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公開日 2017/01/04 22:00
<CES>パナソニック4K有機ELテレビ「EZ1000」視聴レポ。圧倒的な漆黒と階調表現
2017年最高画質モデルの最右翼
速報でお伝えした通り、パナソニックは米国時間3日、メディア向け説明会を実施し4K有機ELテレビの新モデル「EZ1000」(関連ニュース)、UltraHD Blu-rayプレーヤーの「BDP-UB400」「DMP-UB310/300」を披露した(関連ニュース)。価格はいずれも未定。
説明会では、同社がプラズマTVで培ってきた自発光デバイスによる高画質テレビを継承するものとして有機ELテレビを紹介。既に欧州向けに発売中であるカーブドパネルの有機ELテレビ「CZ950」の画質も監修したカラリスト・Mike Sowa氏のコメントと共に、その後継モデルとして「EZ1000」が発表された。
「EZ1000」のポイントは、パネル、プロセッシング、チューニングから成る「Ultimate Picture Quality」と題された高画質だ。有機ELパネルはLGディスプレイ製の最新世代のフラットパネル。平均輝度は800nits、DCIの色域100%をカバーする色再現性に、外光反射を防ぐ「Absolute Black Filter」を採用するなど、画質面では最上級の仕様となる。
「EZ1000」の高画質のキーとなるのが「STUDIO COLOUR HCX2 PROCESSOR」と名付けられた映像処理プロセッサーだ。特に繰り返し語られているのが「Accurate」(正確さ)という言葉。色がどれだけ基準から離れているかを表すデルタという値がほぼゼロに近い「Delta Zero Accuracy」を打ち出している。昨年登場した同社の液晶テレビのDX950がデルタ1程度だったので(参考記事)、「EZ1000」はさらに色再現の正確さを極めたモデルということになる。
「STUDIO COLOUR HCX2 PROCESSOR」では、パネルに各色を正確に合わせて再現する3Dルックアップテーブルを2段構成で搭載しているることもユニークだ。通常の正確な色再現は1基めのルックアップテーブルで行い、2段目の3Dルックアップテーブルはポストプロダクションなど映像制作のプロフェッショナルが「EZ1000」を導入する際に、自社専用のチューニングとして導入したいパラメーターを読み込み、設定できるよう搭載されているものだ。
説明会には、カラリストのDADO VALENTIC氏も登壇。「UHD PREMIUMの規格は私達にとっても難しいフォーマットで、現在使えるマスターモニター(X300)は小型のものしかなく、より大きな画面であればディテールやカラーも見えてくる。HDRは明るい映像ばかりに注目されがちだが、シネマフォトグラファーは暗い所のディテールも好むので、その再現性が重要」と語り、自らメーカー名を伏せた他社製の有機ELテレビ、HDR対応のマスターモニターのX300との比較デモも実施した。
視聴してみると、他社製の有機ELテレビでは全体がグリーンがかってしまったり、マスターモニターのX300でも暗部が潰れてしまったりする映像までも、「EZ1000」では正確に階調を再現している事を確認できた。自発光デバイスらしい漆黒の黒色の再現性と共に、暗部からの階調、そしてノイズの少なさも実感した。
パナソニックのテレビ担当者によると、「EZ1000」の高画質チューニングとしては3Dルックアップテーブルのポイント数を従来の液晶テレビよりも引き上げているほか、画質エンジン、パネル駆動の両面に独自の技術を加えることで、有機ELパネルに現れる高輝度ノイズについてもパネル特性に合わせた追い込みが行われているのだという。有機ELパネルを用いても「EZ1000」の画質はまさしくパナソニック基準となるわけだ。
有機ELの圧倒的な漆黒の再現性と共に、パナソニックが追求するマスターモニターを基準とした「Accurate」な高画質。それが65型の大画面な有機ELで登場するとなると、「EZ1000」は今年の最高画質テレビの候補となることは間違いない。今回は欧州向けのグローバルモデルの説明とのことだが、日本での発表・発売にも期待が高まるばかりだ。
説明会では、同社がプラズマTVで培ってきた自発光デバイスによる高画質テレビを継承するものとして有機ELテレビを紹介。既に欧州向けに発売中であるカーブドパネルの有機ELテレビ「CZ950」の画質も監修したカラリスト・Mike Sowa氏のコメントと共に、その後継モデルとして「EZ1000」が発表された。
「EZ1000」のポイントは、パネル、プロセッシング、チューニングから成る「Ultimate Picture Quality」と題された高画質だ。有機ELパネルはLGディスプレイ製の最新世代のフラットパネル。平均輝度は800nits、DCIの色域100%をカバーする色再現性に、外光反射を防ぐ「Absolute Black Filter」を採用するなど、画質面では最上級の仕様となる。
「EZ1000」の高画質のキーとなるのが「STUDIO COLOUR HCX2 PROCESSOR」と名付けられた映像処理プロセッサーだ。特に繰り返し語られているのが「Accurate」(正確さ)という言葉。色がどれだけ基準から離れているかを表すデルタという値がほぼゼロに近い「Delta Zero Accuracy」を打ち出している。昨年登場した同社の液晶テレビのDX950がデルタ1程度だったので(参考記事)、「EZ1000」はさらに色再現の正確さを極めたモデルということになる。
「STUDIO COLOUR HCX2 PROCESSOR」では、パネルに各色を正確に合わせて再現する3Dルックアップテーブルを2段構成で搭載しているることもユニークだ。通常の正確な色再現は1基めのルックアップテーブルで行い、2段目の3Dルックアップテーブルはポストプロダクションなど映像制作のプロフェッショナルが「EZ1000」を導入する際に、自社専用のチューニングとして導入したいパラメーターを読み込み、設定できるよう搭載されているものだ。
説明会には、カラリストのDADO VALENTIC氏も登壇。「UHD PREMIUMの規格は私達にとっても難しいフォーマットで、現在使えるマスターモニター(X300)は小型のものしかなく、より大きな画面であればディテールやカラーも見えてくる。HDRは明るい映像ばかりに注目されがちだが、シネマフォトグラファーは暗い所のディテールも好むので、その再現性が重要」と語り、自らメーカー名を伏せた他社製の有機ELテレビ、HDR対応のマスターモニターのX300との比較デモも実施した。
視聴してみると、他社製の有機ELテレビでは全体がグリーンがかってしまったり、マスターモニターのX300でも暗部が潰れてしまったりする映像までも、「EZ1000」では正確に階調を再現している事を確認できた。自発光デバイスらしい漆黒の黒色の再現性と共に、暗部からの階調、そしてノイズの少なさも実感した。
パナソニックのテレビ担当者によると、「EZ1000」の高画質チューニングとしては3Dルックアップテーブルのポイント数を従来の液晶テレビよりも引き上げているほか、画質エンジン、パネル駆動の両面に独自の技術を加えることで、有機ELパネルに現れる高輝度ノイズについてもパネル特性に合わせた追い込みが行われているのだという。有機ELパネルを用いても「EZ1000」の画質はまさしくパナソニック基準となるわけだ。
有機ELの圧倒的な漆黒の再現性と共に、パナソニックが追求するマスターモニターを基準とした「Accurate」な高画質。それが65型の大画面な有機ELで登場するとなると、「EZ1000」は今年の最高画質テレビの候補となることは間違いない。今回は欧州向けのグローバルモデルの説明とのことだが、日本での発表・発売にも期待が高まるばかりだ。