HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2010/07/28 13:00
【更新】東芝、全機種3D対応のCELL REGZA「X2/XE2」シリーズを発売 − 240Hz・4倍速LEDパネルを搭載
46V型CELL REGZAの実売予想は60万円前後
(株)東芝は、同社液晶テレビのフラグシップ“CELL REGZA”シリーズの3D対応新モデル「55X2」、ならびにディスプレイ部のスリムサイズ化を実現した 「55XE2」「46XE2」の3機種を発売する。価格はオープンだが上位機の55X2は100万円前後、46XE2は60万円前後で販売される見込み。全機種が「CELLレグザ3D超解像技術」を採用している。
55V型「55X2」は、昨年発売されたCELL REGZAシリーズの初代機「55X1」の画質・機能に磨きをかけた、第2弾モデルの最上位に位置づけられる後継機種。10月上旬の発売が予定されており、価格はオープンだが100万円前後で販売される見込みだ。
「XE2」シリーズは55V型・46V型の2サイズで展開される、ディスプレイ部の奥行き29mmを実現したスリムな3D対応CELL REGZA。価格はオープンだが、55V型が70万円前後、46V型が60万円前後で販売される見込みだ。今回2シリーズ3機種が新たに発表されたことにより、CELL REGZAのブロードなバリエーション展開が実現する。特にXE2シリーズは上位機種より手頃な価格設定により、CELL REGZAの魅力をより広範なユーザーに訴求することを狙ったモデルだ。なお、55X2の発売により55X1は生産を完了する。
ディスプレイ部の解像度は1,920×1,080のフルHDとなり、全機種が白色LEDバックライトを採用したVA方式のクリアパネルを採用。LEDバックライトコントロールシステムも搭載されており、「55X2」は直下型、「55XE2」「46XE2」は上下のエッジライト型の配置となる。またパネルの倍速表示は全機種が240Hzの4倍速駆動に対応する。
全3機種とも初代機の55X1同様、ディスプレイ部と別体の、地上・BS・110度CSデジタルチューナーや3TBのHDDを搭載したボックスユニットと組み合わせるセパレート構成を採用する。機器間の接続はHDMIケーブルで行う。なお、3D視聴用の専用メガネ「レグザ3Dグラス」はCELL REGZA全機種が1本ずつ付属する。
■「Cell Broadband Engine」の優れた処理能力を活かした「高画質3D」再生技術
“本物の高画質な3D映像”を実現するため、コア部に優れた高速処理能力を備える「Cell Broadband Engine」を核とした映像エンジンに磨きをかけ、3D映像に最適化したバックライトコントロールや超解像技術を搭載した「CELLレグザ3D高画質化システム」を採用した。エンジンの呼称も「CELLプラットフォーム」から、新たに「CELL REGZA ENGINE」に変更された。
CELL REGZAは3機種とも、REGZAシリーズでなじみの深い超解像技術“レゾリューションプラス”を3D対応に進化させ、さらにCELL REGZA独自にチューニングした「CELLレグザ3D超解像技術」を搭載する。この技術を採用したことで、サイド・バイ・サイド方式を採用する3D放送の映像も高精細な3D表示で楽しむことができる。左目用・右目用の映像を水平方向へ2倍に拡大する際、「再構成型」「自己合同性型」の超解像技術を加えることにより、失われていた画素を復元して精細感に優れた3D映像を再現する。なお、垂直方向の解像度がフルHDに満たない3D映像については、垂直方向の画素も復元する。「CELLレグザ3D超解像技術」で左右の映像それぞれを鮮明かつ高精細にすることで、人間が立体映像を脳内で「融像」して知覚する際、立体視の効果そのものが向上するという。
フラグシップモデルの55X2は、直下型LEDを用いた「3DメガLEDバックライトコントロールシステム」を採用。3Dメガネを装着した際にも十分明るい画面が得られるよう、業界トップクラスとなる1,000カンデラのピーク輝度を実現。このピーク輝度性能を活かした明るさ制御により、ダイナミックコントラストの数値も900万対1となり、メリハリの効いた3D映像を実現しているという。LEDブロックアレイはクラス最高の「512分割」。LEDの配置数は「55X1」の4,608個から3,072個へ、1ブロックあたりでは9個から6個へ最適化されている。3D映像の再生時は、右目用・左目用それぞれの映像に対してバックライトコントロールをかけて、最適化した映像を表示する。
3D表示にはフレームシーケンシャル方式を採用。3D映像はMPEG-4 MVCを採用した「Blu-ray 3Dディスク」のほか、サイド・バイ・サイド、トップ・アンド・ボトム各方式の表示に対応する。後述する「CELLレグザ2D3D変換」の各技術により、リアルタイムでの高画質な2D-3D変換も実現している。
さらに同日発表されたBDレコーダー“REGZAブルーレイ”に搭載された超解像技術との効果的なマッチングも図り、それぞれを組み合わせて視聴した際に最適な超解像映像が得られるようチューニングも施しているという。
■高精度なリアルタイム2D-3D変換を実現する「3つの技術」を搭載
「Cell Broadband Engine」の高い演算力を活用した「リアルタイム2D-3D変換」技術も全3機種が搭載している。CELL REGZAに搭載される2D-3D変換技術の詳細については、(株)東芝 執行常務待遇 研究開発センター 首席技監の神竹孝至氏が説明した。
新しいCELL REGZAでは、高精度な2D-3D映像変換を実現するために3つの独自技術が採用されている。一つめとなる「モーション3D」は動き検出に基づく奥行き復元技術。画面に表示されている物体の前後ベクトル情報と、物体の隠れ関係から画面上を複雑に動き回る被写体の奥行きを正確に再現する。二つめの「ベースライン3D」は、画面4隅の色ヒストグラムを抽出し、学習された約1,400枚のサンプル画像から入力映像の「構図」を比較推定し、奥行きを割り当てる技術。三つめの技術となる「フェイス3D」では、入力映像から「人物の顔位置」を検出し、これを基準に人型の奥行きデータを割り当て、特に人物の顔も立体感のある映像をつくり出すというもの。本技術には東芝独自の高速・高精度な顔検出技術が応用されているという。
自動画質調整機能も3D対応の「おまかせドンピシャ高画質3D」が搭載された。3Dメガネを通した視聴時にも最適な画質になるよう、バックライトやホワイトバランスを調整し、色味や明るさを3Dに最適化している。また3D化による映像の凹凸やグラデーションの変化については、256階調の16ビットガンマテーブルと3Dカラーマネジメントにより忠実な色再現を可能にし、超解像映像も3Dに最適化を行う。映像メニューについては「おまかせモード」を選択するだけで、3D/2Dそれぞれの入力映像をテレビが自動で最適化して表示する。
3D映像特有の“映像ボケ”であるクロストークについては、高精度なバックライトコントロール技術で抑制することで、立体感の高い3D映像を再現する。フラグシップの「X2」は直下型方式のバックライトエリアを縦方向に16分割し、各エリアのON/OFFと3Dメガネの左右のシャッター開閉動作を高精度に連動させることで、効果的にクロストークを低減する。エッジライト方式の「XE2」シリーズは、3D表示時は画面領域を2分割で制御し、3Dメガネのシャッターとの連動でクロストークを抑えた高精細な3D映像を再現する。
CELL REGZAシリーズの全3機種に同梱される「レグザ3Dグラス」は、ふだんメガネをかけているユーザーでも、メガネの上からかけられるようにワイドフレームを採用している。本体を可能な限り軽量化するため、ツルの内側も削って質量を減らし、61gという軽量設計を実現した。レンズ面を大きく採り、広い視野も実現している。また鼻の高さや位置に合わせて調節できる「2ポジション ノーズパッドシステム」を採用するほか、ツルの先端に「固定バンド」を付けてしっかりとしたフィット感を得ることもできる。ハードケース、高級グラスクリーナーが付属する。
55V型「55X2」は、昨年発売されたCELL REGZAシリーズの初代機「55X1」の画質・機能に磨きをかけた、第2弾モデルの最上位に位置づけられる後継機種。10月上旬の発売が予定されており、価格はオープンだが100万円前後で販売される見込みだ。
「XE2」シリーズは55V型・46V型の2サイズで展開される、ディスプレイ部の奥行き29mmを実現したスリムな3D対応CELL REGZA。価格はオープンだが、55V型が70万円前後、46V型が60万円前後で販売される見込みだ。今回2シリーズ3機種が新たに発表されたことにより、CELL REGZAのブロードなバリエーション展開が実現する。特にXE2シリーズは上位機種より手頃な価格設定により、CELL REGZAの魅力をより広範なユーザーに訴求することを狙ったモデルだ。なお、55X2の発売により55X1は生産を完了する。
ディスプレイ部の解像度は1,920×1,080のフルHDとなり、全機種が白色LEDバックライトを採用したVA方式のクリアパネルを採用。LEDバックライトコントロールシステムも搭載されており、「55X2」は直下型、「55XE2」「46XE2」は上下のエッジライト型の配置となる。またパネルの倍速表示は全機種が240Hzの4倍速駆動に対応する。
全3機種とも初代機の55X1同様、ディスプレイ部と別体の、地上・BS・110度CSデジタルチューナーや3TBのHDDを搭載したボックスユニットと組み合わせるセパレート構成を採用する。機器間の接続はHDMIケーブルで行う。なお、3D視聴用の専用メガネ「レグザ3Dグラス」はCELL REGZA全機種が1本ずつ付属する。
■「Cell Broadband Engine」の優れた処理能力を活かした「高画質3D」再生技術
“本物の高画質な3D映像”を実現するため、コア部に優れた高速処理能力を備える「Cell Broadband Engine」を核とした映像エンジンに磨きをかけ、3D映像に最適化したバックライトコントロールや超解像技術を搭載した「CELLレグザ3D高画質化システム」を採用した。エンジンの呼称も「CELLプラットフォーム」から、新たに「CELL REGZA ENGINE」に変更された。
CELL REGZAは3機種とも、REGZAシリーズでなじみの深い超解像技術“レゾリューションプラス”を3D対応に進化させ、さらにCELL REGZA独自にチューニングした「CELLレグザ3D超解像技術」を搭載する。この技術を採用したことで、サイド・バイ・サイド方式を採用する3D放送の映像も高精細な3D表示で楽しむことができる。左目用・右目用の映像を水平方向へ2倍に拡大する際、「再構成型」「自己合同性型」の超解像技術を加えることにより、失われていた画素を復元して精細感に優れた3D映像を再現する。なお、垂直方向の解像度がフルHDに満たない3D映像については、垂直方向の画素も復元する。「CELLレグザ3D超解像技術」で左右の映像それぞれを鮮明かつ高精細にすることで、人間が立体映像を脳内で「融像」して知覚する際、立体視の効果そのものが向上するという。
フラグシップモデルの55X2は、直下型LEDを用いた「3DメガLEDバックライトコントロールシステム」を採用。3Dメガネを装着した際にも十分明るい画面が得られるよう、業界トップクラスとなる1,000カンデラのピーク輝度を実現。このピーク輝度性能を活かした明るさ制御により、ダイナミックコントラストの数値も900万対1となり、メリハリの効いた3D映像を実現しているという。LEDブロックアレイはクラス最高の「512分割」。LEDの配置数は「55X1」の4,608個から3,072個へ、1ブロックあたりでは9個から6個へ最適化されている。3D映像の再生時は、右目用・左目用それぞれの映像に対してバックライトコントロールをかけて、最適化した映像を表示する。
3D表示にはフレームシーケンシャル方式を採用。3D映像はMPEG-4 MVCを採用した「Blu-ray 3Dディスク」のほか、サイド・バイ・サイド、トップ・アンド・ボトム各方式の表示に対応する。後述する「CELLレグザ2D3D変換」の各技術により、リアルタイムでの高画質な2D-3D変換も実現している。
さらに同日発表されたBDレコーダー“REGZAブルーレイ”に搭載された超解像技術との効果的なマッチングも図り、それぞれを組み合わせて視聴した際に最適な超解像映像が得られるようチューニングも施しているという。
■高精度なリアルタイム2D-3D変換を実現する「3つの技術」を搭載
「Cell Broadband Engine」の高い演算力を活用した「リアルタイム2D-3D変換」技術も全3機種が搭載している。CELL REGZAに搭載される2D-3D変換技術の詳細については、(株)東芝 執行常務待遇 研究開発センター 首席技監の神竹孝至氏が説明した。
新しいCELL REGZAでは、高精度な2D-3D映像変換を実現するために3つの独自技術が採用されている。一つめとなる「モーション3D」は動き検出に基づく奥行き復元技術。画面に表示されている物体の前後ベクトル情報と、物体の隠れ関係から画面上を複雑に動き回る被写体の奥行きを正確に再現する。二つめの「ベースライン3D」は、画面4隅の色ヒストグラムを抽出し、学習された約1,400枚のサンプル画像から入力映像の「構図」を比較推定し、奥行きを割り当てる技術。三つめの技術となる「フェイス3D」では、入力映像から「人物の顔位置」を検出し、これを基準に人型の奥行きデータを割り当て、特に人物の顔も立体感のある映像をつくり出すというもの。本技術には東芝独自の高速・高精度な顔検出技術が応用されているという。
自動画質調整機能も3D対応の「おまかせドンピシャ高画質3D」が搭載された。3Dメガネを通した視聴時にも最適な画質になるよう、バックライトやホワイトバランスを調整し、色味や明るさを3Dに最適化している。また3D化による映像の凹凸やグラデーションの変化については、256階調の16ビットガンマテーブルと3Dカラーマネジメントにより忠実な色再現を可能にし、超解像映像も3Dに最適化を行う。映像メニューについては「おまかせモード」を選択するだけで、3D/2Dそれぞれの入力映像をテレビが自動で最適化して表示する。
3D映像特有の“映像ボケ”であるクロストークについては、高精度なバックライトコントロール技術で抑制することで、立体感の高い3D映像を再現する。フラグシップの「X2」は直下型方式のバックライトエリアを縦方向に16分割し、各エリアのON/OFFと3Dメガネの左右のシャッター開閉動作を高精度に連動させることで、効果的にクロストークを低減する。エッジライト方式の「XE2」シリーズは、3D表示時は画面領域を2分割で制御し、3Dメガネのシャッターとの連動でクロストークを抑えた高精細な3D映像を再現する。
CELL REGZAシリーズの全3機種に同梱される「レグザ3Dグラス」は、ふだんメガネをかけているユーザーでも、メガネの上からかけられるようにワイドフレームを採用している。本体を可能な限り軽量化するため、ツルの内側も削って質量を減らし、61gという軽量設計を実現した。レンズ面を大きく採り、広い視野も実現している。また鼻の高さや位置に合わせて調節できる「2ポジション ノーズパッドシステム」を採用するほか、ツルの先端に「固定バンド」を付けてしっかりとしたフィット感を得ることもできる。ハードケース、高級グラスクリーナーが付属する。
関連リンク
トピック
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドTOSHIBA
- 型番55X2
- 発売日2010年10月上旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格1,000,000円前後)
【SPEC】●サイズ:55V型 ●パネル:広色域VA方式 4倍速フルHDクリアパネル、白色直下型LEDバックライト ●解像度:1920×1080 ●ダイナミックコントラスト:900万対1 ●コントラスト:5,000対1 ●ピーク輝度:1,000カンデラ ●チューナー:地上デジタル×11、BS・110度CSデジタル×2 ●内蔵HDD:3TB ●入出力端子(ディスプレイ):HDMI入力×1、D5入力×1、ビデオ入力×1、USB×1(サービス用)、ヘッドホン×1 ●入出力端子(ボックスユニット):HDMI入力×5、D5入力×1、S映像×1、ビデオ入力×3、光音声出力×1、音声出力×1、USB×3(汎用1/ 録画専用2)、LAN×1 ●外形寸法:1292W×916H×355Dmm(ディスプレイ)、436W×109H×399Dmm(ボックスユニット)
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドTOSHIBA
- 型番55XE2
- 発売日2010年10月上旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格700,000円前後)
【SPEC】●サイズ:55V型 ●パネル:広色域VA方式 4倍速フルHDクリアパネル、白色エッジ型LEDバックライト ●解像度:1920×1080 ●ダイナミックコントラスト:400万対1 ●コントラスト:5,000対1 ●チューナー:地上デジタル×11、BS・110度CSデジタル×3 ●内蔵HDD:3TB ●入出力端子(ディスプレイ):HDMI入力×1、D5入力×1、ビデオ入力×1、USB×1(サービス用)、ヘッドホン×1 ●入出力端子(ボックスユニット):HDMI入力×5、D5入力×1、S映像×1、ビデオ入力×3、光音声出力×1、音声出力×1、USB×3(汎用1/ 録画専用2)、LAN×1 ●外形寸法:1292W×916H×355Dmm(ディスプレイ)、436W×109H×387Dmm(ボックスユニット)
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドTOSHIBA
- 型番46XE2
- 発売日2010年10月上旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格600,000円前後)
【SPEC】●サイズ:46V型 ●パネル:広色域VA方式 4倍速フルHDクリアパネル、白色エッジ型LEDバックライト ●解像度:1920×1080 ●ダイナミックコントラスト:400万対1 ●コントラスト:5,000対1 ●チューナー:地上デジタル×11、BS・110度CSデジタル×3 ●内蔵HDD:3TB ●入出力端子(ディスプレイ):HDMI入力×1、D5入力×1、ビデオ入力×1、USB×1(サービス用)、ヘッドホン×1 ●入出力端子(ボックスユニット):HDMI入力×5、D5入力×1、S映像×1、ビデオ入力×3、光音声出力×1、音声出力×1、USB×3(汎用1/ 録画専用2)、LAN×1 ●外形寸法:1100W×793H×288Dmm(ディスプレイ)、436W×109H×387Dmm(ボックスユニット)