公開日 2015/03/02 16:56
付属イヤホンからのグレードアップに最適!AKGの高コスパイヤホン「Y23」を使ってみた
見た目も使い勝手もサウンドも、全てこだわりたい方にオススメ
AKGから2月25日に発売となった新イヤホン「Y23」「Y23U」(評論家レビューはこちら)は、イヤホン/ヘッドホンの名門ブランド「AKG」が送り出す入門モデルだ。カラフルなバリエーションやリモコン付きモデルなども揃えており、約5,000円(税抜)とお手頃価格ながら、使い勝手や外観はもちろん、音質にもこだわっているのが特徴。オーディオプレーヤーの付属イヤホンからグレードアップしてみたいと考えている方、この春初めてイヤホンを買ってみたいと思っている方にマッチする本機の実力を編集部がチェックしてみた。
■プロ向けノウハウを活かした名門音響機器ブランド「AKG」
AKG(アーカーゲー)は、オーストリアのブランド。元々放送局やスタジオ、映画制作の現場で使うマイクや録音機器、ヘッドホンの開発を手掛けていました。特にマイク「D20」はバディ・ホリーやエラ・フィッツジェラルドなど多くのアーティストから「音が良い」と支持された銘機。1991年にヘッドセット「BAP1000」が宇宙プロジェクト「Audimir」に採用されたことも注目を集めました。
もちろんヘッドホンやイヤホンにも定評があります。プロ向け製品を筆頭に多数の人気モデルをラインナップしており、最近では約18万円(!)という最上位ヘッドホン「K812」(レビューはこちら)のサウンドが多くの評論家やユーザーから高く評価されています。
プロの現場で認められた技術を活かした製品づくりを行うAKGは、音の入口から出口までを取り扱うプロフェッショナルブランドなのです。
■Y23/Y23Uは“指先サイズ”のカラフルイヤホン
さて、そんなAKGから登場した最新イヤホンが「Y23」「Y23U」です。
“元々プロ向け”というイメージや、K812などと比べると、こちらはとても小さくてカラフル。だいぶ印象が違います。というのも、ファッション性と音質の融合を目指したという新シリーズ「Yシリーズ」のひとつなのです。
ボディはYシリーズのコンセプトのひとつであるスカンジナビアンデザインを採用したシンプルなフォルム。カラーは普通のイヤホンの「Y23」がブラックとホワイト、スマホ向けのワンボタンリモコン付きの「Y23U」がブラックとホワイトに加えレッドとティールブルーを用意しています。スッキリとスマートなデザインのおかげか、カラフルでもチープな印象にはなっていません。
そして驚くのはその小ささ! ハウジングの直径は約9mm、長さは約2cm(編集部調べ)で、“手のひらサイズ”ならぬ“指先サイズ”というかんじ。重さも1gと非常に軽量です。
実際に装着してみると、耳孔にすっぽりと収まるサイズなのでポロリと外れてしまうことがなく快適。しかも軽量なので耳を圧迫せず、まるで何も着けていないような感覚です。
また女性の方には、XSサイズのイヤチップが同梱されているのも嬉しいポイント。私は耳孔が小さい方ですが、Sサイズでも特に不満なく使用できていたものの、XSサイズに変えてみたところ、さらに耳孔内の圧迫感がなくなって快適に使うことができました。
見た目と使い心地はなかなか好感触。
ということで、続いては気になるその音質をチェックしてみました。
■見た目、だけじゃない。AKGサウンドをしっかり継承
折原氏のレビューにもありますが、Y23の持ち味は「コンパクトなボディからは想像できない低音の量感」「スッキリとした高音域」「強調感のない音調」だと感じました。
たとえばキリンジ「牡牛座ラプソディ」(44.1kHz/16bit CDリッピング)。タンバリンやシンバルなどの高音をシャキッと出しつつ、ボーカルはナチュラルに、低音のベースラインはボリュームたっぷりに聴かせてくれます。
「スカイクラッドの観測者」(96kHz/24bit FLAC)では、ベースやドラムのバシバシッとパンチのきいたサウンドをパワフルに描き出し、その上に重なる高音域の電子音エフェクトは輪郭がハッキリとしてキラメキ感があります。曲の持ち味であるグルーヴ感を存分に味わうことができ、かなり気持ちいいです。
本機のハウジング直径は9mm(編集部調べ)なのに対し、搭載されたドライバーはφ5.8mmダイナミックドライバー。コンパクトなボディに可能な限り大きなものを搭載したということでしょう。加えて耳孔にすっぽりおさまる装着感の高い筐体によって、サイズ以上の低音を実現できているのではないかと思います。
総じて音のまとめ方がうまいため、ジャンルを選ばずにどんな音源でも楽しく聴くことができるイヤホン、という印象でした。「AKG=高音質」というイメージを裏切らないサウンドと言えるのではないでしょうか。
■付属イヤホンからの初グレードアップに検討してみてほしいモデル
Y23は4,880円(税抜)、Y23Uは5,880円(税抜)と手頃な価格。それでいてどんなジャンルの音楽も楽しく聴くことができ、とてもコストパフォーマンスの高いモデルだと感じます。オーディオプレーヤーの付属イヤホンからグレードアップしてみたいと考えている方、この春初めてイヤホンを買ってみたいと思っている方、検討モデルのひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
■プロ向けノウハウを活かした名門音響機器ブランド「AKG」
AKG(アーカーゲー)は、オーストリアのブランド。元々放送局やスタジオ、映画制作の現場で使うマイクや録音機器、ヘッドホンの開発を手掛けていました。特にマイク「D20」はバディ・ホリーやエラ・フィッツジェラルドなど多くのアーティストから「音が良い」と支持された銘機。1991年にヘッドセット「BAP1000」が宇宙プロジェクト「Audimir」に採用されたことも注目を集めました。
もちろんヘッドホンやイヤホンにも定評があります。プロ向け製品を筆頭に多数の人気モデルをラインナップしており、最近では約18万円(!)という最上位ヘッドホン「K812」(レビューはこちら)のサウンドが多くの評論家やユーザーから高く評価されています。
プロの現場で認められた技術を活かした製品づくりを行うAKGは、音の入口から出口までを取り扱うプロフェッショナルブランドなのです。
■Y23/Y23Uは“指先サイズ”のカラフルイヤホン
さて、そんなAKGから登場した最新イヤホンが「Y23」「Y23U」です。
“元々プロ向け”というイメージや、K812などと比べると、こちらはとても小さくてカラフル。だいぶ印象が違います。というのも、ファッション性と音質の融合を目指したという新シリーズ「Yシリーズ」のひとつなのです。
ボディはYシリーズのコンセプトのひとつであるスカンジナビアンデザインを採用したシンプルなフォルム。カラーは普通のイヤホンの「Y23」がブラックとホワイト、スマホ向けのワンボタンリモコン付きの「Y23U」がブラックとホワイトに加えレッドとティールブルーを用意しています。スッキリとスマートなデザインのおかげか、カラフルでもチープな印象にはなっていません。
そして驚くのはその小ささ! ハウジングの直径は約9mm、長さは約2cm(編集部調べ)で、“手のひらサイズ”ならぬ“指先サイズ”というかんじ。重さも1gと非常に軽量です。
実際に装着してみると、耳孔にすっぽりと収まるサイズなのでポロリと外れてしまうことがなく快適。しかも軽量なので耳を圧迫せず、まるで何も着けていないような感覚です。
また女性の方には、XSサイズのイヤチップが同梱されているのも嬉しいポイント。私は耳孔が小さい方ですが、Sサイズでも特に不満なく使用できていたものの、XSサイズに変えてみたところ、さらに耳孔内の圧迫感がなくなって快適に使うことができました。
見た目と使い心地はなかなか好感触。
ということで、続いては気になるその音質をチェックしてみました。
■見た目、だけじゃない。AKGサウンドをしっかり継承
折原氏のレビューにもありますが、Y23の持ち味は「コンパクトなボディからは想像できない低音の量感」「スッキリとした高音域」「強調感のない音調」だと感じました。
たとえばキリンジ「牡牛座ラプソディ」(44.1kHz/16bit CDリッピング)。タンバリンやシンバルなどの高音をシャキッと出しつつ、ボーカルはナチュラルに、低音のベースラインはボリュームたっぷりに聴かせてくれます。
「スカイクラッドの観測者」(96kHz/24bit FLAC)では、ベースやドラムのバシバシッとパンチのきいたサウンドをパワフルに描き出し、その上に重なる高音域の電子音エフェクトは輪郭がハッキリとしてキラメキ感があります。曲の持ち味であるグルーヴ感を存分に味わうことができ、かなり気持ちいいです。
本機のハウジング直径は9mm(編集部調べ)なのに対し、搭載されたドライバーはφ5.8mmダイナミックドライバー。コンパクトなボディに可能な限り大きなものを搭載したということでしょう。加えて耳孔にすっぽりおさまる装着感の高い筐体によって、サイズ以上の低音を実現できているのではないかと思います。
総じて音のまとめ方がうまいため、ジャンルを選ばずにどんな音源でも楽しく聴くことができるイヤホン、という印象でした。「AKG=高音質」というイメージを裏切らないサウンドと言えるのではないでしょうか。
■付属イヤホンからの初グレードアップに検討してみてほしいモデル
Y23は4,880円(税抜)、Y23Uは5,880円(税抜)と手頃な価格。それでいてどんなジャンルの音楽も楽しく聴くことができ、とてもコストパフォーマンスの高いモデルだと感じます。オーディオプレーヤーの付属イヤホンからグレードアップしてみたいと考えている方、この春初めてイヤホンを買ってみたいと思っている方、検討モデルのひとつに加えてみてはいかがでしょうか。