公開日 2012/10/25 09:57
ヤマハ調音パネル「ACP-2N」で、Phile-web読者の自宅を音響改善!〜第一弾・20畳洋室リビング〜
【特別企画】「ACP-2N」で調音を極める!
ヤマハの最新調音パネル「ACP-2N」をファイル・ウェブ読者の自宅へ持ち込み、ヤマハの開発担当者とともに調音効果を検証する特別企画! 今回ACP-2Nを体験するモニターは、20畳のリビングルームでオーディオを楽しんでいる粟飯原靖司さんだ。
普段はクラシックやジャズ、フュージョン等の音楽を好んで聴いているという粟飯原さん。自宅はマンションで、広さ20畳のリビングルームにスピーカーやアンプ等の機器を設置している。なおこのリビングルームはもともと二部屋に別れていたそうだが、粟飯原さんは当初からここでオーディオを楽しみたいと考えていたため、オプションで間仕切りを外して20畳のひと部屋にしたのだそうだ。なお、隣にある畳敷きの和室および後方のキッチンとも繋がっている。
現在の音質環境については、自ら様々な音響対策を試みているものの不満を感じている状態だという。具体的には、特に高域周辺がモヤッとするのが気になっているそうだ。今回「ACP-2N」を設置することで、粟飯原さんの悩みは解決されるのか? また、専用室ではなく普通の住環境として使っている空間で、ACP-2Nはどんな効果を発揮するのだろうか?
【モニター情報】
・粟飯原 靖司さん(38歳)
・住居形態:マンション
・オーディオルーム環境:フローリング20畳/リビングとして使用
・使用機器の構成:
プリメインアンプ:ラックスマン「L-590A2」
スピーカー:パイオニア「S-3EX」
SACDプレーヤー:マランツ「SA-11S1」
DAT:パイオニア「D-07A」
AVアンプ:ヤマハ「RX-A2010」
BDレコーダー:ソニー「BDZ-X100」
テレビ:ソニー「KDL-55HX850」
サラウンドバック&フロントプレゼンスSp.:ヤマハ「NS-B310」×4
サラウンドSp.:ヤマハ「NS-M325」
フロントSp.:ヤマハ「NS-C310」
アイソレーショントランス:中村製作所「NSIT1000PlusMk2」
音質改善のために試行錯誤中! しかしまだ音質には不満…
粟飯原さんは、主に吸音のためにスピーカーの後ろにカーテンを吊すなど、既に自ら音質対策に工夫を凝らしている。しかしこのカーテンの効果について訊ねてみると、「高音については、多少は良くなったかな、という印象なのですが、正直まだ不満があります。でも自分ではどこがどう悪いのかはわからなくて…」と首をひねった。
さらに電源にも気を遣っており、現在は中村製作所のアイソレーショントランス「NSIT1000PlusMk2」を導入している。こちらについては「アイソレーショントランスを入れたことによって、音はきれいになりましたが、再生音の力量が抑えめな印象になってしまいました」と悩みを語った。音のパワフルさが後退してしまい、力量が失われてしまった印象だという。
音質改善のために様々な対策を試みている粟飯原さんだが、1つの症状を解決するために工夫を凝らすと、他にも気になる症状が出てきてしまうという状態のようだ。
まずは調音パネルを設置せず、粟飯原さんが普段オーディオを楽しんでいる状態で音楽を聴いてみることにした。粟飯原さんはいつもリスニングポイントとしているソファに腰を掛け、音楽を再生する。「ACP-2N」の開発者であるヤマハの本地由和氏は、粟飯原さんの後ろに立ってリビングルームの響き方を確かめていく。
一通りの再生を終えたあと、本地氏は「私たちとしては、左右のスピーカーの後ろにACP-2Nを1枚ずつ設置するかたちを基本形としていますので、まずはそれから試してみましょう」と提案した。
本地氏にならい、まずは左右スピーカーの背後に1枚ずつ、計2枚のACP-2Nを設置してみる。設置スペースを確保するため、スピーカーをこれまでの設置位置よりも5cmほど前方に移動した。
なお、ここでちょっとしたトラブルが起こる。スピーカー背後の壁の下方に段差があり、付属の脚部がぶつかってしまって設置が行えなかったのだ。そのため、急遽ACP-2Nの脚を外し、スピーカー背後の壁に立てかけて設置することにした。
ACP-2Nの設置完了後、粟飯原さんは先ほどと同じようにソファに座って、改めて音楽を再生した。鳴りだした音をじっと聴いている。果たして聴こえ方は変わったのか? 本地氏は、その後ろに立って、再生音を聴きながら頷いた。
普段はクラシックやジャズ、フュージョン等の音楽を好んで聴いているという粟飯原さん。自宅はマンションで、広さ20畳のリビングルームにスピーカーやアンプ等の機器を設置している。なおこのリビングルームはもともと二部屋に別れていたそうだが、粟飯原さんは当初からここでオーディオを楽しみたいと考えていたため、オプションで間仕切りを外して20畳のひと部屋にしたのだそうだ。なお、隣にある畳敷きの和室および後方のキッチンとも繋がっている。
現在の音質環境については、自ら様々な音響対策を試みているものの不満を感じている状態だという。具体的には、特に高域周辺がモヤッとするのが気になっているそうだ。今回「ACP-2N」を設置することで、粟飯原さんの悩みは解決されるのか? また、専用室ではなく普通の住環境として使っている空間で、ACP-2Nはどんな効果を発揮するのだろうか?
【モニター情報】
・粟飯原 靖司さん(38歳)
・住居形態:マンション
・オーディオルーム環境:フローリング20畳/リビングとして使用
・使用機器の構成:
プリメインアンプ:ラックスマン「L-590A2」
スピーカー:パイオニア「S-3EX」
SACDプレーヤー:マランツ「SA-11S1」
DAT:パイオニア「D-07A」
AVアンプ:ヤマハ「RX-A2010」
BDレコーダー:ソニー「BDZ-X100」
テレビ:ソニー「KDL-55HX850」
サラウンドバック&フロントプレゼンスSp.:ヤマハ「NS-B310」×4
サラウンドSp.:ヤマハ「NS-M325」
フロントSp.:ヤマハ「NS-C310」
アイソレーショントランス:中村製作所「NSIT1000PlusMk2」
音質改善のために試行錯誤中! しかしまだ音質には不満…
粟飯原さんは、主に吸音のためにスピーカーの後ろにカーテンを吊すなど、既に自ら音質対策に工夫を凝らしている。しかしこのカーテンの効果について訊ねてみると、「高音については、多少は良くなったかな、という印象なのですが、正直まだ不満があります。でも自分ではどこがどう悪いのかはわからなくて…」と首をひねった。
さらに電源にも気を遣っており、現在は中村製作所のアイソレーショントランス「NSIT1000PlusMk2」を導入している。こちらについては「アイソレーショントランスを入れたことによって、音はきれいになりましたが、再生音の力量が抑えめな印象になってしまいました」と悩みを語った。音のパワフルさが後退してしまい、力量が失われてしまった印象だという。
音質改善のために様々な対策を試みている粟飯原さんだが、1つの症状を解決するために工夫を凝らすと、他にも気になる症状が出てきてしまうという状態のようだ。
まずは調音パネルを設置せず、粟飯原さんが普段オーディオを楽しんでいる状態で音楽を聴いてみることにした。粟飯原さんはいつもリスニングポイントとしているソファに腰を掛け、音楽を再生する。「ACP-2N」の開発者であるヤマハの本地由和氏は、粟飯原さんの後ろに立ってリビングルームの響き方を確かめていく。
一通りの再生を終えたあと、本地氏は「私たちとしては、左右のスピーカーの後ろにACP-2Nを1枚ずつ設置するかたちを基本形としていますので、まずはそれから試してみましょう」と提案した。
本地氏にならい、まずは左右スピーカーの背後に1枚ずつ、計2枚のACP-2Nを設置してみる。設置スペースを確保するため、スピーカーをこれまでの設置位置よりも5cmほど前方に移動した。
なお、ここでちょっとしたトラブルが起こる。スピーカー背後の壁の下方に段差があり、付属の脚部がぶつかってしまって設置が行えなかったのだ。そのため、急遽ACP-2Nの脚を外し、スピーカー背後の壁に立てかけて設置することにした。
ACP-2Nの設置完了後、粟飯原さんは先ほどと同じようにソファに座って、改めて音楽を再生した。鳴りだした音をじっと聴いている。果たして聴こえ方は変わったのか? 本地氏は、その後ろに立って、再生音を聴きながら頷いた。