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アップルのワイヤレスイヤホンAirPodsは、単体では音楽アプリ等の操作がしづらく、ペアリングしたiPhone本体、あるいはApple Watchからの制御が定着している。同社のエコシステム内では補完し合ってはいるものの、独立した製品としては痒いところに手が届かない感がある(イヤホン一般に共通ではあるが)。
そうした箇所を補うように、アップルがAirPodsの充電ケースにタッチスクリーンを搭載し、音楽再生や関連アプリを操作しやすくする特許を出願したことが明らかとなった。
アップルの「ヘッドフォンケースのデバイス、方法、およびグラフィカルユーザーインターフェースの相互作用」なる特許は、2021年9月に出願され、USPTO(米特許商標庁)が先週公開したものだ。その文書には様々なフォームファクタが描き出され、ケース前面にタッチスクリーンを備えた画像も添付されている。
本特許で提唱されているのは、本来はイヤホンを充電する受動的なケースに「ワイヤレスヘッドフォン関連操作のユーザー制御を可能にする、インタラクティブなユーザーインターフェース」を追加することで実用性を高め、イヤホンの操作性を改善することだ。
再生のコントロールや音源の変更、オーディオ出力モードの切り替えなど、ケースから制御できるようにしたいニーズがある。そのためには、ハプティクス(触覚フィードバック)やディスプレイを通じてユーザーに情報を伝えることが必要となる……というロジックである。
その一例が、触覚フィードバックを伴うGUI(グラフィカルな操作画面)を備えた静電容量式タッチスクリーン付きケースにより、Apple Musicを制御できるというもの。オーディオ再生の制御やボリュームの調整、ある曲をお気に入りにするなど、特にケースを見なくとも行える形態である。
また別の例では、ケースはタップやスワイプなどのジェスチャー操作を受付け、画面上のコンテンツを操作したり、Siriを呼び出したりできるようになっている。さらにはケースを握りしめることで、AirPodsのリスニングモード(おそらくノイズキャンセリングや外部音取り込みモード)も変更可能だと述べられている。
この強化版ケースには、独立したプロセッサやメモリを持たせることで、スマートフォンやPC(Mac)など、紐づけた機器から特定のコマンドを実行できる可能性も示唆されている。たとえば電話やメール、メッセージ、カメラ、カレンダー、天気、地図などiPhoneアプリを、ケースのタッチ画面から操作できるという具合だ。
アップルのようなハイテク大手は毎週のように多くの特許を出願あるいは取得しており、そのうち製品化にこぎ着けるものは一部だけだ。この特許も社内での研究のみに終わる可能性もあるが、それでも同社がAirPodsケースを音源操作の補助インターフェースとして活用する方法を探っているのは興味深い。
2016年に初代AirPodsを発売して以来、アップルは充電ケースの機能強化にも取り組んできた。特にAirPods Pro(第2世代)はMagSafe充電にも対応、「探す」アプリによる精密追跡を可能とするUWB(超広帯域無線)チップ「U1」を搭載、ストラップループも追加されたほか、内蔵スピーカーにより見つけることや充電開始の確認がしやすくなった。
とはいえ、タッチスクリーンやプロセッサの追加には、少なからずコストが伴うはず。AirPods(第2世代)がワイヤレス充電ケースを別売りとしているように、将来のタッチ画面付きケースは標準では同梱されないのかもしれない。
Source: USPTO
via: MacRumors
そうした箇所を補うように、アップルがAirPodsの充電ケースにタッチスクリーンを搭載し、音楽再生や関連アプリを操作しやすくする特許を出願したことが明らかとなった。
アップルの「ヘッドフォンケースのデバイス、方法、およびグラフィカルユーザーインターフェースの相互作用」なる特許は、2021年9月に出願され、USPTO(米特許商標庁)が先週公開したものだ。その文書には様々なフォームファクタが描き出され、ケース前面にタッチスクリーンを備えた画像も添付されている。
本特許で提唱されているのは、本来はイヤホンを充電する受動的なケースに「ワイヤレスヘッドフォン関連操作のユーザー制御を可能にする、インタラクティブなユーザーインターフェース」を追加することで実用性を高め、イヤホンの操作性を改善することだ。
再生のコントロールや音源の変更、オーディオ出力モードの切り替えなど、ケースから制御できるようにしたいニーズがある。そのためには、ハプティクス(触覚フィードバック)やディスプレイを通じてユーザーに情報を伝えることが必要となる……というロジックである。
その一例が、触覚フィードバックを伴うGUI(グラフィカルな操作画面)を備えた静電容量式タッチスクリーン付きケースにより、Apple Musicを制御できるというもの。オーディオ再生の制御やボリュームの調整、ある曲をお気に入りにするなど、特にケースを見なくとも行える形態である。
また別の例では、ケースはタップやスワイプなどのジェスチャー操作を受付け、画面上のコンテンツを操作したり、Siriを呼び出したりできるようになっている。さらにはケースを握りしめることで、AirPodsのリスニングモード(おそらくノイズキャンセリングや外部音取り込みモード)も変更可能だと述べられている。
この強化版ケースには、独立したプロセッサやメモリを持たせることで、スマートフォンやPC(Mac)など、紐づけた機器から特定のコマンドを実行できる可能性も示唆されている。たとえば電話やメール、メッセージ、カメラ、カレンダー、天気、地図などiPhoneアプリを、ケースのタッチ画面から操作できるという具合だ。
アップルのようなハイテク大手は毎週のように多くの特許を出願あるいは取得しており、そのうち製品化にこぎ着けるものは一部だけだ。この特許も社内での研究のみに終わる可能性もあるが、それでも同社がAirPodsケースを音源操作の補助インターフェースとして活用する方法を探っているのは興味深い。
2016年に初代AirPodsを発売して以来、アップルは充電ケースの機能強化にも取り組んできた。特にAirPods Pro(第2世代)はMagSafe充電にも対応、「探す」アプリによる精密追跡を可能とするUWB(超広帯域無線)チップ「U1」を搭載、ストラップループも追加されたほか、内蔵スピーカーにより見つけることや充電開始の確認がしやすくなった。
とはいえ、タッチスクリーンやプロセッサの追加には、少なからずコストが伴うはず。AirPods(第2世代)がワイヤレス充電ケースを別売りとしているように、将来のタッチ画面付きケースは標準では同梱されないのかもしれない。
Source: USPTO
via: MacRumors