パナソニック、新開発パネル搭載のプラズマ “VIERA" GT5

パナソニック AVCマーケティング ジャパン本部は、新開発のプラズマパネル「ブラックパネルIII」を搭載したプラズマテレビ“VIERA"GT5シリーズ4モデルを、3月9日より順次発売する。ラインナップは下記の通り。

60V型　■TH-P60GT5　￥OPEN（予想実売価格37万円前後）4月20日発売
55V型　■TH-P55GT5　￥OPEN（予想実売価格32万円前後）4月20日発売
50V型　■TH-P50GT5　￥OPEN（予想実売価格27万円前後）3月9日発売
42V型　■TH-P42GT5　￥OPEN（予想実売価格17万円前後）3月9日発売

新開発の3D対応プラズマパネル「ブラックパネルIII」を採用したモデルで、地上/BS/110度CSデジタルチューナーを2基搭載する。外付けUSB-HDDへの録画にも対応しており、最大8台までの登録が行える。USB-HDDに録画した番組は、LAN経由で接続したDIGAへ高速ダビングが行える。なお2番組同時録画は行えない。本体には、1080/24p入力対応のHDMI端子を3系統備えている。

また、無線LANユニットを内蔵した点や、スマートフォン連携/ネットワーク連携を高めた点も特徴。VODサービス「もっとTV」にも対応している。

■新開発の3D対応プラズマパネル「ブラックパネルIII」

高輝度、高コントラスト特性を持つ「低反射ブラックフィルターIII」を採用した、新開発の3D対応プラズマパネル「ブラックパネルIII」を搭載する。解像度はフルHD。

高解像度コンテンツに対しては高解像度化処理を行わずにオリジナルの高精細映像を表示し、SD画質の放送やDVD、ゲームなどの低解像度コンテンツには高解像度化処理を行う。また写真や映画など、HDMI入力コンテンツに対して適した画質に自動調整を行う。

明所コントラストを従来モデル「GT3シリーズ」比で約1.3倍に向上させた。深い「黒」の表現に加え、ピーク輝度を高めることで同一画面内で同時に表示できるネイティブコントラスト比550万対1以上（4%ウインドウの白信号で映像モード「ダイナミック」で測定した最大値）を実現する。

また、明るい環境においてもセンサーで色の彩度を上げ、見た目の色あせを補正。さらに各シーンの映像情報をもとに、色や階調、周波数補正処理を行うことで、色あたりを抑えながらクリアで色鮮やかな映像を実現する「カラースムーサー」も備えている。

プラズマのインパルス表示や短残光蛍光体などに加え、動きベクトル検出の精度を高め、より早い動きでも動画解像度を高める駆動を制御することで、フルHD動画解像スピード1,700ppsを実現。3D表示時にも効果を発揮し、高速で表示が切りかわる左右映像の重なりを抑え、クリアな3D映像を実現するとしている。

なお3D機能としては、アクティブシャッター方式の3Dメガネに対応。3D方式を自動判別して3D表示する「3D方式自動認識機能」を搭載している。24コマで撮影・収録された3D映画ソフトの再生時に自動的に中間フレーム生成する「3Dシネマスムーサー」も搭載。2D-3D変換も備えているほか、ブルーレイなど3Dソフトの奥行きを調整することもできる。

また、インターネット上にあるフレームレートの低い動画コンテンツに対し、独自のネットコンテンツ分析技術でコンテンツの動き特性を抽出し、通常のテレビ放送と同じ60Hzの映像信号に変換する「ネットコンテンツスムース」機能も備えている。

■無線LANユニット内蔵

無線LANユニットを本体に内蔵している点も特徴。無線LAN環境がなくても「シンプルWi-Fi」内蔵ディーガとワイヤレス接続し、アンテナ線が無い別の部屋でテレビ放送や録画番組を視聴することができる。対応スマートフォンやキッチンテレビからも視聴が可能となる。

本機は「お部屋ジャンプリンクサーバー」機能を搭載しており、本機に接続した外付けUSB-HDDに録画した番組や、SDカード、USBメモリーに保存した動画/写真などを、ワイヤレスで別室のビエラに配信することができる。クライアント側がVIERA 12年モデル（VT5、GT5、DT5、ET5、E5シリーズ）であれば、チャプターやスキップ、レジューム再生などの操作もクライアント側から可能となる。

■スマートフォン連携も強化

スマートフォン連携も強化しており、iOS/Android用の無償アプリ「ビエラリモート2.0」で多彩な連携機能が楽しめる。対応スマートフォンは、「LUMIX Phone P-02D」「iPhone」など。

スマホ内に保存した写真や動画を本機に転送して表示することが可能。Androidスマートフォンの場合は、スマホ内に保存している音楽ファイルを本機のサウンドシステムで再生することもできる。

また、スマホで表示しているウェブサイトを本機に転送して表示させることも可能。本機に表示させたあとは、スマホ側の表示は自動で「フリーポイント表示」になるため、スマホのタッチパネルをトラックパッドとして操作できる。さらに、本機で表示しているウェブサイトをスマホに転送することもできる。なおこれらは、iOSの標準ブラウザ「Safari」での連携は行えない。

そのほか、本機のリモコン操作や、本機でウェブサイトを表示している際にスマホのタッチパネルをトラックパッドとして使うこともできる。

■「もっとTV」にも対応。その他便利機能も

アプリを追加してビエラの機能を拡張させることができるパナソニックのクラウド型サービス「ビエラ・コネクト」にも対応する。また、NHKと民放5社が参加するビデオオンデマンド「もっとTV」にも対応。リモコンの「もっとTV」ボタンで簡単に操作が行える。

また、SDカードに画面メモを残すことも可能。番組表のレイアウトも横画面いっぱいに表示されるよう刷新された。表示チャンネル数は3・5・7・9・11・15・19チャンネル分に切り替えることができ、最大8日間ぶんまでの表示が可能。「番組ジャンル別色分け表示」などの便利機能も備えている。そのほか、本機で番組視聴中に裏番組をPinP表示で確認し、選局することもできる。「音声読み上げ機能」なども搭載。

付属リモコンには、ディーガの操作が行える「ディーガ操作」ボタンを新設した。なお、別の同社製テレビが近くにあるときの誤操作を防ぐため、リモコン内部にリモコンモード切替スイッチを備えている。

■エコ視聴機能も搭載

エコを意識した視聴スタイルが選べる「エコ視聴」機能も新たに搭載している。リモコンに備えられた「エコ視聴」ボタンで、電力減＜小＞＜中＞＜大＞を選ぶことができる。年間消費電力も従来モデルより低減したほか、本体で部屋の明るさや使用状況を検知して節電する「エコナビ」機能も備えている。

■バーチャルサラウンドを実現する新開発の2.1chスピーカーシステムを採用

内部には、新開発の2.1chスリムスピーカーシステムを搭載。スピーカーを本体下部に配置していながら、音が画面の中央から聞こえる「音像アップ」回路により、自然で臨場感のあるサウンドを実現するという。また、「バーチャル3Dサラウンドシステム」を採用しており、本体スピーカーだけで仮想の5.1chサラウンドを実現する。

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