• ブランド
    特設サイト
公開日 2013/08/20 10:00

【特集サウンドバー集中レビュー】ヤマハ「YSP-2200」

高橋敦が今注目のモデルを一斉試聴
ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
>>本命「サウンドバー」一斉試聴のレビュー一覧はこちら

<MODEL 9>
16個のビームスピーカーで圧倒的サラウンド再現

YAMAHA
YSP-2200
¥OPEN(予想実売価格90,000円前後)>>製品データベース
2010年10月下旬発売


映画BD
★★★★★
テレビ番組 ★★★★★
音楽 ★★★★★
C/P ★★★★


Bluetooth HDMI入出力 光デジタル
入力
同軸デジタル
入力
アナログ入力 HDオーディオ対応 サブウーファー
入 3/出 1
2
1
1


“デジタル・サウンド・プロジェクター”のミドルクラス機

定番人気シリーズのエントリーモデル。バー+サブウーファーの構成。

サラウンド音場は「デジタル・サウンド・プロジェクター」技術で再現。16基の小型スピーカーユニットから音のビームを放射。それを部屋の壁面に反射させることで、音を実際に左右や後方から聞こえさせる。

基本仕様としては、HDMI入出力搭載(ARC対応)、BDのロスレスHD音声のデコーダーを搭載。スマートフォン等との連携については、Bluetoothには対応しないが、ヤマハ独自のワイヤレス伝送技術であるAirWired対応のオプション機器を用意。30ピンDock端子搭載のiPhoneやiPodと本機を、非圧縮=音質劣化なしでワイヤレス接続できる。

サウンドバー部の背面にHDMIは入力3系統、出力1系統を搭載。音声入力は光デジタル2系統、同軸デジタル2系統、アナログLR(RCA)1系統と充実

テレビ台を跨げるバーと横置き可能なサブウーファー

バー本体とサブウーファーが共にスリムなので設置性も良好。本体幅は42型テレビとほぼ同じ。サブウーファーは縦置き時の幅、横置き時の高さが小さいので、置き場所を確保しやすい。横置きならラック内への設置も可能だ。

42型テレビとの組み合わせ

55型テレビとの組み合わせ

引き締まった低音と繊細なサラウンドが秀逸

今回は日常的な使用を想定し、あえてサウンドモードであるシネマDSPを使わないストレートな設定を主に用いて再生した。サブウーファーのボリュームは適時調整した。

映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』冒頭のアクションシーンでは、音場を埋め尽くすゴロゴロと唸る超低音を、過剰な量感にはせずに引き締めて再現。低音がすっきりとしているので音場全体の見通しがよく解像感も高い。コクピット内に全方位からの様々な音が溢れる場面などでその長所を顕著に感じられる。セリフや効果音の配置や移動のキレなど、サラウンドの再現性も秀逸。全体の印象としては迫力系ではなく繊細系だ。

セリフや効果音の配置や移動のキレなど、サラウンドの再現性も秀逸。全体の印象としては迫力系ではなく繊細系だ

映画『言の葉の庭」では、雨の公園の東屋での会話シーンをチェック。音場全体に広がる雨音に対しては、雨粒の数を感じられるような解像感とその音の優しさを共に表現。スケッチブックに鉛筆を走らせる音は、芯の柔らかさまでも感じさせるような質感描写。足音の描き分けやその他の細かな物音の描き込みも確かだ。ヒロインの声の気の抜けた感じや抑揚、男子の声の張り具合など、セリフの表現力も十分に高い。

テレビのサイズと映画音場の広がりや厚みとのマッチングは、42型に対しては余裕。55型にも十分に対応できる。

テレビ録画の天気予報等では、声を太らせずにすっとして通りがよいことがポイント。とても聞き取りやすい。

音楽再生のバランスの良さは取材モデル中でトップクラス


本機のリモコン
音楽はiPhoneからのアナログ接続で試聴。ステレオ再生モードも用意されているが、サラウンド再生モードで得られる広がりと奥行きが魅力的なため、そちらを主に試聴した。

特長は繊細な描き込みと全体のバランスの良さ。細部ではハイハットシンバルのシャープさや一打ごとのニュアンスなどの精密感、全体としてはエフェクトで広げたギターの豊かな空間性、低音を強調しすぎないバランスなど、トータルでの印象の良さは今回テストした中でトップクラス。ベースの量感もサブウーファーボリュームで調整できる。女性ボーカルの線はやや細いが、歌の表現もやはり繊細で美しい。


YAMAHA YSP-2200

【SPEC】<総合>●対応音声フォーマット:DTS-HD MA、Dolby TrueHD、Dolby Digital Plus、MPEG-2 AAC、Linear PCM、他 ●HDMI端子:入力×3、出力×1 ●音声入力端子:光デジタル×2、同軸デジタル×1、アナログLR(RCA)×1 ●ワイヤレス音声入力:オプションYID-W10でAirWiredに対応 ●アンプ部実用最大出力:2W×16、100W×1(JEITA)●消費電力:55W(待機時4.0W) <サウンドバー部>●ユニット:28mmビーム用スピーカー×16 ●外形寸法:944W×89H×145Dmm(高さ最大時) ●質量:4.3kg <サブウーファー>●ユニット:100mm×2●外形寸法:141W×430H×350Dmm ●質量:6.0kg


▼その他のレビューはこちら
BOSE CineMate 1 SR digital home theater speaker system
DENON DHT-S413
MAXELL MXSP-SB2000
ONKYO SBT-100
PANASONIC SC-HTB570
PIONEER HTP-SB550
SONY HT-CT660
TDK Life on Record SP-XATV1000BK

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX