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公開日 2017/11/03 11:44
<ヘッドホン祭>ティアック、“AK4497”を2基搭載する「UD-505」と「NT-505」を国内初披露
デジタル/アナログの両面を作り込んだ仕様
「秋のヘッドホン祭り2017」において、ティアックは同社が展開する「Reference505」シリーズの新製品となるUSB-DAC「UD-505」(関連ニュース)およびネットワークプレーヤー「NT-505」(関連ニュース)の発表会を行った。
IFA2017にて参考出展され、国内での正式な発売が先日告知されたモデルで、国内で正式にお披露目されるのは今回が初とのこと。ともにDAコンバーター部に旭化成エレクトロニクスのフラグシップモデル「VERITA AK4497」を左右に1基ずつ搭載するデュアルモノラル構造を採用。USB-DACとしてDSD 22.5MHz やPCM 768kHz/32bitのネイティブ再生が行えることが大きな特徴となる。
USB接続においてはUSB伝送技術「Bulk Pet」に対応。従来のアイソクロナス転送で発生した処理負荷のムラによる音途切れなどの問題を、負荷を平均化することにより安定したデータ転送を行い解決できるというもの。負荷状態の変化に伴い音質も変化することから、4種類の転送モードを選ぶことで好みの音を選ぶこともできるとする。
デジタル部とアナログ部を完全分離したアイソレーション回路や、左右独立で各1基搭載された大容量トロイダルコア電源トランス、バッファーアンプを片チャンネルあたり2回路構成とする『TEAC-HCLD回路』に、4回路構成の高精度ボリューム『TEAC-QVCS』の搭載など、同社のノウハウを活かしデジタル部のみならずアナログ部を徹底的に作り込むことで、音質を追求した。
両モデルはヘッドホンアンプとしても力を入れた。上述の『TEAC-HCLD回路』をヘッドホン出力時にも使うことで、バランス駆動型のヘッドホンを接続可能とした。またシングルエンドで使用する際にも、トランジスタをパラレル駆動させることで、通常よりも駆動力を高めているという。
また独自の回路設計により、AB級アンプながらA級動作領域を拡大することで通常のヘッドホン・リスニング使用時ではA級で動作。600Ωまでのヘッドホンを駆動させる。アンプ部から出力端子部までの左右各チャンネルのグランドを完全に分離するグランド・セパレート方式によって、チャンネルセパレーションが大幅に向上させたという。
さらにUD-505は、ヘッドホン出力に2基の6.3mm標準端子に加え、同社として初めてバランス接続用ヘッドホン端子の業界統一規格として注目される4.4mm 5極端子「Pentaconn」を採用した。これにより、1本のプラグでバランス接続またはアクティブ・グランド接続を可能としている。
また、6.3mm標準端子ではバランス駆動型ヘッドホンの接続および、通常のヘッドホンを2台まで接続できるアンバランス駆動、無音時における静寂性の向上や繊細な音の表現に有効とするアクティブ・グランド駆動に対応。駆動方式による音の違いを楽しめる構成とした。
一方、NT-505はネットワークプレーヤーとして、OPEN HOMEに対応しており最大DSD 5.6MHz、PCM 192kHz/24bitのネットワーク再生が可能。またMQA対応やTIDALやQobuzなどの音楽配信サービス、Roon Ready機能にも対応している。また前面にUSB-A端子を備えており、USBメモリーからDSD 5.6MHzやPCM 192kHz/24bitまでのハイレゾ音源を再生することができる。
両モデルとも、Bluetooth再生に対応。LDACやaptX HD、AAC、SBCといった高音質コーデックによる再生が行える。またクロックは44.1kHz系と48kHz系の内部クロックに加え、10MHzの外部クロック入力に対応。会場ではOCXO搭載10MHzクロック出力専用マスタークロックジェネレーター「CG-10M」も合わせて展示された。
製品開発に携わった岡田千里氏は、苦労した点として「A4サイズのなかに、ハイエンドクラスの性能を収めることが大変だった。デュアルモノラル構造ということで、トロイダルトランスも2つ搭載するなど物理的にスペースを取るため、そういった部分の調整で苦労した」とサイズ感についてコメント。
また、両モデルともに「VERITA AK4497」を2基搭載していることについては「ニーズに応えるためUSB-DACとしての最新性能を持たせることを考えた。その上で、UD-505は4.4mm 5極でのバランスヘッドホン駆動、NT-505はネットワーク再生機能を持たせて住み分けを行っている」とのこと。
なお、会場で展示されたUD-505とNT-505については外観が変更の可能性があるとのこと。具体的には「TEAC」のロゴがプリントではなく彫り込みになるなどの変更が予定されている。
IFA2017にて参考出展され、国内での正式な発売が先日告知されたモデルで、国内で正式にお披露目されるのは今回が初とのこと。ともにDAコンバーター部に旭化成エレクトロニクスのフラグシップモデル「VERITA AK4497」を左右に1基ずつ搭載するデュアルモノラル構造を採用。USB-DACとしてDSD 22.5MHz やPCM 768kHz/32bitのネイティブ再生が行えることが大きな特徴となる。
USB接続においてはUSB伝送技術「Bulk Pet」に対応。従来のアイソクロナス転送で発生した処理負荷のムラによる音途切れなどの問題を、負荷を平均化することにより安定したデータ転送を行い解決できるというもの。負荷状態の変化に伴い音質も変化することから、4種類の転送モードを選ぶことで好みの音を選ぶこともできるとする。
デジタル部とアナログ部を完全分離したアイソレーション回路や、左右独立で各1基搭載された大容量トロイダルコア電源トランス、バッファーアンプを片チャンネルあたり2回路構成とする『TEAC-HCLD回路』に、4回路構成の高精度ボリューム『TEAC-QVCS』の搭載など、同社のノウハウを活かしデジタル部のみならずアナログ部を徹底的に作り込むことで、音質を追求した。
両モデルはヘッドホンアンプとしても力を入れた。上述の『TEAC-HCLD回路』をヘッドホン出力時にも使うことで、バランス駆動型のヘッドホンを接続可能とした。またシングルエンドで使用する際にも、トランジスタをパラレル駆動させることで、通常よりも駆動力を高めているという。
また独自の回路設計により、AB級アンプながらA級動作領域を拡大することで通常のヘッドホン・リスニング使用時ではA級で動作。600Ωまでのヘッドホンを駆動させる。アンプ部から出力端子部までの左右各チャンネルのグランドを完全に分離するグランド・セパレート方式によって、チャンネルセパレーションが大幅に向上させたという。
さらにUD-505は、ヘッドホン出力に2基の6.3mm標準端子に加え、同社として初めてバランス接続用ヘッドホン端子の業界統一規格として注目される4.4mm 5極端子「Pentaconn」を採用した。これにより、1本のプラグでバランス接続またはアクティブ・グランド接続を可能としている。
また、6.3mm標準端子ではバランス駆動型ヘッドホンの接続および、通常のヘッドホンを2台まで接続できるアンバランス駆動、無音時における静寂性の向上や繊細な音の表現に有効とするアクティブ・グランド駆動に対応。駆動方式による音の違いを楽しめる構成とした。
一方、NT-505はネットワークプレーヤーとして、OPEN HOMEに対応しており最大DSD 5.6MHz、PCM 192kHz/24bitのネットワーク再生が可能。またMQA対応やTIDALやQobuzなどの音楽配信サービス、Roon Ready機能にも対応している。また前面にUSB-A端子を備えており、USBメモリーからDSD 5.6MHzやPCM 192kHz/24bitまでのハイレゾ音源を再生することができる。
両モデルとも、Bluetooth再生に対応。LDACやaptX HD、AAC、SBCといった高音質コーデックによる再生が行える。またクロックは44.1kHz系と48kHz系の内部クロックに加え、10MHzの外部クロック入力に対応。会場ではOCXO搭載10MHzクロック出力専用マスタークロックジェネレーター「CG-10M」も合わせて展示された。
製品開発に携わった岡田千里氏は、苦労した点として「A4サイズのなかに、ハイエンドクラスの性能を収めることが大変だった。デュアルモノラル構造ということで、トロイダルトランスも2つ搭載するなど物理的にスペースを取るため、そういった部分の調整で苦労した」とサイズ感についてコメント。
また、両モデルともに「VERITA AK4497」を2基搭載していることについては「ニーズに応えるためUSB-DACとしての最新性能を持たせることを考えた。その上で、UD-505は4.4mm 5極でのバランスヘッドホン駆動、NT-505はネットワーク再生機能を持たせて住み分けを行っている」とのこと。
なお、会場で展示されたUD-505とNT-505については外観が変更の可能性があるとのこと。具体的には「TEAC」のロゴがプリントではなく彫り込みになるなどの変更が予定されている。