• ブランド
    特設サイト
ガジェット 公開日 2022/09/23 18:17

中国Pico、新VRヘッドセット「PICO 4」発表。Meta Quest 2に対抗

Steam VRと連携すればコスパ高そう
Gadget Gate
多根清史
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
TikTokの親会社ByteDanceが昨年買収した中国Pico Technology社が、オールインワン型VRヘッドセット「PICO 4」を発表した。日本では9月29日午後から予約受付、10月7日より販売を開始する予定だという。ストレージ容量は2種類あり、128GBモデルが429ユーロ(約6万円)、256GBモデルが499ユーロ(約71,000円)だ。

すでに同社はオールインワン型VRヘッドセット「Pico Neo3 Link」を販売中であり、本製品はその強化型モデル的な位置づけだ。ここでいうオールインワン型とは、スタンドアローン(単体)での運用も、PCと接続した使用も、どちらも可能なことを意味している。

PICO 4はPico Neo3 Linkよりも小型軽量で、バックストラップなしの重量は295g、ストラップを含む重量は586g。このストラップには最大3時間のゲームプレイが可能なバッテリーが内蔵され、前後の重量バランスを取っている。ちなみに、本体にバッテリーを内蔵するMeta Quest 2の重さは504gであり、PICO 4を単体で(バッテリー込みで)使う場合は、さほど軽量とはいえない。

プロセッサーはPico Neo3 Linkと同じSnapdragon XR2だが、メモリは8GBに増やされ、ディスプレイも片目2,160×2,160ドット(Pico Neo3は1,832×1,920)と高解像度化されている。特にゲーミングPCに接続したハイエンドなVR体験では、真価を発揮することになりそうだ。Pocket-lintによると、画面のリフレッシュレートは90Hzで、視野角は105度とのことだ。

外部ビーコンが不要なインサイドアウト方式(トラッキングカメラが本体に内蔵)を採用し、フルカラーのパススルー(ヘッドセット越しに外の環境が見える)機能を提供する予定とのこと。専用のモーションコントローラ(振動機能付き)も付属している。

PICO 4には専用アプリストアPICO Storeを通じて、ゲーム、フィットネス、ビデオ、ソーシャルなどのアプリやコンテンツが供給される。またPCと接続した場合は、SteamVRタイトルも利用できる見通しだ。限定的ではあるがTikTokとの連携機能も備えており、ショート動画をヘッドセットで視聴できるという。

それに加えて、2023年には「Pico Worlds」というメタバース的な体験も提供する予定とのこと。Metaの『Horizon Worlds』とは違い、Picoのアバターには足があるようだ。

これらの価格やスペックを考えると、PicoはMeta Quest 2に対抗しようとしていると推測される。ただし、たとえばVRのキラーアプリともいえる『Beat Saber』がPico Storeにはないなど、コンテンツの面でMeta製品と渡り合えるかどうかは未知数といったところだろう。

本製品は日本のほか、韓国やイギリス、フランス、ドイツなど欧州13カ国で発売される予定とのこと。年内にシンガポールとマレーシアで、その後に中国でも発売を目指すという。米国での販売について公式の言及はないが、FCC(米連邦通信委員会)に届け出されており、十分に可能性はあると思われる。

Source: Pico
via: Engadget

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 ヤマダデンキ、「ブラックフライデー」セールを11/16より開始。ベスト電器、マツヤデンキでも開催
2 iPhone買い換え、手持ちモデルを手放す際に必ずやっておくべきこととは?
3 ケーブル接続の「バランス/アンバランス」ってつまり何?
4 「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ」11月23日・24日開催。出展メーカーや連続試聴イベントの内容はコチラ!
5 <Inter BEE>ゼンハイザー、国内未発売製品を初お披露目/NHK、“自由に変形する”ディスプレイ/コルグ「Live Extreme」試聴デモ
6 THIEAUDIO「Origin」は低音好き垂涎!骨伝導搭載・クアッドハイブリッド構成のイヤホンを聴く
7 B&Wの人気シリーズ、トゥイーター・オン・トップ式ブックシェルフ3機種の魅力を探る
8 ビクター“nearphones”「HA-NP1T」速攻レビュー! イヤーカフ型ながら聴きイヤホンを女性ライターが使ってみた
9 MUSE HiFi、真空管搭載ポータブルDAC/AMP「M5 ULTRA」。ESS社と独自回路を共同開発
10 スピーカーの“原音再生”をデジタルフィルターで解決!テレビや車に搭載広がるEilex PRISMの秘密に迫る
11/15 10:43 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX