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公開日 2011/01/07 19:35
【CES】パナソニックブースで「VIERA Connect」を早速体験 − 画質を高めた新プラズマ・液晶テレビ発売もアナウンス
「VIERA Connect」+「VIERA Tablet」で広がるテレビの楽しみ
パナソニックはラスベガス・コンベンションセンターのセントラルホールに出展。昨日のプレスカンファレンスで発表された「VIERA Connect」を大々的にアピールしている。
ブースは全部で5つのコーナーにわかれている。ひとつずつ、展示内容をみていこう。
■「VIERA Connect」コーナー
テレビを中心にした新しいネットワークサービス「VIERA Connect」を実際に体験できる。
昨日のプレスカンファレンスでアナウンスされた、クラウドとも連携するAndroidベースの端末『VIERA Tablet』が参考出品されている。年内の発売を見込んでいるが、価格や販売方法などの詳細は未定とのこと。現在のものはAndroid OS 2.2を使っているが、年内に発売予定の実際の商品ではOSやパネルもさらに新しいものに変わる予定だという。
従来、ネットワークサービスは受け身の映画視聴が中心だったが、アプリケーションと連携することで、ゲームやスポーツ、フィットネスなど、アクティブに楽しめるコンテンツの幅がぐっと広がる。また当然ながら『VIERA Tablet』は単なるリモコンにとどまらず、電子書籍の端末としてなど、幅広い用途が想定されている。
とくに来場者の注目を集めていたのがスポーツコンテンツの展示だ。まず、ビデオオンデマンドで過去の試合の映像を観たり、お気に入りのチームの応援グッズを購入したりできる。また、別アングルサブディスプレイのように用いることも可能だ。たとえばリアルタイムで他会場の経過を確認できる。さらに、手もとの『VIERA Tablet』からユーザーが観たいアングルからの映像を選び、それをテレビに向かってフリックすれば、その映像がテレビに表示される。友達同士で試合についてのコメントをリアルタイムで残すことも可能だ。
こうした新しい映像スタイルを実現するには、コンテンツホルダーとの連携も不可欠だが、すでにMLS(米国のメジャーリーグサッカー)とは、正式にパートナーシップを締結。上記のようなテレビ観戦が、近い将来楽しめるようになるだろう。日本でも同様に、さまざまな提携先を模索している最中だという。今後の展開におおいに期待したいサービスだ。
そのほかストリートビューを観ながらランニングできるフィットネスサービスなどもユニークだった。こんな機能があれば、奥様にも大画面テレビ購入をアピールしやすいかも!?
ともかく「VIERA Connect」の最大の魅力は、パソコンの延長ではなく、ファミリーで楽しむテレビから発想して、個々の製品やサービスがデザインされているところ。新しいVIERAが、リビングに革命を起こすことを確信させられた。
■「FULL HD・3D WORLD」コーナー
フルHD 3Dプラズマテレビを一斉に展示。プレスカンファレンスで発表された今春発売予定の3Dモデル、ST30シリーズ、GT30シリーズ、VT30シリーズも展示された。価格については現段階では非公表とのことだったが、従来は2シリーズで展開されていたため、価格のレンジは広がるという。従来58インチだったものが60インチになるなど、画面サイズもひとまわり大きくなる。いずれもスリムで洗練されたデザインとなっている。
画質面も大きな進化を遂げた。注目は黒表現と動画性能とのこと。表示面への映り込みを防ぐことで、シャープネスと光の透過率を向上させて、さらにハイコントラストな映像を実現。加えて、画面の隅々まで黒が深く沈むようにユニフォーミティも高めた。上位モデルにはシネフィル向けの動画再生技術「SMOOTH 3D 24p REPRODUCTION」などを搭載する。
フルHD 3D対応のテレビはもうひとつ、LEDバックライトを搭載した液晶テレビDTシリーズがある。こちらは新開発の駆動技術「超高速スキャン技術(Advanced Pre-Charged Driving)」により、2msの超高速スキャンを実現するIPSα液晶パネルを搭載する。
ちなみに2011年の北米VIERAは、上記4シリーズに加えて、3D非対応モデルの製品も多くラインアップされる。プラズマテレビはS30とX3シリーズ、液晶テレビはU30、U3、X30、C3シリーズに加えて、LEDバックライトとIPSαパネルを搭載したD30、E30、E3シリーズを展開する。
そしてSkype対応の3D再生対応ブルーレイプレーヤーの新商品も展示。いずれも残念ながら価格は非公表とのこと。ちなみに上位モデルDMP-BDT310は、HDMI出力を映像用とオーディオ用の2系統装備。本格シアターにも最適な内容になっているそうだ。
2D-3D変換や3Dインターフェースのデモなど、最新のパナソニック3D技術の展示も充実。そのほか3Dを映像制作の現場から再生まで、一貫してサポートできる体制をアピールするスペースなど、盛りだくさんの展示内容だった。
また、プレゼンテーションスペースにはダース・ベーダー卿が現れるサプライズもあり、来場者が絶えない人気ブースとなっていた。ちなみにベーダー卿によれば、米国で「Star Wars: The Complete Saga on Blu-ray」の予約を受け付けているとのこと。日本でも9月に発売が予定されている(関連ニュース)。
■「Digital Imaging」コーナー
日本でも好評のミラーレス一眼やムービー一眼などを展示。来場者の注目を集めていた。
3D対応ムービーカムの豊富なニューラインアップも紹介された。価格は非公表とのことだが、上位モデルのHDC-HS900は、3Dコンバージョンレンズ対応、Advanced 3MOSシステム、1080/60p録画、220GB HDD&SDハイブリッド、3.5型タッチスクリーンLCD搭載と、充実のスペックを備える。また、実際に撮影している3D映像をその場で観られるコーナーや、デジカメの試し撮りができる特別コーナーもあり、ファンにはたまらない展示内容となった。
■「Hometheater」コーナー
リビングやベッドルームなど、それぞれ生活シーンを想定した空間にVIERAを中心としたホームシアターが設置されている。水平方向だけでなく垂直方向の表現も高めたという新開発のサラウンド技術「Cinema Surround plus」を搭載したシアターシステムを中心に展示。BTT-770はトールボーイスピーカーを中心としたセットでWiFi対応、iPodドックも付属。リアスピーカーはワイヤレス。プレーヤー部はBlu-ray 3Dに対応する。BTT-370とBTT-270はそれをさらにコンパクトにしたタイプ。HTB-520はバータイプのフロントサラウンドシステムで、サブウーファーをワイヤレス接続できる。
日本でもおなじみ、パナソニックのマッサージチェア。国内では展開されていない寝椅子タイプEP-MR30も展示されていた。そのほか少し離れたところに、コンパクトオーディオとヘッドホンも。デザイン性の高いアイテムが目立った。
■「ENVIRONMENT」コーナー
「エコアイディア」のコンセプトを北米でも大きくアピール。東京・有明の「エコアイディアハウス」でデモンストレーションされているような、パナソニックが考えるホームエネルギーマネジメントシステム(創エネ、畜エネ、省エネなど)の仕組みについて、丁寧にプレゼンテーションしている。
サンヨーとの提携で生まれたリチウムイオンバッテリーや、パナソニックの車載用バッテリーシステムを実装したテスラ社のスポーツカーも展示されている。
全体として新しいライフスタイルを提案するスペースが多く、単なる製品の展示にとどまらないブースとなっていることが印象的だった。
ブースは全部で5つのコーナーにわかれている。ひとつずつ、展示内容をみていこう。
■「VIERA Connect」コーナー
テレビを中心にした新しいネットワークサービス「VIERA Connect」を実際に体験できる。
昨日のプレスカンファレンスでアナウンスされた、クラウドとも連携するAndroidベースの端末『VIERA Tablet』が参考出品されている。年内の発売を見込んでいるが、価格や販売方法などの詳細は未定とのこと。現在のものはAndroid OS 2.2を使っているが、年内に発売予定の実際の商品ではOSやパネルもさらに新しいものに変わる予定だという。
従来、ネットワークサービスは受け身の映画視聴が中心だったが、アプリケーションと連携することで、ゲームやスポーツ、フィットネスなど、アクティブに楽しめるコンテンツの幅がぐっと広がる。また当然ながら『VIERA Tablet』は単なるリモコンにとどまらず、電子書籍の端末としてなど、幅広い用途が想定されている。
とくに来場者の注目を集めていたのがスポーツコンテンツの展示だ。まず、ビデオオンデマンドで過去の試合の映像を観たり、お気に入りのチームの応援グッズを購入したりできる。また、別アングルサブディスプレイのように用いることも可能だ。たとえばリアルタイムで他会場の経過を確認できる。さらに、手もとの『VIERA Tablet』からユーザーが観たいアングルからの映像を選び、それをテレビに向かってフリックすれば、その映像がテレビに表示される。友達同士で試合についてのコメントをリアルタイムで残すことも可能だ。
こうした新しい映像スタイルを実現するには、コンテンツホルダーとの連携も不可欠だが、すでにMLS(米国のメジャーリーグサッカー)とは、正式にパートナーシップを締結。上記のようなテレビ観戦が、近い将来楽しめるようになるだろう。日本でも同様に、さまざまな提携先を模索している最中だという。今後の展開におおいに期待したいサービスだ。
そのほかストリートビューを観ながらランニングできるフィットネスサービスなどもユニークだった。こんな機能があれば、奥様にも大画面テレビ購入をアピールしやすいかも!?
ともかく「VIERA Connect」の最大の魅力は、パソコンの延長ではなく、ファミリーで楽しむテレビから発想して、個々の製品やサービスがデザインされているところ。新しいVIERAが、リビングに革命を起こすことを確信させられた。
■「FULL HD・3D WORLD」コーナー
フルHD 3Dプラズマテレビを一斉に展示。プレスカンファレンスで発表された今春発売予定の3Dモデル、ST30シリーズ、GT30シリーズ、VT30シリーズも展示された。価格については現段階では非公表とのことだったが、従来は2シリーズで展開されていたため、価格のレンジは広がるという。従来58インチだったものが60インチになるなど、画面サイズもひとまわり大きくなる。いずれもスリムで洗練されたデザインとなっている。
画質面も大きな進化を遂げた。注目は黒表現と動画性能とのこと。表示面への映り込みを防ぐことで、シャープネスと光の透過率を向上させて、さらにハイコントラストな映像を実現。加えて、画面の隅々まで黒が深く沈むようにユニフォーミティも高めた。上位モデルにはシネフィル向けの動画再生技術「SMOOTH 3D 24p REPRODUCTION」などを搭載する。
フルHD 3D対応のテレビはもうひとつ、LEDバックライトを搭載した液晶テレビDTシリーズがある。こちらは新開発の駆動技術「超高速スキャン技術(Advanced Pre-Charged Driving)」により、2msの超高速スキャンを実現するIPSα液晶パネルを搭載する。
ちなみに2011年の北米VIERAは、上記4シリーズに加えて、3D非対応モデルの製品も多くラインアップされる。プラズマテレビはS30とX3シリーズ、液晶テレビはU30、U3、X30、C3シリーズに加えて、LEDバックライトとIPSαパネルを搭載したD30、E30、E3シリーズを展開する。
そしてSkype対応の3D再生対応ブルーレイプレーヤーの新商品も展示。いずれも残念ながら価格は非公表とのこと。ちなみに上位モデルDMP-BDT310は、HDMI出力を映像用とオーディオ用の2系統装備。本格シアターにも最適な内容になっているそうだ。
2D-3D変換や3Dインターフェースのデモなど、最新のパナソニック3D技術の展示も充実。そのほか3Dを映像制作の現場から再生まで、一貫してサポートできる体制をアピールするスペースなど、盛りだくさんの展示内容だった。
また、プレゼンテーションスペースにはダース・ベーダー卿が現れるサプライズもあり、来場者が絶えない人気ブースとなっていた。ちなみにベーダー卿によれば、米国で「Star Wars: The Complete Saga on Blu-ray」の予約を受け付けているとのこと。日本でも9月に発売が予定されている(関連ニュース)。
■「Digital Imaging」コーナー
日本でも好評のミラーレス一眼やムービー一眼などを展示。来場者の注目を集めていた。
3D対応ムービーカムの豊富なニューラインアップも紹介された。価格は非公表とのことだが、上位モデルのHDC-HS900は、3Dコンバージョンレンズ対応、Advanced 3MOSシステム、1080/60p録画、220GB HDD&SDハイブリッド、3.5型タッチスクリーンLCD搭載と、充実のスペックを備える。また、実際に撮影している3D映像をその場で観られるコーナーや、デジカメの試し撮りができる特別コーナーもあり、ファンにはたまらない展示内容となった。
■「Hometheater」コーナー
リビングやベッドルームなど、それぞれ生活シーンを想定した空間にVIERAを中心としたホームシアターが設置されている。水平方向だけでなく垂直方向の表現も高めたという新開発のサラウンド技術「Cinema Surround plus」を搭載したシアターシステムを中心に展示。BTT-770はトールボーイスピーカーを中心としたセットでWiFi対応、iPodドックも付属。リアスピーカーはワイヤレス。プレーヤー部はBlu-ray 3Dに対応する。BTT-370とBTT-270はそれをさらにコンパクトにしたタイプ。HTB-520はバータイプのフロントサラウンドシステムで、サブウーファーをワイヤレス接続できる。
日本でもおなじみ、パナソニックのマッサージチェア。国内では展開されていない寝椅子タイプEP-MR30も展示されていた。そのほか少し離れたところに、コンパクトオーディオとヘッドホンも。デザイン性の高いアイテムが目立った。
■「ENVIRONMENT」コーナー
「エコアイディア」のコンセプトを北米でも大きくアピール。東京・有明の「エコアイディアハウス」でデモンストレーションされているような、パナソニックが考えるホームエネルギーマネジメントシステム(創エネ、畜エネ、省エネなど)の仕組みについて、丁寧にプレゼンテーションしている。
サンヨーとの提携で生まれたリチウムイオンバッテリーや、パナソニックの車載用バッテリーシステムを実装したテスラ社のスポーツカーも展示されている。
全体として新しいライフスタイルを提案するスペースが多く、単なる製品の展示にとどまらないブースとなっていることが印象的だった。