。

■ヱヴァンゲリヲン携帯電話「SH-06A NERV」

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破」とコラボレーションしたNERV特別仕様モデル。劇中でキャラクターが実際に使用しており、リアリティ追求のため、庵野秀明監督とヱヴァンゲリヲン新劇場版の制作会社「スタジオカラー」が監修を行った。3万台の限定モデルで、そのうち2万台はドコモショップで事前予約を受け付ける。

外観だけでなく、官給品使用のメニュー表示、エヴァのキャラクターデザインを務める貞本義行誌の作画素材を使用したダイレクトメニューや待受画面のほか、本機のために録りおろした声優の着ボイスなど、内蔵コンテンツも充実。またスタンド機能付き専用キャリングケース、別冊取扱い説明書、オリジナル個装箱、キーホルダー「50％BE＠RBRICK」を同梱する。


■防水仕様を充実させたSTYLEシリーズ

女性を意識してファッション性にこだわったデザインを多くラインナップするSTYLEシリーズは、6機種を新ラインナップ。そのうち防水仕様を3機種と充実させた。PX5/IPX7等級の防水性能を備えている「F-08A」は、美しさを追求して設計したモデルで、ラウンドフォルムのデザインを採用するほか、開閉時のイルミネーション表示にもこだわっている。同じく防水仕様モデルの「P-10A」はWオープンスタイルで、お風呂の中や台所で洗い物をしながらワンセグを視聴できる。キッチンタイマー搭載の料理レシピアプリがプリインストールされている。

■高性能カメラを搭載したPRIMEシリーズ

“次世代エンタテイメント携帯電話”がコンセプトのPRIMEシリーズは、6機種をラインナップ。新ラインナップでは高性能カメラを搭載したモデルを充実させた。約3.4インチのタッチパネルを搭載する「F-09A」は、8.1メガカメラを内蔵し、自動シーン認識機能、笑顔を感知して自動撮影する「スマイルファインダー」といったデジカメ並みの機能を搭載する。また「SH-06A」は、静止画手ブレ補正対応のCCD10メガカメラを内蔵。シーン認識機能、笑顔感知機能のほか、一度フォーカスした被写体を自動追尾する「チェイスフォーカス」機能などを搭載している。

■スマートな大人のデザインで差をつけるSMARTシリーズ

2機種をラインナップするSMARTシリーズは、仕事もプライベートも充実させたい大人向けの“インテリジェント携帯電話”がコンセプト。「N-09A」は、革、木目、金属といった素材感を重視したデザインを用いスマートさを演出する。また外出先の騒がしい場所でも自動的に通話相手の声を補正し、聴き取りやすくする「ハイパークリアボイス」機能などを搭載し、基本性能も充実させている。

■新機能追加で使いやすさも向上 − 発表会詳細

本日の新製品発表会で登壇した（株）NTTドコモ 代表取締役社長 山田隆持氏は、「製品開発の際に最も重視しているのはお客様の声。防水機能のある機種を増やして欲しい、もっと良い画像で写真を撮りたい、機種変更する際に端末の設定をはじめからやり直さなければならないのが面倒、といったいろいろな意見をもらった」とし、これらのユーザーの声を受け、本日発表した新機種には使いやすさにもこだわったと説明した。

具体的には、ページサイズの拡大やJavaScrip対応などiモードブラウザの機能を拡張したほか、らくらくフォン以外にも音声入力メール機能に対応するようになっている。さらに電池残量表示のより詳細な表示、機種変更時の設定情報の引き継ぎ、GPS機能の海外対応などユーザーに配慮した機能・サービスが追加された。

■堀北真希さんらがトークセッションに登場

発表会後に行われたトークセッションでは、イメージキャラクターの堀北真希さん、松山ケンイチさん、堤真一さん、劇団ひとりさんがゲストとして登場した。

STYLEシリーズ「SH-05A」を持って登場した堀北さんは、SH-05Aについて「カラーやデザインがかわいくていつも持ち歩いていたい」と印象を述べた。また料理が趣味で最近はおいしい煮物を作れるように頑張っているそうで、「（防水対応なので）キッチンでも側において使える」とコメントした。

松山さんはPRIMEシリーズ「SH-06A」について、「プライベートでは電車の中などでよくゲームをしているので、iアプリを使って対戦してみたい」とエンタメ機能が気になる様子。また「画質もすごく綺麗。是非試してほしい」と高性能のカメラ機能についてもアピールしていた。


SMARTシリーズ「N-09A」を手にとった堤さんは「僕自身はそんな洗練されたスマートな大人だとは思っていないが、この携帯は本当にスマート」と絶賛。

デジモノ好きで知られる劇団ひとりさんはPROシリーズ「T-01A」について、「薄さは10mmを切り大画面で動画も楽しめて、エクセルやワードも使える。エクセルを使うときはこのくらいの画面じゃないと。使いこなし次第で使い方が無限に広がっていくのがこの携帯電話」と独自の視点を交えながら製品の感想を述べた。

堀北さんらが登場する新CMは明日より放映される。