• ブランド
    特設サイト
公開日 2018/08/27 12:38

パナソニック新『ストラーダ』は安全/安心を強化。9インチカーナビ「CN-F1XVD」「CN-F1DVD」10月発売

7インチ画面のRシリーズも
会田 肇
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
パナソニックは『ストラーダ・Fシリーズ』の最新モデルとして、9型ディスプレイを備えるAV一体型ナビ「CN-F1XVD」と「CN-F1DVD」の2モデルを発表。10月より発売を開始する。

両機種とも見た目こそ従来モデルとほぼ同じだが、その内容は「安全・安心強化」「位置精度向上」「基本機能/操作のしやすさ」の3つをしっかり強化しての登場だ。いずれも発売は10月を予定。オープン価格だが、実売は「CN-F1XVD」が18万円前後、「CN-F1DVD」が13万円前後が予想される。

『Fシリーズ』の最上位モデル「CN-F1XVD」(左)と、TSPSに対応したETC2.0車載機「CY-ET2500VD」

今やカーナビ界でも大画面化は常識になりつつある。特に画面サイズで自由度が高い純正では、より多彩な情報を表示するために8インチを超えるモニターを備える例が目白押し。「大画面を一度見たら後戻りはできない!」、そんな声が日ごとに強まっていた。その一方で市販ナビは縦100mm×横180mmという2DINサイズの “壁” が立ちはだかり、長いこと7インチにとどまることを強いられていた。その壁を打ち破ったのが2016年に登場したAV一体型ナビ「ストラーダ・Fシリーズ」だ。

モニターを2DIN内に収めるのではなく、モニターをフローティングさせる画期的アイディアを採用し、実現したサイズはなんと9インチ! モニターを支える本体部は2DINサイズに留めたため、これまで大画面が不可能だった車種でも簡単に取り付けが可能となった。

『Fシリーズ』の最上位機「CN-F1XVD」のモニターには広視野角で高輝度のIPSパネルを採用した

その対応車種はミニバンやSUV、軽自動車にまで至るなんと約350車種にも及ぶという。「Fシリーズ」ならほとんどの車種で大画面が楽しめるまでになったと言っていいだろう。

『Fシリーズ』の下位機「CN-F1DVD」のモニターに採用したパネルはTN型。F1XVDと見比べるとコントラスト比で劣っているのがわかる

そんな「Fシリーズ」の最新モデルが実現した「安全・安心強化」「位置精度向上」「基本機能/操作のしやすさ」とはどんな特徴があるのかをチェックしていきたい。

『Fシリーズ』の特徴であるモニターを上下左右にスイングできる機能は踏襲された

まず「安全・安心強化」。これは逆走検知警告や「ゾーン30」に対応した。特に逆走は悲惨な事故につながる問題としてその解決法が緊急課題として採り上げられることが多い。本機ではドライバーが逆走しそうになるとそれを検知し、画面や音声を通してその行為に対して警告する。対象となるのは主にICやSA/PA、料金所などで、道路情報に埋め込まれた方向性を元に警告を発する仕掛けだ。

逆走しそうになると画面と音声を使い警告を発する「逆走検知警告」は、FシリーズとRシリーズ共通の機能として搭載された

「ゾーン30」は、全国で整備が進む生活道路の交通安全対策に則ったもの。ゾーン30の区画を地図上に表示するほか、区画内に入ると画面上に30キロの制限速度を表示し、区画内でその速度を超えると音声で注意喚起も行う。

「ゾーン30」エリアに来るとナビ画面上に自動的にポップアップ。制限速度を超えると音声による注意喚起も行う。Fシリーズ/Rシリーズ共通

安全・安心機能でも見逃せないのが「信号情報活用運転支援システム(TSPS)」だ。これは、信号の動きと連携してスムーズな運転をサポートするもので、別売のETC2.0対応車載機「CY-ET2500VD」の組み合わせることで実現する。具体的には、対象区間で現在の速度で走行した場合、青信号のままで通過できることを案内し、赤信号に変わりそうな速度の場合は早めのアクセルオフを促す。また、赤信号停車時には青信号に変わるまでのカウントダウンを表示する。2017年10月現在、26都道府県の一部区間が対象となる(VICSセンター資料による)。

対象区間でTSPSの機能がレディとなっている状態

対象区間でTSPSが動作中、現速度で走行を続けると青信号のまま通過できることを示す


対象区間でTSPSが動作中、現速度で走行を続けて赤信号に切り替わると予想される場合に表示。早めのアクセルオフを促す

TSPS動作中、赤信号で停車していると青信号に切り替わるタイミングをカウントダウンする

カーナビの基本機能と言える「位置精度向上」も図った。これは、測位アルゴリズムの変更と新GPSチューナーの採用によって実現したもので、たとえば高速道路やビル街、地下駐車場出庫時の精度を大幅に向上できているという。測位アルゴリズムでは地図データ上の傾斜道路に検知可能なポイントを増やし、道路の高低差などの認識率を高めることに成功している。また、GPSチューナーは、準天頂衛星みちびきの測位時間を従来の8時間から24時間に拡大(2018年11月より開始予定)。位置精度向上に貢献したという。

操作性の改善ではステアリングスイッチの機能を拡充したのが大きい。従来のボリュームUP/DOWNやトラックサーチに加え、音声認識に新たに対応。手許の操作で簡単に操作できるのは安全上も好ましい。また、オーディオの選曲ではアルバムやアーティスト、ジャンルなどから選べるようになり、ナビ画面上では地図上の3Dビルを必要に応じてON/OFFできるようになった。3Dで地図を見る機会が多い人には重宝しそうだ。

個別の機能としては、「CN-F1XVD」はBD再生に対応したほか、オーディオ面では高音質再生を実現するハイレゾ再生に対応。視野角が広いIPSパネルを組み合わせ、画面には外光反射やぎらつきを抑える「ブリリアントブラックビジョン」を採用。従来通りモニターの角度を左右や前後に振れる機構も踏襲する。地図更新は3年間で1回に加え、差分更新に対応した。

下位の「CN-F1DVD」はモニターこそTN方式となりCN-F1XVDとの差は明らかだが、AGLRフィルムを採用したことで反射を抑え、触れた感じの心地良さを実現している。一方で地図更新は3年間で1回のみで差分更新はなし。ハイレゾ再生にも非対応となる。

また、これとは別に7インチ画面を備えた2DINサイズの普及型AV一体型ナビ『ストラーダ・Rシリーズ』をモデルチェンジし、10月より発売する。ラインナップは大きくBD再生が可能な「RX05」と、DVD再生にとどめた「RA05」「RE05」の3ラインを揃えた。いずれもオープン価格だが、市場想定価格はCN-RX05D/05WDが12万円前後、CN-RA05D/WDが9万円前後、CN-RE05D/05WDが8万円前後を予定する。

「Rシリーズ」の最上位モデルでワイド2DINサイズの「CN-RX05WD」(上)と2DINサイズの「CN-RX05D」(下)

最上位の「RX05」はBD再生を可能とした上で、「逆走検知警告」「ゾーン30」「信号情報活用運転支援システム(TSPS)」を搭載。ドライブレコーダーへの対応も果たすなど、これらは「F1XVD」で実現している内容と同じだ。さらに高低差の精度向上やみちびき複数機対応などを果たし、カーナビとしての能力も飛躍的に向上している。

ワイド2DINサイズの「CN-RX05WD」には右側に操作しやすい回転式ボリュームなどが備わる

ミドルクラスの「RA05」は、BDには非対応でDVD再生のみ対応となるのが大きな違い。それ以外は「RX05」と同じで、ナビ機能を重視するのであればこちらがオススメとなるだろう。さらにお得となるのが「RE05」で、こちらは無料地図更新サービスを削除しているものの、高速CD録音(最大8倍)や音の匠などオーディオ面でもかなり満足度の高い内容だ。

「Rシリーズ」のミドルレンジモデルでワイド2DINサイズの「CN-RA05WD」

すべての機種で、左右180ミリの2DINモデルと、左右200ミリのワイド2DINモデルを用意。ワイド2DINモデルには本体右側に回転式ボリュームが備わり、使い勝手の面でメリットが生まれる。

地図更新サービスを含まないベーシックモデル「CN-RE05D」

そのほか、新セキュリティに対応したETC車載機の新ラインナップも用意。ETC2.0対応機種は「CY-ET2500VD」「CY-ET2010D」「CY-ET2605GD」の3機種で、従来型ETC対応車載機としては「CY-ET926D」が用意された。このうちET2500VDとET2010Dはいずれもナビ連動型で、ET2500VDはTSPS対応ETCアンテナを付属。これをセットすることでETC2.0だけでなく従来からのVICS光/電波ビーコンの受信にも対応できる。

「Fシリーズ」「Rシリーズ」共通で組み合わせが可能なドライブレコーダー「CA-DR02SD」

新たにラインアップされたETC2.0車載機(左3つ)とETC車載機。「CY-ET2605GD」以外は搭乗者の安全を図るために筐体を丸めた内突対応を果たした

見逃せないのはET2605GDで、アンテナ部にGPSレシーバーを内蔵して位置情報をアップリンクする機能を搭載して、単独でのETC2.0利用を可能とした。また、音声ガイドには声優の日高のり子さんを起用。この音声ガイドはベーシックなETC車載機ET926Dにも採用されている。いずれもオープン価格で、CY-ET2500VDが4万3000円前後、CY-ET2010Dが2万1000円前後、CY-ET2605GDが2万3000円前後、CY-ET926Dが9500円前後が想定される。ET2605GDのみ9月発売予定、他はすべて10月発売を予定する。

全機種ともETCの新たなセキュリティ対策に対応。ETC車載では「●●●」の印で判別できる

(会田 肇)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.195
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX