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公開日 2021/09/16 07:00
ハーマンインターナショナル、秋冬の新製品を一挙発表。JBL完全ワイヤレスやサウンドバーなど
「HARMAN EXPLORE TOKYO 2021」
ハーマンインターナショナルは、“One Harman”をコンセプトに、同社取り扱いブランドの垣根を超えてオートモーティブ/プロフェッショナル/コンシューマー部門の事業戦略プレゼンテーションおよび新製品情報を発表する「HARMAN EXPLORE TOKYO 2021」を開催した。
各部門の説明に先立ち、ハーマンインターナショナル株式会社代表取締役社長トム・メッツガー氏がステージに登壇。今年で75周年を迎えるJBLをはじめとするハーマンブランドの堅調ぶりを紹介し、「レコーディングから再生、耳元に届くまでの全ての音を網羅」と表現するように、多岐に渡るアプローチで世界中のサウンドパートナーとして在り続けているとアピールした。また、JBLブランド創立75周年記念モデル「SA750」の製造シリアル番号No.1を、岩手県の「ジャズ喫茶ベイシー」に自ら納品したという溢れ話も披露した。
■オートモーティブ部門
JBLオートモーティブ部門を担当する片山氏が製品商品のトップバッターとして登壇。搭乗者の移動時間そのものの価値を高めるカーオーディオの重要性を説く片山氏は、同社が行ったアンケートにおいて、回答者の約7割が運転中の音楽の必要性を実感するといった結果が寄せられたことが、製品開発の上でも助けになったと語った。
カーオーディオではリスナーがスピーカーから均等な位置に座ることができない、車載スペースの都合でユニットの配置に制限がある、車室空間が狭いので音の反響の少なさや、残響の短さ、ロードノイズ、エンジン音などの付帯音の多さといった不利なポイントが多々ある中、音楽ソースを忠実に鳴らせるようなシステムを開発しているとのこと。
なお、JBLによるカーオーディオが初めて世に出たのは今から25年前、トヨタの二代目「ARISTO」からで、トム・メッツガー氏もハーマン側からマネージャーとして参加していたという。トヨタとのパートナーシップは今なお続き、近年では会場に実車が展示されていた新型「ランドクルーザー」や、燃料電池自動車「MIRAI」、スポーツカー「GRヤリス」に採用されている。
また欧米で展開するトヨタ車の大半にJBLのスピーカーが搭載されてはいるものの、日本仕様車への搭載は現状8車種に留まると説明。日本仕様車にも搭載モデルを随時増やしていくものとして意気込みを語るなか、日本における展開施策の一つとして、オートモーティブの特設サイトを公開。サイトではJBLのスピーカーシステムを搭載する日本仕様車にフォーカスを当てて、技術的特徴と開発のこだわりなどが紹介されている。
続いてマークレビンソンのオートモーティブ部門の辻氏がトヨタの展開する高級車ブランドLEXUSに搭載されるスピーカーを紹介。「最高級のオーディオを持つ一部の熱狂的な愛好家しか体験することを許されなかった、最高の音楽体験や映画体験をLEXUS車の中で実現する」をミッションとして、約20年間妥協のないシステムを提供し続けているという。
2021年秋頃の発売を予定しているSUV「NX」の新型モデルにもマークレビンソンのスピーカーシステムを搭載。7基の「Unity」と呼ばれるコアキシャルユニット、フロントドア付近に配される8×9インチのウーファー、車両と連結することでエンクロージャー容積を確保した22.4cmICSサブウーファーを含む計17基のスピーカーユニットを1800WのDSP内蔵パワーアンプにて駆動する。
各ユニットは「PurePlay」という技術に基づき車室空間内に適切に配置。また、ホームオーディオ機器にも搭載される圧縮音源復元技術「Clari-Fi」を組み合わせて最新の音楽環境を提供するとのこと。なお新型NXでは96kHz/24bitのハイレゾ音源の再生にも対応すると続けてアピールした。
また、次世代コンセプトカー採用技術として、各席の乗員が好きな音楽、映像コンテンツをそれぞれ聴取できる「ISZ」、実在する音楽ホールの音響特性を車内で再現するという「VIRTUAL VENUES」、ロードノイズ・エンジンノイズを低減しながら、エンジンのレスポンスをよりスポーティにする「HALO SONIC」などを紹介。これらの実現に向けて今後もマークレビンソンとLEXUSのパートナーシップは続いていくと意気込みを示した。
■プロフェッショナル部門
プロフェッショナル部門では、まずJBLのライブイベント用スピーカーを紹介。ミュージシャンだけでなくジムやインストラクター、音楽とスピーチが混在するシチュエーションにも訴求できるプロダクトとしても注目を集めているという。
今回新たに発表された「EON ONE MK2」は、より多くの人に音を届ける「コラム型スピーカー」の装備と、切れのある重低音を実現するサブウーファーを一体化。また、自動的にフィードバックを検出しハウリングを抑制するAFS機能や、発話のタイミングで再生しているBGMのボリュームを下げるダッキング機能を搭載。1回の充電で12-14時間の再生が可能なバッテリーは交換にも対応する。発売時期は2021年冬頃とアナウンスされた。
続いて紹介されたJBLのポータブルトランスPAの最新モデル「PRX ONE」は、12インチサブウーファーと12基の2.5インチトゥイーターを搭載し、クラス最高の音圧とする130dBを実現。250人相当のリスナーに音を届けることができる出力だとアピールする。EON ONE MK2同様のAFS、ダッキングや、Bluetoothコントロールにも対応する。こちらの発売は2021年秋を予定している。
AKGからは現在のライフスタイルに応じたUSB接続のテレワーク用マイクロホン「AKG ARA」を新たに発表。ビデオ会議やストリーミング配信における送話音質を向上させ、明瞭度を大幅に改善するとしている。収録はカーディオイドモードとオムニモードを搭載しており、シチュエーションに応じて切り替えが可能。また、ヘッドホンアンプを内蔵しており、所有するヘッドホンとの組み合わせで完璧なWeb通話を実現するとアピールする。
そのほか、これまでのプロダクトで培ったスタジオグレードの技術により、小型ながらゼロレーテンシーを実現。楽器演奏と録音を同時に行なうことが可能となっている。2021年秋の発売を予定する。
■コンシューマー部門
コンシューマーオーディオ部門では「JBL」「Harman Kardon」「AKG」「マークレビンソン」に続くブランドとして「ARCAM」の展開を発表した。
英国ケンブリッジに1976年に誕生したオーディオブランドで、ハーマングループには2017年に加入。世界的に販売網を広げることで、数々のアワードを受賞。この度、満を持しての日本再上陸を果たす形となる。
日本での展開に際して、B5サイズのアンプ内蔵ストリーミングプレーヤー「Solo Uno」を始めとする4製品の展開を発表した。
Harman Kardonからは、人気シリーズの最新モデルとして「SoundSticks4」の発売が発表された。2000年にiMacの為に開発された「iSub」の流れを踏襲するインテリアスピーカーが20年ぶりにメジャーデザインを刷新。伝統のスケルトンデザインをよりモダンなデザインへ昇華させたとするほか、スピーカードライバーの大型化とハイパワー化により音質を大幅に向上させたとしている。2021年秋頃の発売を予定する。
ブランド創立75周年を迎えるJBLでは、アニバーサリーモデルとして発売された「L100 Classic75」は予約分で完売、「SA750」に関しては想定を上回る受注状況として好調なセールスを記録しているとのこと。続く記念アイテム第3弾としてJBLブランド初となるアナログレコード「ICONIC SOUND ! - The JBL 75th Anniversary Jazz Vocal Collection」を10月1日に発売する。
また、Classicシリーズの新作として、13cmウーファーを搭載したシリーズ最小のブックシェルフスピーカー「L52 Classic」や、パーティースピーカー「JBL PartyBox 110」が壇上にて発表された。
続けて参考出品アイテムとして防水対応Bluetoothスピーカーの第6世代モデル「FLIP6」、完全ワイヤレスイヤホンのカテゴリから「TOUR Pro+ TWS」が発表された。2021年冬頃の発売を予定するFLIP6は、これまでのシリーズ機で採用していたフルレンジ構成からトゥイーターを新たに搭載することで、シリーズ最高音質を実現したとのこと。TOUR Pro+ TWSは2021年秋発売アイテムとして発表。「CLUB Pro+ TWS」に代わるJBLの完全ワイヤレスの新フラグシップアイテムになるとしており、振動板の素材として新たにセルロースナノファイバーを搭載。豊かな中音域を実現するとアピールしている。
ほか、会場では参考出品のプロダクトとしてスティックタイプの完全ワイヤレスイヤホン「WAVE 200TWS」と、既に発売されている「LIVE PRO+ TWS」の新カラーバリエーション「CHROME」「ROSE GOLD」も展示された。
「WAVE 200TWS」は、スペックを「WAVE 100TWS」と同一としながら、本体の設計をカナル型からスティックタイプへの変更。フタのない充電ケースが特徴だったWAVE 100TWSに対してフタを追加したことで、恒常的な防塵/防水機能を付加したとする。
また、ワイヤレスヘッドホン製品ではハイブリッドノイズキャンセリングオーバーイヤーヘッドホン「TOUR ONE」、着脱可能なマイクを備えるヘッドセット「FREE WFH WIRELESS」、ヤマダ電機専売のオンイヤーノイズキャンセリングヘッドホン「LIVE460NC」などが参考出品アイテムとして展示されていた。このうち、「WAVE 200TWS」と「LIVE PRO+ TWS」の新カラー、および「FREE WFH WIRELESS」は直販限定のモデルとなる。
各部門の説明に先立ち、ハーマンインターナショナル株式会社代表取締役社長トム・メッツガー氏がステージに登壇。今年で75周年を迎えるJBLをはじめとするハーマンブランドの堅調ぶりを紹介し、「レコーディングから再生、耳元に届くまでの全ての音を網羅」と表現するように、多岐に渡るアプローチで世界中のサウンドパートナーとして在り続けているとアピールした。また、JBLブランド創立75周年記念モデル「SA750」の製造シリアル番号No.1を、岩手県の「ジャズ喫茶ベイシー」に自ら納品したという溢れ話も披露した。
■オートモーティブ部門
JBLオートモーティブ部門を担当する片山氏が製品商品のトップバッターとして登壇。搭乗者の移動時間そのものの価値を高めるカーオーディオの重要性を説く片山氏は、同社が行ったアンケートにおいて、回答者の約7割が運転中の音楽の必要性を実感するといった結果が寄せられたことが、製品開発の上でも助けになったと語った。
カーオーディオではリスナーがスピーカーから均等な位置に座ることができない、車載スペースの都合でユニットの配置に制限がある、車室空間が狭いので音の反響の少なさや、残響の短さ、ロードノイズ、エンジン音などの付帯音の多さといった不利なポイントが多々ある中、音楽ソースを忠実に鳴らせるようなシステムを開発しているとのこと。
なお、JBLによるカーオーディオが初めて世に出たのは今から25年前、トヨタの二代目「ARISTO」からで、トム・メッツガー氏もハーマン側からマネージャーとして参加していたという。トヨタとのパートナーシップは今なお続き、近年では会場に実車が展示されていた新型「ランドクルーザー」や、燃料電池自動車「MIRAI」、スポーツカー「GRヤリス」に採用されている。
また欧米で展開するトヨタ車の大半にJBLのスピーカーが搭載されてはいるものの、日本仕様車への搭載は現状8車種に留まると説明。日本仕様車にも搭載モデルを随時増やしていくものとして意気込みを語るなか、日本における展開施策の一つとして、オートモーティブの特設サイトを公開。サイトではJBLのスピーカーシステムを搭載する日本仕様車にフォーカスを当てて、技術的特徴と開発のこだわりなどが紹介されている。
続いてマークレビンソンのオートモーティブ部門の辻氏がトヨタの展開する高級車ブランドLEXUSに搭載されるスピーカーを紹介。「最高級のオーディオを持つ一部の熱狂的な愛好家しか体験することを許されなかった、最高の音楽体験や映画体験をLEXUS車の中で実現する」をミッションとして、約20年間妥協のないシステムを提供し続けているという。
2021年秋頃の発売を予定しているSUV「NX」の新型モデルにもマークレビンソンのスピーカーシステムを搭載。7基の「Unity」と呼ばれるコアキシャルユニット、フロントドア付近に配される8×9インチのウーファー、車両と連結することでエンクロージャー容積を確保した22.4cmICSサブウーファーを含む計17基のスピーカーユニットを1800WのDSP内蔵パワーアンプにて駆動する。
各ユニットは「PurePlay」という技術に基づき車室空間内に適切に配置。また、ホームオーディオ機器にも搭載される圧縮音源復元技術「Clari-Fi」を組み合わせて最新の音楽環境を提供するとのこと。なお新型NXでは96kHz/24bitのハイレゾ音源の再生にも対応すると続けてアピールした。
また、次世代コンセプトカー採用技術として、各席の乗員が好きな音楽、映像コンテンツをそれぞれ聴取できる「ISZ」、実在する音楽ホールの音響特性を車内で再現するという「VIRTUAL VENUES」、ロードノイズ・エンジンノイズを低減しながら、エンジンのレスポンスをよりスポーティにする「HALO SONIC」などを紹介。これらの実現に向けて今後もマークレビンソンとLEXUSのパートナーシップは続いていくと意気込みを示した。
■プロフェッショナル部門
プロフェッショナル部門では、まずJBLのライブイベント用スピーカーを紹介。ミュージシャンだけでなくジムやインストラクター、音楽とスピーチが混在するシチュエーションにも訴求できるプロダクトとしても注目を集めているという。
今回新たに発表された「EON ONE MK2」は、より多くの人に音を届ける「コラム型スピーカー」の装備と、切れのある重低音を実現するサブウーファーを一体化。また、自動的にフィードバックを検出しハウリングを抑制するAFS機能や、発話のタイミングで再生しているBGMのボリュームを下げるダッキング機能を搭載。1回の充電で12-14時間の再生が可能なバッテリーは交換にも対応する。発売時期は2021年冬頃とアナウンスされた。
続いて紹介されたJBLのポータブルトランスPAの最新モデル「PRX ONE」は、12インチサブウーファーと12基の2.5インチトゥイーターを搭載し、クラス最高の音圧とする130dBを実現。250人相当のリスナーに音を届けることができる出力だとアピールする。EON ONE MK2同様のAFS、ダッキングや、Bluetoothコントロールにも対応する。こちらの発売は2021年秋を予定している。
AKGからは現在のライフスタイルに応じたUSB接続のテレワーク用マイクロホン「AKG ARA」を新たに発表。ビデオ会議やストリーミング配信における送話音質を向上させ、明瞭度を大幅に改善するとしている。収録はカーディオイドモードとオムニモードを搭載しており、シチュエーションに応じて切り替えが可能。また、ヘッドホンアンプを内蔵しており、所有するヘッドホンとの組み合わせで完璧なWeb通話を実現するとアピールする。
そのほか、これまでのプロダクトで培ったスタジオグレードの技術により、小型ながらゼロレーテンシーを実現。楽器演奏と録音を同時に行なうことが可能となっている。2021年秋の発売を予定する。
■コンシューマー部門
コンシューマーオーディオ部門では「JBL」「Harman Kardon」「AKG」「マークレビンソン」に続くブランドとして「ARCAM」の展開を発表した。
英国ケンブリッジに1976年に誕生したオーディオブランドで、ハーマングループには2017年に加入。世界的に販売網を広げることで、数々のアワードを受賞。この度、満を持しての日本再上陸を果たす形となる。
日本での展開に際して、B5サイズのアンプ内蔵ストリーミングプレーヤー「Solo Uno」を始めとする4製品の展開を発表した。
Harman Kardonからは、人気シリーズの最新モデルとして「SoundSticks4」の発売が発表された。2000年にiMacの為に開発された「iSub」の流れを踏襲するインテリアスピーカーが20年ぶりにメジャーデザインを刷新。伝統のスケルトンデザインをよりモダンなデザインへ昇華させたとするほか、スピーカードライバーの大型化とハイパワー化により音質を大幅に向上させたとしている。2021年秋頃の発売を予定する。
ブランド創立75周年を迎えるJBLでは、アニバーサリーモデルとして発売された「L100 Classic75」は予約分で完売、「SA750」に関しては想定を上回る受注状況として好調なセールスを記録しているとのこと。続く記念アイテム第3弾としてJBLブランド初となるアナログレコード「ICONIC SOUND ! - The JBL 75th Anniversary Jazz Vocal Collection」を10月1日に発売する。
また、Classicシリーズの新作として、13cmウーファーを搭載したシリーズ最小のブックシェルフスピーカー「L52 Classic」や、パーティースピーカー「JBL PartyBox 110」が壇上にて発表された。
続けて参考出品アイテムとして防水対応Bluetoothスピーカーの第6世代モデル「FLIP6」、完全ワイヤレスイヤホンのカテゴリから「TOUR Pro+ TWS」が発表された。2021年冬頃の発売を予定するFLIP6は、これまでのシリーズ機で採用していたフルレンジ構成からトゥイーターを新たに搭載することで、シリーズ最高音質を実現したとのこと。TOUR Pro+ TWSは2021年秋発売アイテムとして発表。「CLUB Pro+ TWS」に代わるJBLの完全ワイヤレスの新フラグシップアイテムになるとしており、振動板の素材として新たにセルロースナノファイバーを搭載。豊かな中音域を実現するとアピールしている。
ほか、会場では参考出品のプロダクトとしてスティックタイプの完全ワイヤレスイヤホン「WAVE 200TWS」と、既に発売されている「LIVE PRO+ TWS」の新カラーバリエーション「CHROME」「ROSE GOLD」も展示された。
「WAVE 200TWS」は、スペックを「WAVE 100TWS」と同一としながら、本体の設計をカナル型からスティックタイプへの変更。フタのない充電ケースが特徴だったWAVE 100TWSに対してフタを追加したことで、恒常的な防塵/防水機能を付加したとする。
また、ワイヤレスヘッドホン製品ではハイブリッドノイズキャンセリングオーバーイヤーヘッドホン「TOUR ONE」、着脱可能なマイクを備えるヘッドセット「FREE WFH WIRELESS」、ヤマダ電機専売のオンイヤーノイズキャンセリングヘッドホン「LIVE460NC」などが参考出品アイテムとして展示されていた。このうち、「WAVE 200TWS」と「LIVE PRO+ TWS」の新カラー、および「FREE WFH WIRELESS」は直販限定のモデルとなる。