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公開日 2020/02/17 10:31
シャープ初の“5G対応”スマホ「AQUOS R5G」。8Kカメラを初搭載
春の商用サービス開始に合わせて発売予定
シャープは、第5世代移動通信システム(5G)対応のスマートフォン「AQUOS R5G」を今春、モバイルルーター「5Gモバイルルーター」を今春以降に発売すると発表した。
AQUOS R5Gは、春の5G商用サービス開始に合わせて発売予定のフラグシップモデル。AQUOSスマートフォン初の8Kスーパーワイドカメラを搭載し、多くの人が集まる場所などで広範囲を撮影しても、一人ひとりの顔まで鮮明に記録できるとする。
カメラは標準/広角/望遠/3D(ToF)センサーの4種類で、標準カメラは有効約1,220万画素・F1.7レンズ、広角カメラは有効約4,800万画素・F2.9レンズ、望遠カメラは約1,220万画素・F2.7レンズを搭載する。またインカメラは有効約1,640万画素。
なお広角カメラは4ピクセルを1つとして扱うことで、1,200万画素相当の高感度センサーとして使用できる「Quad bayer」にも対応する。また、広角から望遠までの全ズーム帯域で約1,200万画素の撮影が行える「トリプル12M シームレスズーム」を搭載。広角では電子式、標準と望遠では光学式の手ブレ補正も備える。
3DセンサーによってGoogleのARCoreに対応(発売後アップデートにて)するほか、広角カメラと組み合わせることで背景をぼかした動画撮影「ポートレートビデオモード」を実装。静止画では広角カメラと望遠カメラの組み合わせによって「ポートレートフォト」撮影が可能。説明を行った同社 通信事業本部 パーソナル通信事業部長 小林 繁氏は、「4つのカメラを巧みに組み合わせることで、多くのシーンで最適な画質で撮影できる」と説明する。
大きな特徴としているのが、AQUOSスマートフォン初となる8K動画撮影への対応だ。撮影した動画は同社8Kテレビで再生できることはもちろん、5Gネットワークによって、Googleドライブなどのクラウド上にアップロードできる。また8Kフォーカス再生モードを搭載し、全体を映した通常再生とAIによって切り取り・追尾するフォーカス再生が行える。
5GはSub6帯のみの対応でミリ波には対応しないが、最大約4Gbpsの受信に対応する。1分のワイド8K動画であれば6秒、4,800万画素の写真であれば0.2秒で通信できる速度であり、これによって「ビジュアルコミュニケーションを変える」としている。また、Wi-Fiの新規格である「Wi-Fi6」にも対応する。
ディスプレイには約6.5インチで3,168×1,440ドットの「Pro IGZO」液晶ディスプレイを搭載。10億色をカバーし、肌の質感や青空のグラデーションなども忠実に再現するとのこと。また最大輝度1,000カンデラにより、強い日差しの下でも快適に使用できるとしている。
ディスプレイに関して小林氏は「5G時代にふさわしい進化」と述べ、Pro IGZOとリッチカラーテクノロジーモバイルとの組み合わせで「インテリジェント画質」を追求した説明。屋内外や照明の色温度によって画面を調整する「スマートカラーマッチング」、動画コンテンツに応じてバックライトを制御し、画質と省電力を両立する「HDRエンハンサー」も備える。
また、同社従来機種にも搭載されていた、120Hzのなめらか倍速駆動は、画面の動きに合わせて更新頻度を調整するアイドリングストップ機能に新対応。高速駆動ではバッテリー消費が多くなるが、最大で秒間1回まで更新回数を落とすことにより、省エネも両立している。
性能面では、「AQUOS史上最強性能」をアピールし、SoCに「Qualcomm Snapdragon 865 5G mobile platform」を採用することで、従来からCPU/GPUパフォーマンスを約25%向上。12GBのRAMと256GBのROMを搭載する。メモリはLPDDR5でアクセス速度を30%高め、ストレージはUSF3.0+WriteBoosterにより4倍の書き込み速度を実現している。
ゲームに最適化したチューニングとして「Qualcomm Elite Gaming」を搭載。放熱性能に関しても向上しており、放熱ブロック・シールドに純度95%の純銅を配置する。最高性能の持続時間は25倍、SoCの温度は20%低下したほか、2つの充電ICを用いる「パラレル充電」により、充電中の発熱が約40%低減している。
そのほか、バッテリー容量は3,730mAhで、おサイフケータイ/NFCにも対応する。IPX5、IPX8/IPX6Xの防水防塵性能も装備。外形寸法は約75W×162H×8.9Dmmで、質量は約189g。カラーはアースブルー、オーロラホワイト、ブラックレイの3色をラインナップする。
同時発表された5Gモバイルルーターは、Sub6およびミリ波の両方に対応。受信時最大約4Gbps、送信時最大約0.8Gbpsの高速通信が行える。方向の異なる3つのアンテナを搭載し、指向性の強いミリ波の受信感度を高めたという。
「圧倒的な高速通信をみんなでシェア」するモデルであり、「オフィスのような高速通信を自由に持ち運べる」と同社 通信事業本部 パーソナル通信事業部 商品企画部 主任 城田真吾氏は説明する。5Gだけでなく、最大約1.6GbpsでのLTE受信も可能だ。
ルーターが接続したネットワークは、2.5GBASE-T対応の有線LAN、最大1.2Gbps対応の無線LAN「Wi-Fi6」、USB接続といった3つの方法で同時に共有可能。Wi-Fiでは16台同時接続、有線LANではギガビット対応のハブによる共有などが行えるため、「オフィスに居るような快適な高速通信を実現できる」とする。
バッテリー容量は約4,000mAhで、外形寸法は約157W×84H×16.1Dmm、質量は約280g。ビジネスでの運用も想定し、WPA3/プライバシーセパレーター/ステルスSSIDといったセキュリティ機能、IT管理者が複数端末を一括管理できる機能を備える。また分散レイアウト設計や内部金属キャビなどにより、放熱設計にも配慮したとしている。
■2021年度中に全モデルを5G対応に
発表会では小林氏や城田氏による製品の説明に先立ち、同社 執行役員 通信事業本部長の中野吉朗氏によって、これまでの推移や今後の目標といった取り組みにについても語られた。
中野氏は、「2019年はスマートフォンを通じた動画やゲームといった新しいコミュニケーションで、感動体験を追求した」と説明。この取り組みがユーザーにも評価された結果、Androidスマホ販売台数で3年連続1位を達成したという。
今年2020年の春には5Gの商用サービスがスタート予定だ。「5Gによって大容量・低遅延・多接続が実現する。これによって新しい時代に移り、生活も大きく変わろうとしている」と中野氏。「シャープは必須特許の数で世界のトップ10に入っており、日本ではトップの位置にいる」と、5Gでリードしていく姿勢についても語った。
そして「2021年度中にAQUOSスマートフォンをすべて5G対応にする」という目標も明かされた。今回は同社初となる5G対応スマートフォンとしてフラグシップモデルが発表されたが、今後はエントリー・ミドルなどでも投入したいとのことだ。
AQUOS R5Gは、春の5G商用サービス開始に合わせて発売予定のフラグシップモデル。AQUOSスマートフォン初の8Kスーパーワイドカメラを搭載し、多くの人が集まる場所などで広範囲を撮影しても、一人ひとりの顔まで鮮明に記録できるとする。
カメラは標準/広角/望遠/3D(ToF)センサーの4種類で、標準カメラは有効約1,220万画素・F1.7レンズ、広角カメラは有効約4,800万画素・F2.9レンズ、望遠カメラは約1,220万画素・F2.7レンズを搭載する。またインカメラは有効約1,640万画素。
なお広角カメラは4ピクセルを1つとして扱うことで、1,200万画素相当の高感度センサーとして使用できる「Quad bayer」にも対応する。また、広角から望遠までの全ズーム帯域で約1,200万画素の撮影が行える「トリプル12M シームレスズーム」を搭載。広角では電子式、標準と望遠では光学式の手ブレ補正も備える。
3DセンサーによってGoogleのARCoreに対応(発売後アップデートにて)するほか、広角カメラと組み合わせることで背景をぼかした動画撮影「ポートレートビデオモード」を実装。静止画では広角カメラと望遠カメラの組み合わせによって「ポートレートフォト」撮影が可能。説明を行った同社 通信事業本部 パーソナル通信事業部長 小林 繁氏は、「4つのカメラを巧みに組み合わせることで、多くのシーンで最適な画質で撮影できる」と説明する。
大きな特徴としているのが、AQUOSスマートフォン初となる8K動画撮影への対応だ。撮影した動画は同社8Kテレビで再生できることはもちろん、5Gネットワークによって、Googleドライブなどのクラウド上にアップロードできる。また8Kフォーカス再生モードを搭載し、全体を映した通常再生とAIによって切り取り・追尾するフォーカス再生が行える。
5GはSub6帯のみの対応でミリ波には対応しないが、最大約4Gbpsの受信に対応する。1分のワイド8K動画であれば6秒、4,800万画素の写真であれば0.2秒で通信できる速度であり、これによって「ビジュアルコミュニケーションを変える」としている。また、Wi-Fiの新規格である「Wi-Fi6」にも対応する。
ディスプレイには約6.5インチで3,168×1,440ドットの「Pro IGZO」液晶ディスプレイを搭載。10億色をカバーし、肌の質感や青空のグラデーションなども忠実に再現するとのこと。また最大輝度1,000カンデラにより、強い日差しの下でも快適に使用できるとしている。
ディスプレイに関して小林氏は「5G時代にふさわしい進化」と述べ、Pro IGZOとリッチカラーテクノロジーモバイルとの組み合わせで「インテリジェント画質」を追求した説明。屋内外や照明の色温度によって画面を調整する「スマートカラーマッチング」、動画コンテンツに応じてバックライトを制御し、画質と省電力を両立する「HDRエンハンサー」も備える。
また、同社従来機種にも搭載されていた、120Hzのなめらか倍速駆動は、画面の動きに合わせて更新頻度を調整するアイドリングストップ機能に新対応。高速駆動ではバッテリー消費が多くなるが、最大で秒間1回まで更新回数を落とすことにより、省エネも両立している。
性能面では、「AQUOS史上最強性能」をアピールし、SoCに「Qualcomm Snapdragon 865 5G mobile platform」を採用することで、従来からCPU/GPUパフォーマンスを約25%向上。12GBのRAMと256GBのROMを搭載する。メモリはLPDDR5でアクセス速度を30%高め、ストレージはUSF3.0+WriteBoosterにより4倍の書き込み速度を実現している。
ゲームに最適化したチューニングとして「Qualcomm Elite Gaming」を搭載。放熱性能に関しても向上しており、放熱ブロック・シールドに純度95%の純銅を配置する。最高性能の持続時間は25倍、SoCの温度は20%低下したほか、2つの充電ICを用いる「パラレル充電」により、充電中の発熱が約40%低減している。
そのほか、バッテリー容量は3,730mAhで、おサイフケータイ/NFCにも対応する。IPX5、IPX8/IPX6Xの防水防塵性能も装備。外形寸法は約75W×162H×8.9Dmmで、質量は約189g。カラーはアースブルー、オーロラホワイト、ブラックレイの3色をラインナップする。
同時発表された5Gモバイルルーターは、Sub6およびミリ波の両方に対応。受信時最大約4Gbps、送信時最大約0.8Gbpsの高速通信が行える。方向の異なる3つのアンテナを搭載し、指向性の強いミリ波の受信感度を高めたという。
「圧倒的な高速通信をみんなでシェア」するモデルであり、「オフィスのような高速通信を自由に持ち運べる」と同社 通信事業本部 パーソナル通信事業部 商品企画部 主任 城田真吾氏は説明する。5Gだけでなく、最大約1.6GbpsでのLTE受信も可能だ。
ルーターが接続したネットワークは、2.5GBASE-T対応の有線LAN、最大1.2Gbps対応の無線LAN「Wi-Fi6」、USB接続といった3つの方法で同時に共有可能。Wi-Fiでは16台同時接続、有線LANではギガビット対応のハブによる共有などが行えるため、「オフィスに居るような快適な高速通信を実現できる」とする。
バッテリー容量は約4,000mAhで、外形寸法は約157W×84H×16.1Dmm、質量は約280g。ビジネスでの運用も想定し、WPA3/プライバシーセパレーター/ステルスSSIDといったセキュリティ機能、IT管理者が複数端末を一括管理できる機能を備える。また分散レイアウト設計や内部金属キャビなどにより、放熱設計にも配慮したとしている。
■2021年度中に全モデルを5G対応に
発表会では小林氏や城田氏による製品の説明に先立ち、同社 執行役員 通信事業本部長の中野吉朗氏によって、これまでの推移や今後の目標といった取り組みにについても語られた。
中野氏は、「2019年はスマートフォンを通じた動画やゲームといった新しいコミュニケーションで、感動体験を追求した」と説明。この取り組みがユーザーにも評価された結果、Androidスマホ販売台数で3年連続1位を達成したという。
今年2020年の春には5Gの商用サービスがスタート予定だ。「5Gによって大容量・低遅延・多接続が実現する。これによって新しい時代に移り、生活も大きく変わろうとしている」と中野氏。「シャープは必須特許の数で世界のトップ10に入っており、日本ではトップの位置にいる」と、5Gでリードしていく姿勢についても語った。
そして「2021年度中にAQUOSスマートフォンをすべて5G対応にする」という目標も明かされた。今回は同社初となる5G対応スマートフォンとしてフラグシップモデルが発表されたが、今後はエントリー・ミドルなどでも投入したいとのことだ。