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公開日 2010/04/23 17:25
ひかりTVで3DのVOD試験配信が今夏スタート − DLNA対応HDD内蔵チューナーの提供も予定
NTTぷららが2010年度の事業展開を発表
(株)NTTぷららは、同社が提供する映像配信サービス「ひかりTV」の現状および今後の展開について記者説明会を開催し、今年夏頃を目処に3Dコンテンツのトライアル配信をスタートすることを発表した。またHDコンテンツの強化やサービス向上などにより、2011年3月末までに現在の101万人から約40万人増となる140万人の会員獲得を目指す。
■サービスの基盤を固めた2年間 − 会員数100万人突破&顧客満足度1位を達成
「ひかりTV」は、NTT東日本・NTT西日本が提供する「フレッツ 光ネクスト」などのブロードバンドサービスを通じて提供されるテレビ向け映像配信サービス。契約者は専用STBをテレビに接続することでVODサービス、多チャンネル放送サービスを視聴できる。また一部地域では地デジ放送IP再送信サービスも提供している。
サービスは2008年3月末にスタートし、2010年3月末時点で会員数は101万人を達成した。発表会に出席した同社代表取締役社長 坂東浩二氏は、「この2年間は基本サービスを固めることに力を注いだ」と説明。「会員数は100万人を突破し、顧客基盤を固めるという目標を達成することができた。さらにIT社会における優れた製品・サービスを表彰する『MM総研大賞2009』において最優秀賞を受賞するなど、顧客満足度調査でも高い評価をいただき、ブランド確立も実現することができた」とその成果を挙げる。
具体的には、地デジIP再送信のエリア拡大、配信コンテンツの拡充、テレビやPCへの対応促進、端末機器の向上などを行い、サービスの基盤を築いた。
地デジIP再送信サービスの世帯カバー率は2008年5月の約20%から約70%へ拡大。現在17都道府県で提供している。
コンテンツの拡充については、多チャンネル放送のラインナップは5月新規追加分を含めて計75chを提供。そのうちHD対応チャンネルは専門チャンネルが30ch、これに地デジ放送9chを含めると最大39chを提供する。またVODサービスでもNHKオンデマンド、フジテレビ On Demand、明日24日より開始するTBSオンデマンドといった放送局コンテンツを充実させ、人気番組を配信。見逃し視聴の需要を伸ばしてきた。
またひかりTVのチューナーを内蔵したテレビ、PCも着実に数を増やしてきた。坂東氏は「テレビは当初大型モデルが中心だったが、小型・中型の対応モデルも増えた。1年間で100万台のひかりTV対応テレビが発売されている。別途チューナーを使用すると配線の必要があったり、リモコンの使い分けなどの手間がかかるが、内蔵型だとスムーズに使用できる」とメリットを訴求する。対応テレビ所有者のうち実際にサービスを利用しているユーザーの数については「確実な人数を把握することは難しいが、おそらく数万人の規模で使用していただいているのではないだろうか」とコメントした。
さらに2010年1月からは要望が多かったという録画機能を追加。市販のHDDをチューナーにUSBで接続することで番組を録画できるようになっている。「1TBのHDDを我々も提供しているが、1ヶ月で1万台以上の販売を記録し非常に好調。ひかりTVを利用すれば、別途レコーダーを購入するよりもリーズナブルに録画できるようになる」と説明する。
■ひかりTVの第2ステップ − 3DのVOD配信/HDコンテンツの拡充など
2年間で固めたサービス基盤をもとに、2010年度は「コンテンツのさらなる拡充」と「IPTVによる新たなライフスタイルの創造」の展開に力を入れる。
コンテンツの拡充について、坂東氏は「夏頃に3Dコンテンツの提供を予定している。どのようなコンテンツを用意すべきかなど慎重に進めていきたいので、まずはトライアルで開始する」という。サービスに関する具体的な内容は未定だが、同社社員の話では「IP放送でのサイド・バイ・サイド方式による3D映像の提供は技術的には可能だが、実際にサービスを行うかどうかは検討中。当面はVODでの配信を予定している」とのことだ。
HDコンテンツの拡充も図る。2011年3月末までに、多チャンネル放送におけるHD対応専門チャンネルは30chから約40chへ、HD対応のVOD作品は3000本から3500本以上を目標に増やしていく。
また新しい機能追加として、米国ではすでに行われているという「スタートオーバー機能」を提供することも発表された。本機能はレコーダーなしで放送中の番組を番組のはじめから追っかけ再生できるもので、坂東氏によると「2010年度内にトライアル提供を予定している。スタートオーバーのサービスを行うには放送中にVODを配信できる権利の許諾が必要になる。現在コンテンツを探しており、話を進めているところ」だという。
さらに新たにDLNAや携帯電話からの録画予約などに対応したHDD内蔵チューナーの提供を開始することもアナウンスされた。2010年6月から2番組同時録画対応のHDD内蔵チューナーを提供開始。7月には携帯電話やPCなどを使い外出先からの録画予約が可能になる予定で、2011年3月までにはDLNA対応テレビやPCで録画した映像を視聴できるようになる見込みであるという。
そのほかに機能される強化として、リモコン操作でテレビから商品の注文から決算まで行えるイーコマースサービス(2010年7月よりトライアル提供予定)、ユーザーの視聴行動にあわせておすすめ番組やVOD作品を紹介するリコメンド機能(2011年3月までに提供予定)も紹介された。
【問い合わせ先】
ひかりTV カスタマーセンター
TEL/0120-001144
■サービスの基盤を固めた2年間 − 会員数100万人突破&顧客満足度1位を達成
「ひかりTV」は、NTT東日本・NTT西日本が提供する「フレッツ 光ネクスト」などのブロードバンドサービスを通じて提供されるテレビ向け映像配信サービス。契約者は専用STBをテレビに接続することでVODサービス、多チャンネル放送サービスを視聴できる。また一部地域では地デジ放送IP再送信サービスも提供している。
サービスは2008年3月末にスタートし、2010年3月末時点で会員数は101万人を達成した。発表会に出席した同社代表取締役社長 坂東浩二氏は、「この2年間は基本サービスを固めることに力を注いだ」と説明。「会員数は100万人を突破し、顧客基盤を固めるという目標を達成することができた。さらにIT社会における優れた製品・サービスを表彰する『MM総研大賞2009』において最優秀賞を受賞するなど、顧客満足度調査でも高い評価をいただき、ブランド確立も実現することができた」とその成果を挙げる。
具体的には、地デジIP再送信のエリア拡大、配信コンテンツの拡充、テレビやPCへの対応促進、端末機器の向上などを行い、サービスの基盤を築いた。
地デジIP再送信サービスの世帯カバー率は2008年5月の約20%から約70%へ拡大。現在17都道府県で提供している。
コンテンツの拡充については、多チャンネル放送のラインナップは5月新規追加分を含めて計75chを提供。そのうちHD対応チャンネルは専門チャンネルが30ch、これに地デジ放送9chを含めると最大39chを提供する。またVODサービスでもNHKオンデマンド、フジテレビ On Demand、明日24日より開始するTBSオンデマンドといった放送局コンテンツを充実させ、人気番組を配信。見逃し視聴の需要を伸ばしてきた。
またひかりTVのチューナーを内蔵したテレビ、PCも着実に数を増やしてきた。坂東氏は「テレビは当初大型モデルが中心だったが、小型・中型の対応モデルも増えた。1年間で100万台のひかりTV対応テレビが発売されている。別途チューナーを使用すると配線の必要があったり、リモコンの使い分けなどの手間がかかるが、内蔵型だとスムーズに使用できる」とメリットを訴求する。対応テレビ所有者のうち実際にサービスを利用しているユーザーの数については「確実な人数を把握することは難しいが、おそらく数万人の規模で使用していただいているのではないだろうか」とコメントした。
さらに2010年1月からは要望が多かったという録画機能を追加。市販のHDDをチューナーにUSBで接続することで番組を録画できるようになっている。「1TBのHDDを我々も提供しているが、1ヶ月で1万台以上の販売を記録し非常に好調。ひかりTVを利用すれば、別途レコーダーを購入するよりもリーズナブルに録画できるようになる」と説明する。
■ひかりTVの第2ステップ − 3DのVOD配信/HDコンテンツの拡充など
2年間で固めたサービス基盤をもとに、2010年度は「コンテンツのさらなる拡充」と「IPTVによる新たなライフスタイルの創造」の展開に力を入れる。
コンテンツの拡充について、坂東氏は「夏頃に3Dコンテンツの提供を予定している。どのようなコンテンツを用意すべきかなど慎重に進めていきたいので、まずはトライアルで開始する」という。サービスに関する具体的な内容は未定だが、同社社員の話では「IP放送でのサイド・バイ・サイド方式による3D映像の提供は技術的には可能だが、実際にサービスを行うかどうかは検討中。当面はVODでの配信を予定している」とのことだ。
HDコンテンツの拡充も図る。2011年3月末までに、多チャンネル放送におけるHD対応専門チャンネルは30chから約40chへ、HD対応のVOD作品は3000本から3500本以上を目標に増やしていく。
また新しい機能追加として、米国ではすでに行われているという「スタートオーバー機能」を提供することも発表された。本機能はレコーダーなしで放送中の番組を番組のはじめから追っかけ再生できるもので、坂東氏によると「2010年度内にトライアル提供を予定している。スタートオーバーのサービスを行うには放送中にVODを配信できる権利の許諾が必要になる。現在コンテンツを探しており、話を進めているところ」だという。
さらに新たにDLNAや携帯電話からの録画予約などに対応したHDD内蔵チューナーの提供を開始することもアナウンスされた。2010年6月から2番組同時録画対応のHDD内蔵チューナーを提供開始。7月には携帯電話やPCなどを使い外出先からの録画予約が可能になる予定で、2011年3月までにはDLNA対応テレビやPCで録画した映像を視聴できるようになる見込みであるという。
そのほかに機能される強化として、リモコン操作でテレビから商品の注文から決算まで行えるイーコマースサービス(2010年7月よりトライアル提供予定)、ユーザーの視聴行動にあわせておすすめ番組やVOD作品を紹介するリコメンド機能(2011年3月までに提供予定)も紹介された。
【問い合わせ先】
ひかりTV カスタマーセンター
TEL/0120-001144