公開日 2015/04/01 11:55
QNAPからDTCP-IP対応NAS「HS-210-D」登場 − 折原一也がさっそく使い倒す
【特別企画】オーディオで定評のモデルがAVも強化
高い安定性やDSD対応でネットワークオーディオの定番となったQNAPのNAS「HS-210」。本機のラインナップに、DTCP-IP対応により録画番組のダビングが可能となった新モデル「HS-210-D」が加わった。本記事では折原一也氏が、HS-210-Dに最新のAV機器を組み合わせながらDTCP-IP機能を集中ハンドリングを行った。
HS-210【オーディオ編】レビューはこちら
・第1回 HS-210のセットアップ手順をわかりやすく解説/DSD対応を検証
・第2回 HS-210×DSD対応ネットワークプレーヤー組み合わせテスト
・第3回 HS-210と最新プレーヤー6機種のマッチングを検証する
・第4回 新機能「USB-DACダイレクト接続」の音質を検証する
■ネットワークオーディオの定番NASがDTCP-IPに対応
QNAPのNAS「HS-210」は、データを蓄積して配信するNASとしての信頼性もさることながら、ファンレスとすることで制振性・静音性を高め、音質面でもアドバンテージを持つ。2014年春にはアップデートでDSD配信にも対応し、ネットワークプレーヤーと組み合わせるオーディオ用NASの定番モデルとなった。フラットなスリムデザインのアルミ製ボディは、AV機器との親和性も高い。
そんなHS-210の新ラインナップとして、DTCP-IP対応モデル「HS-210-D」が12月26日に発売されるというニュースが飛び込んで来た。また、2ベイ・タイプであるこのHS-210-Dに加えて、同じくDTCP-IPに対応した4ベイ・タイプ「TS-420-D」も同時に発売される。
DTCP-IPとは、日本国内のデジタル放送で用いられている著作権保護が施された録画コンテンツをネットワーク上で伝送するため技術規格。HS-210は従来からDLNAのビデオ配信機能を搭載していたが、著作権保護のないプライベートコンテンツの配信にとどまっていた。しかし今回のDTCP-IP対応により、テレビやレコーダーで録画した著作権保護付きの番組を、正規の方法に乗っ取りダビング・バックアップを行い、管理・配信することが可能になる。
このHS-210-Dを導入すれば、従来からの音楽コンテンツに加えて、デジタル放送の録画番組の家庭内配信も同じNAS上で行えるようになるのである。すでに各社の液晶テレビは家庭内でのDLNAによるビデオ再生機能が、またBDレコーダーでは録画番組の配信機能が普及している。DTCP-IP対応を果たしたHS-210-Dは、こうした家庭内で録画番組が共有できるデジタル放送対応機器に名を連ねることになるのである。
■「Twonky Media DTCP」で家庭内の録画番組の共有が可能に
HS-210-Dは、DTCP-IP対応を除けば、その機能はHS-210と変わらない。よって初期セットアップの流れもHS-210と同様だ。セットアップの手順は山之内正氏によるレポートがすでに詳しく解説しているので、こちらを参照してほしい。HS-210-DをDTCP-IP対応NASというカテゴリーで見たとき、特徴となるのは自分で3.5インチのHDDを換装できる点だ。HDDのモデル選定や、容量がいっぱいになったときに換装が可能という点は、HS-210-Dを選ぶ強い動機になるだろう。
HS-210-DのDTCP-IP対応は、「Twonky Media DTCP」というアプリで実現されている(今回検証したバージョンは「v7.2.10」)。このアプリは、ウェブブラウザによる管理画面から確認できる。
HS-210はそもそも、自分の必要な機能を「App Center」からアプリで追加できる点が特徴だ。DSD配信への対応も、オーディオ配信に用いられる「Twonky Server」のアップデートにより実現した。HS-210-DのDTCP-IP対応も、こうしたアプリによる機能拡張によって可能になったと理解すれば良いだろう。また、Twonky Media DTCPはHS-210-DとTS-420-Dにのみインストール可能で、すでに発売されてるHS-210やTS-420、そのほかのQNAP「TurboNAS」シリーズの製品にはインストールできない。
なお当然のことだが、DTCP-IP機能は、家庭内のホームネットワークを通じて行われる機器連携において利用することになる。
HS-210【オーディオ編】レビューはこちら
・第1回 HS-210のセットアップ手順をわかりやすく解説/DSD対応を検証
・第2回 HS-210×DSD対応ネットワークプレーヤー組み合わせテスト
・第3回 HS-210と最新プレーヤー6機種のマッチングを検証する
・第4回 新機能「USB-DACダイレクト接続」の音質を検証する
■ネットワークオーディオの定番NASがDTCP-IPに対応
QNAPのNAS「HS-210」は、データを蓄積して配信するNASとしての信頼性もさることながら、ファンレスとすることで制振性・静音性を高め、音質面でもアドバンテージを持つ。2014年春にはアップデートでDSD配信にも対応し、ネットワークプレーヤーと組み合わせるオーディオ用NASの定番モデルとなった。フラットなスリムデザインのアルミ製ボディは、AV機器との親和性も高い。
そんなHS-210の新ラインナップとして、DTCP-IP対応モデル「HS-210-D」が12月26日に発売されるというニュースが飛び込んで来た。また、2ベイ・タイプであるこのHS-210-Dに加えて、同じくDTCP-IPに対応した4ベイ・タイプ「TS-420-D」も同時に発売される。
DTCP-IPとは、日本国内のデジタル放送で用いられている著作権保護が施された録画コンテンツをネットワーク上で伝送するため技術規格。HS-210は従来からDLNAのビデオ配信機能を搭載していたが、著作権保護のないプライベートコンテンツの配信にとどまっていた。しかし今回のDTCP-IP対応により、テレビやレコーダーで録画した著作権保護付きの番組を、正規の方法に乗っ取りダビング・バックアップを行い、管理・配信することが可能になる。
このHS-210-Dを導入すれば、従来からの音楽コンテンツに加えて、デジタル放送の録画番組の家庭内配信も同じNAS上で行えるようになるのである。すでに各社の液晶テレビは家庭内でのDLNAによるビデオ再生機能が、またBDレコーダーでは録画番組の配信機能が普及している。DTCP-IP対応を果たしたHS-210-Dは、こうした家庭内で録画番組が共有できるデジタル放送対応機器に名を連ねることになるのである。
■「Twonky Media DTCP」で家庭内の録画番組の共有が可能に
HS-210-Dは、DTCP-IP対応を除けば、その機能はHS-210と変わらない。よって初期セットアップの流れもHS-210と同様だ。セットアップの手順は山之内正氏によるレポートがすでに詳しく解説しているので、こちらを参照してほしい。HS-210-DをDTCP-IP対応NASというカテゴリーで見たとき、特徴となるのは自分で3.5インチのHDDを換装できる点だ。HDDのモデル選定や、容量がいっぱいになったときに換装が可能という点は、HS-210-Dを選ぶ強い動機になるだろう。
HS-210-DのDTCP-IP対応は、「Twonky Media DTCP」というアプリで実現されている(今回検証したバージョンは「v7.2.10」)。このアプリは、ウェブブラウザによる管理画面から確認できる。
HS-210はそもそも、自分の必要な機能を「App Center」からアプリで追加できる点が特徴だ。DSD配信への対応も、オーディオ配信に用いられる「Twonky Server」のアップデートにより実現した。HS-210-DのDTCP-IP対応も、こうしたアプリによる機能拡張によって可能になったと理解すれば良いだろう。また、Twonky Media DTCPはHS-210-DとTS-420-Dにのみインストール可能で、すでに発売されてるHS-210やTS-420、そのほかのQNAP「TurboNAS」シリーズの製品にはインストールできない。
なお当然のことだが、DTCP-IP機能は、家庭内のホームネットワークを通じて行われる機器連携において利用することになる。
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