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公開日 2019/03/05 13:03
ソニー、旗艦イヤホン「IER-Z1R」日本投入正式発表。20万円前後で3月23日発売
「コンサートホールの特等席で聴いているような音場を目指した」
ソニーは、昨年2018年に海外で先行発表していたフラグシップイヤホン「IER-Z1R」の日本市場投入を発表。3月23日に発売する。オープン価格だが20万円前後での実売が予想される。
2018年8月の「香港ハイエンドAVショウ」、およびそれに続く「IFA2018」で発表されたモデルの日本国内での発売日と価格が正式決定した格好。同社オーディオ製品の最高峰 “Signatureシリーズ” にラインナップされる、同社のフラグシップイヤホンとなる。
同製品の音質傾向について同社スタッフは「一般的に、スピーカーを基準としたときにイヤホンはヘッドホンよりも広がりや音場を感じにくいとされている。今回のIER-Z1Rでは、従来のイヤホンのイメージを変えるスペース感を実現しており、まるでコンサートホールの特等席で聴いているような感覚を味わえるような音を目指した」と説明している。音の強弱と周波数のレンジを拡大することで、音楽の奏でられている空間をより豊かに表現するのだという。
ドライバーは12mmダイナミックドライバー、独自開発のバランスド・アーマチュアドライバー、5mmダイナミックドライバーという3つのドライバーを組み合わせた新たな「HDハイブリッドドライバーシステム」を搭載。低域から中高音域を12mmダイナミックドライバー、高音域をBAドライバー、超高音域を5mmダイナミックドライバーが受け持つ。これらをマグネシウム製のインナーハウジングに装着し、位相を揃える工夫がなされている。
12mmダイナミックドライバーの振動板は、マグネシウム薄膜のドーム、アルミニウムコートLCPのエッジという2種類の素材を組み合わせた構造。ドライバー背面には空気圧を調節する「サウンド・スペースコントロール」が設けられている。
BAドライバーは、トゥイーターの振動板に実用金属中でも最も比剛性が高く、かつ高い内部損失を持つマグネシウム合金を採用。これによって色付けのないクリアな音質を目指した。そしてボイスコイルには伝送効率の高い銀コート導線を用いているほか、端子部には金メッキを施すことで導電性を向上させている。これらによって、入力信号に対して忠実に振動板を駆動して微小な音をしっかりと捉えて再生するという。
5mmダイナミックドライバーは独自開発の振動板と外磁型磁気回路を採用。振動板はアルミニウムコートLCPを新設計にて造形し、ドライバーユニットは5mm径にすることで12mmダイナミックドライバーと音導管同軸配置を実現した。
インナーハウジングには上述のようにマグネシウム合金を使用することで各ドライバーユニットの不要な振動を抑制。すべてのドライバーユニットをひとつのインナーハウジングに取り付け、それぞれのユニットから出た音が最適な位相で合わさるよう、音が伝わる経路の構造を緻密に調達しているという。
また、ドライバーユニットの後方に設けた拡張音響空間に極細の音響管を接続する独自の音質調整法「サウンドスペースコントロール」も採用。これによって振動板背面の通気をこれまで以上の精密さでコントロールすることで、「豊かで最適なバランスの中音域の再生と、低音域から高音域にかけての自然な音のつながりを可能にし、広がりのある音場を実現する」としている。
外部ハウジングは硬度/耐食性ともに非常に高いジルコニウムを採用。質量はあるが、耳に負荷がかかりにくくなるようデザインしたという。またフェイスプレートは高級腕時計などにも採用される「ペルラージュ加工」により仕上げられている。
ケーブルは4.4mmバランス端子ケーブルと3.5mmステレオミニ端子ケーブルの2種類を付属。ツイストペア構造を採用した銀コートOFCケーブルを採用しており、電流が流れることによって外部に発生する磁束を、往路と復路の導体を互いに撚り合わせることでキャンセルすることで伝送ロスを低減させている。これと同時に外部からケーブルを貫通する磁束によって発生する電流ノイズの影響も低減させている。
なおケーブルにはタッチノイズ軽減に配慮しシルク編組を採用。プラグ部には、通常の磁性体メッキよりも電流の流れを阻害しにくいという非磁性体の金メッキを施している。
加えて、コンデンサーには音質に優れるというフィルムコンデンサーを採用。振動や電気的な干渉を限界まで抑えることで、繊細で伸びのある高音を実現するという。また、ソニー専用の高音質はんだも採用することで、音声信号の伝送ロスを最小限に抑えるともしている。
再生周波数帯域は3Hz〜100kHz。音圧感度は103dB/mW。インピーダンスは40Ω。最大入力は100mW。
そのほか、ハウジング形状は3種のドライバーユニットの最適配置によって耳に当たる部分を逃すことで装着性の安定にも配慮。また、耳にかけるハンガー部も、従来の「アジャストフリー」から、いろいろな耳形状にあわせて追従する「プリフォームド」に変更し、より簡単にすばやく装着できるよう配慮している。
付属の専用ハードケースは、天面に金属パネルを使用して耐衝撃性を高めているほか、独自設計のシリコン製ケーブルホルダーも付属。ケースとホルダーは磁力で固定されるため内壁との接触頻度が減り、イヤホン本体が傷つくリスクを低減できるとしている。
イヤーピースは、2種類の硬度のシリコンゴムに独自開発のシリコンフォーム素材を組み合わせたトリプルコンフォートイヤーピースを付属。トリプルコンフォートイヤピース6サイズ(SS/S/MS/M/ML/L)と、ハイブリッドイヤーピース7サイズ(SS/S/MS/M/ML/L/LL)の合計13種類が付属する。
なお、本機は「MDR-CD900ST」に代表されるプロ向け音響製品を長年にわたり生産している日本の工場で組み立てられている。プロ用製品で培われた厳しい品質管理の下、熟練作業者により手作業で一つ一つ丁寧に組み立てられ、厳しい検査をパスしたのちに出荷されるのだという。
2018年8月の「香港ハイエンドAVショウ」、およびそれに続く「IFA2018」で発表されたモデルの日本国内での発売日と価格が正式決定した格好。同社オーディオ製品の最高峰 “Signatureシリーズ” にラインナップされる、同社のフラグシップイヤホンとなる。
同製品の音質傾向について同社スタッフは「一般的に、スピーカーを基準としたときにイヤホンはヘッドホンよりも広がりや音場を感じにくいとされている。今回のIER-Z1Rでは、従来のイヤホンのイメージを変えるスペース感を実現しており、まるでコンサートホールの特等席で聴いているような感覚を味わえるような音を目指した」と説明している。音の強弱と周波数のレンジを拡大することで、音楽の奏でられている空間をより豊かに表現するのだという。
ドライバーは12mmダイナミックドライバー、独自開発のバランスド・アーマチュアドライバー、5mmダイナミックドライバーという3つのドライバーを組み合わせた新たな「HDハイブリッドドライバーシステム」を搭載。低域から中高音域を12mmダイナミックドライバー、高音域をBAドライバー、超高音域を5mmダイナミックドライバーが受け持つ。これらをマグネシウム製のインナーハウジングに装着し、位相を揃える工夫がなされている。
12mmダイナミックドライバーの振動板は、マグネシウム薄膜のドーム、アルミニウムコートLCPのエッジという2種類の素材を組み合わせた構造。ドライバー背面には空気圧を調節する「サウンド・スペースコントロール」が設けられている。
BAドライバーは、トゥイーターの振動板に実用金属中でも最も比剛性が高く、かつ高い内部損失を持つマグネシウム合金を採用。これによって色付けのないクリアな音質を目指した。そしてボイスコイルには伝送効率の高い銀コート導線を用いているほか、端子部には金メッキを施すことで導電性を向上させている。これらによって、入力信号に対して忠実に振動板を駆動して微小な音をしっかりと捉えて再生するという。
5mmダイナミックドライバーは独自開発の振動板と外磁型磁気回路を採用。振動板はアルミニウムコートLCPを新設計にて造形し、ドライバーユニットは5mm径にすることで12mmダイナミックドライバーと音導管同軸配置を実現した。
インナーハウジングには上述のようにマグネシウム合金を使用することで各ドライバーユニットの不要な振動を抑制。すべてのドライバーユニットをひとつのインナーハウジングに取り付け、それぞれのユニットから出た音が最適な位相で合わさるよう、音が伝わる経路の構造を緻密に調達しているという。
また、ドライバーユニットの後方に設けた拡張音響空間に極細の音響管を接続する独自の音質調整法「サウンドスペースコントロール」も採用。これによって振動板背面の通気をこれまで以上の精密さでコントロールすることで、「豊かで最適なバランスの中音域の再生と、低音域から高音域にかけての自然な音のつながりを可能にし、広がりのある音場を実現する」としている。
外部ハウジングは硬度/耐食性ともに非常に高いジルコニウムを採用。質量はあるが、耳に負荷がかかりにくくなるようデザインしたという。またフェイスプレートは高級腕時計などにも採用される「ペルラージュ加工」により仕上げられている。
ケーブルは4.4mmバランス端子ケーブルと3.5mmステレオミニ端子ケーブルの2種類を付属。ツイストペア構造を採用した銀コートOFCケーブルを採用しており、電流が流れることによって外部に発生する磁束を、往路と復路の導体を互いに撚り合わせることでキャンセルすることで伝送ロスを低減させている。これと同時に外部からケーブルを貫通する磁束によって発生する電流ノイズの影響も低減させている。
なおケーブルにはタッチノイズ軽減に配慮しシルク編組を採用。プラグ部には、通常の磁性体メッキよりも電流の流れを阻害しにくいという非磁性体の金メッキを施している。
加えて、コンデンサーには音質に優れるというフィルムコンデンサーを採用。振動や電気的な干渉を限界まで抑えることで、繊細で伸びのある高音を実現するという。また、ソニー専用の高音質はんだも採用することで、音声信号の伝送ロスを最小限に抑えるともしている。
再生周波数帯域は3Hz〜100kHz。音圧感度は103dB/mW。インピーダンスは40Ω。最大入力は100mW。
そのほか、ハウジング形状は3種のドライバーユニットの最適配置によって耳に当たる部分を逃すことで装着性の安定にも配慮。また、耳にかけるハンガー部も、従来の「アジャストフリー」から、いろいろな耳形状にあわせて追従する「プリフォームド」に変更し、より簡単にすばやく装着できるよう配慮している。
付属の専用ハードケースは、天面に金属パネルを使用して耐衝撃性を高めているほか、独自設計のシリコン製ケーブルホルダーも付属。ケースとホルダーは磁力で固定されるため内壁との接触頻度が減り、イヤホン本体が傷つくリスクを低減できるとしている。
イヤーピースは、2種類の硬度のシリコンゴムに独自開発のシリコンフォーム素材を組み合わせたトリプルコンフォートイヤーピースを付属。トリプルコンフォートイヤピース6サイズ(SS/S/MS/M/ML/L)と、ハイブリッドイヤーピース7サイズ(SS/S/MS/M/ML/L/LL)の合計13種類が付属する。
なお、本機は「MDR-CD900ST」に代表されるプロ向け音響製品を長年にわたり生産している日本の工場で組み立てられている。プロ用製品で培われた厳しい品質管理の下、熟練作業者により手作業で一つ一つ丁寧に組み立てられ、厳しい検査をパスしたのちに出荷されるのだという。