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公開日 2014/03/13 13:00
ヤマハ、Wireless Direct対応7.1chエントリーAVアンプ「RX-V577」など2機種
96/24 ALACやギャップレス再生にも対応
ヤマハは、Wi-Fi内蔵/Wireless Direct機能対応で、ネットワーク接続をより容易にしたAVアンプ「RX-V577」など、新モデル2機種を4月上旬より順次発売する。ラインナップは以下の通り。
・RX-V577 ¥66,000(税抜)4月中旬発売
・RX-V477 ¥55,000(税抜)4月上旬発売
上位機種RX-V577は最大7.1chの出力に対応するモデルで「RX-V575」の後継機。RX-V477は最大5.1ch出力に対応し「RX-V475」の後継機となる。定格出力は2機種とも115W/ch。
なお、従来モデルのRX-V575とRX-V475は共通の内部基板・部品を使用していたが、今回発表の2機種も内部基板は共通。しかしRX-V577の方がハイグレードなブロックケミコンを使用するなど、使用パーツは2機種で変えている。さらに、それぞれ音質傾向の異なるチューニングを行っていることも特徴で、RX-V577は“ナチュラルな傾向”、RX-V477は“元気な傾向”にしているという。
■RX-V577はWi-Fi内蔵でWireless Directに対応
いずれもネットワーク機能を搭載しており、特に上位機種RX-V577はWi-Fiを内蔵した点が特徴。無線LAN規格はIEEE802.11b/g、2.4GHz、1〜13ch。セキュリティはWEP/WPA-PSK(TKIP)/WPA-PSK(AES)/WPA2-PSK(AES)/Mixed Modeをサポートする。
ヤマハAVアンプでWi-Fiを内蔵するのはこのRX-V577が初だが、ユーザーからの希望が多かったために実装されたとのこと。なお、Wi-Fiを内蔵することによる音質への悪影響を抑えるため、電源回路はWi-Fi用とアナログ用でトランスを分離した構成としている。
さらにRX-V577はWireless Direct機能にも対応しており、携帯端末と本体のダイレクト接続に対応することも大きな特徴。Wireless Directは複数端末の同時ペアリングにも対応しているため、専用アプリ「AV CONTROLLER」を使い、複数のスマホ/タブレットをRX-V577のリモコンとして同時に使用することもできる。
ネットワーク接続方法は、Wi-Fi接続/Wireles Directと、通常の有線LAN接続も含めた3種類から選択できる。なお、有線LAN接続とWireless Directの併用は不可。
なおネットワーク設定は、通常のWPSプッシュボタン/PINコードによる接続のほか、iPhoneなどのiOS端末を使って簡単に行う方法も用意している。これは、iOS端末内に登録されたホームネットワークのパスワードなどの接続設定を、USB接続経由でAVアンプ側に転送できるというもの。iOS端末側で接続記録のあるホームネットワークであれば、わざわざAVアンプ側でパスワードを入力したりする必要がなく、ネットワーク設定が簡単に行える。本機能に対応するのはiOS 5.0以降のOSで、Android端末は本機能には対応していない。
下位モデルRX-V477はWi-Fi非搭載で、通常の有線LAN接続のみ対応する。
■96/24 Appleロスレス対応/同社AVアンプ初のギャップレス再生機能も搭載
ネットワークおよびUSB経由での対応フォーマットは2機種とも同じで、最大192kHz/24bitのWAV/FLACまでサポートするほか、新たに96kHz/24bitのAppleロスレスにも対応可能となった。そのほか、WAV/MP3/WMA/MPEG-4 AACにも対応する。AirPlay機能にも対応。また、同社AVアンプとして初めてギャップレス再生機能も搭載した。
インターネットラジオ機能も向上させており、お気に入りのインターネットラジオ局をメモリーして素早く呼び出す機能に対応。さらに、聴取中にソースの切り換えや電源ON/OFFを行っても、直前まで聞いていた局を保持する「vTuner ブックマーク&オートプレイ」も新たに装備した。
■「Extra Bass」や「Virtual CINEMA FRONT」などの新機能も
機能面では、先日発表された下位モデル「RX-V377(関連ニュース)」に採用されている低音増強技術「Extra Bass」と、バーチャルサラウンド創出機能「Virtual CINEMA FRONT」などの新機能も搭載している。
「Extra Bass」は、聴感上の低音の力感を増強する技術。これにより、設置環境の問題でサブウーファーが置けなかったり、小型のスピーカーしか使用できないような場合でも、シアターや音楽再生時に充実した低音を楽しめるようにしている。具体的には、80Hz以下の低域成分を、フロントスピーカーが担う80Hz〜200Hzまでの帯域に倍音成分として足し込むことで、聴感上の低音の力感を増強する仕組み。
「Virtual CINEMA FRONT」は、高品位なバーチャルサラウンドを実現する技術「Discreet virtual processing」を搭載したバーチャルサラウンド機能。同社のサウンドバー製品“YASシリーズ”に採用される「AIR SURROUND XTREME」と同じ頭部伝達関数を利用し、さらにAVアンプ向けに最適化を行っている。RX-V577は7.1ch/5.1ch、RX-V477は5.1chのバーチャルサラウンド創出に対応する。
使用方法としては、L/Rサラウンドスピーカーを後方ではなく前方に設置することでバーチャルサラウンドを再現する。5.1chシステムを使用する場合は、フロントスピーカーの隣にサラウンドスピーカーを設置するスタイルで、スクリーン/テレビ側に全スピーカーを並べて配置する形となる。サラウンドスピーカーを設置するのが難しい部屋環境でも、バーチャルでサラウンドが楽しめるように配慮した機能だ。
■セパレートAVアンプ“A5000”の開発チームが音作りのアドバイス
そのほかの基本仕様に関しては、いずれも従来モデルを継承。本体サイズは2機種共通で、外形寸法は435W×161H×315Dmm(脚部、突起部を含む)。質量はRX−V577が8.1kgで、RX-V477が8kg。HDMIは6入力/1出力を装備しており、3D&ARCおよび4K信号に対応する。
なお、RX-V577のみサブウーファープリアウトを2系統備えており、バイアンプ駆動やZone B出力機能も搭載している。
ドルビーTrueHD/DTS HD Master AudioなどのHDオーディオにも対応。音場補正機能「YPAO」にも対応している。また、ヤマハ独自の音場創生技術「シネマDSP」は<3Dモード>を搭載する。シネマDSPプログラム数は17。圧縮音源を補間する「ミュージックエンハンサー」にも引き続き対応している。
なお2機種の音作りに関しては、昨秋発売のセパレート型フラグシップAVアンプ“A5000”シリーズ(関連ニュース)を開発したチームから、RX-V577/477開発チームへアドバイスが行われた経緯もあるという。結果、上述の通りRX-V577は“ナチュラルな傾向”、RX-V477は“元気な傾向”にチューニングされた。
■操作アプリ「AV CONTROLLER」がアップデート − シネマDSPパラメーター調整対応
また、iOS/Android向けのAVアンプ操作アプリ「AV CONTROLLER」の最新ver.4.00も同時に公開された。今回のアップデートによりインターフェースをフラットデザインに刷新。また、直感的な操作性も高めている。
シネマDSPの音場効果をピンチ&スワイプで直感的に操作できる「BASICモード」や、同じく直感的にパラメーターを調整できる「ADVANCEDモード」に新対応。さらに、前後/左右だけではなく上下方向のch間バランスも調整して定位を変えられる「マルチチャンネルステレオモード」も搭載した。
音量調整もUIを刷新しており、バー型ではなくロータリー型のボリュームノブデザインで操作できるようになった。
なお上述のアプリ新機能に対応するAVアンプは、今回発表されたRX-V577/477以降のネットワーク対応モデル。以前のモデルではシネマDSPの直感的なパラメーター調整等は行えず、従来の機能のみ対応する。
【問い合わせ先】
ヤマハお客様コミュニケーションセンター
オーディオ・ビジュアル機器ご相談窓口
TEL/0570-01-1808(ナビダイヤル)
TEL/053-460-3409(携帯電話、PHS)
・RX-V577 ¥66,000(税抜)4月中旬発売
・RX-V477 ¥55,000(税抜)4月上旬発売
上位機種RX-V577は最大7.1chの出力に対応するモデルで「RX-V575」の後継機。RX-V477は最大5.1ch出力に対応し「RX-V475」の後継機となる。定格出力は2機種とも115W/ch。
なお、従来モデルのRX-V575とRX-V475は共通の内部基板・部品を使用していたが、今回発表の2機種も内部基板は共通。しかしRX-V577の方がハイグレードなブロックケミコンを使用するなど、使用パーツは2機種で変えている。さらに、それぞれ音質傾向の異なるチューニングを行っていることも特徴で、RX-V577は“ナチュラルな傾向”、RX-V477は“元気な傾向”にしているという。
■RX-V577はWi-Fi内蔵でWireless Directに対応
いずれもネットワーク機能を搭載しており、特に上位機種RX-V577はWi-Fiを内蔵した点が特徴。無線LAN規格はIEEE802.11b/g、2.4GHz、1〜13ch。セキュリティはWEP/WPA-PSK(TKIP)/WPA-PSK(AES)/WPA2-PSK(AES)/Mixed Modeをサポートする。
ヤマハAVアンプでWi-Fiを内蔵するのはこのRX-V577が初だが、ユーザーからの希望が多かったために実装されたとのこと。なお、Wi-Fiを内蔵することによる音質への悪影響を抑えるため、電源回路はWi-Fi用とアナログ用でトランスを分離した構成としている。
さらにRX-V577はWireless Direct機能にも対応しており、携帯端末と本体のダイレクト接続に対応することも大きな特徴。Wireless Directは複数端末の同時ペアリングにも対応しているため、専用アプリ「AV CONTROLLER」を使い、複数のスマホ/タブレットをRX-V577のリモコンとして同時に使用することもできる。
ネットワーク接続方法は、Wi-Fi接続/Wireles Directと、通常の有線LAN接続も含めた3種類から選択できる。なお、有線LAN接続とWireless Directの併用は不可。
なおネットワーク設定は、通常のWPSプッシュボタン/PINコードによる接続のほか、iPhoneなどのiOS端末を使って簡単に行う方法も用意している。これは、iOS端末内に登録されたホームネットワークのパスワードなどの接続設定を、USB接続経由でAVアンプ側に転送できるというもの。iOS端末側で接続記録のあるホームネットワークであれば、わざわざAVアンプ側でパスワードを入力したりする必要がなく、ネットワーク設定が簡単に行える。本機能に対応するのはiOS 5.0以降のOSで、Android端末は本機能には対応していない。
下位モデルRX-V477はWi-Fi非搭載で、通常の有線LAN接続のみ対応する。
■96/24 Appleロスレス対応/同社AVアンプ初のギャップレス再生機能も搭載
ネットワークおよびUSB経由での対応フォーマットは2機種とも同じで、最大192kHz/24bitのWAV/FLACまでサポートするほか、新たに96kHz/24bitのAppleロスレスにも対応可能となった。そのほか、WAV/MP3/WMA/MPEG-4 AACにも対応する。AirPlay機能にも対応。また、同社AVアンプとして初めてギャップレス再生機能も搭載した。
インターネットラジオ機能も向上させており、お気に入りのインターネットラジオ局をメモリーして素早く呼び出す機能に対応。さらに、聴取中にソースの切り換えや電源ON/OFFを行っても、直前まで聞いていた局を保持する「vTuner ブックマーク&オートプレイ」も新たに装備した。
■「Extra Bass」や「Virtual CINEMA FRONT」などの新機能も
機能面では、先日発表された下位モデル「RX-V377(関連ニュース)」に採用されている低音増強技術「Extra Bass」と、バーチャルサラウンド創出機能「Virtual CINEMA FRONT」などの新機能も搭載している。
「Extra Bass」は、聴感上の低音の力感を増強する技術。これにより、設置環境の問題でサブウーファーが置けなかったり、小型のスピーカーしか使用できないような場合でも、シアターや音楽再生時に充実した低音を楽しめるようにしている。具体的には、80Hz以下の低域成分を、フロントスピーカーが担う80Hz〜200Hzまでの帯域に倍音成分として足し込むことで、聴感上の低音の力感を増強する仕組み。
「Virtual CINEMA FRONT」は、高品位なバーチャルサラウンドを実現する技術「Discreet virtual processing」を搭載したバーチャルサラウンド機能。同社のサウンドバー製品“YASシリーズ”に採用される「AIR SURROUND XTREME」と同じ頭部伝達関数を利用し、さらにAVアンプ向けに最適化を行っている。RX-V577は7.1ch/5.1ch、RX-V477は5.1chのバーチャルサラウンド創出に対応する。
使用方法としては、L/Rサラウンドスピーカーを後方ではなく前方に設置することでバーチャルサラウンドを再現する。5.1chシステムを使用する場合は、フロントスピーカーの隣にサラウンドスピーカーを設置するスタイルで、スクリーン/テレビ側に全スピーカーを並べて配置する形となる。サラウンドスピーカーを設置するのが難しい部屋環境でも、バーチャルでサラウンドが楽しめるように配慮した機能だ。
■セパレートAVアンプ“A5000”の開発チームが音作りのアドバイス
そのほかの基本仕様に関しては、いずれも従来モデルを継承。本体サイズは2機種共通で、外形寸法は435W×161H×315Dmm(脚部、突起部を含む)。質量はRX−V577が8.1kgで、RX-V477が8kg。HDMIは6入力/1出力を装備しており、3D&ARCおよび4K信号に対応する。
なお、RX-V577のみサブウーファープリアウトを2系統備えており、バイアンプ駆動やZone B出力機能も搭載している。
ドルビーTrueHD/DTS HD Master AudioなどのHDオーディオにも対応。音場補正機能「YPAO」にも対応している。また、ヤマハ独自の音場創生技術「シネマDSP」は<3Dモード>を搭載する。シネマDSPプログラム数は17。圧縮音源を補間する「ミュージックエンハンサー」にも引き続き対応している。
なお2機種の音作りに関しては、昨秋発売のセパレート型フラグシップAVアンプ“A5000”シリーズ(関連ニュース)を開発したチームから、RX-V577/477開発チームへアドバイスが行われた経緯もあるという。結果、上述の通りRX-V577は“ナチュラルな傾向”、RX-V477は“元気な傾向”にチューニングされた。
■操作アプリ「AV CONTROLLER」がアップデート − シネマDSPパラメーター調整対応
また、iOS/Android向けのAVアンプ操作アプリ「AV CONTROLLER」の最新ver.4.00も同時に公開された。今回のアップデートによりインターフェースをフラットデザインに刷新。また、直感的な操作性も高めている。
シネマDSPの音場効果をピンチ&スワイプで直感的に操作できる「BASICモード」や、同じく直感的にパラメーターを調整できる「ADVANCEDモード」に新対応。さらに、前後/左右だけではなく上下方向のch間バランスも調整して定位を変えられる「マルチチャンネルステレオモード」も搭載した。
音量調整もUIを刷新しており、バー型ではなくロータリー型のボリュームノブデザインで操作できるようになった。
なお上述のアプリ新機能に対応するAVアンプは、今回発表されたRX-V577/477以降のネットワーク対応モデル。以前のモデルではシネマDSPの直感的なパラメーター調整等は行えず、従来の機能のみ対応する。
【問い合わせ先】
ヤマハお客様コミュニケーションセンター
オーディオ・ビジュアル機器ご相談窓口
TEL/0570-01-1808(ナビダイヤル)
TEL/053-460-3409(携帯電話、PHS)
関連リンク
- ジャンルAVアンプ
- ブランドYAMAHA
- 型番RX-V577
- 発売日2014年4月中旬
- 価格¥66,000(税抜)
【SPEC】●定格出力:20Hz〜20kHz/2ch駆動…80W/ch(6Ω、0.09%THD)、1kHz/1ch駆動…115W/ch(6Ω、0.9%THD) ●実用最大出力:1kHz/1ch駆動…135W/ch(6Ω、10%THD) ●入力端子:HDMI×6、アナログ音声…RCA×3/ステレオミニ×1、デジタル音声…光×1/同軸×2、映像…コンポーネント(同軸)×2/コンポジット×4、USB×1(2.0)、Network…有線×1(100Base-TX/10Base-T)/無線×1(IEEE802.11b/IEEE802.11g) ●出力端子:HDMI×1、アナログ音声…スピーカーアウト×7ch(フロントL/R、センター、サラウンドL/R、サラウンドバックL/R[バイアンプ、Zone Bと割り当て変更可能])/サブウーファーアウト×2(MONO×2)/AV/RECアウト×1(AV OUT)、映像…モニターアウト:コンポーネント(同軸)×1/コンポジット×1、AV/RECアウト:コンポジット×1、その他…DCアウト×1、ヘッドホン×1 ●チューナー:FM/AMチューナー ●S/N比:110dB以上(AV4他、入力1kΩ ショート) ●消費電力:260W(待機時0.1W以下(HDMIコントロール/スタンバイスルーOFF時) ●外形寸法:435W×161H×315Dmm(脚部、突起物を含む) ●質量:8.1kg
- ジャンルAVアンプ
- ブランドYAMAHA
- 型番RX-V477
- 発売日2014年4月上旬
- 価格¥55,000(税抜)
【SPEC】●定格出力:20Hz〜20kHz/2ch駆動…80W/ch(6Ω、0.09%THD)、1kHz/1ch駆動…115W/ch(6Ω、0.9%THD) ●実用最大出力:1kHz/1ch駆動…135W/ch(6Ω、10%THD) ●入力端子:HDMI×6、アナログ音声…RCA×3/ステレオミニ×1、デジタル音声…光×1/同軸×2、映像…コンポーネント(同軸)×2/コンポジット×4、USB×1(2.0)、Network×1(100Base-TX/10Base-T) ●出力端子:HDMI×1、アナログ音声…スピーカーアウト×5ch(フロントL/R、センター、サラウンドL/R)/サブウーファーアウト×1/AV/RECアウト×1(AV OUT)、映像…モニターアウト:コンポーネント(同軸)×1/コンポジット×1、AV/RECアウト:コンポジット×1、その他…DCアウト×1/ヘッドホン×1 ●チューナー:FM/AMチューナー ●S/N比:110dB以上(AV4他、入力1kΩ ショート) ●消費電力:260W(待機時0.1W以下(HDMIコントロール/スタンバイスルーOFF時)) ●外形寸法:435W×161H×315Dmm(脚部、突起物を含む) ●質量:8kg