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公開日 2019/11/14 10:34
<Inter BEE>パナソニック、「LUMIX S1H」など映像機器をアピール/EIZOから新リファレンスモニター
HDR対応機器が拡大
11月13日から15日の3日間、Inter BEE 2019(2019年国際放送機器展)が幕張メッセにて開催されている。本稿ではパナソニックをはじめ、EIZO、ATOMOS、NEC、池上通信機、ローランドといった、放送用カメラや制作ツール関連のブースをレポートする。
パナソニックは9月末に発売したばかりの一眼カメラ「LUMIX S1H」を出展。ミラーレスとして6K24p動画記録に世界初対応したモデルだ。放送用の大型カメラが並ぶなか、比較的小型の本機は目を引くようで、来場者がひっきりなしに手を伸ばしていた。
昨年のInterBEEで発表・参考出展された、世界初となる有機センサーを搭載した8Kマルチパーパスカメラ「AK-SHB810」、カメラと合わせて使用するイメージプロセッシングユニット「AK-SHU810」が今回も展示されていた。受注生産とのことだが、説明員によると、先月ようやく出荷を開始した段階だという。
また製品版にあたりアップデートした点について尋ねると、8Kのシビアなピントを補助する「4Kフォーカスアシスト」を追加搭載したという。8K/4K/HD画質を同時出力できる特徴を活かし、4K出力においてドットバイドットの等倍表示が行える。またエッジを際立たせるピーキング機能にも対応する。
EIZOはクリエイター向けから一般向けまで幅広いモニターをラインナップするが、今回のイベントでは映像制作向けモデルにフォーカス。現行の4KHDRリファレンスモニター「CG-3145-BS」の後継となる開発中のモデルを参考出展した。なお、発売・価格ともに未定。
同モデルの大きな特徴は、同社クリエイター向けブランド “ColorEdgeシリーズ” として12G-SDIに初対応したこと。そして新たにキャリブレーションセンサーを上部に備える。またHDRの再現性も向上したとのこと。操作面ではボリューム状のコントローラーを新設するなど、数多くのアップグレードを実施したという。
ほかにもEIZOブースでは、「ターミネーター3」の制作に同社製品が使われたこともアピール。31.1型の4K/HDRモデル「CG319X」など多くのモニターが並んでいた。また制作向けでは無いものの、限定発売の有機ELモデル「FORIS NOVA」も置かれ、密かな注目を集めていた。
ATOMOSは、将来的には8Kの記録に対応するという新モニターレコーダーシリーズ「NEON」を展示。2Kもしくは4KのHDRディスプレイを搭載し、55/31/24/17インチの4サイズで展開する。会場では55インチモデルは見当たらなかったものの、実際の画質を体感することができるようになっている。
さらに今年8月に出荷開始したHDR対応レコーダー「SHOGUN 7」の3,000nit/Dolby Vison対応バージョンをはじめ、多くのモデルがカメラにセットされており、実際の使用方法に近い状態で製品を試すことができた。
カメラ関連では、NECが4K出力の超高感度カメラ「NC-U4000」を参考出展していた。主にテレビでお天気カメラなどに使われるようなもので、独自のノイズ低減技術により高感度ノイズを抑えているという。放送業界標準カメラに初搭載となる「近接赤外撮影モード」に対応するほか、HLGといったHDR撮影にも対応する。
池上通信機では、開発中のロボットカメラ「R2 SYSTEM」のデモを実施。離れた場所から遠隔でカメラワークの変更が行える。操作はゲーム用として一般で売られているジョイスティックを流用しており、ブース内に設置した別室にて操作しているとのことだった。
またローランドでは、 “4K HDRを生かしたイベント収録システム” として、同社初の4K対応スイッチャー「V-600UHD」を利用したシステムを構築している。今回は4KだけでなくHDR対応の製品が多く見られたが、「4K放送が始まったことで、イベントなどでもHDRへの要望が増えている。有名なアーティストのツアーでは、すでにHDRでLEDディスプレイを表示させていたりする」と説明員は話していた。
パナソニックは9月末に発売したばかりの一眼カメラ「LUMIX S1H」を出展。ミラーレスとして6K24p動画記録に世界初対応したモデルだ。放送用の大型カメラが並ぶなか、比較的小型の本機は目を引くようで、来場者がひっきりなしに手を伸ばしていた。
昨年のInterBEEで発表・参考出展された、世界初となる有機センサーを搭載した8Kマルチパーパスカメラ「AK-SHB810」、カメラと合わせて使用するイメージプロセッシングユニット「AK-SHU810」が今回も展示されていた。受注生産とのことだが、説明員によると、先月ようやく出荷を開始した段階だという。
また製品版にあたりアップデートした点について尋ねると、8Kのシビアなピントを補助する「4Kフォーカスアシスト」を追加搭載したという。8K/4K/HD画質を同時出力できる特徴を活かし、4K出力においてドットバイドットの等倍表示が行える。またエッジを際立たせるピーキング機能にも対応する。
EIZOはクリエイター向けから一般向けまで幅広いモニターをラインナップするが、今回のイベントでは映像制作向けモデルにフォーカス。現行の4KHDRリファレンスモニター「CG-3145-BS」の後継となる開発中のモデルを参考出展した。なお、発売・価格ともに未定。
同モデルの大きな特徴は、同社クリエイター向けブランド “ColorEdgeシリーズ” として12G-SDIに初対応したこと。そして新たにキャリブレーションセンサーを上部に備える。またHDRの再現性も向上したとのこと。操作面ではボリューム状のコントローラーを新設するなど、数多くのアップグレードを実施したという。
ほかにもEIZOブースでは、「ターミネーター3」の制作に同社製品が使われたこともアピール。31.1型の4K/HDRモデル「CG319X」など多くのモニターが並んでいた。また制作向けでは無いものの、限定発売の有機ELモデル「FORIS NOVA」も置かれ、密かな注目を集めていた。
ATOMOSは、将来的には8Kの記録に対応するという新モニターレコーダーシリーズ「NEON」を展示。2Kもしくは4KのHDRディスプレイを搭載し、55/31/24/17インチの4サイズで展開する。会場では55インチモデルは見当たらなかったものの、実際の画質を体感することができるようになっている。
さらに今年8月に出荷開始したHDR対応レコーダー「SHOGUN 7」の3,000nit/Dolby Vison対応バージョンをはじめ、多くのモデルがカメラにセットされており、実際の使用方法に近い状態で製品を試すことができた。
カメラ関連では、NECが4K出力の超高感度カメラ「NC-U4000」を参考出展していた。主にテレビでお天気カメラなどに使われるようなもので、独自のノイズ低減技術により高感度ノイズを抑えているという。放送業界標準カメラに初搭載となる「近接赤外撮影モード」に対応するほか、HLGといったHDR撮影にも対応する。
池上通信機では、開発中のロボットカメラ「R2 SYSTEM」のデモを実施。離れた場所から遠隔でカメラワークの変更が行える。操作はゲーム用として一般で売られているジョイスティックを流用しており、ブース内に設置した別室にて操作しているとのことだった。
またローランドでは、 “4K HDRを生かしたイベント収録システム” として、同社初の4K対応スイッチャー「V-600UHD」を利用したシステムを構築している。今回は4KだけでなくHDR対応の製品が多く見られたが、「4K放送が始まったことで、イベントなどでもHDRへの要望が増えている。有名なアーティストのツアーでは、すでにHDRでLEDディスプレイを表示させていたりする」と説明員は話していた。