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公開日 2014/04/09 13:44

エソテリック×2つの注目スピーカーで音楽を高品位に楽しめるシステムを組む!

TANNOY、avantgardeとの相性を探る
石原 俊
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タンノイの「Difinition DC10A」とアバンギャルド「uno fino」は、それぞれのブランドの確固たるフィロソフィーを有する注目の製品である。この2モデルと定評あるESOTERICのCD/SACDプレヤー、セパレートアンプを組み合わせて、音楽を十分に堪能できる高品位システムを提案してみたい。

上からESOTERIC「A-02」「C-03X」「K-03」

TANNOY「DC10A」(左)とavantgarde「uno fino」(右)

【Profile】ESOTERIC「C-03X」「A-02」「K-03」

エソテリックはわが国を代表するハイエンド・オーディオ・エレクトロニクス・メーカーである。ディスクプレーヤーの「K-03」(関連ニュース)は一体型の最上級機、K-01を現実的にしたようなモデルだ。ディスク・トランスポート・メカニズムは同社独特のターンテーブル方式のVRDS-NEO。D/Aコンバーター部はアップサンプリングやPCM→DSD変換が可能で、USB入力を装備している。

プリアンプの「C-03X」(関連ニュース)は最上級機のC-02の弟分で、昨年リリースされたばかりの最新鋭機だ。兄貴分のC-02と同様、回路はフルバランス方式で、各段にバッファーアンプを配することで、「低インピーダンス出力・高インピーダンス入力」という理想的な信号の流れを得ている。「A-O2」(関連ニュース)は同社の最上級ステレオパワーアンプだ。筐体の剛性は極めて高いが、取り回しは比較的しやすい。素子の動作はAB級で、5パラレル・プッシュプルの終段回路は200W×2(8Ω)/400W×2(4Ω)を発生させる。

【Profile】TANNOY「DC10A」

「DC10A」(関連ニュース)はタンノイのディフィニションシリーズの最上級機である。ドライバーユニットは同社伝統のデュアルコンセントリックのシングル使用。このユニットは家具調のプレステージ・シリーズの流れを汲むもので、アルニコマグネットが奢られている。エンクロージャーは強固な作りで、美しいフォルムの脚部はアルミのインゴットから削り出したものだ。クロスオーバーネットワークはシンプルだが、厳選したパーツが強固に取り付けられている。

【Profile】avantgarde「uno fino」

「uno fino」(関連ニュース)はアバンギャルドの最新鋭機で、同社の人気モデルのuno G2のコンパクトバージョンである。同社の他のモデルと同様、その中心的なパーツは中域用のホーンだ。このホーンは「スフェリカル・ホーン」という球面的な形状をもつ。ドライバーユニットの振動板はカーボン繊維のコーンで、直径は5インチ。中域と高域のユニットはパッシブ式に動作するが、低域はアクティブ式で、内蔵のパワーアンプがドライブする。

<今回のテストの目的>
古典的かつ現代的なスピーカーを超高性能エレクトロニクス群で検証

今回テストした2機種のスピーカーは、いずれも古典的かつ現代的である。DC10Aは古式ゆかしい同軸型ドライバーユニットをモダンなエンクロージャーにマウントしたものだ。一方、uno finoはカラフルでモダンな外観と古典的なホーン技術が融合している。これらをエソテリックの超高性能エレクトロニクスでドライブしたら、どのようなオーディオ的・音楽的インプレッションが得られるのか。それを探るのが今回のテストの目的である。また、筆者にとってタンノイは初恋のブランドであり、アバンギャルドはフランクフルト空港のショーケースで一目見た時から気になっていたスピーカーである。だから個人的にも興味深く試聴に臨んだ。

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