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公開日 2011/09/08 19:18

「Xiとタブレットが出会って新たな魅力が生まれた」 − ドコモ山田社長がタブレット戦略を語る

年内にXi対応スマホ4機種も
ファイル・ウェブ編集部
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既報の通り、(株)NTTドコモはLTEサービス「Xi(クロッシィ)」に対応するタブレット「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」と「ARROWS Tab LTE F-01D」の発表を行った。本日開催された記者発表会では同社代表取締役社長 山田隆持氏が登壇し、今回のタブレット製品展開についての意気込みを語った。

山田隆持氏


スマホ事業は「ドコモ スマートフォン」と「ドコモ タブレット」の2基軸に

「Xiとタブレットの組み合わせによって生まれる新しい魅力を紹介したい」と語る山田氏。今回発表の2機種をあわせて、年間20万台の販売目標を掲げているという。

同氏はまず「10.1インチの大画面を搭載しながら、“軽く、薄く、早い”がポイント」と、“GALAXY Tab 10.1 LTE”SC-01Dを紹介。「厚みはわずか8.6mmで、7インチの従来モデルより3mm薄く、重さも565gと軽量化した。スリムなボディで片手でも簡単に持てる。バッテリーも大容量の7,000mAhで、ビジネスでもプライベートでも使い勝手が良く、持ち歩けるタブレットを目指した」と、本体を手に説明した。


10.1インチの大画面を搭載しながら、“軽く、薄く、早い”がポイントのGALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D
次に、富士通製で初めてのAndroidタブレットとなる“ARROWS Tab LTE” F-01Dについて、「最大の特長は防水仕様であること。IPX5/IPX7に準拠し、日常生活では問題ないレベルの防水機能を備えているといえる。キッチンやお風呂でもワンセグや動画視聴、ネットブラウジングを楽めるよう、ハンドジェスチャー機能も搭載した」と紹介。「充実の機能が盛り込まれたハイスペック端末を、よりたくさんのユーザーに利用してもらいたい」とした。


防水仕様でハンドジェスチャー機能を備えるARROWS Tab LTE F-01D
「本日発表の2機種とあわせ、ドコモのタブレットは4機種になった。今後さらにタブレットを充実させたい」。ドコモでは、これまで種類が多くなかったため、タブレット製品をスマートフォン製品の1カテゴリーとして扱っていたが、今回から「ドコモ スマートフォン」「ドコモ タブレット」という2カテゴリーに分離し、タブレット製品のさらなる拡充を図っていく。


「ドコモ スマートフォン」「ドコモ タブレット」という2カテゴリを設定し、タブレット製品のさらなる拡充を図っていく
山田氏は「特にタブレットは法人の使用率が高く、私たちとしては全体の4割を法人で使用してほしいという思いもある」とし、法人使用を視野に、セキュリティ面にも引き続き配慮していく考えを強調した。

また同氏は2機種を比較し、「ほぼ同じ性能を持っているが、それぞれの特長を挙げるとするならば、GALAXY Tabの方が軽く、ARROWS Tabは防水でワンセグ機能が付いている。以上の点から、強いて言うなら持ち歩きやすいGALAXY Tabが法人寄りで、防水機能など主婦の方も楽しめる特長を備えたARROWS Tabが個人向けともいえるかもしれない」としながら、「私たちとしては、特に法人向け/個人向けという分け方はしておらず、ユーザーの好みに合わせて選んで欲しい」と述べた。

Xi対応で、動画配信/映像コミュニケーション/ゲームをより楽しめる

さらに山田氏は「2機種ともXiに対応したことで、動画配信/映像コミュニケーション/ゲームという3つのコンテンツをよりよく楽しめる」と、対応するコンテンツサービスを披露。先日国内導入が開始されたアメリカの人気動画配信サービス「Hulu」、旬の話題をテーマとした情報バラエティ番組を毎日配信する「JOOKEY」、動画コンテンツをSNS共有できる「Qik」、ドコモユーザー限定のオンラインゲーム「G CLOUD」の4つを紹介し、「Xi対応ならではの高画質で楽しんでほしい」とアピールした。


動画配信/映像コミュニケーション/ゲームの3コンテンツをよりよく楽しめることをアピール
4サービスともドコモ限定の特典を用意しており、HuluはXiタブレットとドコモスマホで3ヶ月間の無料試聴期間を設けるほか、JOOKEYはXiタブレット限定で約2ヶ月間の無料先行配信を行う。Qikはプレミアムサービスの12ヶ月間無料利用を提供し、G CLOUDはハイクオリティゲームの限定提供と、先着5,000名に3,000円分のクーポンプレゼントを予定している。


ドコモ限定の特典を用意
続いて壇上には、山田氏の紹介を受けてHuluのCEO ジェイソン・カイラー氏が登場。サービスの概要と、今回の日本展開に際してドコモと提携を結んだことについて説明した。


山田氏(左)とHuluのジェイソン・カイラー氏
カイラー氏は「今日は、世界で初めてLTE対応タブレットでHuluが体験できることを皆さまにお知らせすることができた。私たちHuluにとっても特別な日だ」と述べ、「Huluは、数百本の人気ハリウッド映画と数千本の人気海外ドラマを、テレビ/PC/スマホ/タブレットというマルチデバイスで“いつでもどこでも楽しめる”ことがポイントのサービス。今回、ドコモユーザー限定で3ヶ月無料トライアルキャンペーンを行う。ドコモのタブレットで、いつでもどこでも自由にHuluを楽しんで欲しい」と結んだ。

マルチデバイスで“いつでもどこでも楽しめる”サービスポイントを語るカイラー氏

「ドコモのタブレットで、いつでもどこでも自由にHuluを楽しんで欲しい」と語る

新たなデータ通信プランを用意 − 年内中にXi対応スマホ4機種発売へ

また、ドコモでは新たなデータ通信プランを、タブレット発売日の10月上旬より提供開始する。山田氏はこれについて「ユーザーがXiを利用しやすくなるようにした」と説明。新たなプランはフラット型と2段階型で、2年間契約の有無による計4つを用意している。なお、2年間契約の場合は「Xiデータプラン ふらっと2ねん」となり、2012年4月30日までの「Xiスタートキャンペーン」が適用され、キャンペーン期間中は月額4.410円で利用可能となる。なお、同種サービスであるWiMAXとの競合について山田氏は、「高速通信などXiの優れた特性は、WiMAXとちゃんと競合できている。むしろXiの方が優れていると思っている」と語った。


ユーザーがXiを利用しやすくなるよう、新たなデータ通信プランを用意
また、Xiデータ通信専用料金プランの提供条件も変更。7GBを超える通信は自動で送受信時最大128kbpsになり、追加料金不要で引き続き利用できるようにする。また来年10月1日から、7GBを超えた場合も、2GBの利用ごとに2.625円を支払うと受信時最大75Mbpsの通信速度で利用可能となるプランも用意する。なお、2012年9月30日までは、7GBを超えても速度変更は行わず追加料金も不要とする。山田氏は、「来年の9月まではお得なので、ぜひたくさんの方に利用してほしい」と語った。


Xiデータ通信専用料金プランの提供条件も7GBに拡大

Xiデータ通信プラン一覧
7GBはHuluサービスの利用時間に換算すると大体30時間分くらいとのことで、同社としては「ほとんどのユーザーにとって1ヶ月間の通信に収まる容量ではないか」との見解だ。

さらに、年末までにXi対応スマホを4機種提供することも発表。山田氏は「コンテンツプロバイダー各社と共に魅力的なコンテンツを取りそろえていく。ドコモのタブレットがあれば、動画や迫力のゲームを楽しめる。ぜひ一家に一台置いてほしい」とし、「Xiとタブレットが出会うことによって新たに生まれる魅力を多くの人に体験してほしい」と語った。


年末までにXi対応スマホを4機種提供することも発表。「コンテンツプロバイダー各社と共に魅力的なコンテンツを取りそろえていく」という

年末までに、全国様々なスポットへのXiエリア拡大を予定している
また、GALAXY Tabについて欧州で特許侵害訴訟が起きていることについて、「国内での販売に支障はないとサムスンから聞いている。日本とヨーロッパでは特許の状況が違い、ヨーロッパの訴訟は日本に持ち込まれるものではないという。私たちも注意深く見守っているところではあるが、ドコモの販売に支障をきたすものではないと理解している」とコメントした。

なお、本日はドコモ社員の矢野英司氏と母里彩花氏が、1日のライフスタイルにおける2機種の楽しみ方も紹介。朝起きてQikでビデオチャットをしたり、昼休みにHuluで動画を楽しんだり、キッチンでは防水仕様のARROWS Tab LTE F-01Dを使用してレシピを検索するなど、様々な生活シーンで2機種を使用するプレゼンテーションも行われた。

ドコモ社員が「Qik」によるビデオチャットの楽しみ方などを紹介

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