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公開日 2011/01/06 20:05
【CES】会田肇が早速触った!ソニーの3D対応ハンディカム「HDR-TD10」&「bloggie」
そのクオリティやいかに?
やはりソニーが「3Dワールド」にかける意気込みは凄まじいものがある。単にビデオカメラだけでなく、手軽に撮影してアップロードできる「bloggie」までも3D対応としたのだ。ソニーはすでにスチルでも3D撮影機能を搭載しているほか、ゲームやネットワークでも3D化を実現しており、このラインナップを加えることで最強の3Dワールドを提供していく。
■3D対応ハンディカム「HDR-TD10」を早速触ってみた
さて、まず注目なのがフルHD記録ができるビデオカメラ「HDR-TD10」である。3D対応機ということでスタイルはやや大きめで、質量も標準バッテリー込みで740g。ハンディカムとしてはサイズはちょっと大ぶりだが、グリップ部の皮風のシボが手に吸い付くような感じになっていて構えたときのグリップ感はなかなか良好だし、重さもそれほど気にならない。3Dカメラとしてはコンパクトにまとまっていると考えていいだろう。
レンズ側に回るとそこには“二つの眼”が備わり、本機が3D対応機であることがはっきりとわかる。左右視差をわずか31mmというレンズ間で実現しており、これが最小限のサイズでできた大きな理由だ。3D映像は左右視差を作り出すことが基本だが、ソニーはすでに業務用機でレンズ間を極小に抑えることに成功しており、そこで培ったノウハウが活かされているとの説明もあった。
レンズは3D撮影時でも光学10倍ズームが使え、手ブレ補正機能も備える。最大90シーンを最適なモードで撮影できる「おまかせオート」も搭載している。マイクは5.1ch対応のサラウンド機能付き。風切り音を抑える回路も搭載しており、サラウンド収録時に大きな効果を発揮するという。しかも、モニターの下にはステレオスピーカーを内蔵。ソニー自慢のS-MASTER技術を採用することで、デジタルのまま高いクオリティで再生可能とした。
映像の記録はフルHDの2ストリームで構成され、撮影した映像を1つの動画にまとめるフルパッキングで3D映像を実現している。記録は当然、ビットレートを上げて対応している。ビットレートは28Mbpsにもなり、記録フォーマットはオリジナルの「MVC」となる。映像エンジンは3D処理を行うために左右それぞれに用意。保存もBDやレコーダーへの保存は不可となったが、HDDへのダイレクト記録に対応。付属ソフトである「PMB」をインストールしたPCで保存作業を行える。
裸眼立体視に対応したモニターは家庭用ビデオカメラとしては最高画素となる122.9万ドットの高精細型を採用。3D視聴時にも十分な解像度が得られるよう、より高精細なモニターの採用に踏み切ったのだ。デモ機で見た感じもその効果は明らか。3Dらしさが表現されながら、緻密さもある程度確保されている様子だった。表示を3D − 2Dに切り替えることもできる。
TVなどでの再生時はHDMIケーブル1本でつなぐだけ。重宝しそうなのが、再生時に3D効果の強弱がつけることができることだ。これまで記録側で調整できることはあったが、再生時にもこれができるのは初めて。不自然な3D映像を自然に映し出せるなど、そのメリットは大きいと思う。ただ、展示機は試作段階でそこまでを試すことはできなかった。
TD10は2D映像の記録再生にも対応している。本体後端にある3D − 2Dスイッチで簡単にモードは切り替わり、2D時は60p/24p記録が選べる。60pでの記録ビットレートは28Mbpsのオリジナルフォーマットとなり、モードとして「PS」が加えられた。また、光学ズームは12倍となり、高解像度のエクステンテッドズームを使えば17倍にまで拡大。画質は荒れるが、最高で160倍にまでズームアップできる。手ブレに対しては、これまで搭載してきた3軸方向の補正ができるアクティブ手ブレ補正を搭載。2D撮影時の静止画は7Mピクセルで、動画撮影時の静止画撮影も可能だが、この時は5M ピクセルとなる。顔認識や、追尾フォーカス、ゴルフショットなど、従来のハンディカムに搭載されていた機能はほぼ全部搭載されたと言っていい。
■薄型ボディに二眼式3Dレンズを搭載したbloggie「MHS-FS3」
3D対応bloggie「MHS-FS3」もレポートしよう。薄型のボディは、すでに米国で販売されているbloggieに二眼式3Dレンズを搭載したようなデザイン。左右の映像をそれぞれMP4 1920×1080(30p)のフルHDで記録し、これをサイドバイサイドで圧縮し、3DTVで見るときは1920×1080で再生される。この映像をTV上で確認することはできなかったが、搭載する2.5型モニターは裸眼で3D映像を見ることができた。静止画も3D写真として記録でき、こちらは解像度1,920×1,080、MPOファイルでの記録も可能としている。
搭載した撮像素子はExmor CMOSセンサーで、静止画時は最大で510万画素の記録が可能。光学ズームは搭載せず、デジタルでの4倍ズームとなる。また、米国で発売済みのbloggieは縦横の撮影を動画/静止画のいずれでも可能としていたが、本機では3D撮影時は横向きのみ可能となった。2D撮影時は、既発売のbloggie並みとのことだった。モニターは裸眼でも3D視聴ができる2.5型サイズを搭載し、2D − 3Dの切り替えはモニター下にあるボタンを押すだけのワンタッチ操作。本体には8GBのメモリーを搭載しているが、3D映像の記録時間は現時点ではわからなかった。
また、本機はサイドバイサイド方式を採用したことで、3D映像をYouTubeに展開させ、アナグリフなどを使った3D映像として見ることができる。アップロードに必要なソフトを本体に内蔵しているのはこれまでと同じだ。収納式USB端子も装備している。
さて、米国では4月の発売と発表されたが、この両者の日本デビューは今のところ正式にはアナウンスされていない。ただ、ソニーが3Dワールドを成功させるためにも日本市場は欠かせないことは確か。そう遅くない時期に発表されるはずだ。日本でのソニーの発表を心待ちにしたい。
■3D対応ハンディカム「HDR-TD10」を早速触ってみた
さて、まず注目なのがフルHD記録ができるビデオカメラ「HDR-TD10」である。3D対応機ということでスタイルはやや大きめで、質量も標準バッテリー込みで740g。ハンディカムとしてはサイズはちょっと大ぶりだが、グリップ部の皮風のシボが手に吸い付くような感じになっていて構えたときのグリップ感はなかなか良好だし、重さもそれほど気にならない。3Dカメラとしてはコンパクトにまとまっていると考えていいだろう。
レンズ側に回るとそこには“二つの眼”が備わり、本機が3D対応機であることがはっきりとわかる。左右視差をわずか31mmというレンズ間で実現しており、これが最小限のサイズでできた大きな理由だ。3D映像は左右視差を作り出すことが基本だが、ソニーはすでに業務用機でレンズ間を極小に抑えることに成功しており、そこで培ったノウハウが活かされているとの説明もあった。
レンズは3D撮影時でも光学10倍ズームが使え、手ブレ補正機能も備える。最大90シーンを最適なモードで撮影できる「おまかせオート」も搭載している。マイクは5.1ch対応のサラウンド機能付き。風切り音を抑える回路も搭載しており、サラウンド収録時に大きな効果を発揮するという。しかも、モニターの下にはステレオスピーカーを内蔵。ソニー自慢のS-MASTER技術を採用することで、デジタルのまま高いクオリティで再生可能とした。
映像の記録はフルHDの2ストリームで構成され、撮影した映像を1つの動画にまとめるフルパッキングで3D映像を実現している。記録は当然、ビットレートを上げて対応している。ビットレートは28Mbpsにもなり、記録フォーマットはオリジナルの「MVC」となる。映像エンジンは3D処理を行うために左右それぞれに用意。保存もBDやレコーダーへの保存は不可となったが、HDDへのダイレクト記録に対応。付属ソフトである「PMB」をインストールしたPCで保存作業を行える。
裸眼立体視に対応したモニターは家庭用ビデオカメラとしては最高画素となる122.9万ドットの高精細型を採用。3D視聴時にも十分な解像度が得られるよう、より高精細なモニターの採用に踏み切ったのだ。デモ機で見た感じもその効果は明らか。3Dらしさが表現されながら、緻密さもある程度確保されている様子だった。表示を3D − 2Dに切り替えることもできる。
TVなどでの再生時はHDMIケーブル1本でつなぐだけ。重宝しそうなのが、再生時に3D効果の強弱がつけることができることだ。これまで記録側で調整できることはあったが、再生時にもこれができるのは初めて。不自然な3D映像を自然に映し出せるなど、そのメリットは大きいと思う。ただ、展示機は試作段階でそこまでを試すことはできなかった。
TD10は2D映像の記録再生にも対応している。本体後端にある3D − 2Dスイッチで簡単にモードは切り替わり、2D時は60p/24p記録が選べる。60pでの記録ビットレートは28Mbpsのオリジナルフォーマットとなり、モードとして「PS」が加えられた。また、光学ズームは12倍となり、高解像度のエクステンテッドズームを使えば17倍にまで拡大。画質は荒れるが、最高で160倍にまでズームアップできる。手ブレに対しては、これまで搭載してきた3軸方向の補正ができるアクティブ手ブレ補正を搭載。2D撮影時の静止画は7Mピクセルで、動画撮影時の静止画撮影も可能だが、この時は5M ピクセルとなる。顔認識や、追尾フォーカス、ゴルフショットなど、従来のハンディカムに搭載されていた機能はほぼ全部搭載されたと言っていい。
■薄型ボディに二眼式3Dレンズを搭載したbloggie「MHS-FS3」
3D対応bloggie「MHS-FS3」もレポートしよう。薄型のボディは、すでに米国で販売されているbloggieに二眼式3Dレンズを搭載したようなデザイン。左右の映像をそれぞれMP4 1920×1080(30p)のフルHDで記録し、これをサイドバイサイドで圧縮し、3DTVで見るときは1920×1080で再生される。この映像をTV上で確認することはできなかったが、搭載する2.5型モニターは裸眼で3D映像を見ることができた。静止画も3D写真として記録でき、こちらは解像度1,920×1,080、MPOファイルでの記録も可能としている。
搭載した撮像素子はExmor CMOSセンサーで、静止画時は最大で510万画素の記録が可能。光学ズームは搭載せず、デジタルでの4倍ズームとなる。また、米国で発売済みのbloggieは縦横の撮影を動画/静止画のいずれでも可能としていたが、本機では3D撮影時は横向きのみ可能となった。2D撮影時は、既発売のbloggie並みとのことだった。モニターは裸眼でも3D視聴ができる2.5型サイズを搭載し、2D − 3Dの切り替えはモニター下にあるボタンを押すだけのワンタッチ操作。本体には8GBのメモリーを搭載しているが、3D映像の記録時間は現時点ではわからなかった。
また、本機はサイドバイサイド方式を採用したことで、3D映像をYouTubeに展開させ、アナグリフなどを使った3D映像として見ることができる。アップロードに必要なソフトを本体に内蔵しているのはこれまでと同じだ。収納式USB端子も装備している。
さて、米国では4月の発売と発表されたが、この両者の日本デビューは今のところ正式にはアナウンスされていない。ただ、ソニーが3Dワールドを成功させるためにも日本市場は欠かせないことは確か。そう遅くない時期に発表されるはずだ。日本でのソニーの発表を心待ちにしたい。