• ブランド
    特設サイト
公開日 2012/11/01 10:48

毎日の暮らしにそっと寄り添う、ウッドコーンのやさしい響き - JVC「EX-N5」を聴く

【特別企画】
取材・執筆/中林直樹
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

心からくつろげる、自分だけのリラックスタイム。そこにはやっぱり居心地のよいインテリアと、極上のサウンドがほしい。
そんな願いを叶えてくれるのが、ウッディなスピーカーが重厚感あふれるコンパクトコンポーネントシステム「EX-N5」です。木材の振動板から紡ぎ出されるまろやかな音が、毎日のくつろぎのひとときを穏やかに包み込むでしょう。


木がもたらすやさしい音色とネットワーク対応の楽しさが融合!

ちょっと大げさにいうなら、私たち人類のDNAには、音楽を楽しむという素地が埋め込まれている。それは、音楽の発祥がどうあれ、人間は音楽と長い時間を共にしてきたからだろう。そして、もちろんこれからもそれは変わることのないはずだ。ところが、そのスタイルはこの100年ほどで大きく変容した。蓄音機やレコードに端を発する、オーディオの登場だ。演奏者が目の前にいなくとも、録音されたものを通じて、音楽に触れられるようになった。

さて、音楽と同様に樹木も長い年月、我々と付き合ってきたもののひとつだ。木に触れるとき、どこか懐かしさを感じるのは、人類の記憶とも言うべきものを呼び覚ますからかもしれない。ギターやピアノ、ヴァイオリンを引き合いに出すまでもなく、その響きが耳に心地よいのは決して気のせいではあるまい。木は、音の伝達が速く、音質を損なう余分な響きが少ないことは、科学的にも証明されている。

JVC(ビクター)は、そんな樹木をスピーカーのキャビネットだけでなく、振動板に搭載したスピーカーを2003年から送り出している。ちなみに、木は天然の素材であるがゆえ、変形しやすく、割れやすいという側面も一方で持っている。しかし、JVCは、試行錯誤の結果、日本酒を適度に染み込ませることで、コーン型に成形することに成功したのだ。

ここに紹介する「EX-N5」のスピーカー部は、口径8.5cmのウッドコーンを搭載。さらに、それを駆動するマグネットも従来のモデルから大型化させ、ドライブ能力を高めている。

JVC EX-N5
【SPEC】<本体>●実用最大出力:50W+50W ●入出力端子:USB端子×1、アナログ入力×2、サブウーファー出力×1、ヘッドホン出力(ステレオミニ)×1、コンポジット出力×1 ほか ●再生可能メディア:iPod/iPhone/iPad/音楽CD/CD-R/CD-RW ●再生可能フォーマット:CD-DA/MP3/WMA ●消費電力(待機時):40W(0.4W) ●外形寸法:223W×136H×338Dmm ●質量:2.9kg <スピーカー部>●型式:1ウェイバスレフ型 ●ユニット:口径85mmウッドコーンフルレンジ ●外形寸法:120W×161H×246Dmm ●質量(1本):1.7kg


そして、注目すべきことがもうひとつ。それは、Wi-Fi、DLNA、AirPlayといった、最新のネットワーク機能を積んでいることだ。Wi-Fiを使ってパソコン内に取り込んだ、ジャズを聴いてみたが、ピアノの暖かみや、サックスのつややかな音色が印象的だった。これこそウッドコーンの特徴だ。ボリュームを絞っても、そのニュアンスは変わらなかった。ヴォーカルは主張しすぎることがなく、クリーミーで聴きやすい。それに小型だから、たとえばデスク上にセッティングしたり、ベッドサイドに置くのがよいだろう。心地よくマイルドなサウンドで、しかもネットワークに対応し、さまざまなソースを楽しめる。機能は欲張りだが、それを声高にしないさりげなさとたたずまいを感じる。それこそ木のもたらすものだろうか。



“木”は振動板として理想的な素材
スピーカーの振動板は、音の伝搬速度が速く、内部損失が大きい(音が響きにくいこと)ものが理想とされている。音の響きが大きいと、残響が大きくなり音が濁ってしまうからだ。その点、木材、特にウッドコーンの振動板に使われているカバは、音の伝達速度が速く、余分な振動も適度に吸収。振動板の素材として理想的な素材だといえる。
 
実用化を可能にした日本酒浸け製法
木は振動板の素材として理想的な反面、プレス成型過程で変形しやすく割れやすいという問題が。開発陣はさまざまな試行錯誤の末、日本酒に食べ物を浸すと柔らかくなることに着目。木材に日本酒を含浸させ、軟化させ成型するという独自の成型技法の確立により、見事ウッドコーンの実用化を達成した。



「EX-N5」はAirPlayに対応。iPhoneやiPad、PCのなかにある、iTunesライブラリにある音楽をワイヤレスで「EX-N5」に送ることが可能だ。AirPlayの利点は、普段iPhoneなどで聴く操作そのままに音楽を再生できることだ。しかも、Wi-Fiでのロスレス伝送により、ワイヤレスでありながらも音質はCDと同等レベル。音質にこだわる方も満足するに違いない。また、「EX-N5」はルーターを経由することなく、ワイヤレス再生を実現する「ダイレクト・ワイヤレス・コネクション機能」を搭載。難しい設定をしなくても、スマホやタブレットと直接ワイヤレス接続できるのはうれしい限りだ。




【問い合わせ先】
JVCケンウッドカスタマーサポートセンター
TEL/0120-2727-87

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 Shokz、ビジネス向け骨伝導ヘッドセット「OpenComm2 2025 Upgrade」。専用ワイヤレスアダプタ同梱モデルも
2 Sonos、サウンドバーからヘッドホンまで最大50%オフの「春の新生活キャンペーン」。3/24から
3 「まるで映画館」な"画音一体”体験!スピーカー内蔵スクリーン Bloomsbury.lab「Liberty Wide」レビュー
4 スピーカーケーブルの初アップグレードにも最適!AudioQuest「Rocketシリーズ」徹底比較レビュー
5 栃木県初出店の「Anker Store Outlet 佐野」が3/21オープン。人気製品を400モデル以上展開
6 AVIOT、VTuberグループ『あおぎり高校』コラボTWS。計270種類以上のオリジナルボイス搭載
7 ゼンハイザー新ヘッドホン「HD 505」「HD 550」速攻レビュー! どこが違う? 音質傾向は?
8 インテリアコーディネーターが教える!超大画面・4K Mini LED液晶レグザの“オシャレな置き方”を大公開
9 “1dB”の壁を超えろ!特性と音質向上に賭ける旭化成の最新DACソリューション、新旧徹底比較!
10 「テレビ接続もできる!」マランツの”ミドルクラス” ネットワーク対応プリメインアンプ「MODEL 60n」レビュー
3/21 10:44 更新
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX