• ブランド
    特設サイト
公開日 2014/06/28 19:35

<ポタフェス>iFI-Audio「micro iDSD」を独自11.2MHz音源でデモ/OPPO「HA-1」&「PM-1」を出展/ラトック新ポタアン ほか

各社がDSD対応USB-DAC内蔵ヘッドホンアンプを出展
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
e☆イヤホンは、6月28日(土)、29日(日)の2日間、「第5回ポータブルオーディオフェスティバル(通称:ポタフェス)」を開催している。本記事では、USB-DACやヘッドホンアンプ関連の製品を取り扱うブースのなかからピックアップしてレポートしよう。

■iFI-Audio

iFI-Audioは、先日正式発表されたばかりのUSB-DAC「micro iDSD」(関連ニュース)を出展。同ブースでは、iFI-Audioのサポートにより録音が実現したTechnoboys P.G.によるDSD256(11.2MHz)音源を使った再生デモが行われた。なお、この音源は7月19日に弊社より刊行される「Net Audio」Vol.15の特別付録となる。

「micro iDSD」の最終版モック

micro iDSDはDSD対応USB-DAC/ヘッドホンアンプで、価格は69,000円(税抜)。これまで各イベントに出展されていた試作機ではDSD256(11.2MHz)までの対応だったが、製品版ではDSD512、PCM 768kHzまで対応することが正式発表リリースで明らかにされた。実際に製品の底面部を見ると、対応フォーマットとしてその点が明記されている。

micro iDSDのデモは試作機で行われた

背面部にはDSD512、PCM 768kHzなどの対応フォーマットが明記

会場で実際に音を聴くことができたのは試作モデルであったが、最終バージョンと同型のモックアップがお披露目された。特徴的なのは、iOS端末と接続してハイレゾ再生を行う場合に必要なLightning - USBカメラアダプタや、ソニーのハイレゾ対応Walkmanと組合わせる場合に用いる専用ケーブルを直接挿すことが可能な、オス型のUSB-A端子を搭載した点だ。

背面端子部。Lightning-USBカメラアダプタなどとの接続を想定してオス型のUSB-A端子を搭載


Lightning-USBカメラアダプタでiPhoneと組合わせたところ

専用ケーブルでハイレゾWalkmanと接続したところ

ファームウェア・アップデートでDSD256に対応したnanoシリーズのUSB-DAC/ポータブルヘッドホンアンプ「nano iDSD」のデモも行われていた。本機でも11.2MHz音源を試聴することもできた。

「nano iDSD」

なお、今回デモで用いられたTechnoboys P.G.のDSD256音源は完全録り下ろしで、オールアナログシンセという楽器構成で録音されたものとなる。

ブースでは、micro iDSDと同時に発表されたmicroシリーズ専用ラック「iRack」(単体価格15,000円/税抜)も展示されていた。リリースでは「microシリーズ専用だが、nanoシリーズが混在しても違和感なくお使いいただける」と紹介されていたが、実際、microシリーズとnano iDSDが混在して設置されていた。

専用ラック「iRack」にmicroシリーズやnano iDSDを収めたところ

■OPPO/Resonessence Labs

Oppo Digital Japanとエミライによるブースでは、昨日6月27日より発売された平面磁界駆動型ヘッドホン「PM-1」と、7月14日より発売されるUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「HA-1」(関連ニュース)のデモが全面に展開された。

HA-1とPM-1を組合わせてのデモを実施

「PM-1」はOPPO初となる開放型ヘッドホンで、独自の平面磁界駆動方式を採用している。「HA-1」は11.2MHz DSDや384kHz/32bit PCMに対応したUSB-DACを内蔵し、ヘッドホンアンプは4pin式のバランス駆動にも対応。aptX対応のBluetoothも内蔵し、プリアンプ機能も備えている。会場では、純正バランスケーブルを用いて、HA-1でPM-1をバランス駆動するデモも行われた。

「HA-1」

日本国内では導入未定の「HA-1」シルバーモデルも展示


「PM-1」

同ブースではResonessence Labsの各製品もデモ。同社のフラグシップモデル「INVICTA v2」や、コンパクトな据え置きUSB-DAC「CONCHEO HD」やヘッドホンアンプ「CONCHERO HP」、カメラコネクションキットを使ってiPhoneと組合わせても使えるUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「HERUS」などを出展していた。

Resonessence Labs「INVICTA v2」

Resonessence Labs「Herus」

また、同社が取り扱うPC用オーディオ再生ソフト「HQ Player」のMac対応ベータ版のデモも行っていた。HQ Playerの正式版は現時点でWindows版のみで、その日本語版をエミライが取り扱っている。Mac版が正式リリースされた場合の取り扱いはあるのかと尋ねたところ、「日本版が出ればあり得る」とのことだった。なお、Mac版のHQ Playerも5.6MHz DSDへのリアルタイム変換が可能で、DSDリアルタイム変換が可能なMac用の再生ソフトは現時点では希有な存在とのこと。ただし、DSDリアルタイム変換を行うためにはCore i7クラスのスペックを持つMac必要だという。

Mac対応「HQ Player」のベータ版のデモも実施

DSDリアルタイム変換再生にも対応するが、そのためにはMacに相応のスペックが求められる

■RATOC SYSTEMS

ラトックシステムは、6月25日に発表されたDSD対応のバランス駆動ポータブルヘッドホンアンプ「REX-KEB02iP」(関連ニュース)を出展した。本機は7月下旬に出荷開始され、価格はオープンだが、50,000円前後での販売が予想される。

「REX-KEB02iP」

今回も派手なはっぴ姿でデモに挑んだラトックシステムの橘さん

USB-DACは2.8MHz/5.6MHz DSDや、384kHz/24bit音源に対応する。ヘッドホンアンプはフルバランス構成で、3.5mmステレオミニ出力に加え、2.5mmマイクロモノラルジャック2基によるバランス出力にも対応。バランスヘッドホン駆動回路は、BTL接続により強力なドライブが可能だという。

REX-KEB02iPの背面部

バランス駆動用に改造したイヤホンを組合わせたところ

また、デジタル入力専用のフルバランス ポータブルヘッドホンアンプ「REX-KEB02AK」も出展された。こちらはAstell & Kernのハイレゾプレーヤー「AK」シリーズなどとの組合わせが想定され、入力は同軸/光デジタルに絞られている。ヘッドホン出力端子は、やはり3.5mmステレオミニとバランス駆動対応の2.5mmマイクロ モノラルジャック×2を搭載する。

「REX-KEB02AK」(左)と「REX-KEB02iP」(右)

REX-KEB02AKの内部基板

同ブースでは、接続したUSBストレージをWi-Fi経由でiPhoneなどに伝送することができる“Wi-Fi USBリーダー”「REX-WIFIUSB2」をオーディオ用途に使うデモも実施。本機から無線伝送したデータをiPad上のプレーヤーアプリ「Yardbirdsプレーヤー」で再生し、Lightning USBカメラアダプタでUSB-DACに出力して試聴を行う。離れた場所のストレージに保存した音源を手元のiPhoneで再生、オーディオシステムで楽しむという、お手軽なネットワークオーディオシステムが構築できる。

「REX-WIFIUSB2」を用いたオーディオ再生のデモ

図のように、USBストレージの音源を無線でiPhoneに飛ばすことができる

■OLASONIC

東和電子は、Olasonicブランド“NANO COMPO”シリーズのCDプレーヤー「NANO-CD1」やUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「NANO-D1」、ネットワークプレーヤー「NANO-NP1」などを出展。また、音茶楽と同社のコラボモデルである「TH-F4N」のデモも行っていた。

NANO COMPOシリーズ各機をデモ

音茶楽と同社のコラボモデルである「TH-F4N」


■HiFiMAN

トップウイングのブースでは、HiFiMANの平面駆動ヘッドホンの新モデル「HE-560」と「HE-400i」を出展。「HE-560」は本日6月28日発売で92,500円(税抜)、「HE-400i」は近日発売予定で50,740円(税抜)となる。

「HE-560」

「HE-400i」

「HE-560」は、特許技術による新ドライバーを搭載。特殊素材製の振動板を、片面のみの磁石で振動させるのが特徴とのことだ。「HE-400i」は大出力のヘッドホンアンプを必要としない、高能率な新型の平面磁気ドライバーを採用したモデルとなる。

また、同社のポータブルハイレゾプレーヤー「HM-901」や「HM-802」も出展。ハイレゾ非対応ながらバランス駆動に対応したプレーヤーとイヤホンのセット「HM700+RE-400」の音を聴くこともできた。

HiFiMAN「HM-901」

HiFiMAN「HM-802」

その他参考出展として、補聴器メーカーのノウハウを活かしてハウジング設計を行うことで「カスタムイヤーピースに迫るフィット性」を実現したというBlueGearのイヤホン「CS-2」や、UCHOTECHのオリジナル8mmドライバー搭載ハイエンド・イヤホン「UCT-IL300 Affetto」などを展示していた。

参考出展されたBlueGearのイヤホン「CS-2」

UCHOTECHの「UCT-IL300 Affetto」も参考展示

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ソニー、第2世代フラグシップ・ミラーレス一眼「α1 II」。画質、操作性を着実に強化
2 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
3 目黒蓮を“もっとそばに”感じられる特別イベント。「レグザミュージアム〜The 6 STORIES〜」11/21から原宿で開催
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 ビックカメラ.com、「2025年新春福箱」の抽選申し込み開始。全66種類、iPadやPS5も登場
6 覚えておくと絶対便利!iPhoneの「計測」アプリでできる、あんなことこんなこと
7 ビクター「HA-A6T」レビュー!5000円切り完全ワイヤレスイヤホンは「価格を上回るクオリティ」
8 高音質と機能性を両立する新たなスタンダード機!AVIOTのANC完全ワイヤレス「TE-V1R」レビュー
9 Meze Audioが打ち出す待望の入門モデル。開放型ヘッドホン「105 AER」&イヤホン「ALBA」の音質に迫る
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/21 10:37 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX