• ブランド
    特設サイト
公開日 2015/03/18 21:07

'15年はTVだけじゃないリモート視聴へ − DLPAがリモートアクセスDay2015開催

バッファローとアイ・オーが「VDMS機能」をデモ
編集部:杉浦 みな子
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
一般社団法人デジタルライフ推進協会(DLPA)は本日、最新技術を活用したテレビ視聴スタイル“デジタルライフ”に関する、これまでの取り組みと今後の展開について紹介するメディア向けカンファレンス「リモートアクセスDay2015」を開催した。

リモートアクセスDay2015のテーマは「スマート視聴、促進宣言」

DLPAでは、地上デジタル放送への移行やPCでのテレビ視聴など、新たな技術を活用したテレビ視聴形態を“デジタルライフ”と呼び、ユーザーがより良いデジタルライフを満喫できるような施策に取り組んでいる。設立は2010年で、今年で5周年を迎える。

本日開催されたリモートアクセスDay2015のテーマは「スマート視聴、促進宣言」で、主に昨年より本格的にスタートした「リモート視聴」に関する今後の発展目標が語られた。目標は大きくは2つで、「放送番組以外のリモート視聴スタイルの強化」と「NFCチップなどを活用したスマート視聴認証方法の簡便化」になる。

また会場内には、リモート視聴に対応する各社の製品が展示されていた。今後のアップデート内容としては、バッファローとアイ・オー・データ機器が共にNAS製品を介した「VDMS機能(バーチャルDMS)」のデモを実施。これは1台のNASを介して、自宅ネットワーク内にある複数サーバー機器内のコンテンツを一覧表示してアクセスできるようにする機能。本年夏頃にデジオンの視聴アプリ「DiXiM Play SE」が本機能に対応し、実際に使用できるようになる予定とのことだった。

アイ・オー・データ機器のデモの様子。複数サーバー内のコンテンツを一覧表示したところ

バッファローのデモの様子

そのほか、発表会内ではデジオンによる新アプリ「DiXiMチャンネル」(関連ニュース)についても紹介され、リモート視聴連携も楽しめる本アプリについて、芸人の水道橋博士をゲストに迎えてデモが行われた。以下、発表会の内容をレポートする。

■リモート視聴で楽しんでほしい対象は、放送コンテンツだけにとどまらない

冒頭では、DLPA代表理事 兼(株)アイ・オー・データ機器 代表取締役社長 細野昭雄氏が挨拶。「DLPAは今年で設立5周年を迎えることができた。設立当時は、バッファローとアイ・オー・データ機器というライバル関係の2社が共に何をしでかすのかと周囲に驚かれた」と振り返った。なお現在、DLPAの加盟メーカーは16社に拡大している。

細野昭雄氏

DLPAでは、2013年6月に「リモートアクセスDay2013」を開催しており、「2013年は“スマート視聴元年”」とアピールしていた。当時は、部屋間を移動してのホームネットワーク内における番組視聴は自由に行える環境となっていたが、外出先から宅内コンテンツの視聴は行えなかった。細野氏は「当時、急拡大していたスマートデバイスを活用しながら、著作権保護のサポートも両立し、宅外リモート視聴を視野に入れた取り組みを行っていくと宣言したのが2013年だった」と語る。実際、昨年にはリモート視聴要件の基本ルールが策定された。それから1年を経た現在、テレビやレコーダー、NASなど宅内にあるサーバー機器内のコンテンツを外部からリモート視聴できる環境になっている。

2013年の「スマート視聴元年」から2015年は「スマート視聴、促進宣言」へ

昨年8月にリモートアクセスガイドライン2.0が策定された

細野氏は「最新のテレビ視聴スタイル“デジタルライフ”をより良く楽しむ環境を作るためには、メーカー1社がクローズドで取り組むだけでは解決できない課題がいくつもある。DLPAとしては、ユーザーの視点に立つことを最優先にして、例えばリモート視聴に関しても、各社の対応機器が相互接続することで良い製品・サービスを実施できるような環境作りに取り組んできた。これからもユーザー視点を第一にしていきたい」と語った。

「ユーザー目線」を第一に。各社機器の相互接続によって便利な世界を目指す

リモート視聴に関する今後の取り組みに関しては、既述の通り「放送番組以外のリモート視聴スタイルの強化」と「NFCチップなどを活用したスマート視聴認証方法の簡便化」の2つを挙げた。

今後の取り組みについて

「放送番組以外のリモート視聴スタイルの強化」について細野氏は、「ユーザーにリモート視聴で楽しんでほしい対象は、放送コンテンツだけにとどまらない。写真や音楽データ、webカメラの映像などにも対応できる基本的な環境はもうできているので、これからは放送コンテンツ以外のパーソナルデータなどのリモート視聴についても便利なものにしていきたい」とした。

また、「NFCチップなどを活用したスマート視聴認証方法の簡便化」については、現状でスマートデバイスとレコーダーなどの機器間でリモート視聴のペアリングを行う場合、3ヶ月に1回の認証が必要など制約がある点を挙げ「こういう操作をもっとシンプルな形にできるようにしたい」とコメント。「例としては、NFCの採用などが考えられる。DLPAとしては、共通でワンタッチで認証できるような方法を各社共通で行えるようにしていきたい」とした。

次ページ水道橋博士がリモート視聴や新アプリ「DiXiMチャンネル」を体験

1 2 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX