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公開日 2016/11/16 19:38

DJI、最大5.2Kの動画撮影が可能なドローン「Inspire 2」 - 最高時速108km

コンシューマー向けの旗艦機「Phantom 4 Pro」も
編集部:川田菜月
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DJI JAPAN(株)は、ドローンの新製品「Phantom 4 Pro」と「Inspire 2」を発表した。本日11月16日より予約受付を開始しており、Phantom 4 Proは11月下旬、Inspire 2は2016年12月〜2017年1月頃の発売を予定している。

・「Inspire 2」 価格:361,000円(税込)
・「Inspire 2 Combo」 価格:741,000円(税込)
・「Phantom 4 Pro」 価格:189,000円(税込)
・「Phantom 4 Pro+(ディスプレイ付き送信機)」 価格:219,000円(税込)
 ※Inspire 2 Comboは、2016年中の購入で期間限定価格:719,000円(税込)となる

マグネシウム・アルミニウム合金を採用の「Inspire 2」。5.2K映像を空撮可能

Inspire 2

Inspire 2は、Adobe Cinema DNG RAW、Apple ProRes等に対応し最大5.2Kまで撮影することができる空撮用ドローン。Inspire 2 Comboには、本体の他にZenmuse X5S、CinemaDNG と Apple ProResのライセンスキーを同梱する。

新画像処理システム「CineCore 2.0」を搭載。Cinema DNG RAW向けの5.2K映像を4.2Gbpsで撮影し、新設計の高速CINESSDストレージに記録することができる。Cinema DNG、Apple ProRes 422 HQ(5.2K、4K)、ProRes 4444XQ(4K)、H.264、H.265など様々な映像圧縮フォーマットにも対応。なお、H.264とH.265で4K映像を録画する際のビットレートは最大100Mbps。

ドローン本体にマグネシウム・アルミニウム合金を採用し、高い剛性と軽量を実現したとしている。最高時速は108km、停止した状態から4秒で時速80kmまで加速できる。また、別売の高度飛行用プロペラを使用すると海抜5,000mまで上昇可能となる。

新たに自己発熱型のデュアル・バッテリー・システムを採用。温度が-20℃以下での飛行も可能とし、Zenmuse X4Sカメラ搭載時の最大飛行時間27分を実現した。飛行中に1つのバッテリーが機能しない場合には、もう1つのバッテリーで電力供給を行う。

機体前方と下部にステレオ・ビジョン・センサーを搭載。最大30m先までの障害物を検知でき、制御可能な姿勢角は25度、最大時速54kmで障害物の回避が可能。さらに飛行ルートのマップを飛行中に作成でき、動画伝送システムの信号が失われた場合も元の飛行ルートに沿って帰還する。

上部に装備した赤外線センサーは上空5mまでの障害物を検知でき、狭いエリアでの安全性を確保したとしている。

「パイロット1人でも複雑でドラマチックな画像を撮影できる」という追跡モード“スポットライトプロ”を搭載。飛行中に機体がどの方向を向いていても被写体をロックし、ジンバルが回転制限に達しても機体に影響することなく、同じ方向にカメラ回転ができる。

その他、画面上でタップした位置に飛行させられるタップフライや、追跡の精度向上を図ったアクティブトラックなど、様々なインテリジェント・フライトモードを搭載する。

慣性測定装置(IMU)、気圧計、ESC通信、衛星ナビゲーションモジュールを冗長化し、信頼性向上も図っているとのこと。

空撮に特化した交換可能なカメラ「Zenmuse X4S」「Zenmuse X5S」の2機種も新たに発表。本機はいずれのカメラに対応し、今後その他のカメラへの対応も予定しているとのこと。

Zenmuse X4Sは、2,000万画素の1インチセンサーを搭載。ダイナミックレンジは11.6ストップ、レンズ焦点距離は24mm。F値はf2.8〜11に対応し、メカニカルシャッターで画像の歪みを回避する。Zenmuse X5Sは、2,080万画素の大型マイクロフォーサーズセンサーを搭載したモデルで、ダイナミックレンジは12.8ストップ。広角からズームまで8種類のレンズに対応する。また、DNG RAW(20.8MP)で毎秒20枚のバースト撮影も可能だ。

コンシューマー向けドローンの新旗艦モデル「Phantom 4 Pro」

Phantom 4 Pro

Phantom 4 Proは、同社の一般向けドローンのフラッグシップ“Phantom”シリーズの新モデル。フライト時間は最大30分に拡大している。

従来モデル「Phantom 4(関連ニュース)」からカメラを一新。1インチ2,000万画素のCMOSセンサーを搭載、映像処理機能の向上を図り、100mbpsでH.264の4K/60fps動画撮影、静止画は14fpsで連続撮影が可能。

メカニカルシャッターを装備しており、高速で動く被写体の撮影時に画像の歪みを回避することができるという。独自設計されたレンズは7群8枚構成、絞りはF2.8〜11で調整可能、焦点距離は24mmとなる。

フライトオートノミーを採用した独自の障害物回避システムも拡張し、飛行の信頼性向上を図っている。従来の前方に配置したセンサーに加えて、ステレオ・ビジョン・センサーを後方に、赤外線センサーを左右に追加。最適化されたアルゴリズムと組み合わせて、30m先までの障害物を確認できるとのこと。また、センサーシステムによって合計5方向の障害物検知/4方向の障害物回避が可能だという。

センサーによる障害物検知と回避機能をすべて有効にした状態で50km/hで飛行が可能。スポーツモードでの最大時速は72kmとなる。また着陸保護機能を備え、不安定な地面や水面の検知も可能となる。

送信機

送信機は電源を入れると自動で2.4GHzまたは5.8GHzを選択。1000cd/m2の高輝度を実現した、5.5インチディスプレイを装備。機体前方に取り付けられたメインカメラによるHD画質の映像や飛行情報も表示される。内蔵型GPS、コンパス、microSDカードおよびスロット、HDMIポートを備える。

また、GPS信号を失うと1分以内に自動で最後に接続された位置に戻りホバリングする安全機能を追加。Return-to-Home機能も強化され、最大300m先から飛行ルートの認識、障害物回避ができる。

Narrow Sensingモードでは障害物回避機能の感度を強化し、狭くて複雑なルート飛行も可能にしたとのこと。タップフライ機能では後方にも飛行が可能となり、ディスプレイ上でタップしたどの方向でも自由に飛行させられる「フリーモード」を装備する。

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