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公開日 2014/03/26 17:16
“4K相当”「AQUOS XL10」は「前モデル2倍以上の売れ行き」 − シャープが説明会を開催
国内市場は買い換え/置き換え需要が本格化へ
シャープは、2Kパネル採用ながら4K相当での画質を実現したとする液晶テレビ“AQUOSクアトロン プロ”「XL10シリーズ」(レビュー記事)のメディア向け説明会を開催。売れ行きが好調なことや国内の薄型テレビ市場動向などについて紹介した。
XL10シリーズは、「超解像 分割駆動エンジン」を搭載し、独自の「4原色技術」を採用したフルHDパネルの1画素内で、輝度ピークを縦横方向それぞれ2分割して駆動する。これにより、フルHDパネルながら“4K相当”の表示が可能になったという。
同モデルについて、同社デジタル情報家電事業本部国内AV営業統轄の居石勘資(おりいし かんすけ)氏は、超解像分割駆動円陣やモスアイパネルなどによる高画質、2.1chフロントサウンド音声システムなどによる高音質、ハイブリッドキャストを始めとする新サービスへの対応などの新機能、という3点が特徴だと改めて紹介。前モデル「XL9シリーズ」と比べ約2倍の販売実績を挙げていると、非常に好評であることを紹介する。
なお、国内におけるテレビ全体の市場については、過去の実績から900万台程度の基本需要があると説明。エコポイントとアナログ停波の反動で2012年度からはそのラインを大きく割り込んでいるが、2013年9月の出荷台数が26ヶ月ぶりに前年を上回ったことなどに触れ、緩やかな回復基調にあると述べた。また、「増税前の駆け込み需要もあると思うが」と断った上で、2014年2月は前縁同期比145.2%の出荷台数だったことも紹介した。
そして現在の国内テレビ市場は、「薄型テレビから薄型テレビへの買い換え/置き換え」が本格化するだろうとコメント。一般世帯のテレビ平均使用年数は8年ほどだというデータを紹介し、2004年から2006年にかけて出荷した約1,470万台が、この買い替えサイクルのタイミングにきていると説明する。
さらに、エコポイントで大きく需要が伸びた2010年やアナログ停波の2011年にテレビを購入した層についても「大きな混乱の中での買い物となり、本当に満足のいくものを買えただろうか。『もっと大きなサイズがよかった』『もっと違うモデルがよかった』と思っているお客様による『置き換え需要』もある」と述べ、ここに2,100万台程度の需要を見込むとした。
こうした需要に対して、同社では「買い換えの法則」として、画面面積をユーザーが現在使用しているモデルの2倍以上にすることを提案していると説明。「画面の高さが1.5面になると面積が2倍になる。当時37インチだったら現在の60インチがそれにあたる。感動を2倍にしようという提案だ」とするとともに、CCFLからLEDバックライトになることによる省エネ性能の向上、クワトロンによる色再現性の向上、4K化による高精細といった技術的進化も合わせて提案していると述べた。
こうした活動もあり、同社の薄型テレビ売上は45型以上の大型モデルの構成比が伸張。2014年2月度は金額構成比で全体の42.2%を大型モデルが占めたという。
さらに、XL10シリーズの特徴である高精細という点も好評だと紹介。XL10の導入後、4K対応や高精細モデルの販売構成比が伸びていること、2014年3月には、他社製も含めた4Kテレビ全体に匹敵する割合でXL10シリーズが売れたというデータも紹介した。
XL10シリーズが好調である背景には、46型から80型まで5サイズを揃えるサイズ展開もあると説明。それほど大型ではない4Kモデルを買おうとしても最小で55型程度となるため、そうした場合に“4K相当”であるXL10シリーズの52型や46型を選択するケースがあるという。また、30インチ台からの買い換えを検討しているユーザーに対して同社では、単なるインチサイズアップだけでなく、フルHD以上の画質という「ランクアップ」も同時に図れるという提案を行う売場展開をしていると説明した。
なお、60インチと70インチのサイズとしては、4Kモデルの「UD1シリーズ」でも展開しているが、このUD1シリーズとXL10シリーズの関係性については、「現在、比率で言えば5倍くらいの差がある」と、XL10シリーズのほうが販売実績を挙げていると説明した。
また、クワトロンプロおよび4K相当というポイントに対するユーザーの反応としては、「4Kという点だけに納得して購入されるお客様はまだ少ない」とコメント。「例えば日中に家にいてテレビを見ることが多い奥様方にはモスアイパネルで映り込みの少ない点を魅力に感じていただいたり、男性にとっては音質面も魅力であったりする。ワンランク上の4K相当という『つかみ』では提案させてもらっているが、最後はそうした点も含めた総合的な部分だ」と述べた。
■前モデル比2倍の販売実績 − 好調な“プレミアム2K”モデル
XL10シリーズは、「超解像 分割駆動エンジン」を搭載し、独自の「4原色技術」を採用したフルHDパネルの1画素内で、輝度ピークを縦横方向それぞれ2分割して駆動する。これにより、フルHDパネルながら“4K相当”の表示が可能になったという。
同モデルについて、同社デジタル情報家電事業本部国内AV営業統轄の居石勘資(おりいし かんすけ)氏は、超解像分割駆動円陣やモスアイパネルなどによる高画質、2.1chフロントサウンド音声システムなどによる高音質、ハイブリッドキャストを始めとする新サービスへの対応などの新機能、という3点が特徴だと改めて紹介。前モデル「XL9シリーズ」と比べ約2倍の販売実績を挙げていると、非常に好評であることを紹介する。
なお、国内におけるテレビ全体の市場については、過去の実績から900万台程度の基本需要があると説明。エコポイントとアナログ停波の反動で2012年度からはそのラインを大きく割り込んでいるが、2013年9月の出荷台数が26ヶ月ぶりに前年を上回ったことなどに触れ、緩やかな回復基調にあると述べた。また、「増税前の駆け込み需要もあると思うが」と断った上で、2014年2月は前縁同期比145.2%の出荷台数だったことも紹介した。
そして現在の国内テレビ市場は、「薄型テレビから薄型テレビへの買い換え/置き換え」が本格化するだろうとコメント。一般世帯のテレビ平均使用年数は8年ほどだというデータを紹介し、2004年から2006年にかけて出荷した約1,470万台が、この買い替えサイクルのタイミングにきていると説明する。
さらに、エコポイントで大きく需要が伸びた2010年やアナログ停波の2011年にテレビを購入した層についても「大きな混乱の中での買い物となり、本当に満足のいくものを買えただろうか。『もっと大きなサイズがよかった』『もっと違うモデルがよかった』と思っているお客様による『置き換え需要』もある」と述べ、ここに2,100万台程度の需要を見込むとした。
■画面面積2倍にという「買い換えの法則」
こうした需要に対して、同社では「買い換えの法則」として、画面面積をユーザーが現在使用しているモデルの2倍以上にすることを提案していると説明。「画面の高さが1.5面になると面積が2倍になる。当時37インチだったら現在の60インチがそれにあたる。感動を2倍にしようという提案だ」とするとともに、CCFLからLEDバックライトになることによる省エネ性能の向上、クワトロンによる色再現性の向上、4K化による高精細といった技術的進化も合わせて提案していると述べた。
こうした活動もあり、同社の薄型テレビ売上は45型以上の大型モデルの構成比が伸張。2014年2月度は金額構成比で全体の42.2%を大型モデルが占めたという。
さらに、XL10シリーズの特徴である高精細という点も好評だと紹介。XL10の導入後、4K対応や高精細モデルの販売構成比が伸びていること、2014年3月には、他社製も含めた4Kテレビ全体に匹敵する割合でXL10シリーズが売れたというデータも紹介した。
XL10シリーズが好調である背景には、46型から80型まで5サイズを揃えるサイズ展開もあると説明。それほど大型ではない4Kモデルを買おうとしても最小で55型程度となるため、そうした場合に“4K相当”であるXL10シリーズの52型や46型を選択するケースがあるという。また、30インチ台からの買い換えを検討しているユーザーに対して同社では、単なるインチサイズアップだけでなく、フルHD以上の画質という「ランクアップ」も同時に図れるという提案を行う売場展開をしていると説明した。
なお、60インチと70インチのサイズとしては、4Kモデルの「UD1シリーズ」でも展開しているが、このUD1シリーズとXL10シリーズの関係性については、「現在、比率で言えば5倍くらいの差がある」と、XL10シリーズのほうが販売実績を挙げていると説明した。
また、クワトロンプロおよび4K相当というポイントに対するユーザーの反応としては、「4Kという点だけに納得して購入されるお客様はまだ少ない」とコメント。「例えば日中に家にいてテレビを見ることが多い奥様方にはモスアイパネルで映り込みの少ない点を魅力に感じていただいたり、男性にとっては音質面も魅力であったりする。ワンランク上の4K相当という『つかみ』では提案させてもらっているが、最後はそうした点も含めた総合的な部分だ」と述べた。