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公開日 2024/09/12 19:19
ネット動画も見られる新「ストラーダ」発表会レポート。新機能や強化された音質をチェック
コンデンサー等パーツもオーディオ的観点で厳選
パナソニックオートモーティブシステムズは、カーナビゲーションシステム “Strada(ストラーダ)” の新製品発表会を開催。車の環境を取り巻く市況の変化やユーザーの生活スタイルの変化などに対応し、YouTubeなどを含む「ネット動画」を楽しめる6モデルを新たに発表した。製品ラインナップと市場想定価格は以下の通り。
【Fシリーズ:フローティング大画面モデル】
「CN-F1X10C1D」:税込250,000円前後 11月下旬発売予定
「CN-F1D9C1D」:税込160,000円前後 11月下旬発売予定
【CASEシリーズ】
「CN-CA01WD」:税込120,000円前後 10月上旬発売予定
「CN-CA01D」:税込120,000円前後 10月上旬発売予定
「CN-CE01WD」:税込100,000円前後 10月上旬発売予定
「CN-CE01D」:税込100,000円前後 10月上旬発売予定
(※型番末尾『WD』は200mmワイドパネル、『D』は180mmパネルモデル)
コロナ禍の影響により、ここ数年はオンラインで発表会を行っていたが、今年は5年ぶりのリアル開催となる。最新モデルの実機のタッチ、またトヨタ・プリウスに装着された状態での音質も体験できたのでレポートする。
イタリア語で「道」を意味するブランド名を掲げたストラーダは、2023年に20周年を迎えた。この20年間、通信インフラの整備、車載機器をとりまく環境の変化、そしてユーザーのライフスタイルも大きく変容してきた。
ストラーダの現在の戦略についてビジネスユニット長の渡辺智雄氏は、「車載機器のデジタル化やEVの台頭によって、インフォテインメントシステムはより多様な機能やサービスを提供する方向に進化してきました」とし、ストラーダとしての新たな価値の提供を目指すと意気込む。
今回のシリーズでは、初めてWi-Fi接続でYouTubeやPrime Video、TVerなど7つの動画配信サービスを本体操作で楽しむことができる機能を追加。その背景には、ディスクメディア市場が縮小し、動画配信サービス市場がここ10年で大きく拡大したことを受け、ユーザーからの「ネット動画をカーナビで見たい」という要望が非常に高まってきていたことがあるという。
ナビ画面のサービス一覧に表示されるサービスを選択し、ログイン等を行うことで再生が可能になる。これまでもスマートフォンと接続して再生することはできたが、そうするとスマートフォンの通知もすべて画面上に表示されてしまうなどの課題があった。今回のモデルでは、ストラーダ本体で配信サービスからの動画を受け取る形となるため、前述のようなスマートフォン操作にともなう煩わしさからは解放されることになる。なお、今回の4モデルはいずれもディスクドライブは非搭載。
さらに、Apple CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続に対応する。「いつものスマホアプリを車でも使いたい」という要望に答えて実装されたもので、音楽再生アプリやメッセージアプリなどと連携可能。Wi-Fi 5.2GHz帯のワイヤレス接続と、USB Type-Cによる有線接続の双方に対応しており、使用環境に応じて選択することができる。
ナビの本質でもある地図機能の強化も目玉。最長3年間、無料で地図を最新版にアップデートする機能を搭載することに加え、ナビ画面上からワンタッチで最新地図に更新する機能も追加されている。
最新ストラーダのもうひとつのこだわりが「音質」。トップモデルである「CN-F1X10C1」では、新ストラーダ・サウンドエンジンを初搭載。デジタルアンプを搭載し、最大192kHzまでのハイレゾ音源の再生に対応する。ただし、192kHzへの対応はUSBもしくはSDカードからの再生で、ワイヤレス再生においては48kHzまでに制限される。
開発担当の村田氏によると、今回のストラーダのために音質に関わる回路はすべて新規で設計したという。今まではオーディオとその他の機能を一緒に設計していたが、今回は音質を優先した設計を実現、デジタルアンプを搭載することで歪み率などの諸特性の改善も狙ったと説明する。
音の解像度や広がりを実現するために、カスタムコンデンサーやチョークコイル、フィルムコンデンサー、電解コンデンサーなどもオーディオ的な観点から厳選したパーツが採用されているという。
さらに、ストラーダの生産開始に合わせて三重県の松坂に新工場を構築。信頼の国内生産を実現しているとアピールする。
発表会の最後に、トヨタのプリウスに搭載されたトップモデル「CN-F1X10C1D」の音質を確認した。ボリュームコントロールはアプリ上、もしくは本体上部の物理ボタンから設定できるようになっている。角田健一ビッグバンドの「シボネー」を聴くと、中高域の伸びやかさや見通しの良さはなかなかに印象的。今回は音楽だけだったが、YouTube等のネット動画を見る場合の音質にも期待ができそうだ。
【Fシリーズ:フローティング大画面モデル】
「CN-F1X10C1D」:税込250,000円前後 11月下旬発売予定
「CN-F1D9C1D」:税込160,000円前後 11月下旬発売予定
【CASEシリーズ】
「CN-CA01WD」:税込120,000円前後 10月上旬発売予定
「CN-CA01D」:税込120,000円前後 10月上旬発売予定
「CN-CE01WD」:税込100,000円前後 10月上旬発売予定
「CN-CE01D」:税込100,000円前後 10月上旬発売予定
(※型番末尾『WD』は200mmワイドパネル、『D』は180mmパネルモデル)
コロナ禍の影響により、ここ数年はオンラインで発表会を行っていたが、今年は5年ぶりのリアル開催となる。最新モデルの実機のタッチ、またトヨタ・プリウスに装着された状態での音質も体験できたのでレポートする。
イタリア語で「道」を意味するブランド名を掲げたストラーダは、2023年に20周年を迎えた。この20年間、通信インフラの整備、車載機器をとりまく環境の変化、そしてユーザーのライフスタイルも大きく変容してきた。
ストラーダの現在の戦略についてビジネスユニット長の渡辺智雄氏は、「車載機器のデジタル化やEVの台頭によって、インフォテインメントシステムはより多様な機能やサービスを提供する方向に進化してきました」とし、ストラーダとしての新たな価値の提供を目指すと意気込む。
今回のシリーズでは、初めてWi-Fi接続でYouTubeやPrime Video、TVerなど7つの動画配信サービスを本体操作で楽しむことができる機能を追加。その背景には、ディスクメディア市場が縮小し、動画配信サービス市場がここ10年で大きく拡大したことを受け、ユーザーからの「ネット動画をカーナビで見たい」という要望が非常に高まってきていたことがあるという。
ナビ画面のサービス一覧に表示されるサービスを選択し、ログイン等を行うことで再生が可能になる。これまでもスマートフォンと接続して再生することはできたが、そうするとスマートフォンの通知もすべて画面上に表示されてしまうなどの課題があった。今回のモデルでは、ストラーダ本体で配信サービスからの動画を受け取る形となるため、前述のようなスマートフォン操作にともなう煩わしさからは解放されることになる。なお、今回の4モデルはいずれもディスクドライブは非搭載。
さらに、Apple CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続に対応する。「いつものスマホアプリを車でも使いたい」という要望に答えて実装されたもので、音楽再生アプリやメッセージアプリなどと連携可能。Wi-Fi 5.2GHz帯のワイヤレス接続と、USB Type-Cによる有線接続の双方に対応しており、使用環境に応じて選択することができる。
ナビの本質でもある地図機能の強化も目玉。最長3年間、無料で地図を最新版にアップデートする機能を搭載することに加え、ナビ画面上からワンタッチで最新地図に更新する機能も追加されている。
最新ストラーダのもうひとつのこだわりが「音質」。トップモデルである「CN-F1X10C1」では、新ストラーダ・サウンドエンジンを初搭載。デジタルアンプを搭載し、最大192kHzまでのハイレゾ音源の再生に対応する。ただし、192kHzへの対応はUSBもしくはSDカードからの再生で、ワイヤレス再生においては48kHzまでに制限される。
開発担当の村田氏によると、今回のストラーダのために音質に関わる回路はすべて新規で設計したという。今まではオーディオとその他の機能を一緒に設計していたが、今回は音質を優先した設計を実現、デジタルアンプを搭載することで歪み率などの諸特性の改善も狙ったと説明する。
音の解像度や広がりを実現するために、カスタムコンデンサーやチョークコイル、フィルムコンデンサー、電解コンデンサーなどもオーディオ的な観点から厳選したパーツが採用されているという。
さらに、ストラーダの生産開始に合わせて三重県の松坂に新工場を構築。信頼の国内生産を実現しているとアピールする。
発表会の最後に、トヨタのプリウスに搭載されたトップモデル「CN-F1X10C1D」の音質を確認した。ボリュームコントロールはアプリ上、もしくは本体上部の物理ボタンから設定できるようになっている。角田健一ビッグバンドの「シボネー」を聴くと、中高域の伸びやかさや見通しの良さはなかなかに印象的。今回は音楽だけだったが、YouTube等のネット動画を見る場合の音質にも期待ができそうだ。