• ブランド
    特設サイト
公開日 2010/09/02 18:49

iPad完全対応「iOS 4.2」は11月 − ジョブズ氏の言葉でアップル最新動向をまとめてチェック

「iPod史上最大の変更」
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
すでに当サイトを含めて多くのメディアが取り上げている通り、アップルは本日、iPodの主要ラインナップをモデルチェンジすることを発表した。

同社CEOのスティーブ・ジョブズ氏は、同社の直営店、アップルストアの好調ぶりを強調。パリの店舗や中国で2番目の店舗などを紹介し、「現在、10カ国に300の直営店がある。1日に100万人が訪れることもある」と説明した。

同社CEOのスティーブ・ジョブズ氏。少しふっくらした?

iOS搭載デバイスについては、新規のアクティベートだけで、1日に23万以上が行われているという。ジョブズ氏は「他社は、OSのアップデートも含んだ数値を公表しているようだが、我々は新規の数だけを出している」と紹介。アプリについても、これまで65億のダウンロードが行われたとし、「これは毎秒200個のアプリがダウンロードされている計算になる」と述べた。

■iOS 4.1は来週登場、iOS 4.2は11月でiPad完全対応

続いてジョブズ氏はiOS 4のアップデートバージョン、「iOS 4.1」の紹介に移り、来週にはダウンロード提供が可能になると紹介。

HDR機能のイメージ図

iOS 4.1の新機能はこちらで紹介したものと、ソーシャルゲーム機能「Game Center」などが主となる。特にGame Centerの説明には時間を割き、EPIC GAMESの社長が登壇。プロジェクト名「PROJECT SWORD」というゲームのデモプレイが行われた。

iOS 4.1にはソーシャルゲーム機能「Game Center」が搭載

iOS 4.2の紹介も行われた。ジョブズ氏によると、「iOS 4.2はすべての機能がiPadに対応する」とのことで、マルチタスクやアプリのフォルダ分類などが、ようやくiPadでも利用可能になる。

iOS 4.2搭載のiPadのデモ。メールのスレッドまとめなどが可能になる

マルチタスクにも対応。下段にマルチタスクバーが表示されていることがお分かり頂けるはず

またiOS 4.2ではワイヤレスプリント機能も用意される。同機能のデモも行われ、iPadからダイレクトにプリント指示を行う様子などが紹介された。なお、iOS 4.2は11月に提供を開始する予定だ。

iPadでワイヤレスプリントが可能になる

マルチタスクバーでプリント状況を確認することもできる

■iPod新モデルは「過去最大の変更」

続いて今回のプレゼンの本題であるiPodの説明に移ったジョブズ氏は、これまでiPodを2億7,500万台販売したことを冒頭に説明。

アップルはこれまでに、iPodを2億7,500万台販売した

ジョブズ氏はこの販売台数を実現した理由について、「高シェアに安住せず製品を改良する努力をしてきたから」とし、今回の新モデルについても「前モデルを刷新した全く新しいiPodだ。過去最大の変更になる」と強調した。

続いてジョブズ氏は各モデルの紹介に移ったが、製品の概要はすでにニュースで紹介しているので割愛し、各モデルに対するジョブズ氏のコメントを中心に掲載する。

iPod shuffleについては、「最近のiPod shuffleでボタンを無くしたが、実はボタンが欲しいという意見が非常に多かった」と明かし、「だから我々は、前機種とボタン搭載モデルのいいとこ取りをした。第2世代からさらに小型化し、さらにクリックホイールを付けた」と説明した。

iPod nanoについては、「もっと小さく、良い製品にしたかった。小さくするためにはクリックホイールを取ればいいと考えた。クリックホイールを取るためにはマルチタッチが最適だ。このような考えから今回のスタイルになった」と、商品開発の経緯を説明。「クリップを備えてウェアラブルな形状とし、さらに46%小型化、42%軽量化した。しかもマルチタッチで、アイコンの移動もできる。2本の指で画面を回転したり、写真表示を行うことも可能だ」とした。

iPod nanoではアイコンで機能を管理。アイコンの位置をカスタマイズすることも可能

iPod nanoの歴代モデル

続いてジョブズ氏はiPod touchを紹介。ジョブズ氏は「iPod touchは、今やラインナップの中で最も人気のシリーズになった。以前はnanoが最も人気だった」と、その人気の高さをアピール。

ジョブズ氏は、携帯ゲーム機としてのiPod touchの躍進も強調し、「iPod touchの売上は、任天堂とソニーの携帯ゲーム機の合計を凌ぎ、50%以上のシェアを獲得している。さらに、これまでに15億のゲーム・エンターテイメント系アプリがダウンロードされている」と述べた。

iPod touchが携帯ゲーム機のシェアナンバーワンになったことを強調

Retinaディスプレイを搭載するiPod touch

さらに、新iPod touchが前面と背面にカメラを搭載していることを紹介し、FaceTImeにも対応していることを訴求。iPhone 4とiPod touchという組み合わせでもFaceTImeが利用できる利便性を訴えた。

■ソーシャル機能が加わった「iTunes 10」

「iTunes 10」については、これまでiTunesで「117億の楽曲、4億5,000万のテレビ番組エピソード、1億本の映画、3500万の本がダウンロードされた」と、数字を挙げてその巨大さをあらためて紹介した。

その上で同氏は、今回のiTunes 10でアイコンを変更した理由について、「これまで10年程度同じアイコンを使ってきたが、来年の春にはiTunesがCDの売上を超えるようだ。だからこれまでのアイコンであしらっていたCDのイメージは不要だと考えた」と、いくぶん茶化しながら説明した。

ソフトのインターフェースデザインについては、「さらにエレガントに、さらにシンプルにした」とのことで、その言葉の通り、これまでカラーだったアイコンがモノクロになっていたり、リスト表示の罫線がシンプルになっていたりなど、細かな改善が数多く盛り込まれている。

iTunes 10の機能については、ほぼすべてが新機能「Ping」の説明に割かれた。アップル独自のソーシャルネットワーク機能だが、利用者数が多いiTunesをベースにすることで、当初から多くの利用者を集めたいという意向を持っているようだ。

■新「Apple TV」はユーザーの生の声を聞いた結果

そしてジョブズ氏は、恒例の「One more thing」として、新たなApple TVを紹介した。ただし今回は「thing」が表示されたあと、すぐに「hobby」に書き換えられるという趣向で、ジョブズ氏の、Apple TVに対する思い入れの深さが感じられた。

「Apple TV」の概要

映画や音楽をレンタル視聴できる

ジョブズ氏はこれまでのApple TVについて、「2006年9月に発売し、かなり売れたが、大ヒットとは言えない。でも製品を愛してくれている人はたくさんいる」と総括。

そして同氏は、この4年で学んだという、ユーザーのApple TV二対するニーズを紹介。「ハリウッドの映画とテレビ番組を見たい」「すべてHD化してほしい」「もっと安くコンテンツを見たい」「もうコンピューターは 増やしたくない」「ストレージの管理はもうしたくない」「同期もしたくない」「ハードは静かで小型がいい」という意見が多かったのだという。

ジョブズ氏は、「他の企業の考えとは乖離していると思うが、これがユーザーの生の声なのだ」として、本体を従来品の4分の1にしたこと、接続端子をシンプルにし、操作も簡便にしたこと、さらにVODコンテンツはすべてレンタル方式にしたことなど、新たなApple TVの内容について紹介した。

またジョブズ氏は、HDテレビ番組のレンタル価格を、99セントと安くしたこと強調。「これは凄いことで、すべてのコンテンツメーカーが理解してもらえたわけではない。最初はabcとFOXのコンテンツがレンタルで視聴できるが、そのうちに他のところも参加することになると思う」と自信を示した。

さらにジョブズ氏は、iOS 4.2で対応する「AirPlay」機能もデモ。iPadなどiOS 4.2を搭載した端末内の動画や音楽などを、Apple TVに配信し、接続したテレビなどで視聴できる機能だ。この機能をデモすると、来場者から大きな歓声が上がっていた。

iOS 4.2で対応する「AirPlay」機能のデモ。iPad内の動画をApple TVにストリーミング配信

Apple TVからMac内のファイルにアクセスすることもできる

■恒例のライブはCOLDPLAY

毎回、9月のイベントの恒例となっている著名アーティストによるライブ演奏。今回はCOLDPLAYが呼ばれ、メンバーの中からボーカルやギターを担当するクリス・マーティン氏が登壇し、何曲かのヒット曲を演奏した。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX